装備製作系チートで異世界を自由に生きていきます

tera

文字の大きさ
上 下
328 / 682
本編

597 ごめんな、俺のアイテムボックス満杯なんだ

しおりを挟む
「──なんだと! アイテムボックスが満杯だって!?」

 翌日、クロイツを出発する時間となり、勇者が俺に怒声を浴びせる。
 荷台に乗せられた大量の荷物を前にして、俺は言ってやったんだ。

「すまん、俺のアイテムボックスって意外としょぼいんだわ」

 正直に言えば、箱にまとめれば荷物なんかいくらでも持てる。
 同じものは一つのスロットに全て管理される性質上。
 それを上手く用いれば、無限大なのが俺のインベントリ。

 しかしながら、勇者の荷物持ちなんかに絶対になってやるものか。
 ちゃっちい仕返しだが、敵対する気は毛頭ないので仕方ない。

「もー、元罪人のくせに! なんなの!」

 勇者の後ろからそうやって息巻く聖女。
 なんとでも言え。
 再召喚によって俺は罪人じゃなくなったからな!
 俺も勇者たちもクロイツ所属ということで、関係なし。

「つーか、そもそも俺を当たり前の様に荷物持ちにする気だったみたいだけどさ」

 面と向かって勇者に言う。

「敵視されながら顎で使われることを許容できる人間なんてこの世にいないだろ」

「使命を前にして、そうやって理屈を捏ねる場合じゃないぞ、アキノトウジ」

「使命も何も、俺はスキルを持ってないからな、この先の戦いについていけん」

「自分で言ってて恥ずかしくないのか!」

 確かに俺だってそう思う。
 だが、

「恥ずかしいも何も、何かあった際に切り捨てられるのは俺だろう?」

 だったら初めからついて行かずに見守りに徹したい。
 俺は勇者の帰ってくる場所という感じでいたい。
 多分お前らのカルマが俺に回帰してる気がするし。

「ユウトくんはそんなことしません! 誰であろうと守り抜きます!」

「どうだかなあ……そこの剣聖は俺のことを邪魔だと思っているはずだけど……?」

 スレンダー黒髪ポニーテール美少女の剣聖に目を向けると、彼女は言った。

「己に嘘はつかんと決めたらからはっきり言うが、弱いのはいらん」

「サヨ!」

「サヨちゃん!」

「でしょ? だからさ、やっぱり俺ここで待ってて良いですか?」

 みなまで言われるとそれなりに心に来るが、これは仕方がない。
 この先の戦いについていけないから、置いてきたされる立場なのだ。

「勇者、俺の屍を超えて……先に進んでくれ……」

「がんばっ、ですぞ~」

 骨も俺の意見を汲み取って、ノってくれる。
 ムードぶち壊す奴がいると、話がはずむね。
 面と向かって会話するのは嫌いだが、そう言うのは嫌いじゃないよ。

「ずっと気になっていたが、何だこのスケルトンは!」

「そうです! 聖女の力で浄化しちゃいますよ!」

「回復魔法は効きませんぞ~、私の骨密度が増すだけですぞ~」

 増すんだ……?
 聖女の浄化の力的なものを受ければ、成仏しそうだけど。
 こいつは骨でありながら、スケルトンという魔物ではない。
 そういうことだな……どういうことだろ……。

「今のところ俺の従魔みたいなところだから、大目に見てくれ」

「……スケルトンを従魔に? やはり、従魔系のスキルなの?」

「賢者の問いかけに答えるが、そんなもの持ってないぞ」

 行きずりで勝手に仲間になったと言っておけば良いのだろうか。
 いや、こいつが勝手に付きまとって来るだけだな……。
 用意周到に従魔の証である赤いスカーフも骨に巻きつけている。

 ちなみに、スカーフの巻きどころは日によって気分で変えてるそうだ。
 今日は右肋骨の上から3本目……ってどうでも良いか。

「ロック鳥や強いスライムを持っていると情報に上がっている!」

「それデプリの嘘。俺を探させるために嘘ついたんじゃない?」

「なに……」

 アドラーによってデプリの真相について色々と聞いている勇者は黙る。
 嘘だと言われて、マジでそうだったのかという疑惑の思いがあるから。
 ちなみに、後ろ暗いことを隠していただけで、あんまり嘘はついてないんだけどな!
 むしろ俺の方が嘘をついているのだが、そんなことは知らん。

「ふん、本当に何もできん雑魚に成り下がったということだな」

「そうそう、本当に何もできない雑魚の中の雑魚だよ。マジで」

「自分で言うとかダサ」

「そうだよダサいよ。こんなダサい奴を連れて行くのって……ねえ?」

 背水の陣というか、もう怖いものはないな。
 ダサくて結構。
 元の世界でも俺は自分の境遇を受け入れとったんじゃー!

 かかってこいよ、勇者。
 何を言われてもノーダメージだぞ、失うものないし。
 惜しむ様なスキルなんてもってねーし。
 弱者最強。

「……カルマがヤバい理由、何となく見えて来ましたぞ~」

 黙れ骨。
 骨は無視して話を続ける。

「とにかくお互いが協力し合える様な仲ではないから、この先不安だぞ」

「同じ世界、同じ国で育った同郷のよしみで不問にできないのか?」

「そうです。そっちの方が大人なんですから、折れてください」

「だったら俺の方が年上なんだから、言うこと聞いてもらえない?」

「ふん、なぜ雑魚の言うことを聞かねばならんのだ」

「ま、そうなるだろうな」

 話がこじれにこじれることは重々承知だった。
 そもそも、アドラーから脅されてるからついて行かない方針は取れない。
 故に交渉しようかな、なんて思ってわざわざこんなことを言い出した。

「とりあえず、不要なものを適当に捨てて、アイテムボックスに空きを作る。その残った容量にお前らの荷物を入れてやるから、その代わり俺は戦闘なし、そしてアイテムボックスの使用料をお前たちに請求する。これでどうだ?」

「か、金取るんですか!? セコい!」

「いやいや、妥協案っスよ聖女さん。俺だってね、いつまでも仲違いなんてしてるつもりもないですし、さっさとやること終わらせて自由になりたいんですよ」

「だったら普通に協力してくれれば良いじゃん! なんなの?」

「散々キモいとか、ダサいとか、雑魚とか言われて怒らない奴います? 協力する奴います?」

 言ったのは事実だから、彼らは黙っていた。

「そう言うのを一切合切忘れて協力する方法って、ビジネスライクしかないでしょ」

「……一理、あるわね」

「ヨシノちゃん!? ダメだよ、こんなまるでダメな大人の言うこと聞いちゃ!」

「そんなこと言ったっていつまでたっても先に進まないでしょー?」

 この言い争いに飽き飽きしていたのか、賢者が言う。

「私たちが必要なのは物資を持てる人で、この人はお金を支払えば、過去に王国から追放された因縁を忘れて受け持ってくれるって言ってんだから、そうするしかないじゃない」

「でも、なんかヤダよ!」

「クイックだっけ? スキルを持った手袋だって持ってるみたいだから、戦闘に参加しなくても支援はできるはずよ。また荷物持ちを探すのも面倒だから、これで良いじゃない」

「話が早いな賢者。今なら荷物の量は度外視して、1日あたりのレンタル料に支援スキルと骨付きサービスで受け持とう」

「いくら?」

「1日金貨10枚」

「──法外な値段過ぎるじゃないか! 仲間相手にふっかけるなよ!」

「勇者、俺は自分の財産を捨ててお前たちの荷物を持つんだ。そのくらい大目に見てくれ……」

「そ、それなら仕方ないが……さすがに高過ぎるよな、みんな?」

「うん! ユウトくんの言う通りだよ! ぼったくりだよ!」

「モノの価値はあまりわからんが、喧嘩を売るなら買うぞ?」

「サヨ、物騒なこと言わないの。さすがに高いから割引してもらえない?」

「経費はアドラー様に請求すれば良いんじゃない? 勇者だからいけるよ」

 アドラーは初期費用プラス、旅費や攻略費用は全て持つと言っていたしな!

「あと、お金が足りなくなっても稼ぐ方法なんていくらでもある」

 まともに話が進みそうな賢者に、俺はアイデアを告げる。
 勇者はギルドに勇者パーティーとして登録。
 そこで依頼を受けながら、人助けをしながら旅をする。
 そして稼いだお金を俺に渡し、後でアドラーに請求。

「あなたが直接クロイツ王に請求してほしいんだけど」

「ダメ。俺はお前らと取引してるんだから、譲れない」

 お金をもらったら全て丸く収まる。
 これが大人の解決策だ。
 やっぱ人生は金だよ、金。
 勇者だって、国のサポートがないと勇者活動できない。
 それには金がかかっていて、無償ではない。

「アキノトウジ……お前はろくな人生を送れないと思うぞ……」

 まったく、誰のせいだと思ってんだ。
 協力するんだから、プラマイゼロだろうに。

「とにかく契約成立でいい? そしたら俺、アイテムボックス空けてくるよ!」

「……ま、最初は手持ちで払って、あとは狩った魔物売ればいいわね」

 ってことで、初期投資費用の白金貨1枚いただきました。
 これでわたくしアキノトウジは10日間頑張らせていただきます。

 これによって俺は勇者と敵対関係ではなくなる。
 すなわち、その刃が俺に向くことはないな。
 さらにアドラーは後々勇者から費用の請求を受けることになる。
 ザマアザマア!

