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第三話 第三章
第四節
しおりを挟む戦闘総則
1. 戦闘は【星団】『魔女の旅団』御法川・トワが指定した地域内のみにて行う。
2. 指定地域の侵攻はあらかじめ日時を決めるものとし周知させなければならない。
3. 【星】、非【星】問わず、戦闘参加希望者は2の日時の一日両日に1の指定地域に赴かなければならない。また赴いた時点で戦闘に参加すると見なされる。
4. 参加受付時間内に誰も参加者がいない場合、問答無用で指定地域は『魔女の旅団』のモノとする。また戦闘が5日以内に決着がつかない場合や参加者が全滅した場合も同様とする。
5. 戦闘に参加人数に限りは無いが【星】は一度までとする。一度参加を宣告すれば以後の戦闘には参加は出来ない。
6. 上記総則を違反した場合はその時点で即時敗北とし指定地域での戦闘を禁止する。
「コレが奴らが提示してきた総則さ」
「成程なぁ、戦闘に参加するにゃあ、1日以内に指定地域に入っていれば誰でもOKか…けど気になる部分は……」
「ああ参加の機会は一度のみ…コレが中々に厄介だね」
戦力的には一【星団】と世界全体。比べるまでも無い。
だが、それをもとに全戦力を戦闘毎に送り込むのが不可能となっている項目。
何時まで続くかわからない以上、可能な限り戦力は必要な分だけ…後の事を考えて行動する必要があるというわけである。
「まあ有象無象が集まったところで烏合の衆になるだけだし…戦力の厳選は必要。その事はアタシが日本政府に、ひいては合衆国等の他国に伝えるようにしておくさ……」
「ああそっちの方向は任せるぜ」
「そして最後に連中が最初に指定してきた地域はここさ……」
地図を出しヒミコが指し示した場所。
それはとある大国の世界でも有数ともいえる超大都市であった。
「しかし驚きました。まさか一番最初の地域があんな大都市だなんて……」
「…………………ん…」
ヒミコとの会合が終わり帰路につく大和とエイプリル。
「やはり世界最大の都市を取る事で何かメリットがあるのでしょうね…」
「……………ん……」
エイプリルの言葉に黙っていた大和。考え事をしているのか返事も気が入っていない。
「師匠?」
「ああ悪ぃ悪ぃ!別に無視する気は無いんだ!チョイと気になったことがあってな」
「気になったこと?」
「ああ、エイプリルの言葉通りよ。どうしてトワの野郎はあそこを欲しているんだ?ってこと…」
「うぃ?」
「一般人なら結構なメリットはあるにはある。手に入れた時点では世界最大の都市だ莫大な利が手に入るだろうからな…だが、求めている奴は【星】だぜ」
「あ…それもそうです!」
そもそも俗世の利益にあまり興味を示さないのが【星】である。一般人の金銭なんて執着しない【星】がそこを狙う事に奇妙さを感じたのである。
「何か……企んでいやがるな……」
珍しく難しい顔でそう呟いた大和。だがすぐに切り替えた。
「ま、今は考えなくていっか…動機は連中を叩き潰した後ゆっくり聞かせてもらおうぜ!」
あっけからんとした態度でそう言った大和。
だが、エイプリルは長く接したからこそ理解る。師匠はこれまでと同じ轍は何度も踏むことはないと……。
それが理解ったからこそ「うぃ!」と安心した様子で頷いたエイプリル。
『創世神』の【領域】はもう直ぐであった。
※新作も投稿いたしましたそちらも気が向ければ是非
題名は【『オメガ・プロジェクト』~閉じられかけている世界に最新鋭の魔王を生み出す計画に選ばれたんやけれど~】です
1. 戦闘は【星団】『魔女の旅団』御法川・トワが指定した地域内のみにて行う。
2. 指定地域の侵攻はあらかじめ日時を決めるものとし周知させなければならない。
3. 【星】、非【星】問わず、戦闘参加希望者は2の日時の一日両日に1の指定地域に赴かなければならない。また赴いた時点で戦闘に参加すると見なされる。
4. 参加受付時間内に誰も参加者がいない場合、問答無用で指定地域は『魔女の旅団』のモノとする。また戦闘が5日以内に決着がつかない場合や参加者が全滅した場合も同様とする。
5. 戦闘に参加人数に限りは無いが【星】は一度までとする。一度参加を宣告すれば以後の戦闘には参加は出来ない。
6. 上記総則を違反した場合はその時点で即時敗北とし指定地域での戦闘を禁止する。
「コレが奴らが提示してきた総則さ」
「成程なぁ、戦闘に参加するにゃあ、1日以内に指定地域に入っていれば誰でもOKか…けど気になる部分は……」
「ああ参加の機会は一度のみ…コレが中々に厄介だね」
戦力的には一【星団】と世界全体。比べるまでも無い。
だが、それをもとに全戦力を戦闘毎に送り込むのが不可能となっている項目。
何時まで続くかわからない以上、可能な限り戦力は必要な分だけ…後の事を考えて行動する必要があるというわけである。
「まあ有象無象が集まったところで烏合の衆になるだけだし…戦力の厳選は必要。その事はアタシが日本政府に、ひいては合衆国等の他国に伝えるようにしておくさ……」
「ああそっちの方向は任せるぜ」
「そして最後に連中が最初に指定してきた地域はここさ……」
地図を出しヒミコが指し示した場所。
それはとある大国の世界でも有数ともいえる超大都市であった。
「しかし驚きました。まさか一番最初の地域があんな大都市だなんて……」
「…………………ん…」
ヒミコとの会合が終わり帰路につく大和とエイプリル。
「やはり世界最大の都市を取る事で何かメリットがあるのでしょうね…」
「……………ん……」
エイプリルの言葉に黙っていた大和。考え事をしているのか返事も気が入っていない。
「師匠?」
「ああ悪ぃ悪ぃ!別に無視する気は無いんだ!チョイと気になったことがあってな」
「気になったこと?」
「ああ、エイプリルの言葉通りよ。どうしてトワの野郎はあそこを欲しているんだ?ってこと…」
「うぃ?」
「一般人なら結構なメリットはあるにはある。手に入れた時点では世界最大の都市だ莫大な利が手に入るだろうからな…だが、求めている奴は【星】だぜ」
「あ…それもそうです!」
そもそも俗世の利益にあまり興味を示さないのが【星】である。一般人の金銭なんて執着しない【星】がそこを狙う事に奇妙さを感じたのである。
「何か……企んでいやがるな……」
珍しく難しい顔でそう呟いた大和。だがすぐに切り替えた。
「ま、今は考えなくていっか…動機は連中を叩き潰した後ゆっくり聞かせてもらおうぜ!」
あっけからんとした態度でそう言った大和。
だが、エイプリルは長く接したからこそ理解る。師匠はこれまでと同じ轍は何度も踏むことはないと……。
それが理解ったからこそ「うぃ!」と安心した様子で頷いたエイプリル。
『創世神』の【領域】はもう直ぐであった。
※新作も投稿いたしましたそちらも気が向ければ是非
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