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(なんだか……緊張した)
とくに優一の父親の視線には背中に変な汗までかいた。
(声は優一さんに似てるけど、しゃべり方であんなに変わるんだな)
優一は穏やかで優しい口調だが、父親のほうはどことなく厳しい感じがする。
「疲れただろう?」
「優一さん」
視線を向けると、氷の入ったグラスを手にした優一が近づいてくるところだった。色からして中身は麦茶に違いない。
「ありがとうございます」
グラスを受け取り、一気に半分ほどを飲み干した。そこで拓巳は初めて喉が渇いていたことに気がついた。
「ええと……雪、弥さん、大丈夫なんですか?」
優一の親をさん付けで呼んでいいのかわからなかったが、ほかに呼びようがなくつっかえながら口にする。
(さすがに、お母さんとは呼びづらいし)
なによりあんなに美しい男性を「お母さん」と呼ぶのは違和感しかない。
「発情のことかい?」
「はい」
「あの人がいるから心配はいらないよ。それにつがいがいるΩは、発情しても周囲を惑わすことがないからね」
「え……?」
「あぁ、そうか。教えていなかったね」
一人掛けのソファに座った優一が、入れ直したコーヒーを一口飲んで拓巳を見る。
「つがいのいないΩは、発情すると周囲を惑わす。平たく言えば誘惑してしまうんだ」
「誘、惑……」
「“生む性”としての本能が強すぎるからだろうね。そのせいで望まない相手とつがいになることもあったと聞く。αやΩが少なくなったいまでは考えられないことだ」
「……それって、オメガが襲われるってことですか?」
拓巳の言葉に優一が静かに頷いた。
「Ωの発情に遭遇すると、αでなくとも我を忘れるといったことはいまでも起こり得る。それだけΩの性は強いということだ」
拓巳の体がブルッと震えた。男女問わずレイプ事件というのは何度も耳にしてきたが、自分もその被害者になるかもしれなかったということだ。見ず知らずの男たちに体を売ってきた拓巳は、過去の客たちのことが急に恐ろしく思えた。
「つがいがいるΩは、つがいのα以外を誘うことはないから安心していい。いや、たとえそういうことが起きたとしても誰にも触れさせはしないけれどね」
優一の言葉にホッとしつつ、シンジュクで狼という男に遭遇したときのことを思い出した。
(あのときもそうだった)
再び似たような状況になっても優一が助けてくれるだろう。あのときも間一髪のところで優一が現れた。
(デバイスの位置情報がなくても居場所はわかるって言ってたっけ)
そういう能力が優一にはあると聞いた。そのくらいαはΩを大事にするということに違いない。それなのに以前の自分は自ら危険に身をさらしていた。
(優一さんと出会う前だったし、オメガとかアルファとか知らなかったけど……)
何人もの男たちに抱かれてきた。それも安易に考えた結果の行動だ。優一は卑下する必要はないと言ってくれるが、どう考えてもクズすぎるだろう。メイは「クズどころかダイヤモンドだ」と言ってくれたが、拓巳はいまだに自分がクズの世界から抜け出せていないような気がして胸が苦しくなった。
「また何かよくないことでも考えているだろう」
「……優一さん」
「きみは案外表情に出やすい」
「そう、かな」
「いや、ここに来てからそうなったのかもしれないね」
高校のときは「表情筋が死んでる」と言われたことがある。先輩からも「人形かよ」と行為の最中に愚痴られたくらいだ。それなのに表情に出やすいということは、きっと優一と一緒にいるからに違いない。
「きみが気にしているのは体を売っていたことだ。違うかい?」
「……」
たしかにそうだが、頷くのは気が引ける。自分が汚いクズだと認めてしまうようで、そうだと答えることができなかった。
「気にする必要はない……と言っても、きみは気にするだろう。人がそういうものだということはわかっている。それでも、あえて気にしなくていいとわたしは言うよ」
「……」
やはり返事ができない拓巳は、どうしようもない気持ちのまま俯いた。
「わたしたちにも処女性を重んじる時代があった。しかしいまやそれを気にする者はいない。人もそうだろう? 晩婚化が進むいま、そんなことを気にしていては結婚相手など見つからないだろうからね」
「……でも、俺は……」
「性を売り金銭を得ていた。人の世では蔑まれる行為だと言うものもいる。だが、金銭を得なくても性に奔放な者はいくらでもいる。そんな者たちと何が違う? 受け取り方は人それぞれだ。たしかに倫理的に眉をひそめるものもいるだろうが、そもそもわたしは人ではない。それに、生きる術として人を襲い血をすするわたしのほうが“汚いクズ”だと言うこともできる」
優一の言葉に慌てて顔を上げた。
「そんな、優一さんは汚いクズなんかじゃない」
「しかしそう思う人もいるだろう」
「そんな……」
「きみがわたしのことをそうじゃないと思うように、わたしはきみのことをそんなふうに思ってはいないということだ」
「……でも」
「それに、わたしのつがいとなったきみは、わたしと共に長い命を歩むことになる」
吸血鬼とつがうということは、そういうことだと教えてもらった。詳しいことはわからなくても寿命が長くなるということは拓巳も理解している。
「これまでの十九年間よりも、この先の命のほうがずっと長い。ただの人として生きてきた年月よりもΩとして生きる年月のほうが長くなる。その新しい命の、Ωとして生まれ変わったきみの初めてが、すべてわたしのものになるということだ」
「すばらしいことじゃないか」と微笑む優一の顔が少しずつ滲んでいく。クズだった自分が少しずつクズではなくなるような気がした。そんなふうに思わせてくれる優一に胸がいっぱいになり涙がポロポロとこぼれ落ちる。
「おいで」
一人掛けのソファに近づき、片膝を座面につけて優一の首に抱きついた。
「わたしのΩは本当に涙もろい。あぁ、他人の前で泣いてはいけないよ? この顔を見たら、αでなくとも惑わされてしまうかもしれないからね」
「……そんなこと、ないし」
「いいや、そうなる。その兆候もすでに見え始めている。それがΩになるということだ」
「……でも、俺なんて、普通の顔、だし」
「顔の造作で言ってもわたし好みだよ」
「……イケメンの、優一さんには、……つり合わ、ない……」
涙でつっかえながらもそう言えば、大きく冷たい手が拓巳の後頭部を優しく撫でた。
「そんなことを気にする必要はない。わたしがきみを選んだんだ。……そうだね、そういうことで言うなら、雪弥さんも当初はきみのようだったと聞いている」
「……え……?」
優一の言葉に驚き、抱きついた腕を緩め優一の顔を見た。
「……俺のよう、って」
そんなはずはない。少なくとも容姿はまったく違う。雪弥はとんでもなく美しい人で、そんな人と自分が同じだと言われる意味がわからなかった。
「姿形はいまと変わらなかっただろうが、きみ以上に中身が空っぽだった。それに“春をひさぐ”という意味では似たり寄ったりの境遇だっただろう」
「え? あの、それって……」
「涙は止まったかい?」
「っ」
目元を冷たくも優しい指にするりと撫でられ、拓巳の体がフルッと小さく震えた。それに小さく笑った優一が、シャツのボタンを三つ目まで外し首筋に口づけを落とす。
「あっ」
つがいの印に優一の唇が触れるだけで体がじわりと熱くなった。腹部の奥が疼くようにうごめき、発情のときほどではないものの何かがあふれ出すような感覚に襲われる。同時に後孔がヒクヒクといやらしく空気を食むのがわかった。
「きみは、これからますますΩらしくなっていくだろう。それは楽しみでもあるが、少しばかり心配もしている」
「優一さん……?」
「魅力的なきみに余計な虫が近づかないかと不安になるよ」
困ったような優一の笑みはあまり見たことがない表情だ。だからだろうか、拓巳の心臓がバクバクと激しく脈打ち始める。
(俺、優一さんが好きだ)
好きという言葉しか出て来ないくらい好きだ。好きだと思うだけで、なぜか涙があふれてくる。切なくて苦しくて次々と涙がこぼれ落ちた。
「あぁ、やはりわたしのΩは涙もろい」
頬にキスをされ、こぼれた涙を舌で拭われた。それだけで首筋が粟立ち腹部がゾクゾクと震える。
「……俺、ずっと優一さんのそばにいたい。これからの俺の全部、優一さんにもらってほしい」
「すばらしい殺し文句だ」
いつものように笑った優一に唇、顎、首へと口づけられた拓巳の体から、ふわりと甘く瑞々しい香りが漂い始めた。それはΩが自分だけのαに向ける極上の求愛の香りだった。
