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1章
34(R-18)
しおりを挟むいつの間にか一糸纏わぬ姿になっている自分に気が付く。明るい時間から裸を彼の眼前に晒した羞恥から腕で隠そうとした。
「隠さないでください」
往生際の悪いわたしの腕を退けて、やんわりと乳房を揉まれる。
男に触れられたことのない白く柔らかいその場所が、ユリウスの手によって卑猥に形が変わっていく。
「……んっ」
慣れない感触に身体を固くして強張らせていると、彼が胸の先を口に含んだ。
まだ勃ち上がっていないソコに彼の舌が吸い付く。熱く濡れた舌がわざとらしく音を立てて、鼓膜からも淫靡に犯されようとしている。
「ぁ……あっ、ユリウス……っ」
甘やかな声になってしまったことに自分でも驚く。しかし彼はそれに嬉しそうに返事をして、空いた手でもう片方の乳頭を嬲られた。
「嗚呼っ、貴女はなんて可愛いんだ。ずっと触れていたくなる」
最初は慣れない刺激が擽ったいと思っていたはずなのに、少しずつ快楽を教え込まれて、淫らに身体を跳ね上がる。
彼が触れるごとに身体が疼いていくのを自分でも分かってしまう。
初めてだというのに、このように反応してしまうわたしをどう思うか……。心配になって彼に「嫌わないで」と訴える。
「どうして僕が貴女を嫌うんです?」
「だって……なんだか、わたし。はしたないから」
貞淑とは言い難い反応ばかり繰り返すわたしが嫌にならないかと尋ねれば、彼は重たい溜息を吐き出した。
今度こそ本当に嫌われたのかと涙目で彼を見やると、ユリウスに思うがまま唇を貪られる。
呼吸すら奪われる蹂躙じみた行為。しかしそれすらも彼に触れられている喜びに変わるのだから、愛とはなんて不思議なものか。
「……なんで、貴女はそうやって僕を煽るんです!」
「煽ってなんか……」
「いいえ! 貴女の存在そのものが僕の劣情を煽っていることを、いい加減自覚しておくべきです」
怒鳴るようにして断言するユリウスではあるが、その一方。彼の指先は陰裂をなぞり、そして肉芽に辿り着いていた。
長い指が敏感な花芯を嬲る。爪先で弾かれるたびに背中が戦慄き、嬌声が溢れていく。
暴力的ともいえる快楽の火花。ぬるりと蜜が滴れ落ち、呼気に湿りが混じる。
「ひぁ、ぁ……あっ……ん」
過ぎた快楽に翻弄されて意味もなく喘ぐ。すっかり呂律の回らなくなった口で彼の名を呼べば、ユリウスは耐えるようにして顔を歪める。
「……っ。リーシャ……!」
ユリウスの愛撫によって、すっかり蕩けた淫路。ツプリと彼の指が少しずつ埋められると、あともう少しで彼のモノがここに入るのだと想像すると新たな蜜が溢れた。
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