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耳の後ろや手足の指の股までしっかり洗った拓巳は、丁寧に体を拭いた後、置いてあったバスローブを着た。もちろん尻の中も綺麗にして、カバンに入れてあったローションでほぐしもした。
(こういうホテルにはローションなんて置いてないだろうし)
もしかしたら男が用意しているかもしれない。しかし、用意していない可能性もある。
(そういうプレイが好きな奴もいるって話だしな)
幸い拓巳はそういった客に当たったことはなかったが、ほぐしてもいないアナルにいきなり突っ込まれでもしたらたまったものじゃない。そういうことも想定し、本番ありのときには事前に自分で準備するようにしていた。
なかには「してあげたかった」なんて言う客もいるが、そういう奴に限って準備なんてしないものだ。そういう客に当たって病院行きになったという書き込みはSNSで何度も目にしている。
カバンに着ていた服や下着を突っ込んでバスルームを出ると、男が何かを飲みながら窓の外を見ていた。まるで何かのワンシーンのような姿に、拓巳の心臓がまたもやドキンと跳ねる。
ドアの音に気づいたのか男が振り返った。そんな些細な仕草さえ拓巳をドキッとさせる。
「思ったより早かったね。湯船には浸からなかったのかい?」
「……のんびり浸かるのは、後のほうがいいかと思って」
答える声が少し掠れたのは慣れない豪華なホテルに緊張しているからだ。心の中でそんな言い訳をしながら、拓巳は男をじっと見た。
「なるほど。そういうのも悪くない」
男が右手に持っていたグラスをグイッと傾けた。グラスの中には大きな氷の塊と薄茶色の液体が入っている。おそらく酒だろうが、それが何という種類か拓巳にはわからない。
グラスの中身を飲み干した男が、ゆっくりと拓巳を見た。
(……やっぱり外国人みたいだ)
部屋の中の落ち着いた照明のせいか、窓の外の煌びやかな夜景のせいか、男の目はやはり碧色にも灰色にも見える。その目に見つめられると、どうしてか拓巳は身動きできなくなってしまった。
さっさとカバンを置いて値段交渉をしようと思っていたのに、カバンから手を離すことすらできない。男の不思議な色の目から視線を外すことができず、まるで見つめ合っているような状態だ。
「おいで」
動けなくなっていたはずの体が、男の声に反応して一歩踏み出した。左手で持っていたカバンが床に落ち、ドスンともガチャンとも聞こえる音を立てる。驚いて足を止めようとしたものの、なぜか立ち止まることができない。一体どうしたんだと戸惑っているうちに、気がつけばすぐ目の前に男の姿がある。
「……ふむ」
男が碧色のような灰色のような目で拓巳の全身を見ている。頭のてっぺんから足まで、視線が二度動いたのがわかった。まるで値踏みされているような眼差しに不快な気持ちがわき上がる。
(やっぱりセレブ向けの男を求めてたってことか)
それなら最初からそういう店で探せばいい。世の中にはセレブ客を相手に商売をしている高級店もある。そういう店から派遣された男なら、検分されることには慣れているだろうし文句も言わないだろう。
しかし、目の前の男がアクセスしてきたのは素人も玄人も一緒くたのSNSだ。客側がピンキリなら売る側もピンキリの場だ。その中から自分を選んだのは男のほうで、品定めをするように見られるのは納得できなかった。
そんな気持ちで男を見ていたからか、視線に気づいた男が「違うよ」と小さく笑った。
「怪しんで見ていたわけじゃない。ちょっと気になってね」
「……気になるって、何がですか」
「きみは少し痩せすぎじゃないかな」
「……へ?」
想像していた内容とは違う男の言葉に、拓巳は間抜けな声を出してしまった。どういうことだと男を見ていると、持っていたグラスをテーブルに置いた手がヌッと伸びてくる。その手が頬に触れた瞬間、予想外の冷たさに拓巳の肩がビクッと震えた。
「頬は精悍というより痩けている。肌質もよくなければ血色も悪い。栄養状態もよくないように見えるということは、おそらく貧血でもあるんだろう。それに……首も細い」
「……っ」
急に首を触られた拓巳はひゅっと息を呑んだ。もしかして、もう始まっているのだろうか。立派な寝室は隣で、ここにはテーブルや椅子、ソファといったものしかない。そんなところで始めるということは、やはり文句が言えない男を買いたかったということだったのか。
そう考えた拓巳は、だらりとさせていた両手をグッと握りしめた。
(ソファならまだいいけど、テーブルの上は背中が痛そうだな……。それとも立ったままとか?)
どちらにしても先に尻の準備をしておいて正解だった。いきなり突っ込まれるかはわからないものの、チラッと視線を向けたテーブルにローションらしきものはない。つまり、男に拓巳の準備をする気はないということだ。
やっぱりなと思いながらも、拓巳はただじっと立っていた。本当は先に金をもらいたいところだがセレブ男なら踏み倒したりはしないだろう。むしろこれからの行為次第で値をつり上げることもできる。そう思い、覚悟を決めた。
冷たい男の手が、首からバスローブの合わせ部分に移った。そのまま布の感触を確かめるように下へと動いた手が腰紐で止まる。タオル生地の紐を、男は器用に片手で解いた。そうして鎖骨に触れている部分をつかみ、左肩のほうのバスローブを剥ぐ。
少し冷えた空気に、拓巳の体がブルッと震えた。それに気づかないのか、男は右肩にぶら下がっていた布もひょいと剥ぎ取ってしまった。覆うものがなくなったバスローブは、そのまま床にバサッと落ちる。
「……っ」
抑えられた明かりとは言え、自分だけ素っ裸にされたことが恥ずかしい。高そうなホテルの部屋で何をしているんだろうかと自分のことを笑いたくなった。なにより目の前の男の姿がよくなかった。上着とネクタイを外しているとはいえ、淡いグレーのシャツは首元のボタンを外しただけでベストまできっちりと着ている。もちろん下もベストと同じ紺色のスラックスを穿いたままだ。
そんな男の眼前に裸体を晒している状況に、拓巳は羞恥よりも屈辱を感じそうになっていた。
(……いまさらなんだっていうんだ)
自分にもまだそんな気持ちが残っていたことに拓巳は小さく笑った。何人もの客を取ってきた自分に、いまさら屈辱だなんて……そう思い、そっと床に視線を落とす。
「やはり痩せすぎだな」
男の声に再び視線を上げた。碧色のような灰色のような目と視線が合ったが、そこにいつもの客たちのようないやらしい雰囲気はない。
「鎖骨は浮きすぎているし、あばら骨も見えている。全体的に筋肉がないどころか肉付き自体が悪い」
この男は何を言っているのだろうか。自分が痩せていようが太っていようが行為には関係ないはずだ。これまでの客たちは誰も体つきのことなんて気にしなかった。顔のことを気にしているようにも見えなかった。男たちにとって大事なのは突っ込む穴があるかどうかだけで、その穴が上か下かの違いだけだ。
それなのに目の前の男は痩せていることが気になるらしい。二十歳以上かと確認してきたことと言い、つくづく変わった客だ。
「この体じゃ、気に入りませんか?」
「気に入る気に入らない以前の問題だ」
よくわからず拓巳が口をつぐむと、男が床に落ちていたバスローブを拾いバスルームへと消えた。それをなんとなく目で追いかけていると、今度は新しいバスローブを持って戻ってくる。そうして新しいバスローブを拓巳に着せ、腰紐まできっちりと結んだ。
「あの……?」
これはシないということだろうか。どういうことかわからず戸惑っていると、男が備え付けの端末に何かを入力し始めた。
「まずは食事をしよう」
男がそう告げた三十分後、部屋にサンドイッチやカレー、クリームソースのパスタ、それにあんかけチャーハンやラーメン、さらにはケーキやマカロン、アイスクリームなどが運ばれてきた。一体何人前を注文したんだとテーブルを見ていた拓巳に、男は「何が好みかわからなかったから、いろいろ頼んだんだ。好きなものを食べてくれてかまわないよ」と微笑んだ。
(こういうホテルにはローションなんて置いてないだろうし)
もしかしたら男が用意しているかもしれない。しかし、用意していない可能性もある。
(そういうプレイが好きな奴もいるって話だしな)
幸い拓巳はそういった客に当たったことはなかったが、ほぐしてもいないアナルにいきなり突っ込まれでもしたらたまったものじゃない。そういうことも想定し、本番ありのときには事前に自分で準備するようにしていた。
なかには「してあげたかった」なんて言う客もいるが、そういう奴に限って準備なんてしないものだ。そういう客に当たって病院行きになったという書き込みはSNSで何度も目にしている。
カバンに着ていた服や下着を突っ込んでバスルームを出ると、男が何かを飲みながら窓の外を見ていた。まるで何かのワンシーンのような姿に、拓巳の心臓がまたもやドキンと跳ねる。
ドアの音に気づいたのか男が振り返った。そんな些細な仕草さえ拓巳をドキッとさせる。
「思ったより早かったね。湯船には浸からなかったのかい?」
「……のんびり浸かるのは、後のほうがいいかと思って」
答える声が少し掠れたのは慣れない豪華なホテルに緊張しているからだ。心の中でそんな言い訳をしながら、拓巳は男をじっと見た。
「なるほど。そういうのも悪くない」
男が右手に持っていたグラスをグイッと傾けた。グラスの中には大きな氷の塊と薄茶色の液体が入っている。おそらく酒だろうが、それが何という種類か拓巳にはわからない。
グラスの中身を飲み干した男が、ゆっくりと拓巳を見た。
(……やっぱり外国人みたいだ)
部屋の中の落ち着いた照明のせいか、窓の外の煌びやかな夜景のせいか、男の目はやはり碧色にも灰色にも見える。その目に見つめられると、どうしてか拓巳は身動きできなくなってしまった。
さっさとカバンを置いて値段交渉をしようと思っていたのに、カバンから手を離すことすらできない。男の不思議な色の目から視線を外すことができず、まるで見つめ合っているような状態だ。
「おいで」
動けなくなっていたはずの体が、男の声に反応して一歩踏み出した。左手で持っていたカバンが床に落ち、ドスンともガチャンとも聞こえる音を立てる。驚いて足を止めようとしたものの、なぜか立ち止まることができない。一体どうしたんだと戸惑っているうちに、気がつけばすぐ目の前に男の姿がある。
「……ふむ」
男が碧色のような灰色のような目で拓巳の全身を見ている。頭のてっぺんから足まで、視線が二度動いたのがわかった。まるで値踏みされているような眼差しに不快な気持ちがわき上がる。
(やっぱりセレブ向けの男を求めてたってことか)
それなら最初からそういう店で探せばいい。世の中にはセレブ客を相手に商売をしている高級店もある。そういう店から派遣された男なら、検分されることには慣れているだろうし文句も言わないだろう。
しかし、目の前の男がアクセスしてきたのは素人も玄人も一緒くたのSNSだ。客側がピンキリなら売る側もピンキリの場だ。その中から自分を選んだのは男のほうで、品定めをするように見られるのは納得できなかった。
そんな気持ちで男を見ていたからか、視線に気づいた男が「違うよ」と小さく笑った。
「怪しんで見ていたわけじゃない。ちょっと気になってね」
「……気になるって、何がですか」
「きみは少し痩せすぎじゃないかな」
「……へ?」
想像していた内容とは違う男の言葉に、拓巳は間抜けな声を出してしまった。どういうことだと男を見ていると、持っていたグラスをテーブルに置いた手がヌッと伸びてくる。その手が頬に触れた瞬間、予想外の冷たさに拓巳の肩がビクッと震えた。
「頬は精悍というより痩けている。肌質もよくなければ血色も悪い。栄養状態もよくないように見えるということは、おそらく貧血でもあるんだろう。それに……首も細い」
「……っ」
急に首を触られた拓巳はひゅっと息を呑んだ。もしかして、もう始まっているのだろうか。立派な寝室は隣で、ここにはテーブルや椅子、ソファといったものしかない。そんなところで始めるということは、やはり文句が言えない男を買いたかったということだったのか。
そう考えた拓巳は、だらりとさせていた両手をグッと握りしめた。
(ソファならまだいいけど、テーブルの上は背中が痛そうだな……。それとも立ったままとか?)
どちらにしても先に尻の準備をしておいて正解だった。いきなり突っ込まれるかはわからないものの、チラッと視線を向けたテーブルにローションらしきものはない。つまり、男に拓巳の準備をする気はないということだ。
やっぱりなと思いながらも、拓巳はただじっと立っていた。本当は先に金をもらいたいところだがセレブ男なら踏み倒したりはしないだろう。むしろこれからの行為次第で値をつり上げることもできる。そう思い、覚悟を決めた。
冷たい男の手が、首からバスローブの合わせ部分に移った。そのまま布の感触を確かめるように下へと動いた手が腰紐で止まる。タオル生地の紐を、男は器用に片手で解いた。そうして鎖骨に触れている部分をつかみ、左肩のほうのバスローブを剥ぐ。
少し冷えた空気に、拓巳の体がブルッと震えた。それに気づかないのか、男は右肩にぶら下がっていた布もひょいと剥ぎ取ってしまった。覆うものがなくなったバスローブは、そのまま床にバサッと落ちる。
「……っ」
抑えられた明かりとは言え、自分だけ素っ裸にされたことが恥ずかしい。高そうなホテルの部屋で何をしているんだろうかと自分のことを笑いたくなった。なにより目の前の男の姿がよくなかった。上着とネクタイを外しているとはいえ、淡いグレーのシャツは首元のボタンを外しただけでベストまできっちりと着ている。もちろん下もベストと同じ紺色のスラックスを穿いたままだ。
そんな男の眼前に裸体を晒している状況に、拓巳は羞恥よりも屈辱を感じそうになっていた。
(……いまさらなんだっていうんだ)
自分にもまだそんな気持ちが残っていたことに拓巳は小さく笑った。何人もの客を取ってきた自分に、いまさら屈辱だなんて……そう思い、そっと床に視線を落とす。
「やはり痩せすぎだな」
男の声に再び視線を上げた。碧色のような灰色のような目と視線が合ったが、そこにいつもの客たちのようないやらしい雰囲気はない。
「鎖骨は浮きすぎているし、あばら骨も見えている。全体的に筋肉がないどころか肉付き自体が悪い」
この男は何を言っているのだろうか。自分が痩せていようが太っていようが行為には関係ないはずだ。これまでの客たちは誰も体つきのことなんて気にしなかった。顔のことを気にしているようにも見えなかった。男たちにとって大事なのは突っ込む穴があるかどうかだけで、その穴が上か下かの違いだけだ。
それなのに目の前の男は痩せていることが気になるらしい。二十歳以上かと確認してきたことと言い、つくづく変わった客だ。
「この体じゃ、気に入りませんか?」
「気に入る気に入らない以前の問題だ」
よくわからず拓巳が口をつぐむと、男が床に落ちていたバスローブを拾いバスルームへと消えた。それをなんとなく目で追いかけていると、今度は新しいバスローブを持って戻ってくる。そうして新しいバスローブを拓巳に着せ、腰紐まできっちりと結んだ。
「あの……?」
これはシないということだろうか。どういうことかわからず戸惑っていると、男が備え付けの端末に何かを入力し始めた。
「まずは食事をしよう」
男がそう告げた三十分後、部屋にサンドイッチやカレー、クリームソースのパスタ、それにあんかけチャーハンやラーメン、さらにはケーキやマカロン、アイスクリームなどが運ばれてきた。一体何人前を注文したんだとテーブルを見ていた拓巳に、男は「何が好みかわからなかったから、いろいろ頼んだんだ。好きなものを食べてくれてかまわないよ」と微笑んだ。
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