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第二話 第三章
第三節
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滞りなくヘリの着陸を終えた大和達。日本アルプスの山脈奥地。その中の山の一つその中腹に作られた収容所用のヘリポートへと降り立つ。
そしてそのまま収容所へと通じる地下道を進んでいた。
トンネルのような雰囲気であり、等間隔で点けられた光量の足りないライトのみが道を照らす。
「鉄壁の監獄へと続く唯一の道。地獄への一丁目ってか……中々に雰囲気のある場所だなぁ、その手の好きな輩にゃあ垂涎のロケーションじゃあないの」
『ふむ、収容所は日本アルプスとある山二つの中に掘るような形で建てられたようですね…アリの巣のような構造。と言えば一番わかりやすいでしょうか…』
とそこで通信機から睦美の声が入る。
「おっ睦美。今回もお前がナビゲーションしてくれんの?」
『今回は複数ですよ……私と『フツノミタマ』の方々十数名。メインナビは私とそしてもう一名…』
『ジュリです。お久しぶりです皆さん』
「おおっジュリか!久しぶり!!」
睦美の後に続いた声。それは以前『月下の雫』争奪戦中盤のエイプリルの奪還戦でナビを手伝ってくれた『フツノミタマ』支援課所属の【星】ジュリであった。
『この度は『フツノミタマ』と『創世神』合同の作戦ということで睦美様と合同でナビゲーションを行わせていただくことになりました。よろしくお願いいたします皆様』
「おぅよろしくな」
ジュリの挨拶に笑顔で応じる大和。彼女のナビゲーション能力の高さは知っている為。この人選は安心であった。
『ふむ、今回の作戦地域は収容所…複雑な機構で成り立っておりますからね、一名では少々心もとないですしその他サポートの方々もそちらの為です……それにここは『フツノミタマ』管轄の重要拠点の一つ。いくら協力関係にあるとはいえ重要な部分を他の【星団】に見られ弄られたくないというのもあるのでしょうね』
「だろうな……」
聞こえないようにして耳打ちしてきた睦美。その通りなのだろうと大和は頷く。
「………ちょいと失礼」
とそこで前方に何らかの気配を感じた大和。前へと躍り出る。
「大和…前に……」
「ああ居るな晴菜…チェルシーは白雪達の傍に居てやってくれ」
「かしこまりましたぁ~」
晴菜とチェルシーも同様に感じたようで大和に続く。
「どうしたのですか大和様ッ?」
『ふむ、前方にかすかに生体反応……来ます』
「「…ッツ!?」」
睦美の通信を聞き白雪達も警戒体制へと入った。
目の前の気配もカツンカツンと足音を鳴らしこちらに近づいてくる。
そして……。
「へへっ、来やがったな…」
うす暗闇の中から現れたのは、西部劇スタイルの【星】H3050であった。
大和の姿を見つけると笑みを浮かべる。
「騒ぎが起これば出てくるのはわかっていたが場所は完全に運任せだ。一か八かと此処に賭けてはみたが……どうやら勝利の女神様は俺に微笑んでくれたみたいだ……会えて嬉しいぜ『龍王』」
『大和、アレが…』
「ああ件の奴だ………よぉ短い再会だったな、元気そうで何より…」
「へへッそっちもな…」
短い再会の挨拶を合わし葉巻を咥えるH3050。
マッチで火を点け、ゆっくりと吸い一服した。
そして一息入れると話を切り出す。
「ところで『龍王』。少々訂正が必要な事がある」
「何だよ?」
「お前を見極める為にあと何度か試そうと考えていたんだが…どうにも予定が早まっちまってな……こいつが最後になりそうという事だ」
「お前のよくわからんアレか…記念でも受験した記憶はねぇが、こいつで最後って言うなら願ったり叶ったりだ」
「へへッ、というわけで早速…」
「ああっ…」
「ちょっと待ちなさいよ馬鹿!」
臨戦態勢に入ったH3050と大和。その双方に異議を唱えたのは晴菜であった。
「なにここで始めようとしているのよ!標的は奥に居る連中でしょ!?」
「そんなので良いのか『爆炎』?俺の肩に羽織っているの、わかるだろう?……言わせてもらうが、俺も収容者。つまりは標的の一つだぜ」
「わかっているわ。だけどその言動の限りアンタはこの襲撃には加担していない。いうなればただの部外者、単純に乗っかって来た連中だと判断できる。そんなのに貴重な戦力を削られたくないの!」
「えっ晴菜…まさか俺の事をそんなに大切に…(トゥンク)」
「ツッコまないから早くその顔治せ馬鹿!」
ひと昔前の少女漫画の主人公のようなときめき顔をする大和にそう吐き捨てる晴菜。
そんな晴菜にもH3050は笑みを浮かべる。
「へへッ、よく見ているじゃあねぇの流石は『爆炎』褒めておいてやるぜ」
「はっ、お生憎様。こういう事が日常茶飯事の生活を送らされていたもんで…」
「だったらこうも言わせてもらおう……もし俺の申し出を断る場合、俺は手前等の任務の妨害をさせてもらおう!まだアンタ等に気付いていない連中に情報を流し連中の戦力に与してやる、第三者じゃあない敵勢力として積極的に手前等を追い込んでやるぜ!!」
「結局…になるわけね…」
「ではどうすれば……」
「別にここを通せんぼしているわけじゃないんだ!『龍王』さえ残ってくれればそれで良い!!あとは定期券を持った駅の改札のようにするりと全員を通してやる!…『龍王』だけなんだ!」
「OKだったら相手してやるよ」
「大和様ッ!?」
「そんなに大和大和と騒いでいやがるんだ!アンタ俺のファンか何かだろ?そんな熱心なファンになにも無しっていうのは男が廃るってもんさ」
「………ですがッ!?」
「それに俺もコイツに聞きたい事があってな……ちょいと込み入った話になりそうだから先に行ってくれや…」
「…はぁ~…わかったわよ。行きましょうチェルシー、白雪、信楽、自衛隊の方々…」
「良いんですか!?」
「良いの。こうなった以上この馬鹿共の好きにやらせてやるわ…アタシたちが全員でかかっても、おそらくダメなんでしょ?」
「ああ…」
「だったらアンタのご指名通りこの馬鹿を置いていくわ!…後でチェンジって喚いても聞かないからね」
「へへッ、ありがてぇ…」
「大和デス。ヨロシク社長サン…」
「それと馬鹿!」
「何だよ晴菜サン…」
「睦美経由の通信だけはきっちりと繋げておきなさい!やばくなったら嫌だけれど……本当の本当に嫌だけれど助けてあげるわ!エイプリルの悲しい顔を見たくないしね」
「おう、善処するぜ!」
「……ふんッ!それじゃ後はお二人でシッポリどうぞ!!行くわよ皆!!」
「ご主人。何か新しい扉が開いたら後で感想教えてくださいねぇ~…」
そう言い捨て、晴菜は全員を連れて奥へと進んでいった。
「『爆炎』…良い女じゃあねぇか。見たところ実力も申し分も無さそうだし…アンタが居なかったらあっちを候補にしていたぐらいだ!」
「次に会ったら直接言ってやったらどうだ?照れ隠しで燃やされるだろうけれど喜ぶと思うぜ……特にH3050なんて他人を騙らずに本名で言やぁ尚更な……」
「……気付いていたか…俺が誰かに成りすましていたってことを…」
「そりゃあな」
あの一件の後、H3050について調べた大和達。
『フツノミタマ』から提供されたデータベースの中には確かに№H3050という収容者は存在した。だが、その容姿は目の前の男とは似ても似つかない存在であった。
「あん時は唐突だったが…リストはこっちに行き届いているからな、よく見りゃあすぐわかる」
「へへッ…整形か?…流石にあの言い訳にはきつい部分があったか……まあいいさ、今後の参考にしておこう!」
「あればいいな。それをふまえて、だ…何でそんなことしたんだ?それも堅気でなく同じ収容者なんかに……」
「理由か…それぐらいなら良いな……奴をアンタに知ってほしかった。奴と因縁を持ってほしかった…ただそれだけだ…」
「奴?俺に?」
「ああ、超が付くほど簡単だろう?……だが今はそこまでだ…」
「また勿体ぶりか?…良いぜ。なら俺が勝ったら奴との因縁含めて正直に話せよ」
「へへッ、考えておこう」
そう言って拳と鎚を抜いた双方。今度こそ臨戦態勢に入る。
「【星団】『創世神』所属。『龍王』呉成・大和…」
「所属無し。収容者№H3050改め【銘付き】『国鳴り』№G0329…オルド・ダイヤモンド」
「いくぜ!」
「悪いが少々付き合ってもらう!!」
そう言って大和とH3050否、ダイヤモンドはほぼ同時に踏み込んだ。
そしてそのまま収容所へと通じる地下道を進んでいた。
トンネルのような雰囲気であり、等間隔で点けられた光量の足りないライトのみが道を照らす。
「鉄壁の監獄へと続く唯一の道。地獄への一丁目ってか……中々に雰囲気のある場所だなぁ、その手の好きな輩にゃあ垂涎のロケーションじゃあないの」
『ふむ、収容所は日本アルプスとある山二つの中に掘るような形で建てられたようですね…アリの巣のような構造。と言えば一番わかりやすいでしょうか…』
とそこで通信機から睦美の声が入る。
「おっ睦美。今回もお前がナビゲーションしてくれんの?」
『今回は複数ですよ……私と『フツノミタマ』の方々十数名。メインナビは私とそしてもう一名…』
『ジュリです。お久しぶりです皆さん』
「おおっジュリか!久しぶり!!」
睦美の後に続いた声。それは以前『月下の雫』争奪戦中盤のエイプリルの奪還戦でナビを手伝ってくれた『フツノミタマ』支援課所属の【星】ジュリであった。
『この度は『フツノミタマ』と『創世神』合同の作戦ということで睦美様と合同でナビゲーションを行わせていただくことになりました。よろしくお願いいたします皆様』
「おぅよろしくな」
ジュリの挨拶に笑顔で応じる大和。彼女のナビゲーション能力の高さは知っている為。この人選は安心であった。
『ふむ、今回の作戦地域は収容所…複雑な機構で成り立っておりますからね、一名では少々心もとないですしその他サポートの方々もそちらの為です……それにここは『フツノミタマ』管轄の重要拠点の一つ。いくら協力関係にあるとはいえ重要な部分を他の【星団】に見られ弄られたくないというのもあるのでしょうね』
「だろうな……」
聞こえないようにして耳打ちしてきた睦美。その通りなのだろうと大和は頷く。
「………ちょいと失礼」
とそこで前方に何らかの気配を感じた大和。前へと躍り出る。
「大和…前に……」
「ああ居るな晴菜…チェルシーは白雪達の傍に居てやってくれ」
「かしこまりましたぁ~」
晴菜とチェルシーも同様に感じたようで大和に続く。
「どうしたのですか大和様ッ?」
『ふむ、前方にかすかに生体反応……来ます』
「「…ッツ!?」」
睦美の通信を聞き白雪達も警戒体制へと入った。
目の前の気配もカツンカツンと足音を鳴らしこちらに近づいてくる。
そして……。
「へへっ、来やがったな…」
うす暗闇の中から現れたのは、西部劇スタイルの【星】H3050であった。
大和の姿を見つけると笑みを浮かべる。
「騒ぎが起これば出てくるのはわかっていたが場所は完全に運任せだ。一か八かと此処に賭けてはみたが……どうやら勝利の女神様は俺に微笑んでくれたみたいだ……会えて嬉しいぜ『龍王』」
『大和、アレが…』
「ああ件の奴だ………よぉ短い再会だったな、元気そうで何より…」
「へへッそっちもな…」
短い再会の挨拶を合わし葉巻を咥えるH3050。
マッチで火を点け、ゆっくりと吸い一服した。
そして一息入れると話を切り出す。
「ところで『龍王』。少々訂正が必要な事がある」
「何だよ?」
「お前を見極める為にあと何度か試そうと考えていたんだが…どうにも予定が早まっちまってな……こいつが最後になりそうという事だ」
「お前のよくわからんアレか…記念でも受験した記憶はねぇが、こいつで最後って言うなら願ったり叶ったりだ」
「へへッ、というわけで早速…」
「ああっ…」
「ちょっと待ちなさいよ馬鹿!」
臨戦態勢に入ったH3050と大和。その双方に異議を唱えたのは晴菜であった。
「なにここで始めようとしているのよ!標的は奥に居る連中でしょ!?」
「そんなので良いのか『爆炎』?俺の肩に羽織っているの、わかるだろう?……言わせてもらうが、俺も収容者。つまりは標的の一つだぜ」
「わかっているわ。だけどその言動の限りアンタはこの襲撃には加担していない。いうなればただの部外者、単純に乗っかって来た連中だと判断できる。そんなのに貴重な戦力を削られたくないの!」
「えっ晴菜…まさか俺の事をそんなに大切に…(トゥンク)」
「ツッコまないから早くその顔治せ馬鹿!」
ひと昔前の少女漫画の主人公のようなときめき顔をする大和にそう吐き捨てる晴菜。
そんな晴菜にもH3050は笑みを浮かべる。
「へへッ、よく見ているじゃあねぇの流石は『爆炎』褒めておいてやるぜ」
「はっ、お生憎様。こういう事が日常茶飯事の生活を送らされていたもんで…」
「だったらこうも言わせてもらおう……もし俺の申し出を断る場合、俺は手前等の任務の妨害をさせてもらおう!まだアンタ等に気付いていない連中に情報を流し連中の戦力に与してやる、第三者じゃあない敵勢力として積極的に手前等を追い込んでやるぜ!!」
「結局…になるわけね…」
「ではどうすれば……」
「別にここを通せんぼしているわけじゃないんだ!『龍王』さえ残ってくれればそれで良い!!あとは定期券を持った駅の改札のようにするりと全員を通してやる!…『龍王』だけなんだ!」
「OKだったら相手してやるよ」
「大和様ッ!?」
「そんなに大和大和と騒いでいやがるんだ!アンタ俺のファンか何かだろ?そんな熱心なファンになにも無しっていうのは男が廃るってもんさ」
「………ですがッ!?」
「それに俺もコイツに聞きたい事があってな……ちょいと込み入った話になりそうだから先に行ってくれや…」
「…はぁ~…わかったわよ。行きましょうチェルシー、白雪、信楽、自衛隊の方々…」
「良いんですか!?」
「良いの。こうなった以上この馬鹿共の好きにやらせてやるわ…アタシたちが全員でかかっても、おそらくダメなんでしょ?」
「ああ…」
「だったらアンタのご指名通りこの馬鹿を置いていくわ!…後でチェンジって喚いても聞かないからね」
「へへッ、ありがてぇ…」
「大和デス。ヨロシク社長サン…」
「それと馬鹿!」
「何だよ晴菜サン…」
「睦美経由の通信だけはきっちりと繋げておきなさい!やばくなったら嫌だけれど……本当の本当に嫌だけれど助けてあげるわ!エイプリルの悲しい顔を見たくないしね」
「おう、善処するぜ!」
「……ふんッ!それじゃ後はお二人でシッポリどうぞ!!行くわよ皆!!」
「ご主人。何か新しい扉が開いたら後で感想教えてくださいねぇ~…」
そう言い捨て、晴菜は全員を連れて奥へと進んでいった。
「『爆炎』…良い女じゃあねぇか。見たところ実力も申し分も無さそうだし…アンタが居なかったらあっちを候補にしていたぐらいだ!」
「次に会ったら直接言ってやったらどうだ?照れ隠しで燃やされるだろうけれど喜ぶと思うぜ……特にH3050なんて他人を騙らずに本名で言やぁ尚更な……」
「……気付いていたか…俺が誰かに成りすましていたってことを…」
「そりゃあな」
あの一件の後、H3050について調べた大和達。
『フツノミタマ』から提供されたデータベースの中には確かに№H3050という収容者は存在した。だが、その容姿は目の前の男とは似ても似つかない存在であった。
「あん時は唐突だったが…リストはこっちに行き届いているからな、よく見りゃあすぐわかる」
「へへッ…整形か?…流石にあの言い訳にはきつい部分があったか……まあいいさ、今後の参考にしておこう!」
「あればいいな。それをふまえて、だ…何でそんなことしたんだ?それも堅気でなく同じ収容者なんかに……」
「理由か…それぐらいなら良いな……奴をアンタに知ってほしかった。奴と因縁を持ってほしかった…ただそれだけだ…」
「奴?俺に?」
「ああ、超が付くほど簡単だろう?……だが今はそこまでだ…」
「また勿体ぶりか?…良いぜ。なら俺が勝ったら奴との因縁含めて正直に話せよ」
「へへッ、考えておこう」
そう言って拳と鎚を抜いた双方。今度こそ臨戦態勢に入る。
「【星団】『創世神』所属。『龍王』呉成・大和…」
「所属無し。収容者№H3050改め【銘付き】『国鳴り』№G0329…オルド・ダイヤモンド」
「いくぜ!」
「悪いが少々付き合ってもらう!!」
そう言って大和とH3050否、ダイヤモンドはほぼ同時に踏み込んだ。
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