とくに優一の父親の視線には背中に変な汗までかいた。
(声は優一さんに似てるけど、しゃべり方であんなに変わるんだな)
優一は穏やかで優しい口調だが、父親のほうはどことなく厳しい感じがする。
「疲れただろう?」
「優一さん」
視線を向けると、氷の入ったグラスを手にした優一が近づいてくるところだった。色からして中身は麦茶に違いない。
「ありがとうございます」
グラスを受け取り、一気に半分ほどを飲み干した。そこで拓巳は初めて喉が渇いていたことに気がついた。
「ええと……雪、弥さん、大丈夫なんですか?」
優一の親をさん付けで呼んでいいのかわからなかったが、ほかに呼びようがなくつっかえながら口にする。
(さすがに、お母さんとは呼びづらいし)
なによりあんなに美しい男性を「お母さん」と呼ぶのは違和感しかない。
「発情のことかい?」
「はい」
「あの人がいるから心配はいらないよ。それにつがいがいるΩは、発情しても周囲を惑わすことがないからね」
「え……?」
「あぁ、そうか。教えていなかったね」
一人掛けのソファに座った優一が、入れ直したコーヒーを一口飲んで拓巳を見る。
「つがいのいないΩは、発情すると周囲を惑わす。平たく言えば誘惑してしまうんだ」
「誘、惑……」
「“生む性”としての本能が強すぎるからだろうね。そのせいで望まない相手とつがいになることもあったと聞く。αやΩが少なくなったいまでは考えられないことだ」
「……それって、オメガが襲われるってことですか?」
拓巳の言葉に優一が静かに頷いた。
「Ωの発情に遭遇すると、αでなくとも我を忘れるといったことはいまでも起こり得る。それだけΩの性は強いということだ」
拓巳の体がブルッと震えた。男女問わずレイプ事件というのは何度も耳にしてきたが、自分もその被害者になるかもしれなかったということだ。見ず知らずの男たちに体を売ってきた拓巳は、過去の客たちのことが急に恐ろしく思えた。
「つがいがいるΩは、つがいのα以外を誘うことはないから安心していい。いや、たとえそういうことが起きたとしても誰にも触れさせはしないけれどね」
優一の言葉にホッとしつつ、シンジュクで狼という男に遭遇したときのことを思い出した。
(あのときもそうだった)
再び似たような状況になっても優一が助けてくれるだろう。あのときも間一髪のところで優一が現れた。
(デバイスの位置情報がなくても居場所はわかるって言ってたっけ)
そういう能力が優一にはあると聞いた。そのくらいαはΩを大事にするということに違いない。それなのに以前の自分は自ら危険に身をさらしていた。
(優一さんと出会う前だったし、オメガとかアルファとか知らなかったけど……)
何人もの男たちに抱かれてきた。それも安易に考えた結果の行動だ。優一は卑下する必要はないと言ってくれるが、どう考えてもクズすぎるだろう。メイは「クズどころかダイヤモンドだ」と言ってくれたが、拓巳はいまだに自分がクズの世界から抜け出せていないような気がして胸が苦しくなった。
「また何かよくないことでも考えているだろう」
「……優一さん」
「きみは案外表情に出やすい」
「そう、かな」
「いや、ここに来てからそうなったのかもしれないね」
高校のときは「表情筋が死んでる」と言われたことがある。先輩からも「人形かよ」と行為の最中に愚痴られたくらいだ。それなのに表情に出やすいということは、きっと優一と一緒にいるからに違いない。
「きみが気にしているのは体を売っていたことだ。違うかい?」
「……」
たしかにそうだが、頷くのは気が引ける。自分が汚いクズだと認めてしまうようで、そうだと答えることができなかった。
「気にする必要はない……と言っても、きみは気にするだろう。人がそういうものだということはわかっている。それでも、あえて気にしなくていいとわたしは言うよ」
「……」
やはり返事ができない拓巳は、どうしようもない気持ちのまま俯いた。
「わたしたちにも処女性を重んじる時代があった。しかしいまやそれを気にする者はいない。人もそうだろう? 晩婚化が進むいま、そんなことを気にしていては結婚相手など見つからないだろうからね」
「……でも、俺は……」
「性を売り金銭を得ていた。人の世では蔑まれる行為だと言うものもいる。だが、金銭を得なくても性に奔放な者はいくらでもいる。そんな者たちと何が違う? 受け取り方は人それぞれだ。たしかに倫理的に眉をひそめるものもいるだろうが、そもそもわたしは人ではない。それに、生きる術として人を襲い血をすするわたしのほうが“汚いクズ”だと言うこともできる」
優一の言葉に慌てて顔を上げた。
「そんな、優一さんは汚いクズなんかじゃない」
「しかしそう思う人もいるだろう」
「そんな……」
「きみがわたしのことをそうじゃないと思うように、わたしはきみのことをそんなふうに思ってはいないということだ」
「……でも」
「それに、わたしのつがいとなったきみは、わたしと共に長い命を歩むことになる」
吸血鬼とつがうということは、そういうことだと教えてもらった。詳しいことはわからなくても寿命が長くなるということは拓巳も理解している。
「これまでの十九年間よりも、この先の命のほうがずっと長い。ただの人として生きてきた年月よりもΩとして生きる年月のほうが長くなる。その新しい命の、Ωとして生まれ変わったきみの初めてが、すべてわたしのものになるということだ」
「すばらしいことじゃないか」と微笑む優一の顔が少しずつ滲んでいく。クズだった自分が少しずつクズではなくなるような気がした。そんなふうに思わせてくれる優一に胸がいっぱいになり涙がポロポロとこぼれ落ちる。
「おいで」
一人掛けのソファに近づき、片膝を座面につけて優一の首に抱きついた。
「わたしのΩは本当に涙もろい。あぁ、他人の前で泣いてはいけないよ? この顔を見たら、αでなくとも惑わされてしまうかもしれないからね」
「……そんなこと、ないし」
「いいや、そうなる。その兆候もすでに見え始めている。それがΩになるということだ」
「……でも、俺なんて、普通の顔、だし」
「顔の造作で言ってもわたし好みだよ」
「……イケメンの、優一さんには、……つり合わ、ない……」
涙でつっかえながらもそう言えば、大きく冷たい手が拓巳の後頭部を優しく撫でた。
「そんなことを気にする必要はない。わたしがきみを選んだんだ。……そうだね、そういうことで言うなら、雪弥さんも当初はきみのようだったと聞いている」
「……え……?」
優一の言葉に驚き、抱きついた腕を緩め優一の顔を見た。
「……俺のよう、って」
そんなはずはない。少なくとも容姿はまったく違う。雪弥はとんでもなく美しい人で、そんな人と自分が同じだと言われる意味がわからなかった。
「姿形はいまと変わらなかっただろうが、きみ以上に中身が空っぽだった。それに“春をひさぐ”という意味では似たり寄ったりの境遇だっただろう」
「え? あの、それって……」
「涙は止まったかい?」
「っ」
目元を冷たくも優しい指にするりと撫でられ、拓巳の体がフルッと小さく震えた。それに小さく笑った優一が、シャツのボタンを三つ目まで外し首筋に口づけを落とす。
「あっ」
つがいの印に優一の唇が触れるだけで体がじわりと熱くなった。腹部の奥が疼くようにうごめき、発情のときほどではないものの何かがあふれ出すような感覚に襲われる。同時に後孔がヒクヒクといやらしく空気を食むのがわかった。
「きみは、これからますますΩらしくなっていくだろう。それは楽しみでもあるが、少しばかり心配もしている」
「優一さん……?」
「魅力的なきみに余計な虫が近づかないかと不安になるよ」
困ったような優一の笑みはあまり見たことがない表情だ。だからだろうか、拓巳の心臓がバクバクと激しく脈打ち始める。
(俺、優一さんが好きだ)
好きという言葉しか出て来ないくらい好きだ。好きだと思うだけで、なぜか涙があふれてくる。切なくて苦しくて次々と涙がこぼれ落ちた。
「あぁ、やはりわたしのΩは涙もろい」
頬にキスをされ、こぼれた涙を舌で拭われた。それだけで首筋が粟立ち腹部がゾクゾクと震える。
「……俺、ずっと優一さんのそばにいたい。これからの俺の全部、優一さんにもらってほしい」
「すばらしい殺し文句だ」
いつものように笑った優一に唇、顎、首へと口づけられた拓巳の体から、ふわりと甘く瑞々しい香りが漂い始めた。それはΩが自分だけのαに向ける極上の求愛の香りだった。
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