「冒険者ギルドにお前らパーティーの登録とか、俺がやっといてあげる」

「いやアキノトウジ、別にそこまでしてもらわなくても良いんだが……」

「雑用なら任せてくれ! 金もらってるからサービスサービス!」

「ユウトくん、あいつがやりたいって言ってるならやらせとけば良いじゃん!」

「まあ、協力してもらえることで話がまとまったなら俺は別にいいけど……」

 すぐにギルドにクイック疾走して、パーティー登録した。
 パーティーネームは勇者一行(笑)。






=====
トウジなりの仕返しは、ちゃんとご準備していますので。
鬱展開にはできるだけならない様にしていますので。
ご 安 心 く だ さ い 。
しおりを挟む
感想 9,834

あなたにおすすめの小説

無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~

鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!  詳細は近況ボードに載せていきます! 「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」 特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。 しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。 バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて―― こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

スキルを得られない特殊体質の少年。祠を直したらユニークスキルもらえた(なんで??)

屯神 焔
ファンタジー
 魔法が存在し、魔物が跋扈し、人々が剣を磨き戦う世界、『ミリオン』  この世界では自身の強さ、もしくは弱さを知られる『ステータス』が存在する。  そして、どんな人でも、亜人でも、動物でも、魔物でも、生まれつきスキルを授かる。  それは、平凡か希少か、1つか2つ以上か、そういった差はあれ不変の理だ。  しかし、この物語の主人公、ギル・フィオネットは、スキルを授からなかった。  正確には、どんなスキルも得られない体質だったのだ。  そんな彼は、田舎の小さな村で生まれ暮らしていた。  スキルを得られない体質の彼を、村は温かく迎え・・・はしなかった。  迫害はしなかったが、かといって歓迎もしなかった。  父親は彼の体質を知るや否や雲隠れし、母は長年の無理がたたり病気で亡くなった。  一人残された彼は、安い賃金で雑用をこなし、その日暮らしを続けていた。  そんな彼の唯一の日課は、村のはずれにある古びた小さな祠の掃除である。  毎日毎日、少しずつ、汚れをふき取り、欠けてしまった所を何とか直した。  そんなある日。  『ありがとう。君のおかげで私はここに取り残されずに済んだ。これは、せめてものお礼だ。君の好きなようにしてくれてかまわない。本当に、今までありがとう。』  「・・・・・・え?」  祠に宿っていた、太古の時代を支配していた古代龍が、感謝の言葉と祠とともに消えていった。  「祠が消えた?」  彼は、朝起きたばかりで寝ぼけていたため、最後の「ありがとう」しか聞こえていなかった。  「ま、いっか。」  この日から、彼の生活は一変する。

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~

柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」  テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。  この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。  誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。  しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。  その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。  だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。 「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」 「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」  これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語 2月28日HOTランキング9位! 3月1日HOTランキング6位! 本当にありがとうございます!

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

ハイエルフの幼女は異世界をまったりと過ごしていく ~それを助ける過保護な転移者~

まぁ
ファンタジー
事故で亡くなった日本人、黒野大河はクロノとして異世界転移するはめに。 よし、神様からチートの力をもらって、無双だ!!! ではなく、神様の世界で厳しい修行の末に力を手に入れやっとのことで異世界転移。 目的もない異世界生活だがすぐにハイエルフの幼女とであう。 なぜか、その子が気になり世話をすることに。 神様と修行した力でこっそり無双、もらった力で快適生活を。 邪神あり勇者あり冒険者あり迷宮もありの世界を幼女とポチ(犬?)で駆け抜けます。 PS 2/12 1章を書き上げました。あとは手直しをして終わりです。 とりあえず、この1章でメインストーリーはほぼ8割終わる予定です。 伸ばそうと思えば、5割程度終了といったとこでしょうか。 2章からはまったりと?、自由に異世界を生活していきます。        以前書いたことのある話で戦闘が面白かったと感想をもらいましたので、 1章最後は戦闘を長めに書いてみました。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。