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第三話 第四章
第十節
しおりを挟む『晴菜大丈夫ですか晴菜ッ!?』
「…ッ…ぅ……大丈夫……」
よろよろと立ち上がった晴菜。言葉ではまだそう返しているが【演目】を直撃したのだ。相当のダメージだろう。
「こんな風ニ…」「俺の【演目】は手数ヲ増やすことが出来る」「防御シてもその隙を突くのも容易いぐらいにな……」「それに……」
後を追うように崩れた壁から入って来たブレイク。
更には本来の出入り口からも入ってくる。
「力は分割されてイる訳じゃあ決しテない…」「全てガ100%。全てが混じり気無し…」
どんどんと入って来るブレイク。同じ顔が続々と休みなく入り込んでくる。
「つマり………」
「「「「「全員が全員、正真正銘の俺ナのだッ!!」」」」」
最終的には20名近いブレイクが中に溢れかえった。
『ッ…!?』
20名も書き換えられる存在を何処から?なんて即座に察した睦美はもう尋ねない。
おそらく晴菜達より先行したチームの大半、敵か味方かわからないほとんどの参加者がブレイクに書き換えられたのだろう。
更に言葉をその通りに受け止めれば全員がブレイク。つまりはブレイクと同じ力量を有するという状況。一名でも十二分に【銘付き】と渡り合えていた存在が、十倍以上に増え、同じ故の完璧な連携を備えて一気に襲ってくるのである。
もはや悪夢以外の何物でもない。
【演目】を直撃し万全の状態ではない晴菜にとっては最悪に近い状況だろう。
『晴菜、軍師ではなく一人の仲間としてお願いします。撤退して下さい……コイツは今正直手に負える相手じゃあない』
「………………………」
『聞いていますか?なら軍師としても言います。彼我の戦力差は圧倒的。それに奴の存在を書き換える【演目】、おそらく晴菜を倒してから使う筈です。敗れて晴菜がブレイクに書き換えられたら…その時こそこちらの勝機が完全に消え失せます。だから撤退をして下さい……』
「………………」
『晴菜…ッ!?』
叫んだ睦美。当然聞こえている筈である。
とそこで何も言わず小刻みに震え始めた晴菜の身体。
恐怖により震えている?
「プっ……」
否、笑い始めたのだ。
「あはははははははははははははははははははははははははははははははははハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
いつもなら決してありえなく。ましてやこれまで見たことが無い程に大笑いし続ける晴菜。掌で顔を覆い狂ったようにゲラゲラと笑う。
『晴菜?』
精神的にぶっ壊れたと睦美が心配する程の笑いっぷり、やがて音量が下がる様に笑いが収まっていくと「ふぅ…」と一息入れた。
「本当に持っているわねアタシ達は、まるで漫画の登場キャラみたいに出来過ぎでしょ!?」
『…ッ!?ええ、全く持ってその通り!』
苦境で笑った晴菜を見て、そこで彼女がエイプリルの【演目】の様な何かを持っている事を察した睦美。撤退の進言を密かに取り下げた。
「ブレイク。アンタがもう一つの【演目】を見せてくれたお礼に、こっちも隠し玉を見せてあげるわ!『爆炎』のギアをもう一段階高めたとっておき「炎装」をねッ!!」
そう言って晴菜は身体から炎を立ち昇らせた。
十数分前……。
城内大広間。中間地点。
ミコ達3名をウルフから預かった『星炎騎士団』の団員である【星】達は広間にいた。
使っていたからこそわかる。守りやすい袋小路に陣地を作り、4名という少ない人員ながら見張りや看護等の役割を分担しつつ事の成り行きを見ていた。
「ウルフ卿達…無事だろうか…?」
ズゥン……と言う重苦しい地響きが断続するような状況に看護担当の団員の一名が思わず言葉を漏らす。
すかさず見張り担当が返した。
「卿達を信じるしかないだろう…俺達が助けに向かったところで今更何になる?逆に足手まといになるだけだ」
「それは…そうだが……」
彼等も中間地点にいる以上、少なからず修羅場を潜り乗り越えて来ている。だが、それが運が良かっただけだとも十二分に理解している。
『星炎騎士団」の中で一人前である騎士でなく半人前の従士4名がたまたまチームを組み、地下空間を彷徨う中でたまたま道を見つけ、相対した敵も違う陣営の混成で弱かった。正直、運でここまで来れたチームなのだ。
「運も実力の内」なんて言葉があるのは知っている。だが運だけで生き残っている連中にとって運が切れる事が何より怖いのだ。
そうこう中間地点で行こう行こうと躊躇している内に、中間地点まで昇って来た騎士ウルフと合流出来たのだ。
