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第三話 第一章
第七節
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何も見えない。白の空間。その中を漂う大和。
ふと声が響く。
「気がついた?」
波のような音に混じって聞こえた声。返答そうとしたが身体が消えてしまったように輪郭がぼやけ声を出すことも出来ない。
「心配しなくてもいいよ、ここは死後の世界じゃあない。君の意識と無意識の間、夢と現の境界みたいなものだ…そこに私がお邪魔しただけだよ」
「何の為だ」と疑問を浮かべた大和。その疑問を見透かしたように声は応える。
「いやぁねぇ、ただ単純な動機さ…見たかったんだよ、私に会おうと考えている大馬鹿君は一体どんなのだろうって?」
「……………!?」
「答えなくても良いさ…それに君はもうすぐ目覚めるから……」
何か言いたげな大和にそう返す声。
意識が覚醒に近づいていくのを感じ始める。
「そろそろ最後だね、だったら一つだけ……この戦い君達が勝てば目的に大きく近づくことが出来る。踏ん張ってね…」
「じゃあまたね…」その言葉を最後に大和の意識は現実の水面へと浮上していった。
「待てよ!もうチョイ話そうぜ!!」
そう叫びながら飛び起きた大和。
辺りを見回すと『創世神』の拠点【領域】内。そこに作り上げておいた医務室のベッドの上であった。
「おやおやぁ、お目覚めですかぁご主人」
大和の声を聞いたからか医療品を抱えながら医務室に入って来たチェルシー。どうやら看病をしてくれたようである。
「医務室を作られたは良いのですがぁ、皆様丈夫過ぎて開店休業状態…ですがようやく日の目を見られましたねぇ」
「何日眠ってた?」
「凡そ3日程度。ボロボロの状態で海に浮かんでいたご主人を地元漁師の方々が見つけましてねぇ。『フツノミタマ』がそれを保護し私の元に届けたのが2日前、それ以降ずっと眠っていて今に至るというわけですねぇ」
「傷の度合いは?」
「見立てでは完治はまだですが動くには問題ないかとぉ……胸の刺し傷も心臓にまで達しているほど深いようでしたがぁ命に別状はありませんしぃ」
「そうか…」
「『時極の魔女』の一件は余すとこなく聞きましたよぉご主人。どうもかなりこっ酷くやられたご様子……これ程までの状態は高校時代、紛争地域に向かわれた時以来でしょうかぁ?ですがその時もここまではならなかったですねぇ」
「それより他はどうなった?門司は?エイプリルは?」
「大丈夫だ兄弟。全員いるぞ…」
「うぃ」
大和の言葉に応じる様に開け放たれる仕切りのカーテン。
そこには門司達全員が同じようにベッドの上にいた。
「無事だったのか!?良かった!」
「ああ、負けた俺達だったが…あの後トドメを刺される事無くなぜか全員解放されてな式典会場まで戻されたんだ……連中は消えて俺達は『フツノミタマ』に保護され兄弟より一足先にベッドの上ってわけだ…」
「ふむ、貴方が来たのは我々の1日後ぐらいです。地味に貴方が一番の重傷でしたからね…舞台を躊躇なく破壊するなんてイカレた行為はどうかと思いましたよ、あのまま異空間の狭間に永遠に漂流なんていうのも最悪ありますから…」
「全くよ、どうなるかと思ったわ……グスっ」
小言を言う睦美にべそをかいている晴菜。負傷の大小はあれどそれぞれ元気そうな姿を見て大和は安心した。
とちょうどその時、三日も何も食べていなかったからか腹が大きく鳴った。
「おやおやぁ、他は兎も角お腹だけは元気なご様子…ひとまず無事も兼ねて皆様お食事にいたしましょうかぁ」
「ああ頼むぜ」
大和の言葉を待っていたかのように「かしこまりましたぁ」とチェルシーは恭しくお辞儀をした。
「しかし負けたな…」
ベッドの上の食事会。事実を噛みしめるように門司は告げる。
敗北。戦いに生きる上で必ず起こる宿命ではあるが、その言葉にエイプリルとミコは顔が曇る。
「これまでの戦いその中での連戦連勝…俺達は知らず知らずのうちに自惚れていたのかもしれない…」
「かもしれないわね…『旧支配者』に『巨神』辛勝ながらも格上から勝利を奪ってきたから、そう思ってしまっていたわね…」
「俺達はこのまま【星具】を何の障害も無く集め続けるモノだと思っていた。だが違った…今のこの段階、コレが俺達の今の実力って事だ」
「ふむ、チェルシーに頼み込んで機材を持ち込んでもらい少々調べ物をしました……あの外交会談、秘密裡で行われていましたが彼女達が市井へ公にしたのでしょう。宣言も含め会談内容の全てが有名動画サイトやSNSに上がり拡散されておりますね……日本、合衆国双方はその対応と説明で追われているようです…それとこのような動画も……」
睦美が掲げたタブレットに映った動画。
そこにはトワが映っていた。
『御機嫌よう全世界の皆々様。御法川・トワと申します』
「アイツ何のつもりだ?」
『先程にアップしました動画、ご覧になりましたでしょうか?アレは作り物でもなんでもございません全てが真実です。私達【星団】『魔女の旅団』は宣言通り世界における領土の一部割譲を求めております…』
言葉と共に現れた世界地図、所々赤く塗られている。おそらくここが求めている土地であろう。
『もし断ればどのような行動をとるか…それは先の動画にて確認いただいた通りです。アレは要人のみを狙ったモノ、それに一部妨害が入りました。その妨害も倒れ、狙う矛先を無作為な一般人に変えればどうなるか聡明な方ならお判りでしょう』
「………………」
『それに我々にはこのような秘密兵器も御座います』
「ッツ!!?」
「持っていやがるのかよッ!?」
世界地図と交代する様に取り出したモノ。それは『無にして全』であった。
全部で3つ、贋作でないことは発する雰囲気で理解る。
『一般人には馴染みは無いかもしれませんがこれは【星具】と呼ばれるモノ。我々【星】と同じく超常の力を持っております。コレを利用すればより多くの被害が出るでしょうね』
画面が切り替わり一つの巨大な建造物が映し出される。彼女が【星具】をかざすと建造物は宙へと浮かび上がり…。
そして一瞬で粉砕された。
『10日後、我々はコレを携え今現在指定した地域への侵攻を開始いたします。止められる方は歓迎いたしますよ…』
『では楽しみにしております』。そう言ってトワの動画は終わりを迎えた。
「コイツは名指しで喧嘩売られたのと同じだな……」
「ふむ、それに10日という猶予。コレはつまるところ……」
「上等じゃん、なら望み通り鍛えてやるよ…手前等がその発言を後悔するようにな…」
トワ達の意図をそう汲み。大和達は決意の光と共に食事を口へと運んだ。
※来週は休筆致します。次回更新は4/29予定です。
ふと声が響く。
「気がついた?」
波のような音に混じって聞こえた声。返答そうとしたが身体が消えてしまったように輪郭がぼやけ声を出すことも出来ない。
「心配しなくてもいいよ、ここは死後の世界じゃあない。君の意識と無意識の間、夢と現の境界みたいなものだ…そこに私がお邪魔しただけだよ」
「何の為だ」と疑問を浮かべた大和。その疑問を見透かしたように声は応える。
「いやぁねぇ、ただ単純な動機さ…見たかったんだよ、私に会おうと考えている大馬鹿君は一体どんなのだろうって?」
「……………!?」
「答えなくても良いさ…それに君はもうすぐ目覚めるから……」
何か言いたげな大和にそう返す声。
意識が覚醒に近づいていくのを感じ始める。
「そろそろ最後だね、だったら一つだけ……この戦い君達が勝てば目的に大きく近づくことが出来る。踏ん張ってね…」
「じゃあまたね…」その言葉を最後に大和の意識は現実の水面へと浮上していった。
「待てよ!もうチョイ話そうぜ!!」
そう叫びながら飛び起きた大和。
辺りを見回すと『創世神』の拠点【領域】内。そこに作り上げておいた医務室のベッドの上であった。
「おやおやぁ、お目覚めですかぁご主人」
大和の声を聞いたからか医療品を抱えながら医務室に入って来たチェルシー。どうやら看病をしてくれたようである。
「医務室を作られたは良いのですがぁ、皆様丈夫過ぎて開店休業状態…ですがようやく日の目を見られましたねぇ」
「何日眠ってた?」
「凡そ3日程度。ボロボロの状態で海に浮かんでいたご主人を地元漁師の方々が見つけましてねぇ。『フツノミタマ』がそれを保護し私の元に届けたのが2日前、それ以降ずっと眠っていて今に至るというわけですねぇ」
「傷の度合いは?」
「見立てでは完治はまだですが動くには問題ないかとぉ……胸の刺し傷も心臓にまで達しているほど深いようでしたがぁ命に別状はありませんしぃ」
「そうか…」
「『時極の魔女』の一件は余すとこなく聞きましたよぉご主人。どうもかなりこっ酷くやられたご様子……これ程までの状態は高校時代、紛争地域に向かわれた時以来でしょうかぁ?ですがその時もここまではならなかったですねぇ」
「それより他はどうなった?門司は?エイプリルは?」
「大丈夫だ兄弟。全員いるぞ…」
「うぃ」
大和の言葉に応じる様に開け放たれる仕切りのカーテン。
そこには門司達全員が同じようにベッドの上にいた。
「無事だったのか!?良かった!」
「ああ、負けた俺達だったが…あの後トドメを刺される事無くなぜか全員解放されてな式典会場まで戻されたんだ……連中は消えて俺達は『フツノミタマ』に保護され兄弟より一足先にベッドの上ってわけだ…」
「ふむ、貴方が来たのは我々の1日後ぐらいです。地味に貴方が一番の重傷でしたからね…舞台を躊躇なく破壊するなんてイカレた行為はどうかと思いましたよ、あのまま異空間の狭間に永遠に漂流なんていうのも最悪ありますから…」
「全くよ、どうなるかと思ったわ……グスっ」
小言を言う睦美にべそをかいている晴菜。負傷の大小はあれどそれぞれ元気そうな姿を見て大和は安心した。
とちょうどその時、三日も何も食べていなかったからか腹が大きく鳴った。
「おやおやぁ、他は兎も角お腹だけは元気なご様子…ひとまず無事も兼ねて皆様お食事にいたしましょうかぁ」
「ああ頼むぜ」
大和の言葉を待っていたかのように「かしこまりましたぁ」とチェルシーは恭しくお辞儀をした。
「しかし負けたな…」
ベッドの上の食事会。事実を噛みしめるように門司は告げる。
敗北。戦いに生きる上で必ず起こる宿命ではあるが、その言葉にエイプリルとミコは顔が曇る。
「これまでの戦いその中での連戦連勝…俺達は知らず知らずのうちに自惚れていたのかもしれない…」
「かもしれないわね…『旧支配者』に『巨神』辛勝ながらも格上から勝利を奪ってきたから、そう思ってしまっていたわね…」
「俺達はこのまま【星具】を何の障害も無く集め続けるモノだと思っていた。だが違った…今のこの段階、コレが俺達の今の実力って事だ」
「ふむ、チェルシーに頼み込んで機材を持ち込んでもらい少々調べ物をしました……あの外交会談、秘密裡で行われていましたが彼女達が市井へ公にしたのでしょう。宣言も含め会談内容の全てが有名動画サイトやSNSに上がり拡散されておりますね……日本、合衆国双方はその対応と説明で追われているようです…それとこのような動画も……」
睦美が掲げたタブレットに映った動画。
そこにはトワが映っていた。
『御機嫌よう全世界の皆々様。御法川・トワと申します』
「アイツ何のつもりだ?」
『先程にアップしました動画、ご覧になりましたでしょうか?アレは作り物でもなんでもございません全てが真実です。私達【星団】『魔女の旅団』は宣言通り世界における領土の一部割譲を求めております…』
言葉と共に現れた世界地図、所々赤く塗られている。おそらくここが求めている土地であろう。
『もし断ればどのような行動をとるか…それは先の動画にて確認いただいた通りです。アレは要人のみを狙ったモノ、それに一部妨害が入りました。その妨害も倒れ、狙う矛先を無作為な一般人に変えればどうなるか聡明な方ならお判りでしょう』
「………………」
『それに我々にはこのような秘密兵器も御座います』
「ッツ!!?」
「持っていやがるのかよッ!?」
世界地図と交代する様に取り出したモノ。それは『無にして全』であった。
全部で3つ、贋作でないことは発する雰囲気で理解る。
『一般人には馴染みは無いかもしれませんがこれは【星具】と呼ばれるモノ。我々【星】と同じく超常の力を持っております。コレを利用すればより多くの被害が出るでしょうね』
画面が切り替わり一つの巨大な建造物が映し出される。彼女が【星具】をかざすと建造物は宙へと浮かび上がり…。
そして一瞬で粉砕された。
『10日後、我々はコレを携え今現在指定した地域への侵攻を開始いたします。止められる方は歓迎いたしますよ…』
『では楽しみにしております』。そう言ってトワの動画は終わりを迎えた。
「コイツは名指しで喧嘩売られたのと同じだな……」
「ふむ、それに10日という猶予。コレはつまるところ……」
「上等じゃん、なら望み通り鍛えてやるよ…手前等がその発言を後悔するようにな…」
トワ達の意図をそう汲み。大和達は決意の光と共に食事を口へと運んだ。
※来週は休筆致します。次回更新は4/29予定です。
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