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第三話 第四章
第二節
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勝利条件
・『魔女の旅団』側……敵参戦者の全滅ないし降伏。5日間の指定地域の防衛。
・世界側……『将』と呼ばれる指定の【星】の撃破。
「勝利条件は第二戦目と同じって訳ね……」
指定された第三戦当日。戦闘地域となる古城に入り込んだ瞬間に提示された勝敗条件を確認して晴菜は顎に手をやった。
ナビゲーションを務める睦美も少々思案しつつ情報を共有する。
『ふむ、前回のタークスと同じくある程度実力の持つ【星】が『将』に任されている可能性が高そうですね……裏での本隊の暗躍を悟られないよう傘下も交えて激しい迎撃をしてきそうです』
「でしょうね…それもおそらく今回は地形も最大限にしたやり方でね……」
『おそらくは……しかし驚きました。今回の指定地域が古城内部限定だとは…』
今回の戦いにおいて『魔女の旅団』が指定した地域は欧州の古城。その城内のみであった。
中庭等の一部の例外があるとはいえ、基本的には敷地内どころか城外全てが完全範囲外である。
『城壁伝いや屋根上などの敷地でありながら屋外も完全にアウト、参戦者の権限が完全に失われる。これは城内に仕掛けられた罠や密閉空間に適した【星】がおそらく待ち構えているでしょうね』
「屋内限定は兎も角、罠関係はどうなのかしら?完全に未知の場所なら理解出来るけれど、今回はここを本拠とする【星団】が一部相手になっているのよ…勝手知りたる場所の連中相手に通用するのかしら?」
「おうおぅ、俺達がどうかしたか?」
とそこで割り込む人影が二つ。
晴菜の言った本拠の【星団】。『星炎騎士団』の団員である【星】騎士ウルフと副団長の騎士ウォーロックである。
「ひょっとして俺達『星炎騎士団』が本拠をみすみす取られたマヌケだって言いたいわけじゃあねぇよなァ~?」
「誰もそんな事口に出していないでしょうウルフ卿……失礼しましたレディ。同胞はこのような事になって少々気が立っているようです…」
晴菜達を睨みつける騎士ウルフとそれを咎め、真摯に謝罪をする騎士ウォーロック。
大柄でガタイも良いウルフと細身でしなやかな肉体を持つウォーロック。体格も纏う雰囲気も凸凹な二名。だが騎士と呼ばれるだけあり共に同系統の色と紋章で彩られた金属鎧を身に着けている。
『ふむ、【星団】ナンバー2が参戦とは……トップは後々に控えるとして、この戦いにおける彼等の本気度が窺い知れますね…』
「別にそんな些細な事気にしていないですよ…それよりも噂に聞く貴方の様な有名な【星】に直に会えるとは光栄です【銘付き】『盤面指し』の騎士ウォーロック殿」
「ありがとうございます『爆炎』早乙女・晴菜殿。まさかあの猛き『爆炎』がこのような可憐な方だったとは…知った時は大変驚いたものですよ……」
「まあ『創世神』に入る前は都合上出来る限り正体を隠してきていましたから…」
「それが正体を明かせるとは、よほど良い仲間達に恵まれたみたいですね……おや?こちらにいる少女は?背負っている剣は【星具】ですがそれ以外の気配は【星】ではないようですが……」
続いてミコの方を見た騎士ウォーロック。ミコは肩を震わせた。
「彼女は『創世神』の若手です。まだ【星】には覚醒しておりませんが実力は問題ない筈です。私達の大切な仲間ですよ」
「よ、夜剣・ミコですッ!足手まといには決してなりませんッ!この度はよろしくお願いしますッ!!」
『……公の場で、久々にミコのフルネームを聞きましたね…』