そこで安堵しなかったと言えば嘘になる。同じ【星団】も中でもウルフ卿は実力者、ここまで上がって来るのは当然と言える。彼の後ろに付いて行けば、最後に切り捨てられなければならないとはいえ生き残れるのではないかとそう思った。
だが彼に担がれていたキィルとレェナの姿を見た時、彼等のそんな淡い心は完全に終わった…。
自分達と同じ階級の従士の彼等がボロボロの状況で運ばれてきたのを見て、この戦闘での彼等の心は完全にへし折れたのだ。
そしてボロボロの2名とウルフ卿の同チームである一人の少女を看護するという建前で彼等は広間に残ったのであった。
「しかしこの地響き…さっきから断続していないか?卿達が進む前は無かったよな?」
「ああ、先で一体どうなっているんだ?」
こちら側の実力者となるウルフ達が進んだことで『将』であるR・Rが本腰を入れて排除にかかっているのか、鳴り止まない地響きに団員たちは不安を抱く。
その時、見回りに出ていた団員の一名が戻って来た。
「何ビビっていやがるんだ。どうなるかわからないからこそ、俺達は俺達の出来る事をやらなければならないだろうが!」
「…ッ、ああそうだな」
彼の叱責に自らの気持ちを改める団員達。看護する為に残ったのは建前でもあるが、必要だと感じたのも事実。この戦いで実力不足な自分達が貢献できるおそらく残された唯一の援護。
ウルフ卿に任して頂いた任務。キッチリとこなして彼等の憂いを断たせてあげたい。
「そうと決まればキッチリと看ねぇとな!特にこの女の子。聞けば『爆炎』の仲間で、相対戦でキィルとレェナを助けてくれたらしい。今は意識を失っているが傷も深くないし、もしかしたら戦線に復帰させれるかも……」
「だけどこの娘。ウルフ卿から聞く話じゃあ【星】に覚醒ってないただの一般人らしい…そんな娘をこれより先の激戦地に放り込むって言うのは…」
「…………………………!!」
「「「ッツ!!?」」」
とそこで急に眼を見開いたミコ。唐突な覚醒に驚く団員たちを他所にむくりと身体を起き上がらせる。
「び、ビックリしたぜ…いきなり過ぎてよォ」
「でも目が覚めたんだな嬢ちゃん。ここは中間地点の大広間、そして俺達は『星炎騎士団』の団員の者だ。ウルフ卿から君を看護する様に頼まれてな…」
「………………」
「ウルフ卿やアンタの仲間である『爆炎』は先に進んだぜ…少し地響きが気になるが大丈夫、きっとウルフ卿やアンタの仲間が『将』であるR・Rを……」
「……行かなきゃ…」
「は?」
そう言い放って立ち上がったミコ。
再び困惑する団員達を他所に先へと向かう為の扉を見つめる。
その瞳や発している気配は紛れも無い【星】と同等のモノであった。
「…ッ…ぅ……大丈夫……」
よろよろと立ち上がった晴菜。言葉ではまだそう返しているが【演目】を直撃したのだ。相当のダメージだろう。
「こんな風ニ…」「俺の【演目】は手数ヲ増やすことが出来る」「防御シてもその隙を突くのも容易いぐらいにな……」「それに……」
後を追うように崩れた壁から入って来たブレイク。
更には本来の出入り口からも入ってくる。
「力は分割されてイる訳じゃあ決しテない…」「全てガ100%。全てが混じり気無し…」
どんどんと入って来るブレイク。同じ顔が続々と休みなく入り込んでくる。
「つマり………」
「「「「「全員が全員、正真正銘の俺ナのだッ!!」」」」」
最終的には20名近いブレイクが中に溢れかえった。
『ッ…!?』
20名も書き換えられる存在を何処から?なんて即座に察した睦美はもう尋ねない。
おそらく晴菜達より先行したチームの大半、敵か味方かわからないほとんどの参加者がブレイクに書き換えられたのだろう。
更に言葉をその通りに受け止めれば全員がブレイク。つまりはブレイクと同じ力量を有するという状況。一名でも十二分に【銘付き】と渡り合えていた存在が、十倍以上に増え、同じ故の完璧な連携を備えて一気に襲ってくるのである。
もはや悪夢以外の何物でもない。
【演目】を直撃し万全の状態ではない晴菜にとっては最悪に近い状況だろう。
『晴菜、軍師ではなく一人の仲間としてお願いします。撤退して下さい……コイツは今正直手に負える相手じゃあない』
「………………………」
『聞いていますか?なら軍師としても言います。彼我の戦力差は圧倒的。それに奴の存在を書き換える【演目】、おそらく晴菜を倒してから使う筈です。敗れて晴菜がブレイクに書き換えられたら…その時こそこちらの勝機が完全に消え失せます。だから撤退をして下さい……』
「………………」
『晴菜…ッ!?』
叫んだ睦美。当然聞こえている筈である。
とそこで何も言わず小刻みに震え始めた晴菜の身体。
恐怖により震えている?
「プっ……」
否、笑い始めたのだ。
「あはははははははははははははははははははははははははははははははははハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
いつもなら決してありえなく。ましてやこれまで見たことが無い程に大笑いし続ける晴菜。掌で顔を覆い狂ったようにゲラゲラと笑う。
『晴菜?』
精神的にぶっ壊れたと睦美が心配する程の笑いっぷり、やがて音量が下がる様に笑いが収まっていくと「ふぅ…」と一息入れた。
「本当に持っているわねアタシ達は、まるで漫画の登場キャラみたいに出来過ぎでしょ!?」
『…ッ!?ええ、全く持ってその通り!』
苦境で笑った晴菜を見て、そこで彼女がエイプリルの【演目】の様な何かを持っている事を察した睦美。撤退の進言を密かに取り下げた。
「ブレイク。アンタがもう一つの【演目】を見せてくれたお礼に、こっちも隠し玉を見せてあげるわ!『爆炎』のギアをもう一段階高めたとっておき「炎装」をねッ!!」
そう言って晴菜は身体から炎を立ち昇らせた。
十数分前……。
城内大広間。中間地点。
ミコ達3名をウルフから預かった『星炎騎士団』の団員である【星】達は広間にいた。
使っていたからこそわかる。守りやすい袋小路に陣地を作り、4名という少ない人員ながら見張りや看護等の役割を分担しつつ事の成り行きを見ていた。
「ウルフ卿達…無事だろうか…?」
ズゥン……と言う重苦しい地響きが断続するような状況に看護担当の団員の一名が思わず言葉を漏らす。
すかさず見張り担当が返した。
「卿達を信じるしかないだろう…俺達が助けに向かったところで今更何になる?逆に足手まといになるだけだ」
「それは…そうだが……」
彼等も中間地点にいる以上、少なからず修羅場を潜り乗り越えて来ている。だが、それが運が良かっただけだとも十二分に理解している。
『星炎騎士団」の中で一人前である騎士でなく半人前の従士4名がたまたまチームを組み、地下空間を彷徨う中でたまたま道を見つけ、相対した敵も違う陣営の混成で弱かった。正直、運でここまで来れたチームなのだ。
「運も実力の内」なんて言葉があるのは知っている。だが運だけで生き残っている連中にとって運が切れる事が何より怖いのだ。
そうこう中間地点で行こう行こうと躊躇している内に、中間地点まで昇って来た騎士ウルフと合流出来たのだ。
そこで安堵しなかったと言えば嘘になる。同じ【星団】も中でもウルフ卿は実力者、ここまで上がって来るのは当然と言える。彼の後ろに付いて行けば、最後に切り捨てられなければならないとはいえ生き残れるのではないかとそう思った。
だが彼に担がれていたキィルとレェナの姿を見た時、彼等のそんな淡い心は完全に終わった…。
自分達と同じ階級の従士の彼等がボロボロの状況で運ばれてきたのを見て、この戦闘での彼等の心は完全にへし折れたのだ。
そしてボロボロの2名とウルフ卿の同チームである一人の少女を看護するという建前で彼等は広間に残ったのであった。
「しかしこの地響き…さっきから断続していないか?卿達が進む前は無かったよな?」
「ああ、先で一体どうなっているんだ?」
こちら側の実力者となるウルフ達が進んだことで『将』であるR・Rが本腰を入れて排除にかかっているのか、鳴り止まない地響きに団員たちは不安を抱く。
その時、見回りに出ていた団員の一名が戻って来た。
「何ビビっていやがるんだ。どうなるかわからないからこそ、俺達は俺達の出来る事をやらなければならないだろうが!」
「…ッ、ああそうだな」
彼の叱責に自らの気持ちを改める団員達。看護する為に残ったのは建前でもあるが、必要だと感じたのも事実。この戦いで実力不足な自分達が貢献できるおそらく残された唯一の援護。
ウルフ卿に任して頂いた任務。キッチリとこなして彼等の憂いを断たせてあげたい。
「そうと決まればキッチリと看ねぇとな!特にこの女の子。聞けば『爆炎』の仲間で、相対戦でキィルとレェナを助けてくれたらしい。今は意識を失っているが傷も深くないし、もしかしたら戦線に復帰させれるかも……」
「だけどこの娘。ウルフ卿から聞く話じゃあ【星】に覚醒ってないただの一般人らしい…そんな娘をこれより先の激戦地に放り込むって言うのは…」
「…………………………!!」
「「「ッツ!!?」」」
とそこで急に眼を見開いたミコ。唐突な覚醒に驚く団員たちを他所にむくりと身体を起き上がらせる。
「び、ビックリしたぜ…いきなり過ぎてよォ」
「でも目が覚めたんだな嬢ちゃん。ここは中間地点の大広間、そして俺達は『星炎騎士団』の団員の者だ。ウルフ卿から君を看護する様に頼まれてな…」
「………………」
「ウルフ卿やアンタの仲間である『爆炎』は先に進んだぜ…少し地響きが気になるが大丈夫、きっとウルフ卿やアンタの仲間が『将』であるR・Rを……」
「……行かなきゃ…」
「は?」
そう言い放って立ち上がったミコ。
再び困惑する団員達を他所に先へと向かう為の扉を見つめる。
その瞳や発している気配は紛れも無い【星】と同等のモノであった。
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