60 / 138
第二話 第二章
第六節
しおりを挟む
「ふむ、H3050ですか……」
依頼を終え、拠点へと戻った大和とエイプリル。すでに全員依頼を終えて戻ってきていた。
そこで大和は先の件について話す。
「ローリスクハイリターンのただのお守りの依頼と思いましたが、随分と面白いことが起こっていたようで……」
「全く、何もない時が珍しいぐらいに行くところところで、いろいろ起こすわねアンタは…静かに粛々と仕事を終わらせるということを知らないの?」
「へへ…どうもすいやせん」
皮肉る睦美と呆れる晴菜。大和は愛想笑いを浮かべる。
「まあ、H3050の件は報告と同時に情報の提供を呼びかけておきましょう。馬鹿は良いとしてエイプリル達が被害にあったら嫌ですから…」
「んで晴菜。お前のところはどうだったんだよ?」
「お生憎様。トラブルメーカーのアンタと違い。どうもこうも平穏そのものよ、『フツノミタマ』の戦闘に立ち会って特に問題なく終わったわ…」
「ふーん」
「担当した『フツノミタマ』の子も愚直だったけれど悪い奴じゃあなかったわ。アンタもアレ位ちゃんとしていればアタシや睦美の心労も減るんだけれど…」
「おぅ善処する。んで門司は?」
軽く聞き流しこれまで喋っていなかった門司に問いかける大和。
門司は刀の手入れをしていた。
「…俺達か?こちらも平穏そのものだったな…標的が即座に逃走して戦闘担当が見失ったから俺が仕留めたが…それ以外は特に問題は無かったな………なぁミコ?」
同意を求めるように後ろにいるミコに問いかけた門司。
だがそのミコは……。
「………………………………………………………………………」
何も言わずに床に突っ伏していた。
否、「言わない」のでなく「言えない」が正しい。
身につけている衣服はボロボロ。髪もぼさぼさ。何故だか虫も集っている。顔は見えないがおそらくとんでもない状態だろう。
そんな状態のままミコは倒れていた。
御情けなのかクッションは一つ貰っているが、それ以外は固い床の上に打ち捨てられるように無造作に放置されていた。
「そうでしたね門司さん……だそうだ」
「いや門司アンタね、どうやったら幼気な少女がこんな事になるのよ…」
「なに、追跡の際に連れ回っていたからな…疲れているんだろう」
「疲れているだけで蠅が集らないわよ…というよりこれ、本当に生きてるの?」
「よっしゃ!おいちゃんが調べちゃろう…どれどれ………うん大丈夫みたいだぜ」
代表して確かめるように指で突く大和。突いた時に僅かに体を揺らしたことからどうやら生きていることは確かなようであった。
「…まあ疲れているみたいだが…新人研修は成功だぞ皆。最初は悲鳴が多かったが、最後のほうは慣れたのかむしろ涙を流しながらも笑い声まで上げていたし…」
「それは何かがぶっ壊れたからですよ一号。それぐらい察したらどうです」
「うぅ……アンタ等に連れられた時のトラウマを思い出すわ…樹海でのバトルロワイヤル……西瓜のように爆ぜる頭部…マフラーのように首に巻き付いた臓物……うぅ……」
「そんなことがあったのか…大変だったんだなぁ晴菜も…」
「アンタの所為でしょうが!?覚えていたって睦美から聞いているからね!!?」
そう言って顔面を爆破した晴菜。大和は少し頭がチリチリになる。
「まあ、多少ながら鉄面皮の言葉も尤もだな……すまないがチェルシー毛布と何か温かいモノでも用意して手当てしてやってくれ」
「かしこまりましたぁ~…でしたらぁ皆様はその間、お食事でもいただいておいて下さいぃ」
恭しくお辞儀をした後、大量の料理を乗せたカートを持ってきたチェルシー。
肉じゃがに寿司、Tボーンステーキにミネストローネ、麻婆豆腐に餃子、ケーキにパフェ、その他諸々…和洋中甘味満遍なく種類も豊富である。
「んじゃいただきます」
卓に並べられると食べ始める大和達。
食べながらも話は続く。
「そう言ゃあ門司に晴菜、【星具】の方はどうだった?奴さんの中で持っている奴はいた?(もぐもぐ)」
「そうだな…俺達の方はハズレだな……持っていなかった(カチャカチャ)」
「アタシの所もよ、戦闘担当の子は持っていたけれど…ねぇチェルシー(パクパク)」
「そうでしたねぇ」
「って言うか…他人に聞く前にそちらはどうだったのよ、それを先に言いなさいよ」
「俺らか?俺らは持っていたぜ、なあエイプリル?」
「うぃ(もきゅもきゅ)」
白雪と戦ったメイソン。彼は何と【星具】を持っていた。【演目】の際の小型のダガーナイフがそれである。
「【星具】『創作志』脳内で思い浮かべた道具を具現化させる能力を持つらしい。まあ単純な物や所持者の強さ次第で作るものは無尽蔵では無ぇらしいが、メイソンの奴はそれで罠を作り上げ【演目】としていたらしいな」
「ふむ、使い勝手は非常に良さそうな【星具】ですね…(もくもく)」
「ねぇ前から思っていたんだけれど…蒐集した【星具】使ったらどう?保管庫の肥やしになるのはもったいない」
「無論です。その辺りについては適宜運用する予定ですよ…【星具】なんて無くとも自前でどうにかする連中が多いのでそういう状況になっているわけで………」
話を続けながら各々好きな料理を喰らい続ける大和達。
色々なことを決めながら大量にあった料理は一つ一つ空になっていく。
「ふぃ~ごちそうさん」
「うぃ、美味しかったです」
最後の料理を完食した大和。礼儀として手を合わせる。
「ふむ、では今後の予定ですが…」
「ああ、『無にして全』が絡んでいる以上ここで降りるなんて事はしないさ…今回のようなことを警戒しつつ継続して依頼を受け続ける…だろう」
「ええ、その通りです」
大和の頷く睦美。そこでこの場はお開きの次第となった。
依頼を終え、拠点へと戻った大和とエイプリル。すでに全員依頼を終えて戻ってきていた。
そこで大和は先の件について話す。
「ローリスクハイリターンのただのお守りの依頼と思いましたが、随分と面白いことが起こっていたようで……」
「全く、何もない時が珍しいぐらいに行くところところで、いろいろ起こすわねアンタは…静かに粛々と仕事を終わらせるということを知らないの?」
「へへ…どうもすいやせん」
皮肉る睦美と呆れる晴菜。大和は愛想笑いを浮かべる。
「まあ、H3050の件は報告と同時に情報の提供を呼びかけておきましょう。馬鹿は良いとしてエイプリル達が被害にあったら嫌ですから…」
「んで晴菜。お前のところはどうだったんだよ?」
「お生憎様。トラブルメーカーのアンタと違い。どうもこうも平穏そのものよ、『フツノミタマ』の戦闘に立ち会って特に問題なく終わったわ…」
「ふーん」
「担当した『フツノミタマ』の子も愚直だったけれど悪い奴じゃあなかったわ。アンタもアレ位ちゃんとしていればアタシや睦美の心労も減るんだけれど…」
「おぅ善処する。んで門司は?」
軽く聞き流しこれまで喋っていなかった門司に問いかける大和。
門司は刀の手入れをしていた。
「…俺達か?こちらも平穏そのものだったな…標的が即座に逃走して戦闘担当が見失ったから俺が仕留めたが…それ以外は特に問題は無かったな………なぁミコ?」
同意を求めるように後ろにいるミコに問いかけた門司。
だがそのミコは……。
「………………………………………………………………………」
何も言わずに床に突っ伏していた。
否、「言わない」のでなく「言えない」が正しい。
身につけている衣服はボロボロ。髪もぼさぼさ。何故だか虫も集っている。顔は見えないがおそらくとんでもない状態だろう。
そんな状態のままミコは倒れていた。
御情けなのかクッションは一つ貰っているが、それ以外は固い床の上に打ち捨てられるように無造作に放置されていた。
「そうでしたね門司さん……だそうだ」
「いや門司アンタね、どうやったら幼気な少女がこんな事になるのよ…」
「なに、追跡の際に連れ回っていたからな…疲れているんだろう」
「疲れているだけで蠅が集らないわよ…というよりこれ、本当に生きてるの?」
「よっしゃ!おいちゃんが調べちゃろう…どれどれ………うん大丈夫みたいだぜ」
代表して確かめるように指で突く大和。突いた時に僅かに体を揺らしたことからどうやら生きていることは確かなようであった。
「…まあ疲れているみたいだが…新人研修は成功だぞ皆。最初は悲鳴が多かったが、最後のほうは慣れたのかむしろ涙を流しながらも笑い声まで上げていたし…」
「それは何かがぶっ壊れたからですよ一号。それぐらい察したらどうです」
「うぅ……アンタ等に連れられた時のトラウマを思い出すわ…樹海でのバトルロワイヤル……西瓜のように爆ぜる頭部…マフラーのように首に巻き付いた臓物……うぅ……」
「そんなことがあったのか…大変だったんだなぁ晴菜も…」
「アンタの所為でしょうが!?覚えていたって睦美から聞いているからね!!?」
そう言って顔面を爆破した晴菜。大和は少し頭がチリチリになる。
「まあ、多少ながら鉄面皮の言葉も尤もだな……すまないがチェルシー毛布と何か温かいモノでも用意して手当てしてやってくれ」
「かしこまりましたぁ~…でしたらぁ皆様はその間、お食事でもいただいておいて下さいぃ」
恭しくお辞儀をした後、大量の料理を乗せたカートを持ってきたチェルシー。
肉じゃがに寿司、Tボーンステーキにミネストローネ、麻婆豆腐に餃子、ケーキにパフェ、その他諸々…和洋中甘味満遍なく種類も豊富である。
「んじゃいただきます」
卓に並べられると食べ始める大和達。
食べながらも話は続く。
「そう言ゃあ門司に晴菜、【星具】の方はどうだった?奴さんの中で持っている奴はいた?(もぐもぐ)」
「そうだな…俺達の方はハズレだな……持っていなかった(カチャカチャ)」
「アタシの所もよ、戦闘担当の子は持っていたけれど…ねぇチェルシー(パクパク)」
「そうでしたねぇ」
「って言うか…他人に聞く前にそちらはどうだったのよ、それを先に言いなさいよ」
「俺らか?俺らは持っていたぜ、なあエイプリル?」
「うぃ(もきゅもきゅ)」
白雪と戦ったメイソン。彼は何と【星具】を持っていた。【演目】の際の小型のダガーナイフがそれである。
「【星具】『創作志』脳内で思い浮かべた道具を具現化させる能力を持つらしい。まあ単純な物や所持者の強さ次第で作るものは無尽蔵では無ぇらしいが、メイソンの奴はそれで罠を作り上げ【演目】としていたらしいな」
「ふむ、使い勝手は非常に良さそうな【星具】ですね…(もくもく)」
「ねぇ前から思っていたんだけれど…蒐集した【星具】使ったらどう?保管庫の肥やしになるのはもったいない」
「無論です。その辺りについては適宜運用する予定ですよ…【星具】なんて無くとも自前でどうにかする連中が多いのでそういう状況になっているわけで………」
話を続けながら各々好きな料理を喰らい続ける大和達。
色々なことを決めながら大量にあった料理は一つ一つ空になっていく。
「ふぃ~ごちそうさん」
「うぃ、美味しかったです」
最後の料理を完食した大和。礼儀として手を合わせる。
「ふむ、では今後の予定ですが…」
「ああ、『無にして全』が絡んでいる以上ここで降りるなんて事はしないさ…今回のようなことを警戒しつつ継続して依頼を受け続ける…だろう」
「ええ、その通りです」
大和の頷く睦美。そこでこの場はお開きの次第となった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
収容所生まれの転生幼女は、囚人達と楽しく暮らしたい
三園 七詩
ファンタジー
旧題:収容所生まれの転生幼女は囚人達に溺愛されてますので幸せです
無実の罪で幽閉されたメアリーから生まれた子供は不幸な生い立ちにも関わらず囚人達に溺愛されて幸せに過ごしていた…そんなある時ふとした拍子に前世の記憶を思い出す!
無実の罪で不幸な最後を迎えた母の為!優しくしてくれた囚人達の為に自分頑張ります!
家に住み着いている妖精に愚痴ったら、国が滅びました
猿喰 森繁
ファンタジー
【書籍化決定しました!】
11月中旬刊行予定です。
これも多くの方が、お気に入り登録してくださったおかげです
ありがとうございます。
【あらすじ】
精霊の加護なくして魔法は使えない。
私は、生まれながらにして、加護を受けることが出来なかった。
加護なしは、周りに不幸をもたらすと言われ、家族だけでなく、使用人たちからも虐げられていた。
王子からも婚約を破棄されてしまい、これからどうしたらいいのか、友人の屋敷妖精に愚痴ったら、隣の国に知り合いがいるということで、私は夜逃げをすることにした。
まさか、屋敷妖精の一声で、精霊の信頼がなくなり、国が滅ぶことになるとは、思いもしなかった。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
異世界二度目のおっさん、どう考えても高校生勇者より強い
八神 凪
ファンタジー
旧題:久しぶりに異世界召喚に巻き込まれたおっさんの俺は、どう考えても一緒に召喚された勇者候補よりも強い
【第二回ファンタジーカップ大賞 編集部賞受賞! 書籍化します!】
高柳 陸はどこにでもいるサラリーマン。
満員電車に揺られて上司にどやされ、取引先には愛想笑い。
彼女も居ないごく普通の男である。
そんな彼が定時で帰宅しているある日、どこかの飲み屋で一杯飲むかと考えていた。
繁華街へ繰り出す陸。
まだ時間が早いので学生が賑わっているなと懐かしさに目を細めている時、それは起きた。
陸の前を歩いていた男女の高校生の足元に紫色の魔法陣が出現した。
まずい、と思ったが少し足が入っていた陸は魔法陣に吸い込まれるように引きずられていく。
魔法陣の中心で困惑する男女の高校生と陸。そして眼鏡をかけた女子高生が中心へ近づいた瞬間、目の前が真っ白に包まれる。
次に目が覚めた時、男女の高校生と眼鏡の女子高生、そして陸の目の前には中世のお姫様のような恰好をした女性が両手を組んで声を上げる。
「異世界の勇者様、どうかこの国を助けてください」と。
困惑する高校生に自分はこの国の姫でここが剣と魔法の世界であること、魔王と呼ばれる存在が世界を闇に包もうとしていて隣国がそれに乗じて我が国に攻めてこようとしていると説明をする。
元の世界に戻る方法は魔王を倒すしかないといい、高校生二人は渋々了承。
なにがなんだか分からない眼鏡の女子高生と陸を見た姫はにこやかに口を開く。
『あなた達はなんですか? 自分が召喚したのは二人だけなのに』
そう言い放つと城から追い出そうとする姫。
そこで男女の高校生は残った女生徒は幼馴染だと言い、自分と一緒に行こうと提案。
残された陸は慣れた感じで城を出て行くことに決めた。
「さて、久しぶりの異世界だが……前と違う世界みたいだな」
陸はしがないただのサラリーマン。
しかしその実態は過去に異世界へ旅立ったことのある経歴を持つ男だった。
今度も魔王がいるのかとため息を吐きながら、陸は以前手に入れた力を駆使し異世界へと足を踏み出す――
異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
1番じゃない方が幸せですから
cyaru
ファンタジー
何時だって誰かの一番にはなれないルビーはしがない子爵令嬢。
家で両親が可愛がるのは妹のアジメスト。稀有な癒しの力を持つアジメストを両親は可愛がるが自覚は無い様で「姉妹を差別したことや差をつけた事はない」と言い張る。
しかし学問所に行きたいと言ったルビーは行かせてもらえなかったが、アジメストが行きたいと言えば両親は借金をして遠い学問所に寮生としてアジメストを通わせる。
婚約者だって遠い町まで行ってアジメストには伯爵子息との婚約を結んだが、ルビーには「平民なら数が多いから石でも投げて当たった人と結婚すればいい」という始末。
何かあれば「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」と言われ続けてきたルビーは決めた。
「私、王都に出て働く。家族を捨てるわ」
王都に行くために資金をコツコツと貯めるルビー。
ある日、領主であるコハマ侯爵がやってきた。
コハマ侯爵家の養女となって、ルワード公爵家のエクセに娘の代わりに嫁いでほしいというのだ。
断るも何もない。ルビーの両親は「小姑になるルビーがいたらアジメストが結婚をしても障害になる」と快諾してしまった。
王都に向かい、コハマ侯爵家の養女となったルビー。
ルワード家のエクセに嫁いだのだが、初夜に禁句が飛び出した。
「僕には愛する人がいる。君を愛する事はないが書面上の妻であることは認める。邪魔にならない範囲で息を潜めて自由にしてくれていい」
公爵夫人になりたかったわけじゃない。
ただ夫なら妻を1番に考えてくれるんじゃないかと思っただけ。
ルビーは邪魔にならない範囲で自由に過ごす事にした。
10月4日から3日間、続編投稿します
伴ってカテゴリーがファンタジー、短編が長編に変更になります。
★↑例の如く恐ろしく省略してますがコメディのようなものです。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる