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第三話 第二章
第六節
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「成る程ぉ…エイプリル様が…」
「ああ、一皮剥けたぜアイツは……」
騒がしい夜の翌朝。各自の様子の確認の為に訪れたチェルシーに大和はそう伝えた。
「俺が見る限りでも、全体の練度が一段階か二段階程上がったように見えるな……他の奴が見たらあまりの変わり様に驚くと思うぜ」
「ほぉう、尊敬されているお師匠様にそう太鼓判を押されたとはぁ……お会いするのが楽しみですねぇ、しかしてその御本人はどちらに?」
「今はまだ婆ちゃんと寝てるよ。今朝の夜明けまでハッスルしたからな、寝かしてやるさ」
「ふふふ…まるで楽しい事をして疲れてしまった学生のようですねぇ……それだけ没頭したようでしたらもうすでに【演目】は編み出していそうですねぇ」
「どうだろうな」
笑みを浮かべた表情で含んだような回答をする大和。
それはそれとして他の仲間について尋ねた。
「そう言えば門司や晴菜、睦美達は順調?」
「えぇ、度合いは異なりますがぁ、各人成長を遂げておられるみたいですよぉ」
「そっか」
チェルシーの言葉に頷く大和。方向性は各々決めるのは当然。そうであるならばただ仲間を信じるだけであった。
「それでぇ、珍しく早起きなされているご主人の本日のご予定は如何ほどにぃ?」
「だれがダラけ野郎だって?結構此処じゃあ規則正しく生きているぜ俺ァ…まあこの数日で俺もある程度落ちつけたからよ。今日からは『社』を使わせてもらうつもりよ。まあ婆ちゃんに許可貰ってからだけど……」
「『社』?それはぁ…?」
「精神を鍛える場所やね」
とそこで眠っていたと思っていた三笠がやって来た。
「あ、三笠様……お久しゅうございますぅ。ご主人がお世話になっているそうでぇ」
「チェルシーちゃんもね。久々に会えて嬉しいわぁ」
「あれ?婆ちゃんもう起きたの?」
「まぁね、歳とるとあんまり眠れなくなるんよ……疲れは一応とれたし良いかなと思って」
そう言いつつ大欠伸をした三笠。
話を元に戻す。
「『社』っていうのはウチの流派の精神をより研ぎ澄ます為に設けた場よ。何にも無い空間でね、その場所に籠って精神力の修行をするの……」
「成程ぉ、無の空間で無心となるわけですねぇ」
「そこまで単純じゃあないけれどね、でも説明は少々後にしようか……どうやら誰かお客さんが来たみたいだし」
そう言って門の方向を見た三笠。
門にはフッドが佇んでいた。
「ご主人、アレは…」
「ああ、画面越しだったが知ってるぜ」
即座にトワの仲間であると見抜く大和とチェルシー。
「はいはい、どちらさんで?」
三笠の言葉に応じる事無く加速したフッド。三笠の横を通り過ぎ大和に殺到する。
短剣を構えると大和に斬りかかった。
「獲物の匂いを辿ってみれば、思わぬボーナスに遭遇した!!」
「うちの弟子が世話になったなァ!?」
短剣への斬撃をいなし即座に打撃を叩き込む大和。
躱しながら距離を取ったフッド。クロスボウから矢を放つ。
構える大和。弾き飛ばそうと矢の軌道上に拳を添える。
「………ッ!?」
だが、何かを感じ即座に掴むことに変更した。
矢を確認すると矢じりの先端には毒と思われる透明な液体が塗布されていた。
「おいおいオイオイ毒かよ!危ねぇなぁ!!」
「単純な神経毒。致死性は低いから安心しろ…精々が四肢が動けなくなる程度だ」
「安心出来っかい!」
蹴りを撃ち込む大和。フッドは躱すと液体の入った瓶を取り出す。
そして地面に叩きつけた。
割れて煙を発する瓶内の液体。まるで煙幕の様に辺りを包み込む。
視界を遮る程である。
(コイツも毒か?それもさっきと同じタイプの…)
至近距離だったという事もあり少々煙を吸ってしまった大和。四肢が若干痺れ始めたのを感じる。
毒の使用、それでエイプリルは手も足も出なかったのかと察した。
見ると煙幕に乗じ動いているフッドの影があった。
(毒により弱体化させてとどめを刺すか…狩人らしいちゃらしいが……)
「だが少々お粗末だぜ!」
この程度の事は何度も経験済み。身体操作を用いて入った毒を口腔から吐き出した大和。即座に四肢の痺れを取り除く。
そして煙幕から現れたフッドに打撃を叩き込む。
吹き飛んだフッド。だが浅かったのか、即座に体勢を立て直した。
「流石は『龍王』と言ったところだな…だったら俺の【演目】も演れそうだ…」
笑みを浮かべ、毒入りの瓶を取り出し周囲で叩き割ったフッド。
液体毒の水たまりが出来ると妙なうねりを見せ始める。
「いいねぇ…ちょっとした慣らし運転が出来そうだ」
その様子に笑みを浮かべた大和。拳を握りしめフッドの奥の手を待ち構えた。
その時……。
「はいそこまで」
「「!!?」」
ふと両名の間に現れた三笠。大和とフッド双方を手で制す。
「何だぃ婆ちゃん。待ったなんてかけてよぉ…」
「此処は私の【領域】よ勝手に暴れるのは礼儀知らずって昔言わなかったかしら……それに大和ちゃん。チェルシーちゃんから聞いたわ、この人はエイプリルちゃんの因縁のある相手でしょ?大和ちゃんが取ったら駄目じゃない」
「そいつはそうか…」
思い出し矛を収めた大和。
「それこそ大和ちゃん」と笑みを浮かべる三笠。続いてフッドの方を向く。
「貴方も猶予があった筈ですよ?それを無視するのは【星】として少々いただけないね」
「何だ婆。俺の狩りを邪魔する気か?あの猶予はトワの奴が勝手に決めた事で俺自体は納得していない!!それに僅かな期間で成長もクソも無いだろうしな問題ないだろうが!?」
「止めなさい」
「ッツ!!?」
再度の三笠の警告。フッドの肩を掴む。
非力であるはずの腕力なのに振り解くことの出来ない。
このまま振り解こうとすれば何かが確実にマズイ…。
得体が底知れない恐怖感にフッドは頬に冷汗を一筋垂らした。
「別に戦う事については止めていません【星】同士戦う必要があるなら幾らでも戦えばいい。貴方がたが定めた猶予の後に幾らでも……あと4日後でしたね?」
「……………………!」
「ですが貴方はきっと勝てませんよ。何故なら私の孫弟子は途轍もなく強くなりますから」
「何だと…ッ!?」
「ね?」
同意を求める様に三笠は大和とチェルシーに微笑んだ。
「ああ、一皮剥けたぜアイツは……」
騒がしい夜の翌朝。各自の様子の確認の為に訪れたチェルシーに大和はそう伝えた。
「俺が見る限りでも、全体の練度が一段階か二段階程上がったように見えるな……他の奴が見たらあまりの変わり様に驚くと思うぜ」
「ほぉう、尊敬されているお師匠様にそう太鼓判を押されたとはぁ……お会いするのが楽しみですねぇ、しかしてその御本人はどちらに?」
「今はまだ婆ちゃんと寝てるよ。今朝の夜明けまでハッスルしたからな、寝かしてやるさ」
「ふふふ…まるで楽しい事をして疲れてしまった学生のようですねぇ……それだけ没頭したようでしたらもうすでに【演目】は編み出していそうですねぇ」
「どうだろうな」
笑みを浮かべた表情で含んだような回答をする大和。
それはそれとして他の仲間について尋ねた。
「そう言えば門司や晴菜、睦美達は順調?」
「えぇ、度合いは異なりますがぁ、各人成長を遂げておられるみたいですよぉ」
「そっか」
チェルシーの言葉に頷く大和。方向性は各々決めるのは当然。そうであるならばただ仲間を信じるだけであった。
「それでぇ、珍しく早起きなされているご主人の本日のご予定は如何ほどにぃ?」
「だれがダラけ野郎だって?結構此処じゃあ規則正しく生きているぜ俺ァ…まあこの数日で俺もある程度落ちつけたからよ。今日からは『社』を使わせてもらうつもりよ。まあ婆ちゃんに許可貰ってからだけど……」
「『社』?それはぁ…?」
「精神を鍛える場所やね」
とそこで眠っていたと思っていた三笠がやって来た。
「あ、三笠様……お久しゅうございますぅ。ご主人がお世話になっているそうでぇ」
「チェルシーちゃんもね。久々に会えて嬉しいわぁ」
「あれ?婆ちゃんもう起きたの?」
「まぁね、歳とるとあんまり眠れなくなるんよ……疲れは一応とれたし良いかなと思って」
そう言いつつ大欠伸をした三笠。
話を元に戻す。
「『社』っていうのはウチの流派の精神をより研ぎ澄ます為に設けた場よ。何にも無い空間でね、その場所に籠って精神力の修行をするの……」
「成程ぉ、無の空間で無心となるわけですねぇ」
「そこまで単純じゃあないけれどね、でも説明は少々後にしようか……どうやら誰かお客さんが来たみたいだし」
そう言って門の方向を見た三笠。
門にはフッドが佇んでいた。
「ご主人、アレは…」
「ああ、画面越しだったが知ってるぜ」
即座にトワの仲間であると見抜く大和とチェルシー。
「はいはい、どちらさんで?」
三笠の言葉に応じる事無く加速したフッド。三笠の横を通り過ぎ大和に殺到する。
短剣を構えると大和に斬りかかった。
「獲物の匂いを辿ってみれば、思わぬボーナスに遭遇した!!」
「うちの弟子が世話になったなァ!?」
短剣への斬撃をいなし即座に打撃を叩き込む大和。
躱しながら距離を取ったフッド。クロスボウから矢を放つ。
構える大和。弾き飛ばそうと矢の軌道上に拳を添える。
「………ッ!?」
だが、何かを感じ即座に掴むことに変更した。
矢を確認すると矢じりの先端には毒と思われる透明な液体が塗布されていた。
「おいおいオイオイ毒かよ!危ねぇなぁ!!」
「単純な神経毒。致死性は低いから安心しろ…精々が四肢が動けなくなる程度だ」
「安心出来っかい!」
蹴りを撃ち込む大和。フッドは躱すと液体の入った瓶を取り出す。
そして地面に叩きつけた。
割れて煙を発する瓶内の液体。まるで煙幕の様に辺りを包み込む。
視界を遮る程である。
(コイツも毒か?それもさっきと同じタイプの…)
至近距離だったという事もあり少々煙を吸ってしまった大和。四肢が若干痺れ始めたのを感じる。
毒の使用、それでエイプリルは手も足も出なかったのかと察した。
見ると煙幕に乗じ動いているフッドの影があった。
(毒により弱体化させてとどめを刺すか…狩人らしいちゃらしいが……)
「だが少々お粗末だぜ!」
この程度の事は何度も経験済み。身体操作を用いて入った毒を口腔から吐き出した大和。即座に四肢の痺れを取り除く。
そして煙幕から現れたフッドに打撃を叩き込む。
吹き飛んだフッド。だが浅かったのか、即座に体勢を立て直した。
「流石は『龍王』と言ったところだな…だったら俺の【演目】も演れそうだ…」
笑みを浮かべ、毒入りの瓶を取り出し周囲で叩き割ったフッド。
液体毒の水たまりが出来ると妙なうねりを見せ始める。
「いいねぇ…ちょっとした慣らし運転が出来そうだ」
その様子に笑みを浮かべた大和。拳を握りしめフッドの奥の手を待ち構えた。
その時……。
「はいそこまで」
「「!!?」」
ふと両名の間に現れた三笠。大和とフッド双方を手で制す。
「何だぃ婆ちゃん。待ったなんてかけてよぉ…」
「此処は私の【領域】よ勝手に暴れるのは礼儀知らずって昔言わなかったかしら……それに大和ちゃん。チェルシーちゃんから聞いたわ、この人はエイプリルちゃんの因縁のある相手でしょ?大和ちゃんが取ったら駄目じゃない」
「そいつはそうか…」
思い出し矛を収めた大和。
「それこそ大和ちゃん」と笑みを浮かべる三笠。続いてフッドの方を向く。
「貴方も猶予があった筈ですよ?それを無視するのは【星】として少々いただけないね」
「何だ婆。俺の狩りを邪魔する気か?あの猶予はトワの奴が勝手に決めた事で俺自体は納得していない!!それに僅かな期間で成長もクソも無いだろうしな問題ないだろうが!?」
「止めなさい」
「ッツ!!?」
再度の三笠の警告。フッドの肩を掴む。
非力であるはずの腕力なのに振り解くことの出来ない。
このまま振り解こうとすれば何かが確実にマズイ…。
得体が底知れない恐怖感にフッドは頬に冷汗を一筋垂らした。
「別に戦う事については止めていません【星】同士戦う必要があるなら幾らでも戦えばいい。貴方がたが定めた猶予の後に幾らでも……あと4日後でしたね?」
「……………………!」
「ですが貴方はきっと勝てませんよ。何故なら私の孫弟子は途轍もなく強くなりますから」
「何だと…ッ!?」
「ね?」
同意を求める様に三笠は大和とチェルシーに微笑んだ。
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