「ええよろしくお願いします。こちらも中々に可憐な方のようで……」
「けッ!『爆炎』は兎も角…こんな半人前を寄越すとはな!こんな場所取られても別に良いってかぁ!『創世神』も聞いた限り大したことが無いみたいだなぁ!!」
「ウルフ卿流石に口が過ぎますよ!誉れある『星炎騎士団』の名を背負っているという事をお忘れではないように!!」
「ちッ!……わかりましたよ……」
ウォーロックに諫められ流石にバツが悪くなったウルフ。軽い舌打ちをすると他の『星炎騎士団』の構成員の元に去っていった。
「重ね重ね、我々の者が失礼致しました……アレも普段は【星団】の若輩に面倒見の良く悪い奴では無いのですが……このような事態になってしまった事が余程の屈辱のようです」
「お気になさらず…その心中は理解出来るものですから……我々も微力ながらお手伝いさせていただければと思います」
「ありがとうございます」
『フフッ……この外面モード。一号二号にも見習わせたいと思う傍ら…そのギャップが凄まじく……フフッ…』
通信機越しで軽く笑う睦美。晴菜は冷ややかな笑みを張り付けながら無言でノイズを送り込む。
とそこで城内にアナウンスの様な大音量が鳴り響いた。
『あ、あ~ッ!テステス……日ノ本、合衆国その他参戦者の皆々様。聞こえているかな?』
城内に設置されたスピーカーから響くアナウンス。城内にいた参戦者は即時に『魔女の旅団』の者この戦いの敵方の要の『将』であると悟る。
『その反応どうやら聞こえているみたいだね?重畳重畳……それじゃあ自己紹介。俺の名はR・R。短い名だがコレが本名R・Rと呼ぶ。トワさんの『魔女の旅団』に所属し、お察しの通りこの戦いにおける君達の撃破目標『将』を任されている。どうぞよろしく』
「よろしくじゃあねぇんだよ強盗風情が!俺達の城を奪い取りやがって!姿を見せやがれこの卑怯者が!!」
R・Rの声に怒声をあげるウルフ。他の『星炎騎士団』の構成員も同意するかのように声をあげる。
「それはご尤も…」と言ったR・R。まるで感情を感じさせない口調で続ける。
『だけれど悪いが、姿を見せることは出来ない相談だ。何故なら俺は今この城内奥に鎮座しているし、お恥ずかしながら人前に見せれるような身体をしていないんだ。俺と対面をしたければ……』
「アンタの元まで辿り着く必要があるという事ね……」
『その通りだよ、『爆炎』殿。俺が担当する戦いで『創世神』から君が出て来たのは嬉しい限りだ…』
そのように言ったR・R。相変わらず感情を感じさせない声色で、本心なのか煽っているのかわからない。むしろ機械の様な無機質さすら感じる程である。
「上等だ……辿り着いて手前の馬鹿面を拝んで、すぐに命乞いの顔に変えてやるよ」
『楽しみにしているよ…では本格的に始めようか』
号令と共に出入り口が締まり、逆に城内の扉という扉が開き『魔女の旅団』の参加や構成員達がなだれ込む。
隠し扉となる柱の回転扉も開き、今いる城内大広間は【星】で溢れかえった。
『ふむ、さっそくの殲滅戦。爆撃、炎上、殲滅大好きな晴菜の早速のご褒美ですね…』
「そんな狂人扱いしないで!……でもやってやるわ!!ミコ行くわよ!!」
「ッ…はいッ!」
敵の大軍に戦意を滾らせる晴菜とミコ。炎の拳銃とミサイル、背負った『月下の雫』に手をかけ臨戦態勢に入る。
だがそこにR・Rが口を挟んだ。
『皆々様。闘る気も殺る気も満々なところ申し訳ないが…コレはまだ下準備の途中、コチラの全戦力を投入しただけでいきなりアドリブは困るなぁ……』
「下準備だと……?」
『疑問は尤も…ですが、すぐに終わりますので心配なく……ホラ終わった…』
自らのみが納得したR・Rの言葉。
瞬間、晴菜達を襲う浮遊感。
城内大広間の足場全てが消滅したからであった。
・『魔女の旅団』側……敵参戦者の全滅ないし降伏。5日間の指定地域の防衛。
・世界側……『将』と呼ばれる指定の【星】の撃破。
「勝利条件は第二戦目と同じって訳ね……」
指定された第三戦当日。戦闘地域となる古城に入り込んだ瞬間に提示された勝敗条件を確認して晴菜は顎に手をやった。
ナビゲーションを務める睦美も少々思案しつつ情報を共有する。
『ふむ、前回のタークスと同じくある程度実力の持つ【星】が『将』に任されている可能性が高そうですね……裏での本隊の暗躍を悟られないよう傘下も交えて激しい迎撃をしてきそうです』
「でしょうね…それもおそらく今回は地形も最大限にしたやり方でね……」
『おそらくは……しかし驚きました。今回の指定地域が古城内部限定だとは…』
今回の戦いにおいて『魔女の旅団』が指定した地域は欧州の古城。その城内のみであった。
中庭等の一部の例外があるとはいえ、基本的には敷地内どころか城外全てが完全範囲外である。
『城壁伝いや屋根上などの敷地でありながら屋外も完全にアウト、参戦者の権限が完全に失われる。これは城内に仕掛けられた罠や密閉空間に適した【星】がおそらく待ち構えているでしょうね』
「屋内限定は兎も角、罠関係はどうなのかしら?完全に未知の場所なら理解出来るけれど、今回はここを本拠とする【星団】が一部相手になっているのよ…勝手知りたる場所の連中相手に通用するのかしら?」
「おうおぅ、俺達がどうかしたか?」
とそこで割り込む人影が二つ。
晴菜の言った本拠の【星団】。『星炎騎士団』の団員である【星】騎士ウルフと副団長の騎士ウォーロックである。
「ひょっとして俺達『星炎騎士団』が本拠をみすみす取られたマヌケだって言いたいわけじゃあねぇよなァ~?」
「誰もそんな事口に出していないでしょうウルフ卿……失礼しましたレディ。同胞はこのような事になって少々気が立っているようです…」
晴菜達を睨みつける騎士ウルフとそれを咎め、真摯に謝罪をする騎士ウォーロック。
大柄でガタイも良いウルフと細身でしなやかな肉体を持つウォーロック。体格も纏う雰囲気も凸凹な二名。だが騎士と呼ばれるだけあり共に同系統の色と紋章で彩られた金属鎧を身に着けている。
『ふむ、【星団】ナンバー2が参戦とは……トップは後々に控えるとして、この戦いにおける彼等の本気度が窺い知れますね…』
「別にそんな些細な事気にしていないですよ…それよりも噂に聞く貴方の様な有名な【星】に直に会えるとは光栄です【銘付き】『盤面指し』の騎士ウォーロック殿」
「ありがとうございます『爆炎』早乙女・晴菜殿。まさかあの猛き『爆炎』がこのような可憐な方だったとは…知った時は大変驚いたものですよ……」
「まあ『創世神』に入る前は都合上出来る限り正体を隠してきていましたから…」
「それが正体を明かせるとは、よほど良い仲間達に恵まれたみたいですね……おや?こちらにいる少女は?背負っている剣は【星具】ですがそれ以外の気配は【星】ではないようですが……」
続いてミコの方を見た騎士ウォーロック。ミコは肩を震わせた。
「彼女は『創世神』の若手です。まだ【星】には覚醒しておりませんが実力は問題ない筈です。私達の大切な仲間ですよ」
「よ、夜剣・ミコですッ!足手まといには決してなりませんッ!この度はよろしくお願いしますッ!!」
『……公の場で、久々にミコのフルネームを聞きましたね…』
「ええよろしくお願いします。こちらも中々に可憐な方のようで……」
「けッ!『爆炎』は兎も角…こんな半人前を寄越すとはな!こんな場所取られても別に良いってかぁ!『創世神』も聞いた限り大したことが無いみたいだなぁ!!」
「ウルフ卿流石に口が過ぎますよ!誉れある『星炎騎士団』の名を背負っているという事をお忘れではないように!!」
「ちッ!……わかりましたよ……」
ウォーロックに諫められ流石にバツが悪くなったウルフ。軽い舌打ちをすると他の『星炎騎士団』の構成員の元に去っていった。
「重ね重ね、我々の者が失礼致しました……アレも普段は【星団】の若輩に面倒見の良く悪い奴では無いのですが……このような事態になってしまった事が余程の屈辱のようです」
「お気になさらず…その心中は理解出来るものですから……我々も微力ながらお手伝いさせていただければと思います」
「ありがとうございます」
『フフッ……この外面モード。一号二号にも見習わせたいと思う傍ら…そのギャップが凄まじく……フフッ…』
通信機越しで軽く笑う睦美。晴菜は冷ややかな笑みを張り付けながら無言でノイズを送り込む。
とそこで城内にアナウンスの様な大音量が鳴り響いた。
『あ、あ~ッ!テステス……日ノ本、合衆国その他参戦者の皆々様。聞こえているかな?』
城内に設置されたスピーカーから響くアナウンス。城内にいた参戦者は即時に『魔女の旅団』の者この戦いの敵方の要の『将』であると悟る。
『その反応どうやら聞こえているみたいだね?重畳重畳……それじゃあ自己紹介。俺の名はR・R。短い名だがコレが本名R・Rと呼ぶ。トワさんの『魔女の旅団』に所属し、お察しの通りこの戦いにおける君達の撃破目標『将』を任されている。どうぞよろしく』
「よろしくじゃあねぇんだよ強盗風情が!俺達の城を奪い取りやがって!姿を見せやがれこの卑怯者が!!」
R・Rの声に怒声をあげるウルフ。他の『星炎騎士団』の構成員も同意するかのように声をあげる。
「それはご尤も…」と言ったR・R。まるで感情を感じさせない口調で続ける。
『だけれど悪いが、姿を見せることは出来ない相談だ。何故なら俺は今この城内奥に鎮座しているし、お恥ずかしながら人前に見せれるような身体をしていないんだ。俺と対面をしたければ……』
「アンタの元まで辿り着く必要があるという事ね……」
『その通りだよ、『爆炎』殿。俺が担当する戦いで『創世神』から君が出て来たのは嬉しい限りだ…』
そのように言ったR・R。相変わらず感情を感じさせない声色で、本心なのか煽っているのかわからない。むしろ機械の様な無機質さすら感じる程である。
「上等だ……辿り着いて手前の馬鹿面を拝んで、すぐに命乞いの顔に変えてやるよ」
『楽しみにしているよ…では本格的に始めようか』
号令と共に出入り口が締まり、逆に城内の扉という扉が開き『魔女の旅団』の参加や構成員達がなだれ込む。
隠し扉となる柱の回転扉も開き、今いる城内大広間は【星】で溢れかえった。
『ふむ、さっそくの殲滅戦。爆撃、炎上、殲滅大好きな晴菜の早速のご褒美ですね…』
「そんな狂人扱いしないで!……でもやってやるわ!!ミコ行くわよ!!」
「ッ…はいッ!」
敵の大軍に戦意を滾らせる晴菜とミコ。炎の拳銃とミサイル、背負った『月下の雫』に手をかけ臨戦態勢に入る。
だがそこにR・Rが口を挟んだ。
『皆々様。闘る気も殺る気も満々なところ申し訳ないが…コレはまだ下準備の途中、コチラの全戦力を投入しただけでいきなりアドリブは困るなぁ……』
「下準備だと……?」
『疑問は尤も…ですが、すぐに終わりますので心配なく……ホラ終わった…』
自らのみが納得したR・Rの言葉。
瞬間、晴菜達を襲う浮遊感。
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