53 / 139
第二話 第一章
第七節
しおりを挟む
「…ん?」
とそこで…大和の通信機に着信が入る。
相手はミコの面倒を見せていたチェルシーである。
「ほいほいどしたい?」
『ああご主人。たった今ミコ様がお目覚めになられましたよぉ』
「そうかぃ、案外お早いお目覚めで…」
今のタイミングという事で予想通りであった大和。
「面倒かけたな。たった今から戻るわ」
そう答え大和は通信を切った。
「申し訳ない鬼柳さん。ちょいと用事が出来ちまったもので我々はここで……餞別を受け取ってすぐって時に……」
「構わないよ、こちらも何のお構いも無く申し訳ないね……エイプリルも空いている時にまた顔を見せてね…」
「うぃ、鬼柳さんも一度我々の【領域】に来て下さい。私が案内いたしますので……」
「楽しみにしておくよ」
そう挨拶を交わし、鬼柳の美容院を後にする大和。
そのまま自らの【領域】へと戻った。
「お帰りなさいませぇご主人。そして皆さま…」
「戻ったぜ、ホレお土産」
いつもの戦略室に戻った大和。
帰りの道中に流れで購入した土産をチェルシーに渡し奥へと進む。
「あれチェルシー?ミコは?」
「こちら…で御座いますぅ~」
円卓の下を指し示すチェルシー。屈んで見てみるとそこにはミコが居た。
持った剣を抱え体育座りで蹲っていた。
「お、居た」
「……ッ!?」
ミコを見つけた大和。
だが、ミコは大和と目が合った瞬間に怖がった表情で顔を背けて余計奥へと引っ込んでしまった。
「………なんで?」
「おそらくですねぇ、知らぬ間に未知の場所に連れてこられたことが原因かと…」
目覚めた時にそう取り乱していたと説明するチェルシー。
「しきりに着衣に乱れがないかを確認しながら…私に対しても手にした剣を振り回して牽制をかけておりましたねぇ…馴染みのない殿方の目の前で気絶してしまい。そのまま相手のホームに連れてこられたとなれば、まあ妥当かとぉ」
「ほら、アンタが余計な気遣いなんてするから……」
「ええぇ…俺が悪いことになってんの?」
「ふむ、まあ見方や捉え方によれば、か弱い少女をハイエースに連れ込む性犯罪者と同義だと申し立てられても異議は唱えることは出来ないかと…」
「言い方、もうちょっとオブラートに包めね?」
「そしてそのまま距離を取りつつ小動物のように卓の下最奥に陣取ってしまったというわけですよぉ」
「そうだったか…そいつは怖い思いをさせちまったなぁ……」
確かに彼女の側に立てばそうなるだろう。どうやら彼女側での感覚を考えるのを怠っていたらしい。
その事を猛省しつつ大和は卓の下へと視点を戻した。
「本当に申し訳ないことして悪かったなぁミコ。お詫びと言っちゃあなんだけれど…さっき買ってきた『郷』での土産でも一緒に食うか?」
「んな、小動物じゃあないんだから……」
「何も……しませんか……?」
発対面時は演技をしていたのか、素のようなか細い声でそう尋ねてくるミコ。
「ああ何もしねぇさ、信じてくれっていうのは難しいかもだけれど…」
「心配する必要は無いわよミコ。もし何かこいつが如何わしい行為をしたら、アタシや門司も含めたここにいる全員でコイツの首を刎ねて。どこぞの人目のつく場所に『最低な馬鹿』って題名付けて永遠に晒してやるから」
「発想が中世且つサイコ過ぎんだろうがぃ!?そんなこと言ったらさらに怯えて出てこなくなるだろ!?」
「…………それでしたら…」
「出てくるのかよ!?物事の合否基準がちょいと狂っていませんかねぇ!?」
大和のツッコミ空しく、イソイソと這い出してきたミコ。
卓の一席に座ったことでようやく話が出来ると大和達は反対に腰掛けた。
「あの…改めて……夜剣・ミコと言います……日本で一応JKをしております…どうぞよろしく……」
「おぅよろしくなミコ。呉成・大和だ」
「も、勿論存じ上げておりますッ!!右に座っているのは『爆炎』早乙女・晴菜さん。左は『鬼神』長船・門司さん。春日・睦美さんにエイプリルさんにチェルシーさん勿論存じ上げておりますッ!!」
「お…おぅ…」
興奮気味に捲し立てる様に話し直後に「…すみません」とか細く言ったミコ。それによって大和達との初対面の様子は演技でこちらが素だと確信した。
次は晴菜が尋ねる。
「まあこっちの事をそう言ってくれる程に思ってくれるのはわかったわ…それでなんであんな事をしたの?それも悪目立ちとも言ってもいい形でましてや【星】であると偽ってまで…」
「それは…その………貴方達に憧れて……」
とそこでミコは説明をしてくれる。
夜剣・ミコ。珍妙な見た目をしている彼女は何の取り柄も無い女子高生と自称した。
勉強はそこそこ、スポーツは不得手、友達らしい友達もおらず、趣味らしい趣味も無い。
家族は幼いころに離婚した母と二人暮らし、そんな母も男遊びであまり帰ってこない。
そんな彼女の唯一の楽しみは漫画やライトノベルを読む事であった。
「虚構なのは分かっているんです。夢のようなものだと…いつかは目覚めるようなものなのだと…」
だが、それに触れている時だけは楽しいと感じることが出来たのだ…。
そんな中、ある出来事が起こる。
そう『東京変革』である。
「本当に嬉しかったんです…夢にまで見た虚構のような事、それが実際に現実に降りて来たことが…そしてテレビで世間の方々が肯定的にその虚構を素晴らしいことのように語っていることが…」
「成程な、それで…居てもたってもいられずに……あんなことをしたというわけか…」
「はい……フリとはいえ覚えてもらいたかったのと…私自身も同じ世界に入りたくて…」
「事情は分かったわ…でもそれであんな行動をしたのは…あまり感心できないわね……」
少し厳しめの口調の晴菜。別に責めているわけでも怒っているわけでもない。
【星】の世界にも恐ろしく悪い存在は存在する。ミコの行動は一歩間違えてしまえばそれらと遭遇し取り返しのつかない事態になる可能性も十二分に存在していた。
過去の自分が辿ってしまった道を目の前の無垢で善人な少女に辿ってほしくない。それ故の厳しさであった。
「ご…ごめんなさい……ですが、お願いします!!私を仲間にこの【星団】に入れて頂けませんかッ!!」
「は、はあ?」
予想斜め上であったミコの言葉。晴菜は困惑する。
「不躾でどの立場の女がほざいていると思うのは百も承知です!【星】のことも【銘付き】のことも【領域】に【星具】関連する内容は全て把握しております!一般人ですが決して失望はさせません!何でもやりますッ!」
「ちょ、ちょっと…」
「お願いします…ようやく巡ってきた好機なんです…これで出来なければ私は…」
「大和…?」
「…良いだろう。加入を許可しよう」
とそこで加入を認める声。
声の主は大和でなく門司であった。
「ミコだったな…君の熱意は十二分に理解出来た。それに応じて君の加入を認めよう」
「良いの門司?アンタ一般人を…」
「うちは基本来るものは拒まずの主義だ。エイプリルの時もそうだったよな?」
「うぃ」
「それに…ここまでの熱意と行動力だ…この娘は何が何でも俺達の世界に入り込むつもりだ。例えここで俺達に断られても入れてもらえるまで諦めることなく再度アタックするだろうし…完全に無理なら今度は他の【星団】に接触するだろう…そこが安全か危険かを考えること無くな……そうだろう?」
門司の問いかけにビクリと身を震わせるミコ。どうやら図星のようである。
「だったらこの想いに免じて入れてやる方がいい。感じての通り俺達は目的の規模のわりに人員は不足気味だ。一般人だろうが使える人間が一人でも多い方がいい。あとは危なっかしいこの娘の手綱も握れ…この娘が危険に突っ込むことも少なくなるだろう」
「でも門司…」
「お前の立場はちゃんと理解しているさ晴菜。確かにこの娘の今は以前のお前と同じ…いやお前は俺達に付き合った流れだったな…近しい立場のお前としてはまた同じ悲劇が起きないか心配だろうな…」
「…………」
「だが俺達もあの時とは違う。二度とあんなことは起こさないし起こさせないお前のような被害者は決して生まないようにするさ……」
「…………」
「それにお前も手伝ってくれるんだろう?」
「…ああもうッ、わかったわよッ!!アタシも協力するわよッ!!……全く、意地になったら聞かないわねッ!!」
少しやけくそのような晴菜。だが、ぶっきらぼうながらもやさしさのある態度である。
それに門司は「ありがとう」と礼を言いミコに向き直る。
「…そういうわけだミコ。君は今この時より【星団】『創世神』その一員だ」
「門司さん…ッ……ハイッ!!よろしくお願いします!!」
目を輝かせてお辞儀をするミコ。
こうして奇妙な仲間を新たな迎え入れた大和達。同じく奇妙で新たな依頼に身を投じることとなったのである。
※来週は休筆します。再開は5月28日予定です。
とそこで…大和の通信機に着信が入る。
相手はミコの面倒を見せていたチェルシーである。
「ほいほいどしたい?」
『ああご主人。たった今ミコ様がお目覚めになられましたよぉ』
「そうかぃ、案外お早いお目覚めで…」
今のタイミングという事で予想通りであった大和。
「面倒かけたな。たった今から戻るわ」
そう答え大和は通信を切った。
「申し訳ない鬼柳さん。ちょいと用事が出来ちまったもので我々はここで……餞別を受け取ってすぐって時に……」
「構わないよ、こちらも何のお構いも無く申し訳ないね……エイプリルも空いている時にまた顔を見せてね…」
「うぃ、鬼柳さんも一度我々の【領域】に来て下さい。私が案内いたしますので……」
「楽しみにしておくよ」
そう挨拶を交わし、鬼柳の美容院を後にする大和。
そのまま自らの【領域】へと戻った。
「お帰りなさいませぇご主人。そして皆さま…」
「戻ったぜ、ホレお土産」
いつもの戦略室に戻った大和。
帰りの道中に流れで購入した土産をチェルシーに渡し奥へと進む。
「あれチェルシー?ミコは?」
「こちら…で御座いますぅ~」
円卓の下を指し示すチェルシー。屈んで見てみるとそこにはミコが居た。
持った剣を抱え体育座りで蹲っていた。
「お、居た」
「……ッ!?」
ミコを見つけた大和。
だが、ミコは大和と目が合った瞬間に怖がった表情で顔を背けて余計奥へと引っ込んでしまった。
「………なんで?」
「おそらくですねぇ、知らぬ間に未知の場所に連れてこられたことが原因かと…」
目覚めた時にそう取り乱していたと説明するチェルシー。
「しきりに着衣に乱れがないかを確認しながら…私に対しても手にした剣を振り回して牽制をかけておりましたねぇ…馴染みのない殿方の目の前で気絶してしまい。そのまま相手のホームに連れてこられたとなれば、まあ妥当かとぉ」
「ほら、アンタが余計な気遣いなんてするから……」
「ええぇ…俺が悪いことになってんの?」
「ふむ、まあ見方や捉え方によれば、か弱い少女をハイエースに連れ込む性犯罪者と同義だと申し立てられても異議は唱えることは出来ないかと…」
「言い方、もうちょっとオブラートに包めね?」
「そしてそのまま距離を取りつつ小動物のように卓の下最奥に陣取ってしまったというわけですよぉ」
「そうだったか…そいつは怖い思いをさせちまったなぁ……」
確かに彼女の側に立てばそうなるだろう。どうやら彼女側での感覚を考えるのを怠っていたらしい。
その事を猛省しつつ大和は卓の下へと視点を戻した。
「本当に申し訳ないことして悪かったなぁミコ。お詫びと言っちゃあなんだけれど…さっき買ってきた『郷』での土産でも一緒に食うか?」
「んな、小動物じゃあないんだから……」
「何も……しませんか……?」
発対面時は演技をしていたのか、素のようなか細い声でそう尋ねてくるミコ。
「ああ何もしねぇさ、信じてくれっていうのは難しいかもだけれど…」
「心配する必要は無いわよミコ。もし何かこいつが如何わしい行為をしたら、アタシや門司も含めたここにいる全員でコイツの首を刎ねて。どこぞの人目のつく場所に『最低な馬鹿』って題名付けて永遠に晒してやるから」
「発想が中世且つサイコ過ぎんだろうがぃ!?そんなこと言ったらさらに怯えて出てこなくなるだろ!?」
「…………それでしたら…」
「出てくるのかよ!?物事の合否基準がちょいと狂っていませんかねぇ!?」
大和のツッコミ空しく、イソイソと這い出してきたミコ。
卓の一席に座ったことでようやく話が出来ると大和達は反対に腰掛けた。
「あの…改めて……夜剣・ミコと言います……日本で一応JKをしております…どうぞよろしく……」
「おぅよろしくなミコ。呉成・大和だ」
「も、勿論存じ上げておりますッ!!右に座っているのは『爆炎』早乙女・晴菜さん。左は『鬼神』長船・門司さん。春日・睦美さんにエイプリルさんにチェルシーさん勿論存じ上げておりますッ!!」
「お…おぅ…」
興奮気味に捲し立てる様に話し直後に「…すみません」とか細く言ったミコ。それによって大和達との初対面の様子は演技でこちらが素だと確信した。
次は晴菜が尋ねる。
「まあこっちの事をそう言ってくれる程に思ってくれるのはわかったわ…それでなんであんな事をしたの?それも悪目立ちとも言ってもいい形でましてや【星】であると偽ってまで…」
「それは…その………貴方達に憧れて……」
とそこでミコは説明をしてくれる。
夜剣・ミコ。珍妙な見た目をしている彼女は何の取り柄も無い女子高生と自称した。
勉強はそこそこ、スポーツは不得手、友達らしい友達もおらず、趣味らしい趣味も無い。
家族は幼いころに離婚した母と二人暮らし、そんな母も男遊びであまり帰ってこない。
そんな彼女の唯一の楽しみは漫画やライトノベルを読む事であった。
「虚構なのは分かっているんです。夢のようなものだと…いつかは目覚めるようなものなのだと…」
だが、それに触れている時だけは楽しいと感じることが出来たのだ…。
そんな中、ある出来事が起こる。
そう『東京変革』である。
「本当に嬉しかったんです…夢にまで見た虚構のような事、それが実際に現実に降りて来たことが…そしてテレビで世間の方々が肯定的にその虚構を素晴らしいことのように語っていることが…」
「成程な、それで…居てもたってもいられずに……あんなことをしたというわけか…」
「はい……フリとはいえ覚えてもらいたかったのと…私自身も同じ世界に入りたくて…」
「事情は分かったわ…でもそれであんな行動をしたのは…あまり感心できないわね……」
少し厳しめの口調の晴菜。別に責めているわけでも怒っているわけでもない。
【星】の世界にも恐ろしく悪い存在は存在する。ミコの行動は一歩間違えてしまえばそれらと遭遇し取り返しのつかない事態になる可能性も十二分に存在していた。
過去の自分が辿ってしまった道を目の前の無垢で善人な少女に辿ってほしくない。それ故の厳しさであった。
「ご…ごめんなさい……ですが、お願いします!!私を仲間にこの【星団】に入れて頂けませんかッ!!」
「は、はあ?」
予想斜め上であったミコの言葉。晴菜は困惑する。
「不躾でどの立場の女がほざいていると思うのは百も承知です!【星】のことも【銘付き】のことも【領域】に【星具】関連する内容は全て把握しております!一般人ですが決して失望はさせません!何でもやりますッ!」
「ちょ、ちょっと…」
「お願いします…ようやく巡ってきた好機なんです…これで出来なければ私は…」
「大和…?」
「…良いだろう。加入を許可しよう」
とそこで加入を認める声。
声の主は大和でなく門司であった。
「ミコだったな…君の熱意は十二分に理解出来た。それに応じて君の加入を認めよう」
「良いの門司?アンタ一般人を…」
「うちは基本来るものは拒まずの主義だ。エイプリルの時もそうだったよな?」
「うぃ」
「それに…ここまでの熱意と行動力だ…この娘は何が何でも俺達の世界に入り込むつもりだ。例えここで俺達に断られても入れてもらえるまで諦めることなく再度アタックするだろうし…完全に無理なら今度は他の【星団】に接触するだろう…そこが安全か危険かを考えること無くな……そうだろう?」
門司の問いかけにビクリと身を震わせるミコ。どうやら図星のようである。
「だったらこの想いに免じて入れてやる方がいい。感じての通り俺達は目的の規模のわりに人員は不足気味だ。一般人だろうが使える人間が一人でも多い方がいい。あとは危なっかしいこの娘の手綱も握れ…この娘が危険に突っ込むことも少なくなるだろう」
「でも門司…」
「お前の立場はちゃんと理解しているさ晴菜。確かにこの娘の今は以前のお前と同じ…いやお前は俺達に付き合った流れだったな…近しい立場のお前としてはまた同じ悲劇が起きないか心配だろうな…」
「…………」
「だが俺達もあの時とは違う。二度とあんなことは起こさないし起こさせないお前のような被害者は決して生まないようにするさ……」
「…………」
「それにお前も手伝ってくれるんだろう?」
「…ああもうッ、わかったわよッ!!アタシも協力するわよッ!!……全く、意地になったら聞かないわねッ!!」
少しやけくそのような晴菜。だが、ぶっきらぼうながらもやさしさのある態度である。
それに門司は「ありがとう」と礼を言いミコに向き直る。
「…そういうわけだミコ。君は今この時より【星団】『創世神』その一員だ」
「門司さん…ッ……ハイッ!!よろしくお願いします!!」
目を輝かせてお辞儀をするミコ。
こうして奇妙な仲間を新たな迎え入れた大和達。同じく奇妙で新たな依頼に身を投じることとなったのである。
※来週は休筆します。再開は5月28日予定です。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ああ、もういらないのね
志位斗 茂家波
ファンタジー
……ある国で起きた、婚約破棄。
それは重要性を理解していなかったがゆえに起きた悲劇の始まりでもあった。
だけど、もうその事を理解しても遅い…‥‥
たまにやりたくなる短編。興味があればぜひどうぞ。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
(完結)私は家政婦だったのですか?(全5話)
青空一夏
恋愛
夫の母親を5年介護していた私に子供はいない。お義母様が亡くなってすぐに夫に告げられた言葉は「わたしには6歳になる子供がいるんだよ。だから離婚してくれ」だった。
ありがちなテーマをさくっと書きたくて、短いお話しにしてみました。
さくっと因果応報物語です。ショートショートの全5話。1話ごとの字数には偏りがあります。3話目が多分1番長いかも。
青空異世界のゆるふわ設定ご都合主義です。現代的表現や現代的感覚、現代的機器など出てくる場合あります。貴族がいるヨーロッパ風の社会ですが、作者独自の世界です。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる