8 / 16
第一話
第一ステージ 幕間①
しおりを挟む
「いや~愉快愉快☆」
北斗とポラリスの姿を見送った後、上機嫌で帰って来たアイン。
何処にも属さない別次元。【オメガ・プロジェクト】の統括室である。
「戻りましたか…お帰りなさいませ」
「うんただいま」
彼/彼女を労う補佐の一人。応じつつ彼/彼女は自らの特等席である統括席に座る。
目の前には万でも効かない程に無数に並んだモニターが参加者の様子を映していた。
「如何でしたか?彼の様子は?」
「うん思った通り…いいやそれ以上の逸材だよ☆さすがはボクが直々に認めた9人『珠玉の9人』の内の一人だ」
この計画をするにあたり自身が直々に目を付けていた9人、その内の一人。その活躍にアインは非常にご満悦な様子であった。
そんな彼/彼女に補佐の一人が尋ねる。
「しかし、彼は本当に人間なのでしょうか?反応速度を含めた身体能力といい……それに何処であれほどの力を得たのでしょうか?」
「ん?彼は人間だよ…それに自身も言った筈だよ、彼の一族で代々伝わっている技術だって……」
「ですがアレは流石に異質過ぎます。神々すら容易に呪える技術!アレはどう見ても別領域の……」
「うん別領域だ。レコードによれば彼から数えて7代前彼の一族はそれらと接触をしたらしい」
「ッ!?」
「巻き込まれたような境遇だった。だが彼の祖先は生き延びた……そして彼等はその技術を対抗するためにそれらの技術を狂わず学習し、今見せた技術を生み出したんだよ」
「逃げる為でなく立ち向かう為に……」
「うん。そして彼等は受け継ぎ繋いできた……まさか彼の代であれほどの練度になっているとは思わなかったけれどね……」
「どうしようもない程に天才だよ北斗」まるで見て来たようなアインの口ぶり、『珠玉の9人』と選んだという事もあり相当に調べたのだろうと補佐は解釈する。
そんなやり取りをしている最中、別の補佐役がやって来た。
「アイン様。第一ステージの現状ですが……A~Fの全6ルート内にてすでに脱落者は150名を超えました。なお全員が死亡です」
「そうだろうね」
重い内容の報告。だがアインは想定していたように大した反応を見せずカラッと返す。
「ボクの創り上げた迷宮だよ。最序盤でこの脱落はある程度想定済みさ…おそらく第一ステージ終了後は生き残りは開始時の十分の一ぐらいだろうね」
「よろしいのでしょうか?全員が魔王と成れる可能性を持つ身…それをこれ程浪費するなんて……」
「良いんだよ…可能性があっても証明し魅せてくれなければ意味がない。講習を受ければ誰でも取れる資格を与えているんじゃあない……この位の振るいは当然だよ」
「ですが……」
「こちらも神々に戦いを吹っ掛けたんだ。こちらもそれ相応の覚悟を持つ必要がある…それにコレは革命だ……極小ではいいとはいえ血が流れるそれは当然の事じゃあないかい?」
「………………」
「君達が責を負う必要は無いさ☆全てボクが負えば良いだけの話なのだから……」
アインの言葉に何も言えなくなる補佐の者達。他でもない正論であり…それを受け入れて補佐役の者達もこの計画に乗ったからである。
そんな様子を尻目にモニター群へと視線を戻すアイン。瞬間、映って来た光景に目を輝かせる。
「それに今から面白い光景が始まるよ♪同じ『珠玉の9人』の邂逅だ!!」
自分が見出した素晴らし可能性。それが混ざり合う事でどの様な化学反応が起こるのか?遠足前日の子供の様にワクワクした気持ちでアインは北斗のモニターに目を向けた。
北斗とポラリスの姿を見送った後、上機嫌で帰って来たアイン。
何処にも属さない別次元。【オメガ・プロジェクト】の統括室である。
「戻りましたか…お帰りなさいませ」
「うんただいま」
彼/彼女を労う補佐の一人。応じつつ彼/彼女は自らの特等席である統括席に座る。
目の前には万でも効かない程に無数に並んだモニターが参加者の様子を映していた。
「如何でしたか?彼の様子は?」
「うん思った通り…いいやそれ以上の逸材だよ☆さすがはボクが直々に認めた9人『珠玉の9人』の内の一人だ」
この計画をするにあたり自身が直々に目を付けていた9人、その内の一人。その活躍にアインは非常にご満悦な様子であった。
そんな彼/彼女に補佐の一人が尋ねる。
「しかし、彼は本当に人間なのでしょうか?反応速度を含めた身体能力といい……それに何処であれほどの力を得たのでしょうか?」
「ん?彼は人間だよ…それに自身も言った筈だよ、彼の一族で代々伝わっている技術だって……」
「ですがアレは流石に異質過ぎます。神々すら容易に呪える技術!アレはどう見ても別領域の……」
「うん別領域だ。レコードによれば彼から数えて7代前彼の一族はそれらと接触をしたらしい」
「ッ!?」
「巻き込まれたような境遇だった。だが彼の祖先は生き延びた……そして彼等はその技術を対抗するためにそれらの技術を狂わず学習し、今見せた技術を生み出したんだよ」
「逃げる為でなく立ち向かう為に……」
「うん。そして彼等は受け継ぎ繋いできた……まさか彼の代であれほどの練度になっているとは思わなかったけれどね……」
「どうしようもない程に天才だよ北斗」まるで見て来たようなアインの口ぶり、『珠玉の9人』と選んだという事もあり相当に調べたのだろうと補佐は解釈する。
そんなやり取りをしている最中、別の補佐役がやって来た。
「アイン様。第一ステージの現状ですが……A~Fの全6ルート内にてすでに脱落者は150名を超えました。なお全員が死亡です」
「そうだろうね」
重い内容の報告。だがアインは想定していたように大した反応を見せずカラッと返す。
「ボクの創り上げた迷宮だよ。最序盤でこの脱落はある程度想定済みさ…おそらく第一ステージ終了後は生き残りは開始時の十分の一ぐらいだろうね」
「よろしいのでしょうか?全員が魔王と成れる可能性を持つ身…それをこれ程浪費するなんて……」
「良いんだよ…可能性があっても証明し魅せてくれなければ意味がない。講習を受ければ誰でも取れる資格を与えているんじゃあない……この位の振るいは当然だよ」
「ですが……」
「こちらも神々に戦いを吹っ掛けたんだ。こちらもそれ相応の覚悟を持つ必要がある…それにコレは革命だ……極小ではいいとはいえ血が流れるそれは当然の事じゃあないかい?」
「………………」
「君達が責を負う必要は無いさ☆全てボクが負えば良いだけの話なのだから……」
アインの言葉に何も言えなくなる補佐の者達。他でもない正論であり…それを受け入れて補佐役の者達もこの計画に乗ったからである。
そんな様子を尻目にモニター群へと視線を戻すアイン。瞬間、映って来た光景に目を輝かせる。
「それに今から面白い光景が始まるよ♪同じ『珠玉の9人』の邂逅だ!!」
自分が見出した素晴らし可能性。それが混ざり合う事でどの様な化学反応が起こるのか?遠足前日の子供の様にワクワクした気持ちでアインは北斗のモニターに目を向けた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる