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では、質問です1
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4人に着いて行くと、校舎の隅だった。
誰も通らない場所は学園にはないが、人通りが少ない所ではある。
奥にやられて、私の前に4人が立ち塞がった。
「昨日のはどういうことよ!恥をかいたじゃない!!」
1番手前にクロッカスが立ち、私を睨みながら言った。
「どういうこと、て何?私は何も悪くないわ」
「何言ってるのよ!イエーガー様があなたが犯人だと言ったんだから、犯人でした、ごめんなさい、と言えば済んだよのよ!」
サーバーが喚く。この人もクロックスと同じヒステリックだ。
「そ、そうよ」
トナーがおどおどと小さい声で参加してきた。この人はとても人見知りで、声も小さい。とりあえずイエーガー様の取り巻きだが、影が薄い。
「元々親のコネで婚約したのでしょう!!その程度ですから、さっさと土下座してイエーガー様を解放して下さい!!」
ルーズリーが指さしながら言う。
コネと言うのには否定はしないが、土下座という言葉に、苛立ちを覚えた。イエーガー様が普通にこの人達に言ってるいるだろう。
土下座しながら、私には荷が重すぎます、
と言え、とイエーガーが口癖のように言ってくる。
確かにイエーガー様の婚約者には私は相応しくないのは、重々承知だ。
本来なら、王子を支えるのが婚約者の仕事だが、あの人を支えるのは如何せん無理。
というか、支えれる人いる?きっと、綱が引けないから野放しにするか、この女達のように甘い言葉を囁いて下劣な王子になっていくか、どっちかだ。
どう足掻いてもまともな王子に今更、更生出来るわけが無い。
その気持ちがどうも、私の言葉と行動が出てしまっているようで、あの方にとって楽しい内容でもなく癒しの内容でもなく、あからさまな私の感情が入っているから、余計に腹が立つんだろう。
それはそうだろ。関心するくらいに無駄な動きで下品な行動ばかりなのだ。注意するに決まってるでしょ。
だから、私にいちいち反論し、嫌がらせを言ってくる。
王子の妻という立場にも、イエーガー様にも、これっぽっちも興味が無いし、逆に側にいるだけで悪寒が走る。
「あら、私は何時だって婚約解消したいと思っているわ。でも、普通に婚約解消をさせて下さらないのはイエーガー様よ。そうだわ。あなた方、イエーガー様と仲がいいんでしょ?言ってくれない?私が婚約解消して欲しいって。あなた方もその方がいいんでしょ?選ばれるかもしれないから」
そうしてくれると助かるんだけど。
「イエーガー様はね、あなたがそんな態度だから婚約解消しないと仰ってるのよ!自分がどれだけイエーガー様に相応しくないか知りもしないで、まるで自分が被害者のようにそんな事を言うでしょ!?」
ドン、とクロッカスは私の肩を強く押した。
その拍子にバランスを崩し、倒れた。
手のひらに小石が刺さり、少し痛い。
「ほら、今の状態でイエーガー様に言いなさいよ。私にはイエーガー様の婚約者なんて相応しくありません。どうか今までの事をお許しを、とね」
私を見下げ、得意げに腕を組むクロッカスにも、そうだが、イエーガー様にも腹が立った。
残りの3人も楽しそうに笑う声が、私の感情を逆撫でした。
悔しい、なんて思わない。
「では、質問です」
あえて顔を斜めにし、睨み上げながら聞いてあげた。
誰も通らない場所は学園にはないが、人通りが少ない所ではある。
奥にやられて、私の前に4人が立ち塞がった。
「昨日のはどういうことよ!恥をかいたじゃない!!」
1番手前にクロッカスが立ち、私を睨みながら言った。
「どういうこと、て何?私は何も悪くないわ」
「何言ってるのよ!イエーガー様があなたが犯人だと言ったんだから、犯人でした、ごめんなさい、と言えば済んだよのよ!」
サーバーが喚く。この人もクロックスと同じヒステリックだ。
「そ、そうよ」
トナーがおどおどと小さい声で参加してきた。この人はとても人見知りで、声も小さい。とりあえずイエーガー様の取り巻きだが、影が薄い。
「元々親のコネで婚約したのでしょう!!その程度ですから、さっさと土下座してイエーガー様を解放して下さい!!」
ルーズリーが指さしながら言う。
コネと言うのには否定はしないが、土下座という言葉に、苛立ちを覚えた。イエーガー様が普通にこの人達に言ってるいるだろう。
土下座しながら、私には荷が重すぎます、
と言え、とイエーガーが口癖のように言ってくる。
確かにイエーガー様の婚約者には私は相応しくないのは、重々承知だ。
本来なら、王子を支えるのが婚約者の仕事だが、あの人を支えるのは如何せん無理。
というか、支えれる人いる?きっと、綱が引けないから野放しにするか、この女達のように甘い言葉を囁いて下劣な王子になっていくか、どっちかだ。
どう足掻いてもまともな王子に今更、更生出来るわけが無い。
その気持ちがどうも、私の言葉と行動が出てしまっているようで、あの方にとって楽しい内容でもなく癒しの内容でもなく、あからさまな私の感情が入っているから、余計に腹が立つんだろう。
それはそうだろ。関心するくらいに無駄な動きで下品な行動ばかりなのだ。注意するに決まってるでしょ。
だから、私にいちいち反論し、嫌がらせを言ってくる。
王子の妻という立場にも、イエーガー様にも、これっぽっちも興味が無いし、逆に側にいるだけで悪寒が走る。
「あら、私は何時だって婚約解消したいと思っているわ。でも、普通に婚約解消をさせて下さらないのはイエーガー様よ。そうだわ。あなた方、イエーガー様と仲がいいんでしょ?言ってくれない?私が婚約解消して欲しいって。あなた方もその方がいいんでしょ?選ばれるかもしれないから」
そうしてくれると助かるんだけど。
「イエーガー様はね、あなたがそんな態度だから婚約解消しないと仰ってるのよ!自分がどれだけイエーガー様に相応しくないか知りもしないで、まるで自分が被害者のようにそんな事を言うでしょ!?」
ドン、とクロッカスは私の肩を強く押した。
その拍子にバランスを崩し、倒れた。
手のひらに小石が刺さり、少し痛い。
「ほら、今の状態でイエーガー様に言いなさいよ。私にはイエーガー様の婚約者なんて相応しくありません。どうか今までの事をお許しを、とね」
私を見下げ、得意げに腕を組むクロッカスにも、そうだが、イエーガー様にも腹が立った。
残りの3人も楽しそうに笑う声が、私の感情を逆撫でした。
悔しい、なんて思わない。
「では、質問です」
あえて顔を斜めにし、睨み上げながら聞いてあげた。
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