43 / 48
第二章 - 廃人と聖職者
2 - 風呂回
しおりを挟む
■聖王首都ビクトリア/とあるアパート/助祭:ユウ=フォーワード
ジハードに連れられてみんなの住むアパートへ。
三階建のアパートは大通りからちょっとそれた脇道の方に存在し、綺麗に首都の街並みに溶け込んでいる。
階段を三段ほど上がって豪華なドアを開けて中へ入ると……。
「あれ? 誰もいない」
エントランスにソファが置かれ、誰かが何かを食べたようなあとがあるが、人の気配はなかった。
「本当だな。まあみんな出てるのかもしれないし、ここにいればいつかは揃うぞ」
「そうなのか」
これ幸いだな、お風呂が借りられないか聞いてみる。
「ジハード、風呂を借りてもいいか?」
風呂があると聞けば、入りたくなるのは人間の、いや日本人の性だろう。
無ければないで別にいいのだが、あるなら入りたいと思った。
「いいぞ。まっすぐいって奥に暖簾があるはずだ。湯は常に張ってあるしタオルも置いてある」
「至れり尽くせりだなー……つーか暖簾って……まったくファンタジーにそぐってないな……」
「ウィンストンの趣味だから知らん」
ジハードはそれだけ言うとソファに腰を下ろして寝始める。
さてと、
「マリアナから先に入れよ」
「いえいえ、マスターがお先に」
「……謙遜するなよ」
「いえいえ」
「……お前、後から入ってきたりするパターンじゃないだろうな?」
「入らなくとも残り湯をば」
「変態か! まあいいや、先に入るぞ」
譲り合いを繰り広げると、いつまでたっても風呂に入れない気がしたので俺が先に入ることにした。
ため息をつきながらエントランスを奥へ行く。
途中で厨房らしき部屋からいい匂いがしたが、誰かいるのだろうか。
「いい匂いがするが、とりあえず先に風呂だ。風呂風呂!」
そういいながら暖簾をくぐり脱衣所で服を全て脱いでガラッと扉を開ける。
モワッとした湯気が立ち上り、なんだか日本に戻ってきたような気がした。
銭湯ってこんな感じだったっけな。
「すげぇなあ……」
そう思いながら、タオルを肩に担いで無駄にでかい風呂に入ると。
「っ」
誰かがいた。
身長は俺よりも低い、160くらいか。
それでいて、男よりも明らかに細く。
そしてしなやかな体つき。
肩で揃えられた栗色の髪の毛。
湯煙の中から徐々に姿を現したのは、かつて俺の弟子であったツクモ=ミコトであった。
「……え?」
空気が止まる。
なぜか知らんが、お互い素っ裸で見つめあっていた。
変な空気が流れていた。
そして、
「し、ししし師匠!?」
素っ裸のツクモが慌ててタオルで体を隠して湯船に浸かる。
「ええー! なんで入ってるの!?」
「いやだって、そろそろ着くって言われてたから、綺麗にしとこうと……って前! 前隠して!」
「あっ」
全開だった。
まあ、そんなに素晴らしいものではないが、そこそこだと信じている。
だが、体裁的に見せびらかしたままなのは変態なのでタオルでとりあえず隠した。
「ご、ごめん!」
「い、いやその……まさか到着して初っ端から風呂だなんて……あ、でも私たちも最初はそんな感じだったし……」
なんだかブツブツ呟いているので、とりあえず出て行くことにする。
流石に一緒に入るのはNGだろう。
「あっ! まっ」
ザバァとツクモが立ち上がった瞬間。
俺の目の前の扉がガラッと空いて、誰か入ってきた。
「ん? どうしたんですか? まさかもう入り終わったんですか?」
マリアナだった。
「………………は?」
「は?」
は。を被せんなよ。
つーか、
「なんで入ってきてんだよ早速!!」
「まあまあ隠すところ隠してるわけですし、良いじゃないですか」
「上も隠せよ!」
マリアナさん。
俺と同じようにしただけタオル縛って隠してるだけある。
だからできるだけ視線を下にしないように顔だけ見ていた。
「上は規制には引っかからないんですよ?」
「一般常識!!!!」
くそっ!!!
もう風呂に入るどころじゃない。
一旦出て、部屋にもついてるという風呂を使うか。
そう思った時、
「な、な、な、なああああ!!!!」
次はツクモが叫んでいた。
風呂場で反響してすごくうるさかった。
もうしっちゃかめっちゃかになってきたぞ。
「なんであんたがいるの!?」
「ん? あんたとは?」
「あんた! あんたよ!!!」
ツクモも下にだけタオルを巻きつけて、ズカズカとマリアナに詰め寄っていく。
小ぶりと大ぶりの全面戦争だあ!
「私ですか? そういえばお久しぶりですね絶壁」
「絶ッ!? 絶壁じゃない! Bはある!」
「B地区なんて男性にもついてるし、ちょっと胸筋鍛えた男性なんかもっとあるんじゃ?」
「比べるな!!!! うっ」
ツクモはマリアナのデカメロンを見て狼狽える。
それを見てマリアナはさらに「勝った」と言わんばかりの表情をしていた。
「勝った」
あ、実際に言いやがったこいつ。
「ぬわああああ!! つーかなんでここにいるんだこの変態アンドロイドめえええ! こうしてやるこうしてやる!」
「わっ! 流石にいきなり鷲掴みはやめてください! まだマスターにも揉まれたことないのに!」
「つーかマジでなんでこんなところにいるの! 持ち越しアイテム一つだろ普通!」
「ふふん、残念ですが、マスターは私とまだ冒険したいからと、アンドロイドアバターと心臓をこの世界に持ってきてくれました。そして私はリアルボディを得て、名前もマリアナ=フォーワードとしてもう世界に認められた夫婦なんです。諦めて、どうぞ」
「な、な……くっそおおおオオオオ!!」
そう言いながら出ていくツクモ。
もう、はばかってすらいない。
女の子ってもっとこう人目をはばかるというか……人目をはばかれよ……。
「ふっ、またしても勝ってしまったようですね。まあ、アンドロイド制限がなければあのような小娘なんぞ、私のボディには太刀打ちできないのです。ねえマスター」
「あ、うん」
そういえばマリアナを得てから、ヘルメアとマリアナの罵り合いみたいなことが、こいつら──ツクモとマリアナ──の間でもよく勃発していたな……なんて事を思い出しながら、俺は上を向いた。
……鼻血が出ていたからだ。
止め方ってこれだったっけ……なんか違うような……。
でも直視できないからこれでええんや。
この後、なし崩し的にマリアナに背中を流された。
俺はされるがままだった。
ジハードに連れられてみんなの住むアパートへ。
三階建のアパートは大通りからちょっとそれた脇道の方に存在し、綺麗に首都の街並みに溶け込んでいる。
階段を三段ほど上がって豪華なドアを開けて中へ入ると……。
「あれ? 誰もいない」
エントランスにソファが置かれ、誰かが何かを食べたようなあとがあるが、人の気配はなかった。
「本当だな。まあみんな出てるのかもしれないし、ここにいればいつかは揃うぞ」
「そうなのか」
これ幸いだな、お風呂が借りられないか聞いてみる。
「ジハード、風呂を借りてもいいか?」
風呂があると聞けば、入りたくなるのは人間の、いや日本人の性だろう。
無ければないで別にいいのだが、あるなら入りたいと思った。
「いいぞ。まっすぐいって奥に暖簾があるはずだ。湯は常に張ってあるしタオルも置いてある」
「至れり尽くせりだなー……つーか暖簾って……まったくファンタジーにそぐってないな……」
「ウィンストンの趣味だから知らん」
ジハードはそれだけ言うとソファに腰を下ろして寝始める。
さてと、
「マリアナから先に入れよ」
「いえいえ、マスターがお先に」
「……謙遜するなよ」
「いえいえ」
「……お前、後から入ってきたりするパターンじゃないだろうな?」
「入らなくとも残り湯をば」
「変態か! まあいいや、先に入るぞ」
譲り合いを繰り広げると、いつまでたっても風呂に入れない気がしたので俺が先に入ることにした。
ため息をつきながらエントランスを奥へ行く。
途中で厨房らしき部屋からいい匂いがしたが、誰かいるのだろうか。
「いい匂いがするが、とりあえず先に風呂だ。風呂風呂!」
そういいながら暖簾をくぐり脱衣所で服を全て脱いでガラッと扉を開ける。
モワッとした湯気が立ち上り、なんだか日本に戻ってきたような気がした。
銭湯ってこんな感じだったっけな。
「すげぇなあ……」
そう思いながら、タオルを肩に担いで無駄にでかい風呂に入ると。
「っ」
誰かがいた。
身長は俺よりも低い、160くらいか。
それでいて、男よりも明らかに細く。
そしてしなやかな体つき。
肩で揃えられた栗色の髪の毛。
湯煙の中から徐々に姿を現したのは、かつて俺の弟子であったツクモ=ミコトであった。
「……え?」
空気が止まる。
なぜか知らんが、お互い素っ裸で見つめあっていた。
変な空気が流れていた。
そして、
「し、ししし師匠!?」
素っ裸のツクモが慌ててタオルで体を隠して湯船に浸かる。
「ええー! なんで入ってるの!?」
「いやだって、そろそろ着くって言われてたから、綺麗にしとこうと……って前! 前隠して!」
「あっ」
全開だった。
まあ、そんなに素晴らしいものではないが、そこそこだと信じている。
だが、体裁的に見せびらかしたままなのは変態なのでタオルでとりあえず隠した。
「ご、ごめん!」
「い、いやその……まさか到着して初っ端から風呂だなんて……あ、でも私たちも最初はそんな感じだったし……」
なんだかブツブツ呟いているので、とりあえず出て行くことにする。
流石に一緒に入るのはNGだろう。
「あっ! まっ」
ザバァとツクモが立ち上がった瞬間。
俺の目の前の扉がガラッと空いて、誰か入ってきた。
「ん? どうしたんですか? まさかもう入り終わったんですか?」
マリアナだった。
「………………は?」
「は?」
は。を被せんなよ。
つーか、
「なんで入ってきてんだよ早速!!」
「まあまあ隠すところ隠してるわけですし、良いじゃないですか」
「上も隠せよ!」
マリアナさん。
俺と同じようにしただけタオル縛って隠してるだけある。
だからできるだけ視線を下にしないように顔だけ見ていた。
「上は規制には引っかからないんですよ?」
「一般常識!!!!」
くそっ!!!
もう風呂に入るどころじゃない。
一旦出て、部屋にもついてるという風呂を使うか。
そう思った時、
「な、な、な、なああああ!!!!」
次はツクモが叫んでいた。
風呂場で反響してすごくうるさかった。
もうしっちゃかめっちゃかになってきたぞ。
「なんであんたがいるの!?」
「ん? あんたとは?」
「あんた! あんたよ!!!」
ツクモも下にだけタオルを巻きつけて、ズカズカとマリアナに詰め寄っていく。
小ぶりと大ぶりの全面戦争だあ!
「私ですか? そういえばお久しぶりですね絶壁」
「絶ッ!? 絶壁じゃない! Bはある!」
「B地区なんて男性にもついてるし、ちょっと胸筋鍛えた男性なんかもっとあるんじゃ?」
「比べるな!!!! うっ」
ツクモはマリアナのデカメロンを見て狼狽える。
それを見てマリアナはさらに「勝った」と言わんばかりの表情をしていた。
「勝った」
あ、実際に言いやがったこいつ。
「ぬわああああ!! つーかなんでここにいるんだこの変態アンドロイドめえええ! こうしてやるこうしてやる!」
「わっ! 流石にいきなり鷲掴みはやめてください! まだマスターにも揉まれたことないのに!」
「つーかマジでなんでこんなところにいるの! 持ち越しアイテム一つだろ普通!」
「ふふん、残念ですが、マスターは私とまだ冒険したいからと、アンドロイドアバターと心臓をこの世界に持ってきてくれました。そして私はリアルボディを得て、名前もマリアナ=フォーワードとしてもう世界に認められた夫婦なんです。諦めて、どうぞ」
「な、な……くっそおおおオオオオ!!」
そう言いながら出ていくツクモ。
もう、はばかってすらいない。
女の子ってもっとこう人目をはばかるというか……人目をはばかれよ……。
「ふっ、またしても勝ってしまったようですね。まあ、アンドロイド制限がなければあのような小娘なんぞ、私のボディには太刀打ちできないのです。ねえマスター」
「あ、うん」
そういえばマリアナを得てから、ヘルメアとマリアナの罵り合いみたいなことが、こいつら──ツクモとマリアナ──の間でもよく勃発していたな……なんて事を思い出しながら、俺は上を向いた。
……鼻血が出ていたからだ。
止め方ってこれだったっけ……なんか違うような……。
でも直視できないからこれでええんや。
この後、なし崩し的にマリアナに背中を流された。
俺はされるがままだった。
0
お気に入りに追加
1,088
あなたにおすすめの小説
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……
【完】転職ばかりしていたらパーティーを追放された私〜実は88種の職業の全スキル極めて勇者以上にチートな存在になっていたけど、もうどうでもいい
冬月光輝
ファンタジー
【勇者】のパーティーの一員であったルシアは職業を極めては転職を繰り返していたが、ある日、勇者から追放(クビ)を宣告される。
何もかもに疲れたルシアは適当に隠居先でも見つけようと旅に出たが、【天界】から追放された元(もと)【守護天使】の【堕天使】ラミアを【悪魔】の手から救ったことで新たな物語が始まる。
「わたくし達、追放仲間ですね」、「一生お慕いします」とラミアからの熱烈なアプローチに折れて仕方なくルシアは共に旅をすることにした。
その後、隣国の王女エリスに力を認められ、仕えるようになり、2人は数奇な運命に巻き込まれることに……。
追放コンビは不運な運命を逆転できるのか?
(完結記念に澄石アラン様からラミアのイラストを頂きましたので、表紙に使用させてもらいました)
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】彼女以外、みんな思い出す。
❄️冬は つとめて
ファンタジー
R15をつける事にしました。
幼い頃からの婚約者、この国の第二王子に婚約破棄を告げられ。あらぬ冤罪を突きつけられたリフィル。この場所に誰も助けてくれるものはいない。
冒険旅行でハッピーライフ
陣内由安
ファンタジー
いろいろな町を旅行してまわって写真を撮ってはお気に入りの図鑑を自作していた毎日。
「もっと世界を知りたいな」
私の一言は女神に届いてしまった。
『なら私の世界をとって教えてね』
私の世界の話をしていたはずなのに、どうしてこうなった?
私は書斎ごとしらない世界へ放り出されてしまった。あるのはスマホと世界儀。
こうなったらこの異世界をくまなく旅して図鑑作りを完成させてやるんだから!
現実世界の写真をカードにでき、それを実物にできるんだけど初めて出た物は私の予想を大きく下回っていたんだよね。
外の世界に出てから気づいたんだけど、私の姿なんか違うのは気のせい? 泉に写る姿がちがーう!スマホで確認すると、昔見た本のエルフになってる!
現実世界の写真は残っているけど私がいない!
世界の情報を集めて1からはじめるエルフの冒険旅行。世界を知るため旅立ちます。
表紙のイラストをのせてみました。 出典 作画 みんと様
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
中二病ドラゴンさんは暗黒破壊神になりたい
禎祥
ファンタジー
俺様は暗黒破壊神ルッスクーリタ!
え? 何で笑うの?
高校生活第一日目にして「中二病乙w」なんて笑われ避けられボッチな俺様。暗黒破壊神は孤高で高貴な存在なのだ! だから友達……コホン、下僕など要らんのだ!
なんて一匹狼を気取っていた俺様。
ある朝気づけばドラゴンになっていた――おおおおっ! 俺様、格好いいではないか! やはりドラゴンに生まれたからには、最強を目指さねばなっ!! そんでもって、今度こそ本当の暗黒破壊神に……え? 暗黒破壊神もういるの? 誰だそいつは!? 俺様を差し置いて暗黒破壊神を名乗るなど、許せん!!
俺様こそ真の暗黒破壊神! 偽物の暗黒破壊神など俺様が倒してやる!
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
中二病気取りの転生者が織りなす痛い系コメディです。ニヤっと笑っていただけたら嬉しいです。
最初からグロ表現あるので耐性のない方は回れ右して下さい。
二話目に挿入したイラストは皆鈴さん(Twitter→@minarin_narou)さんが描いてくださいましたヾ(=゚ω゚=)ノシ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる