95 / 138
第三話 第二章
第四節
しおりを挟む
「ここは…?」
敗北を喫したあの日。
大和と同じように『魔女の旅団』の1名と線で繋がったエイプリル。
即座に一対一の戦場へと飛ばされていた。
「ここは?…師匠達はいったい何方へ?」
「心配しなくていいぜお嬢ちゃん」
そうエイプリルに告げたエイプリルと線で繋がったトワの仲間。纏った外套を脱ぎ捨てる。
現れたのは一名の男性の【星】であった。
ジャングルパターンのマント、その下には革の服や靴を身に纏い。白い羽のついた帽子を被った中世狩人のような見た目。手にはクロスボウを持っている。
強面の顔には獣の爪痕のような大きな傷があり歴戦の雰囲気を纏うそんな【星】である。
「貴方は?」
「俺の名はフッド。トワの連れをやらせてもらっている。よろしくな」
「うぃ、エイプリルです。どうもご丁寧に……」
互いに挨拶を交わしたエイプリルとトワの仲間フッド。
「話を元に戻すが、此処は俺の仲間が【演目】で生み出した空間。言うなれば簡易的な【領域】のようなモノだ。条件を満たせばすぐに出ることが出来るぞ」
「コレはどうもご丁寧に…してその条件とは?」
「事ここまで来ているんだ理解出来るだろ……俺を斃す事さ」
そう言い放ちクロスボウを構えたフッド。エイプリルは「成る程」と頷く。
「しかし、前もって断っておくが……俺は少々このチョイスには不満なのも理解してくれ。『龍王』はトワの奴が戦るのは決定事項だったが…俺の相手に与えられたのが『鬼神』や『爆炎』でない小鹿のような君……コレにやる気を起こせというのも難しい話だろ?」
『言わせておけば……結構な物言いだなぁフッドさんよ…』
「事実だろ?訂正したいなら実力で示してみな…」
思わず口を挟んだ狗に悪びれる様子もなくそう挑発したフッド。
その様子に狗は苛立った様子で吼えた。
「言われなくとも…やるぞ将軍!!」
「うぃ!参ります!!」
臨戦態勢に入った双方。名乗りは省き同時に動いた。
次にエイプリルの記憶は、フッドの目の前で自身が全身ボロボロで倒れ伏している場面であった。
「……う……ぃ…」
敵の目の前でもあり、何とか身体を動かそうとするが力が入らないエイプリル。肉が裂けている自身の指先を見ながら歯噛みをする。
『将軍ッッ!!?』
心配して駆け寄る狗。だが彼も針鼠の様に背部に矢が大量に突き刺さっておりエイプリル以上にボロボロの状態であった。
「やっぱりこうなってしまったか……だから俺に『鬼神』や『爆炎』をやらせろというのに…」
退屈そうに呟くフッド。
敗因は不明。何をされたのか未だに理解出来ていない。
おそらく大和や門司、晴菜なら目で追えるだろうが自分は出来なかった。文字通り手も足も出せずに敗北。それ程までに力量に差があった。
「まあ斃し斃されの【星】の世界。恨むなら未熟な自分を恨んでくれよ……」
そう言ってクロスボウの銃口を向けたフッド。
「自分はここで終わるのだ」とエイプリルもそう腹を括る。
その時…。
『聞こえていますか僕達。全員とどめを刺さず解放しなさい。コレは命令です』
突如として聞こえたトワの通信。思わずフッドは舌打ちをする。
『いいの~ぉ?』
「トワ…………こいつ等は絶対後で厄介の種になりますぜ」
『構いません…………』
まるで問題ないようなトワの言葉。フッドはエイプリルが見てわかる程に不満そうな表情を見せていく。
『……もう一度言います解放しなさい。破るような無能は始末いたします』
「…………わかりましたよ」
命令のようなトワの言葉にそう漏らし通信を切断ったフッド。そのまま怒りに任せ地面を踏みつける。
二回、三回と地団太を踏むフッド。地面がひび割れ砕けた後、「ふぅ~……」と一息吐く。
「命令だからな……解放してやる」
その言葉と共にエイプリルは解放され式典会場に戻って来たのであった。
「…………ッ!!?」
先日の情景がフラッシュバックし飛び起きたエイプリル。荒い息のまま辺りを見回す。
隣に大和が眠っているのを見てようやく先程の情景が夢であることを理解した。
軽く一息吐き再び床に就くエイプリル。
だが、再び眠りに落ちる事が中々出来なかった。
(………このままで良いのでしょうか?)
その思いが胸中を占める。
鍛錬し、語り合い、笑い合う。
【星】として覚醒め『創世神』に大和達に迎え入れられてから初めてとも言える位に穏やかで緩やかな時間。
『創世神』のメンバーとしてまた大和達の仲間として、刺激的な毎日というのも悪くは無いが、こんな生活が続くのも幸せなのだろう。そう思える程に…。
(ですがこの時間は猶予のようなモノ……)
見逃されるような形で生き延びてしまった。これまで以上に強くならないと今度こそ終わってしまうだろう。
10日存在する内もう5日は過ぎた。まだ半分もあるといえばそうだが、逆を言えばもう半分しかない。
三笠に言われた余分というのもまだ掴んですらいない。
(眠れませんッ!)
寝ても居られず、着替えて外へと飛び出したエイプリル。街灯もほとんど存在していない外ではあるが月明かりにより十分に明るく。周囲には虫の声が競うように響いていた。
(兎に角、何かしましょう!)
取り敢えず教えられた体術の型を行うエイプリル。三笠の言葉を思い出しながらなぞる様に演舞を行う。
だが、教えてもらった時に比べると動きが固く重い。
まるで藻掻く様に動いたが振り払うことは出来ない。
そしてその重さは動きを鈍くし最終的には止めてしまった。
「はぁはぁはぁ……」
心や身体が重い理由。自らで止めてしまった理由。そんなもの直ぐに理解出来た。
エイプリル自身、不安なのである。
三笠の指導により体術のキレや動きは劇的に向上した。それに伴い身体能力も…おそらくこの【領域】に来る前のエイプリルとは雲泥の差があるだろう。
エイプリルは強くなった。
だがそれでも不安なのである。
先の戦いで何も出来なかった自分自身。その経験が心の中に蛇の様に絡みついて離れない。
「勝てるのでしょうか……次は……」
『創世神』に加入直後の無力感、それとは異なる恐怖のような感覚がエイプリルの心を掴んで離さなかった。
(のぅ…わかりきっております…この感覚をどうにかしない限り……決して)
「眠れないのかい?」
「ッツ!?」
ふと声をかけられビクリとするエイプリル、振り返る。
声の主は三笠であった。
敗北を喫したあの日。
大和と同じように『魔女の旅団』の1名と線で繋がったエイプリル。
即座に一対一の戦場へと飛ばされていた。
「ここは?…師匠達はいったい何方へ?」
「心配しなくていいぜお嬢ちゃん」
そうエイプリルに告げたエイプリルと線で繋がったトワの仲間。纏った外套を脱ぎ捨てる。
現れたのは一名の男性の【星】であった。
ジャングルパターンのマント、その下には革の服や靴を身に纏い。白い羽のついた帽子を被った中世狩人のような見た目。手にはクロスボウを持っている。
強面の顔には獣の爪痕のような大きな傷があり歴戦の雰囲気を纏うそんな【星】である。
「貴方は?」
「俺の名はフッド。トワの連れをやらせてもらっている。よろしくな」
「うぃ、エイプリルです。どうもご丁寧に……」
互いに挨拶を交わしたエイプリルとトワの仲間フッド。
「話を元に戻すが、此処は俺の仲間が【演目】で生み出した空間。言うなれば簡易的な【領域】のようなモノだ。条件を満たせばすぐに出ることが出来るぞ」
「コレはどうもご丁寧に…してその条件とは?」
「事ここまで来ているんだ理解出来るだろ……俺を斃す事さ」
そう言い放ちクロスボウを構えたフッド。エイプリルは「成る程」と頷く。
「しかし、前もって断っておくが……俺は少々このチョイスには不満なのも理解してくれ。『龍王』はトワの奴が戦るのは決定事項だったが…俺の相手に与えられたのが『鬼神』や『爆炎』でない小鹿のような君……コレにやる気を起こせというのも難しい話だろ?」
『言わせておけば……結構な物言いだなぁフッドさんよ…』
「事実だろ?訂正したいなら実力で示してみな…」
思わず口を挟んだ狗に悪びれる様子もなくそう挑発したフッド。
その様子に狗は苛立った様子で吼えた。
「言われなくとも…やるぞ将軍!!」
「うぃ!参ります!!」
臨戦態勢に入った双方。名乗りは省き同時に動いた。
次にエイプリルの記憶は、フッドの目の前で自身が全身ボロボロで倒れ伏している場面であった。
「……う……ぃ…」
敵の目の前でもあり、何とか身体を動かそうとするが力が入らないエイプリル。肉が裂けている自身の指先を見ながら歯噛みをする。
『将軍ッッ!!?』
心配して駆け寄る狗。だが彼も針鼠の様に背部に矢が大量に突き刺さっておりエイプリル以上にボロボロの状態であった。
「やっぱりこうなってしまったか……だから俺に『鬼神』や『爆炎』をやらせろというのに…」
退屈そうに呟くフッド。
敗因は不明。何をされたのか未だに理解出来ていない。
おそらく大和や門司、晴菜なら目で追えるだろうが自分は出来なかった。文字通り手も足も出せずに敗北。それ程までに力量に差があった。
「まあ斃し斃されの【星】の世界。恨むなら未熟な自分を恨んでくれよ……」
そう言ってクロスボウの銃口を向けたフッド。
「自分はここで終わるのだ」とエイプリルもそう腹を括る。
その時…。
『聞こえていますか僕達。全員とどめを刺さず解放しなさい。コレは命令です』
突如として聞こえたトワの通信。思わずフッドは舌打ちをする。
『いいの~ぉ?』
「トワ…………こいつ等は絶対後で厄介の種になりますぜ」
『構いません…………』
まるで問題ないようなトワの言葉。フッドはエイプリルが見てわかる程に不満そうな表情を見せていく。
『……もう一度言います解放しなさい。破るような無能は始末いたします』
「…………わかりましたよ」
命令のようなトワの言葉にそう漏らし通信を切断ったフッド。そのまま怒りに任せ地面を踏みつける。
二回、三回と地団太を踏むフッド。地面がひび割れ砕けた後、「ふぅ~……」と一息吐く。
「命令だからな……解放してやる」
その言葉と共にエイプリルは解放され式典会場に戻って来たのであった。
「…………ッ!!?」
先日の情景がフラッシュバックし飛び起きたエイプリル。荒い息のまま辺りを見回す。
隣に大和が眠っているのを見てようやく先程の情景が夢であることを理解した。
軽く一息吐き再び床に就くエイプリル。
だが、再び眠りに落ちる事が中々出来なかった。
(………このままで良いのでしょうか?)
その思いが胸中を占める。
鍛錬し、語り合い、笑い合う。
【星】として覚醒め『創世神』に大和達に迎え入れられてから初めてとも言える位に穏やかで緩やかな時間。
『創世神』のメンバーとしてまた大和達の仲間として、刺激的な毎日というのも悪くは無いが、こんな生活が続くのも幸せなのだろう。そう思える程に…。
(ですがこの時間は猶予のようなモノ……)
見逃されるような形で生き延びてしまった。これまで以上に強くならないと今度こそ終わってしまうだろう。
10日存在する内もう5日は過ぎた。まだ半分もあるといえばそうだが、逆を言えばもう半分しかない。
三笠に言われた余分というのもまだ掴んですらいない。
(眠れませんッ!)
寝ても居られず、着替えて外へと飛び出したエイプリル。街灯もほとんど存在していない外ではあるが月明かりにより十分に明るく。周囲には虫の声が競うように響いていた。
(兎に角、何かしましょう!)
取り敢えず教えられた体術の型を行うエイプリル。三笠の言葉を思い出しながらなぞる様に演舞を行う。
だが、教えてもらった時に比べると動きが固く重い。
まるで藻掻く様に動いたが振り払うことは出来ない。
そしてその重さは動きを鈍くし最終的には止めてしまった。
「はぁはぁはぁ……」
心や身体が重い理由。自らで止めてしまった理由。そんなもの直ぐに理解出来た。
エイプリル自身、不安なのである。
三笠の指導により体術のキレや動きは劇的に向上した。それに伴い身体能力も…おそらくこの【領域】に来る前のエイプリルとは雲泥の差があるだろう。
エイプリルは強くなった。
だがそれでも不安なのである。
先の戦いで何も出来なかった自分自身。その経験が心の中に蛇の様に絡みついて離れない。
「勝てるのでしょうか……次は……」
『創世神』に加入直後の無力感、それとは異なる恐怖のような感覚がエイプリルの心を掴んで離さなかった。
(のぅ…わかりきっております…この感覚をどうにかしない限り……決して)
「眠れないのかい?」
「ッツ!?」
ふと声をかけられビクリとするエイプリル、振り返る。
声の主は三笠であった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します!
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
ファンタジー
俺は高坂和希。
普通の高校生だ。
ある日ひょんなことから異世界に繋がるゲートが出来て俺はその中に巻き込まれてしまった。
そこで覚醒し得た職業がなんと【弱体術師】とかいう雑魚職だった。
それを見ていた当たり職業を引いた連中にボコボコにされた俺はダンジョンに置いていかれてしまう。
クラスメイト達も全員その当たり職業を引いた連中について行ってしまったので俺は1人で出口を探索するしかなくなった。
しかもその最中にゴブリンに襲われてしまい足を滑らせて地下の奥深くへと落ちてしまうのだった。
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
家に住み着いている妖精に愚痴ったら、国が滅びました
猿喰 森繁
ファンタジー
【書籍化決定しました!】
11月中旬刊行予定です。
これも多くの方が、お気に入り登録してくださったおかげです
ありがとうございます。
【あらすじ】
精霊の加護なくして魔法は使えない。
私は、生まれながらにして、加護を受けることが出来なかった。
加護なしは、周りに不幸をもたらすと言われ、家族だけでなく、使用人たちからも虐げられていた。
王子からも婚約を破棄されてしまい、これからどうしたらいいのか、友人の屋敷妖精に愚痴ったら、隣の国に知り合いがいるということで、私は夜逃げをすることにした。
まさか、屋敷妖精の一声で、精霊の信頼がなくなり、国が滅ぶことになるとは、思いもしなかった。
異世界二度目のおっさん、どう考えても高校生勇者より強い
八神 凪
ファンタジー
旧題:久しぶりに異世界召喚に巻き込まれたおっさんの俺は、どう考えても一緒に召喚された勇者候補よりも強い
【第二回ファンタジーカップ大賞 編集部賞受賞! 書籍化します!】
高柳 陸はどこにでもいるサラリーマン。
満員電車に揺られて上司にどやされ、取引先には愛想笑い。
彼女も居ないごく普通の男である。
そんな彼が定時で帰宅しているある日、どこかの飲み屋で一杯飲むかと考えていた。
繁華街へ繰り出す陸。
まだ時間が早いので学生が賑わっているなと懐かしさに目を細めている時、それは起きた。
陸の前を歩いていた男女の高校生の足元に紫色の魔法陣が出現した。
まずい、と思ったが少し足が入っていた陸は魔法陣に吸い込まれるように引きずられていく。
魔法陣の中心で困惑する男女の高校生と陸。そして眼鏡をかけた女子高生が中心へ近づいた瞬間、目の前が真っ白に包まれる。
次に目が覚めた時、男女の高校生と眼鏡の女子高生、そして陸の目の前には中世のお姫様のような恰好をした女性が両手を組んで声を上げる。
「異世界の勇者様、どうかこの国を助けてください」と。
困惑する高校生に自分はこの国の姫でここが剣と魔法の世界であること、魔王と呼ばれる存在が世界を闇に包もうとしていて隣国がそれに乗じて我が国に攻めてこようとしていると説明をする。
元の世界に戻る方法は魔王を倒すしかないといい、高校生二人は渋々了承。
なにがなんだか分からない眼鏡の女子高生と陸を見た姫はにこやかに口を開く。
『あなた達はなんですか? 自分が召喚したのは二人だけなのに』
そう言い放つと城から追い出そうとする姫。
そこで男女の高校生は残った女生徒は幼馴染だと言い、自分と一緒に行こうと提案。
残された陸は慣れた感じで城を出て行くことに決めた。
「さて、久しぶりの異世界だが……前と違う世界みたいだな」
陸はしがないただのサラリーマン。
しかしその実態は過去に異世界へ旅立ったことのある経歴を持つ男だった。
今度も魔王がいるのかとため息を吐きながら、陸は以前手に入れた力を駆使し異世界へと足を踏み出す――
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
【本編完結】ただの平凡令嬢なので、姉に婚約者を取られました。
138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「誰にも出来ないような事は求めないから、せめて人並みになってくれ」
お父様にそう言われ、平凡になるためにたゆまぬ努力をしたつもりです。
賢者様が使ったとされる神級魔法を会得し、復活した魔王をかつての勇者様のように倒し、領民に慕われた名領主のように領地を治めました。
誰にも出来ないような事は、私には出来ません。私に出来るのは、誰かがやれる事を平凡に努めてきただけ。
そんな平凡な私だから、非凡な姉に婚約者を奪われてしまうのは、仕方がない事なのです。
諦めきれない私は、せめて平凡なりに仕返しをしてみようと思います。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる