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初めて拓巳が発情というものを迎えてから三カ月が経とうとしていた。通常のΩならそろそろ次の発情がくる頃だ。優一は周期にズレはないと言うが、拓巳はそわそわと落ち着かない日々を送っていた。
もしも発情がこなかったらどうしよう。発情がこなければ優一と完全なつがいとやらになることができない。そうなったら優一に見放されるのではないだろうか。運命じゃなかったと言われるのではないだろうか。拓巳の頭に悪い想像ばかりが浮かんでは消える。おかげでここ数日はため息ばかりついていた。
(夕方には帰って来るって言ってたっけ)
時計を見ると朝の九時過ぎで、夕方までにはまだ時間がある。それまでに発情とやらがくればいいのにと思いながら、小さなグラスに入った栄養ドリンクをグッと飲み干した。
豪邸に来たときから拓巳が飲んでいるブドウジュースのようなこの飲み物は、体調が不安定なΩのために古くから使われている栄養剤だと聞いた。Ωの体調を穏やかにし、周期を安定させる効果があるらしい。
(これを飲んでたから、ここに来て三カ月目で発情が来たってことだよな)
そう考えると騙された感がなくもないが、おかげで優一のつがいになれたのだから文句はない。もちろん拓巳は毎日の食事にも感謝していた。栄養ドリンクとは違い、食事のほうは完全に拓巳の健康のために用意されたものだ。初対面のときに「痩せすぎだ」と優一が口にしたのは本心から出た言葉だったのだろう。
セレブの気まぐれな施しではなくてよかったと思ってはいるが、ふと別のことが頭をよぎった。
(吸血鬼って、あれだろ? 人の血が食事、なんだよな……)
子どもの頃、そういう本を読んでいるクラスメイトがいた。中学生のときにたまたまテレビで吸血鬼を扱っている映画を見たこともある。どちらも吸血鬼は人の血を吸う化け物として描かれていたが、優一もああいう吸血鬼ということだろうか。
これまで優一が血を口にしている姿は見ていない。食事も拓巳と同じものを食べているし、人と違ったところは何もないように思えた。
初めて交わったときに噛まれたが、あれは血を吸うためではなくつがいへの求愛行動だと説明された。その後も何度も首筋を噛まれているが、血をすすられたことは一度もない。吸血鬼なのに血を吸わないのだろうかと疑問に思ってはいるものの、そのことを優一に尋ねることはできないままだ。
(もしかして、それで栄養のあるものをって言ったのか?)
そういえば貧血だろうとも言っていた。そういう血はきっとおいしくないに違いない。
(どうせ食べるなら、そりゃあ栄養満点のほうがいいよな)
そのために食事をするのは微妙な気持ちになるものの、優一のためなら栄養満点の体になりたい。そう思うほど拓巳は優一のことばかり考えるようになっていた。思えば男を好きなわけでもないのに、優一に対しては初対面のときからやけにドキドキした。もしかして、あのときにはもう気になる存在だったということだろうか。
「もしかして、一目惚れだったってこと……?」
口に出した言葉に一気に顔が熱くなった。同時に胸がこそばゆくて口がニヤニヤしてしまう。
拓巳はこれまで誰かを好きになったことがなかった。義理の父親のことは慕っていたが、その気持ちもとっくの昔に消えている。高校時代の先輩とは何度も肌を重ねたものの一方的な行為で好きだと思ったことは一度もなかった。逆らえば何をされるかわからなかったから、おとなしくされるがままだっただけだ。
「ハハッ。そっか、初めての好きな人か」
「好きな人」と口にしながら優一を思い浮かべるだけで体がジンと熱くなった。優一がまとう甘い香りが鼻の奥に蘇り腹部の奥がジクジクと疼き始める。後孔がきゅうっと窄まった瞬間、何の準備もしていないはずなのにとろりとした何かが漏れて下着をうっすらと湿らせた。
拓巳は無性に優一の香りが恋しくなった。持っていたグラスをテーブルに置き、フラフラと二人の寝室となった優一の部屋へと向かった。虚ろな眼差しと覚束ない足取りの拓巳は、まるで夢遊病のような状態だ。そのまま寝室に入り、奥にあるシャワールームへと向かった。
(まだいい匂いが残ってる……)
ソープの匂いよりも優一の香りのほうを強く感じた。鼻腔を刺激する甘い匂いに肌を粟立たせながら、拓巳は昨晩優一が使っていたバスタオルを鷲づかみにした。それを鼻に押し当てながら優一が着ていたシャツや下着を持ってベッドに向かう。
(……もっと匂いを集めないと……)
段々と体が熱くなってくる。まるで熱に浮かされているかのような状態になりながら、拓巳は優一の香りがするものを手当たり次第に掻き集めた。それらすべてをベッドに積み上げ、その上にダイブするように身を投げる。途端に優一の香りが舞い上がり拓巳の体を包んだ。
(……この匂い、大好き……)
すぅっと息を吸い込んで体の中に大好きな香りを取り込む。
香りに執着するのはαとΩの習性だと聞いた。発情すると相手を強く求めるため、相手を探して嗅覚が異常に鋭くなるのだという。さらにΩはαを捉えたいという強い本能から、自分の香りを撒き散らすこともあるらしい。
優一からは、前回発情したときに「いい香りがする」と褒められた。自分ではわからないが、どうやら優一が好む香りだったらしい。その香りを嗅ぐと優一も発情しやすくなるのだと教えられた。
(優一さん、今度こそ発情してくれるかな)
できる男といった出で立ちで外出した優一を思い出し、胸がきゅっと切なくなる。早く帰ってきてほしいと思いながら目の前のパジャマに顔を埋めた。
「……ハァ、……ハァ……」
香りを嗅ぐたびに体が熱くなる。肌に触れる布の感触が嫌で服を脱ごうとするが、うつ伏せに寝転んだままではうまく脱ぐことができない。
仕方なく拓巳はゆっくりと体を起こした。香りから離れたくなくて、口には優一が穿いていた真っ黒なボクサータイプの下着を咥える。しっかり咥えたまま何とかシャツを脱ぎ、ズボンを脱ぎ、下着姿のまま再びボフンといい香りの山に体を横たえた。
(……優一さん……)
頭の中で名前を呼ぶだけで涎がじわっとあふれ、咥えた下着を濡らしてしまった。次第に股間が熱くなり足をもぞもぞと擦り合わせる。
「……ん、これも、いらない……」
優一の香りに埋もれながら自分の下着に手をかけ、太ももまで下ろした。手ではこれ以上脱ぐことができず、足を動かしてなんとかずり下げていく。そのたびに限界まで張り詰めたペニスが集めた様々な布と擦れ、ジワジワとした快感を拓巳に与え続けた。
「ん……、気持ち、いい……」
裸になった拓巳は、無意識にペニスを扱いていた。ヌチュヌチュと音を立てながら、それでもほしい快楽にはほど遠く切なさが増す。ペニスを擦りながら、もう片方の手を尻たぶの間に忍び込ませた。
「ん……っ」
窄まりを指で撫でるだけでビリッとした刺激が生まれ、拓巳の腰を大きく震わせた。濡れてヒクついているそこを撫でるだけでも気持ちいいが、それでは全然足りない。
もっと硬く熱く太いものでこの奥を擦ってほしい。体の奥深くを突き上げてほしい。中にたくさん注いでほしい……夢うつつの状態で優一との交わりを妄想する拓巳の体から瑞々しい香りが漂い始めた。それは三カ月前よりもずっと濃く、早朝に花開こうとする薔薇の蕾を連想させる香りだった。
「ゆういちさん……ゆうぃち、さん……」
愛しい人の名前を口にしながら拓巳の手は自分のペニスを抜き、切なそうに空気を食む後孔を慰め続けた。
もしも発情がこなかったらどうしよう。発情がこなければ優一と完全なつがいとやらになることができない。そうなったら優一に見放されるのではないだろうか。運命じゃなかったと言われるのではないだろうか。拓巳の頭に悪い想像ばかりが浮かんでは消える。おかげでここ数日はため息ばかりついていた。
(夕方には帰って来るって言ってたっけ)
時計を見ると朝の九時過ぎで、夕方までにはまだ時間がある。それまでに発情とやらがくればいいのにと思いながら、小さなグラスに入った栄養ドリンクをグッと飲み干した。
豪邸に来たときから拓巳が飲んでいるブドウジュースのようなこの飲み物は、体調が不安定なΩのために古くから使われている栄養剤だと聞いた。Ωの体調を穏やかにし、周期を安定させる効果があるらしい。
(これを飲んでたから、ここに来て三カ月目で発情が来たってことだよな)
そう考えると騙された感がなくもないが、おかげで優一のつがいになれたのだから文句はない。もちろん拓巳は毎日の食事にも感謝していた。栄養ドリンクとは違い、食事のほうは完全に拓巳の健康のために用意されたものだ。初対面のときに「痩せすぎだ」と優一が口にしたのは本心から出た言葉だったのだろう。
セレブの気まぐれな施しではなくてよかったと思ってはいるが、ふと別のことが頭をよぎった。
(吸血鬼って、あれだろ? 人の血が食事、なんだよな……)
子どもの頃、そういう本を読んでいるクラスメイトがいた。中学生のときにたまたまテレビで吸血鬼を扱っている映画を見たこともある。どちらも吸血鬼は人の血を吸う化け物として描かれていたが、優一もああいう吸血鬼ということだろうか。
これまで優一が血を口にしている姿は見ていない。食事も拓巳と同じものを食べているし、人と違ったところは何もないように思えた。
初めて交わったときに噛まれたが、あれは血を吸うためではなくつがいへの求愛行動だと説明された。その後も何度も首筋を噛まれているが、血をすすられたことは一度もない。吸血鬼なのに血を吸わないのだろうかと疑問に思ってはいるものの、そのことを優一に尋ねることはできないままだ。
(もしかして、それで栄養のあるものをって言ったのか?)
そういえば貧血だろうとも言っていた。そういう血はきっとおいしくないに違いない。
(どうせ食べるなら、そりゃあ栄養満点のほうがいいよな)
そのために食事をするのは微妙な気持ちになるものの、優一のためなら栄養満点の体になりたい。そう思うほど拓巳は優一のことばかり考えるようになっていた。思えば男を好きなわけでもないのに、優一に対しては初対面のときからやけにドキドキした。もしかして、あのときにはもう気になる存在だったということだろうか。
「もしかして、一目惚れだったってこと……?」
口に出した言葉に一気に顔が熱くなった。同時に胸がこそばゆくて口がニヤニヤしてしまう。
拓巳はこれまで誰かを好きになったことがなかった。義理の父親のことは慕っていたが、その気持ちもとっくの昔に消えている。高校時代の先輩とは何度も肌を重ねたものの一方的な行為で好きだと思ったことは一度もなかった。逆らえば何をされるかわからなかったから、おとなしくされるがままだっただけだ。
「ハハッ。そっか、初めての好きな人か」
「好きな人」と口にしながら優一を思い浮かべるだけで体がジンと熱くなった。優一がまとう甘い香りが鼻の奥に蘇り腹部の奥がジクジクと疼き始める。後孔がきゅうっと窄まった瞬間、何の準備もしていないはずなのにとろりとした何かが漏れて下着をうっすらと湿らせた。
