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帰ってきました
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「なんだと!!!」お父様。ダイナー、と申します。
「なんですって!!!」お母様。ミュラと申します。
「あんのバカ王子め!!!」兄様。ウエンと申します。
「ふざけるにも程があるわ!!」お兄様の奥様。ナーニと申します。
今日の出来事を家族団欒の夕食時に説明すると、声を揃えて怒ってくれた。
暫し、貴族としては口に出すには汚い言葉がみ飛び合いましたが、私を心配してくれるからこそなので、微笑みがら聞いていました。
皆様、ありがとうございます。
「もう、宜しいんじゃありません、あなた。幸せにならない結婚なんて、母として納得いきません!!」
我慢できないと、また声を荒らげるお母様に、嬉しかった。
仰る通り、あんな人と一緒になっても、一生幸せになりませーん。
奴隷よりも酷いわ。
「父上、私も、充分だと思います。もう5年も婚約期間があったんですから、お互いの意思を尊重し、と言うので破棄しても問題ないのでないのです?」
兄様いい案ですね。そうなんです。5年も私は我慢したんですよ。
「そんな事、とっくに陛下に言ったわ!だが、イエーガーをよく知る者でないと行く末が不安だ。絶対に婚約解消はない、と言われるのだ!!」
お父様がドンと机を叩き、悔しそうに言う。
そうなんですね。
そこまで親に憂慮されるとは、イエーガー様、てなんて愚かな人なんでしょう。
本人は全く分かってないないでしょう。
はあ、やれやれです。
いつも、私がいなければお前なんか相手をしくれるやつなんかいるもんか!と言っているけど、実際私以外の女性が婚約者になったら、周りが大変になってるでしょし、行く末が不安だわ。
どれだけ私が裏で支えていたか、全く知らないのでしょうね。細かく言えば婚約者はけになる前から尻拭いしてたよ。
でも、あの4人の誰かが婚約者になる。つまり、王子妃となる?
それはそれで見ものだわ。
「なんですかお義父様!?そのバカ王子を押し付けるような言い方は!」
「いや、ラヤナーニ、押し付けられているんだ。あんなバカ王子誰も相手出来ませんから!!」
私も出来ません。だから、こんな事になっているんだよ。
「本当に、何故あんなバカに育ったのか!!王も他の王子も立派なのに!!」
お母様、私も同意見です。
これ程までに言われる王子、とは逆に珍しいだろうな。王族の教育もきちんと受け、第1王子と第3王子が立派に育っているんだから、やり方は間違ってないはずなのに、なんであんなになったのか。
でも、もう、結構です。
「今更です。毎日学園で見て、相手をしている私の身にもなって欲しいです。だけど今回のことで、スッキリしたわ」
「では、婚約解消します、と言うの?」
お母様が、目を輝かせ体を乗り出してきた。
「そんな単細胞なら苦労しないわよ。これまで何度も言ったけど、イエーガー様ご自分に落ち度があったから婚約解消したいと言っているのだろう。そんな事言いふらかして、お前自信の株をあげる気だろう!とか、言われたもん」
呆れた、と部屋が一気に静寂になり、可哀想にと言う顔になった。
イエーガー様との会話を一言一句家族に説明した事はない。心配かけたくない、と言うのが本音だ。
「まあ、素直に私には荷が重いので解消したいです、とお願いしても陛下が出てきくるよね?」
私の事をとても心配している。
イコール。
イエーガー様に怒りが向かう。
皆の目がつり上がってきたから、また、悪口雑言が始まりそうだったから、穏やかに制してみた。
それはそれで、私の事を心配してだから聞きたかったけど、今回は止めてみた。
「そうだな」
お父様は返事は疲労感に満ちていた。
「婚約解消はするけど、突拍子もない事を考えるから困りるの。どうせ私が素直に言ったところで、イエーガー様はグダグダとうのが好きな方だから、ここはぐうの音も出ない程証拠をだして、押さえつけて、婚約解消といきます!」
「そうだな。確固たるものがなければ陛下達もご納得しないだろう」
一気に部屋の空気が高揚感に変わった。
「はいお父様。その為に、どなたか口の固く動きやすい方を紹介して頂きたいわ。ある程度の怪しい動きは調べているから、あとはそれを証拠はとして見ていて欲しいの」
「では、俺が紹介する。ピッタリの奴がいる」
兄様が手をあげてくれた。
証拠を探すのにピッタリの人?
不思議に思ったがとても自信持って言う兄様に任せる事にした。
「ありがとう。じゃあお願いね。誰なの?」
「それは、秘密にしておこう。だが俺が保証しよう」
いや、その得意顔がとても不安なんだけど。
でも、お父様は神妙に頷いたからなにもいえなかった。勿論御義姉様は、流石だわ、目をキラキラさせながら兄様を見つめたから、余計に何もいえなかった。
「わかった。じゃあその方にお願いしたい事はこれよ」
私は調べて欲しい事を伝えた。
さあて、イエーガー様。
あなたの愚行をうやむやでは無く、叩きつけて上げるわ。そして、晴れ晴れと婚約解消してやるわ!
あ、そうだ。パッシュに頼みたい事が出来たわ。明日お願いしよう、と。
「なんですって!!!」お母様。ミュラと申します。
「あんのバカ王子め!!!」兄様。ウエンと申します。
「ふざけるにも程があるわ!!」お兄様の奥様。ナーニと申します。
今日の出来事を家族団欒の夕食時に説明すると、声を揃えて怒ってくれた。
暫し、貴族としては口に出すには汚い言葉がみ飛び合いましたが、私を心配してくれるからこそなので、微笑みがら聞いていました。
皆様、ありがとうございます。
「もう、宜しいんじゃありません、あなた。幸せにならない結婚なんて、母として納得いきません!!」
我慢できないと、また声を荒らげるお母様に、嬉しかった。
仰る通り、あんな人と一緒になっても、一生幸せになりませーん。
奴隷よりも酷いわ。
「父上、私も、充分だと思います。もう5年も婚約期間があったんですから、お互いの意思を尊重し、と言うので破棄しても問題ないのでないのです?」
兄様いい案ですね。そうなんです。5年も私は我慢したんですよ。
「そんな事、とっくに陛下に言ったわ!だが、イエーガーをよく知る者でないと行く末が不安だ。絶対に婚約解消はない、と言われるのだ!!」
お父様がドンと机を叩き、悔しそうに言う。
そうなんですね。
そこまで親に憂慮されるとは、イエーガー様、てなんて愚かな人なんでしょう。
本人は全く分かってないないでしょう。
はあ、やれやれです。
いつも、私がいなければお前なんか相手をしくれるやつなんかいるもんか!と言っているけど、実際私以外の女性が婚約者になったら、周りが大変になってるでしょし、行く末が不安だわ。
どれだけ私が裏で支えていたか、全く知らないのでしょうね。細かく言えば婚約者はけになる前から尻拭いしてたよ。
でも、あの4人の誰かが婚約者になる。つまり、王子妃となる?
それはそれで見ものだわ。
「なんですかお義父様!?そのバカ王子を押し付けるような言い方は!」
「いや、ラヤナーニ、押し付けられているんだ。あんなバカ王子誰も相手出来ませんから!!」
私も出来ません。だから、こんな事になっているんだよ。
「本当に、何故あんなバカに育ったのか!!王も他の王子も立派なのに!!」
お母様、私も同意見です。
これ程までに言われる王子、とは逆に珍しいだろうな。王族の教育もきちんと受け、第1王子と第3王子が立派に育っているんだから、やり方は間違ってないはずなのに、なんであんなになったのか。
でも、もう、結構です。
「今更です。毎日学園で見て、相手をしている私の身にもなって欲しいです。だけど今回のことで、スッキリしたわ」
「では、婚約解消します、と言うの?」
お母様が、目を輝かせ体を乗り出してきた。
「そんな単細胞なら苦労しないわよ。これまで何度も言ったけど、イエーガー様ご自分に落ち度があったから婚約解消したいと言っているのだろう。そんな事言いふらかして、お前自信の株をあげる気だろう!とか、言われたもん」
呆れた、と部屋が一気に静寂になり、可哀想にと言う顔になった。
イエーガー様との会話を一言一句家族に説明した事はない。心配かけたくない、と言うのが本音だ。
「まあ、素直に私には荷が重いので解消したいです、とお願いしても陛下が出てきくるよね?」
私の事をとても心配している。
イコール。
イエーガー様に怒りが向かう。
皆の目がつり上がってきたから、また、悪口雑言が始まりそうだったから、穏やかに制してみた。
それはそれで、私の事を心配してだから聞きたかったけど、今回は止めてみた。
「そうだな」
お父様は返事は疲労感に満ちていた。
「婚約解消はするけど、突拍子もない事を考えるから困りるの。どうせ私が素直に言ったところで、イエーガー様はグダグダとうのが好きな方だから、ここはぐうの音も出ない程証拠をだして、押さえつけて、婚約解消といきます!」
「そうだな。確固たるものがなければ陛下達もご納得しないだろう」
一気に部屋の空気が高揚感に変わった。
「はいお父様。その為に、どなたか口の固く動きやすい方を紹介して頂きたいわ。ある程度の怪しい動きは調べているから、あとはそれを証拠はとして見ていて欲しいの」
「では、俺が紹介する。ピッタリの奴がいる」
兄様が手をあげてくれた。
証拠を探すのにピッタリの人?
不思議に思ったがとても自信持って言う兄様に任せる事にした。
「ありがとう。じゃあお願いね。誰なの?」
「それは、秘密にしておこう。だが俺が保証しよう」
いや、その得意顔がとても不安なんだけど。
でも、お父様は神妙に頷いたからなにもいえなかった。勿論御義姉様は、流石だわ、目をキラキラさせながら兄様を見つめたから、余計に何もいえなかった。
「わかった。じゃあその方にお願いしたい事はこれよ」
私は調べて欲しい事を伝えた。
さあて、イエーガー様。
あなたの愚行をうやむやでは無く、叩きつけて上げるわ。そして、晴れ晴れと婚約解消してやるわ!
あ、そうだ。パッシュに頼みたい事が出来たわ。明日お願いしよう、と。
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