拓巳は無性に優一の香りが恋しくなった。持っていたグラスをテーブルに置き、フラフラと二人の寝室となった優一の部屋へと向かった。虚ろな眼差しと覚束ない足取りの拓巳は、まるで夢遊病のような状態だ。そのまま寝室に入り、奥にあるシャワールームへと向かった。
(まだいい匂いが残ってる……)
ソープの匂いよりも優一の香りのほうを強く感じた。鼻腔を刺激する甘い匂いに肌を粟立たせながら、拓巳は昨晩優一が使っていたバスタオルを鷲づかみにした。それを鼻に押し当てながら優一が着ていたシャツや下着を持ってベッドに向かう。
(……もっと匂いを集めないと……)
段々と体が熱くなってくる。まるで熱に浮かされているかのような状態になりながら、拓巳は優一の香りがするものを手当たり次第に掻き集めた。それらすべてをベッドに積み上げ、その上にダイブするように身を投げる。途端に優一の香りが舞い上がり拓巳の体を包んだ。
(……この匂い、大好き……)
すぅっと息を吸い込んで体の中に大好きな香りを取り込む。
香りに執着するのはαとΩの習性だと聞いた。発情すると相手を強く求めるため、相手を探して嗅覚が異常に鋭くなるのだという。さらにΩはαを捉えたいという強い本能から、自分の香りを撒き散らすこともあるらしい。
優一からは、前回発情したときに「いい香りがする」と褒められた。自分ではわからないが、どうやら優一が好む香りだったらしい。その香りを嗅ぐと優一も発情しやすくなるのだと教えられた。
(優一さん、今度こそ発情してくれるかな)
できる男といった出で立ちで外出した優一を思い出し、胸がきゅっと切なくなる。早く帰ってきてほしいと思いながら目の前のパジャマに顔を埋めた。
「……ハァ、……ハァ……」
香りを嗅ぐたびに体が熱くなる。肌に触れる布の感触が嫌で服を脱ごうとするが、うつ伏せに寝転んだままではうまく脱ぐことができない。
仕方なく拓巳はゆっくりと体を起こした。香りから離れたくなくて、口には優一が穿いていた真っ黒なボクサータイプの下着を咥える。しっかり咥えたまま何とかシャツを脱ぎ、ズボンを脱ぎ、下着姿のまま再びボフンといい香りの山に体を横たえた。
(……優一さん……)
頭の中で名前を呼ぶだけで涎がじわっとあふれ、咥えた下着を濡らしてしまった。次第に股間が熱くなり足をもぞもぞと擦り合わせる。
「……ん、これも、いらない……」
優一の香りに埋もれながら自分の下着に手をかけ、太ももまで下ろした。手ではこれ以上脱ぐことができず、足を動かしてなんとかずり下げていく。そのたびに限界まで張り詰めたペニスが集めた様々な布と擦れ、ジワジワとした快感を拓巳に与え続けた。
「ん……、気持ち、いい……」
裸になった拓巳は、無意識にペニスを扱いていた。ヌチュヌチュと音を立てながら、それでもほしい快楽にはほど遠く切なさが増す。ペニスを擦りながら、もう片方の手を尻たぶの間に忍び込ませた。
「ん……っ」
窄まりを指で撫でるだけでビリッとした刺激が生まれ、拓巳の腰を大きく震わせた。濡れてヒクついているそこを撫でるだけでも気持ちいいが、それでは全然足りない。
もっと硬く熱く太いものでこの奥を擦ってほしい。体の奥深くを突き上げてほしい。中にたくさん注いでほしい……夢うつつの状態で優一との交わりを妄想する拓巳の体から瑞々しい香りが漂い始めた。それは三カ月前よりもずっと濃く、早朝に花開こうとする薔薇の蕾を連想させる香りだった。
「ゆういちさん……ゆうぃち、さん……」
愛しい人の名前を口にしながら拓巳の手は自分のペニスを抜き、切なそうに空気を食む後孔を慰め続けた。
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