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第二十二章 兄妹の絆
22-10 ナギサイド
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あの爆発に巻き込まれても、女王猫カボチャの方は無傷だ。爆発で倒れればよかったのに、猫カボチャの爆発に耐性があるってことか。ドラゴン系なら、自身の爪で、自身の硬い鱗を貫けるのに。
自分の味方に殺されるオチにはできないようになっているのか。面白い、展開にはできないか。魔物との戦に、何を求めているんだ、私は?
さて、家来猫カボチャを一層したのはいいものの、まだ、女王猫カボチャの体内から、家来猫カボチャ出てきている。長期戦になったら、こっちが不利になってしまう。
どうしたいいか。
「ところで、カチュアさんとエドナさんの姿がないですね」
あれ本当だ。いつの間に。
カチュア達はどこに行ったかというと。
「エドナちゃん今よ~」
「分かったんだよ!」
女王猫カボチャの目の前には、弓を構えたエドナを、おんぶしているカチュアの姿があった。
エドナはおんぶされた状態で、エドナが得意としている風の矢を、女王猫カボチャの体のど真ん中に、放った。
しかし、風の矢は、体のカボチャによって、受け止められてしまう。
エドナの風の矢は、体に風穴を開けられる程の強力な貫通力を誇るが、魔の力によって強力な肉体を持った魔物相手には効きにくい。
「続けていくわよ~」
バッシーーーーーン!!!
蒼い炎を纏ったカチュアは、風の矢目掛けて、蹴り付けた。風の矢は蒼い炎を纏ったカチュアに触れたことによって、蒼い炎を纏った。そして、蒼い炎を纏った風の矢が、カボチャに突き刺さることになった。
ピキピキピキピキ! パッキーーーーーーン!!!
「にやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
蒼い炎を纏った風の矢から、カチュアの蹴りで、さらに押し付けたことによって、力が加わり、家来猫カボチャの体のカボチャが全体的に砕けていった。
「上手く行ったんだよ?」
私の目の前に、エドナをおんぶしていた、カチュアが降りて来た。
「やったのか?」
「いや、体を追っていたカボチャを壊しただけで、体内の魔石を壊したわけではない。早く壊さないとだ」
そう言えば、カボチャがなくなった、女王猫カボチャってどうなるんだ? 頭だけになるのか? でも、アルヴスが頭を斬り落とした後、すぐに再生したし、魔石がポロリと落とすのかな?
あれ? 体? は!
「にやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
砕けた、カボチャの残骸から、植物の蔓で雑に、体の構造作った、物体が出て来た。しかも、頭部分が猫。まるで、頭が実のように付いている。しかし、この猫の顔、女王猫カボチャにそっくりってことは……。
「何なんですかあれ?」
「思い出した。あいつ、第二形態があって、カボチャの体の時が、家来猫カボチャ製造機になっていて、で、カボチャが壊されたら、この体が蔓の形態になるんだ。言うなら、こっちが戦闘モードにってことかな?」
「さっきに言ってください!」
「さすがに、第二形態までは、予測できないな。俺もまだまだ、分析力が足りないな」
本当に、申し訳ないです。全部思い出したと思ったら、全部では、ありませんでした。
後で、本当に、土下座で、謝罪します! 取り敢えず、三度目の心の中で、土下座します!
「来るわよ~」
体が蔓の形状なった、女王猫カボチャの腕が伸びて、私達に襲い掛かってきた。
シュパーーーーーン!!!
カチュアは、襲い掛かる蔓を斬り落とした。しかし。
シュパ! シュパ! シュパ! シュパーーーーーン!!!
カチュアが、斬っても、斬っても、切口から、すぐに、蔓が生えて来て、カチュアに襲い掛かってくる。
「カチュアが危ないです」
ルナが炎の魔術を女王猫カボチャの蔓部分に放った。しかし、燃えることはなかった。
「そんな、効かない?」
「植物は火に弱いイメージがあるが、魔物だと逆に火に強い植物型の魔物の方が多いんだ」
どんどん、女王猫カボチャの蔓の攻撃が激しくなり、ロゼッタとマリンも参戦。しかし、蔓は思っていた以上に頑丈のようで、ロゼッタとマリンの場合は、一本斬るにも精一杯だ。生えて来るけど。
蔓が頑丈の上に、再生が速い。これ積んでいないか? しかし、頑丈といっても、カボチャの時よりかは、硬くはないみたいだ。
「キリがないな。手っ取り早く、魔石を破壊しないとだ。まずは、あそこを狙って見よう」
アルヴスが指を刺した方角には、女王猫カボチャの蔓の体の中心にある、複数の蔓に絡まれて太くなっている部分だ。
「あからさまだけど、深く考えている暇はない。まずは、あそこを、狙って見よう」
「それなら、あたしに任せて!」
シューーーーーーン!!!
エドナは風の矢を放ち、魔石が埋まっていると思われる部分に放った。
しかし、体の蔓が、風の矢を向かい打つかのように、集まっていき、やがて盾になり、矢を防いでしまった。
「はうう。防がれちゃったんだよ」
「まあ、厳重に守っていたってことは、そこに魔石があることは確かのようだ。後は、あの邪魔の蔓を、どうにか退けないとだ」
「そのためには、蔓を一掃して、迅速に魔石を壊す必要があります」
それができるとしたら、昔、無詠唱で魔術が使えていた私ならできていたはず。
しかし、今ではできない。この状況を打破できるとしたら、カチュアの蒼い炎をフルに使用すること。しかし、戦い続きで、彼女の心が壊れ掛かっている。猫カボチャを倒しても、更なる、悲劇が生まれる可能性がある。
どうしたら。
考えていると、ロゼッタは光の魔術で構成した槍を飛ばしていて、蔓を斬っている。光の魔術は、効くみたいだ。
私も、光の魔術は使える。使うとしたら、対抗手段が判明している光の魔術。後は、威力とテンポよね。
……ん? そう言えば、魔術の威力だけならルナ。そして、私は色んな人の戦いを見ている。勿論、魔術を使えない人のもだ。
待てよ、これなら、詠唱時間をカバーでき、尚且つ、体中の蔓を一掃できるかもしれない。
「ルナ! あなた、光の魔術を使えていたよね?」
「はいどうですが」
「今から、私の指示通りの、魔術を発動させて!」
自分の味方に殺されるオチにはできないようになっているのか。面白い、展開にはできないか。魔物との戦に、何を求めているんだ、私は?
さて、家来猫カボチャを一層したのはいいものの、まだ、女王猫カボチャの体内から、家来猫カボチャ出てきている。長期戦になったら、こっちが不利になってしまう。
どうしたいいか。
「ところで、カチュアさんとエドナさんの姿がないですね」
あれ本当だ。いつの間に。
カチュア達はどこに行ったかというと。
「エドナちゃん今よ~」
「分かったんだよ!」
女王猫カボチャの目の前には、弓を構えたエドナを、おんぶしているカチュアの姿があった。
エドナはおんぶされた状態で、エドナが得意としている風の矢を、女王猫カボチャの体のど真ん中に、放った。
しかし、風の矢は、体のカボチャによって、受け止められてしまう。
エドナの風の矢は、体に風穴を開けられる程の強力な貫通力を誇るが、魔の力によって強力な肉体を持った魔物相手には効きにくい。
「続けていくわよ~」
バッシーーーーーン!!!
蒼い炎を纏ったカチュアは、風の矢目掛けて、蹴り付けた。風の矢は蒼い炎を纏ったカチュアに触れたことによって、蒼い炎を纏った。そして、蒼い炎を纏った風の矢が、カボチャに突き刺さることになった。
ピキピキピキピキ! パッキーーーーーーン!!!
「にやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
蒼い炎を纏った風の矢から、カチュアの蹴りで、さらに押し付けたことによって、力が加わり、家来猫カボチャの体のカボチャが全体的に砕けていった。
「上手く行ったんだよ?」
私の目の前に、エドナをおんぶしていた、カチュアが降りて来た。
「やったのか?」
「いや、体を追っていたカボチャを壊しただけで、体内の魔石を壊したわけではない。早く壊さないとだ」
そう言えば、カボチャがなくなった、女王猫カボチャってどうなるんだ? 頭だけになるのか? でも、アルヴスが頭を斬り落とした後、すぐに再生したし、魔石がポロリと落とすのかな?
あれ? 体? は!
「にやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
砕けた、カボチャの残骸から、植物の蔓で雑に、体の構造作った、物体が出て来た。しかも、頭部分が猫。まるで、頭が実のように付いている。しかし、この猫の顔、女王猫カボチャにそっくりってことは……。
「何なんですかあれ?」
「思い出した。あいつ、第二形態があって、カボチャの体の時が、家来猫カボチャ製造機になっていて、で、カボチャが壊されたら、この体が蔓の形態になるんだ。言うなら、こっちが戦闘モードにってことかな?」
「さっきに言ってください!」
「さすがに、第二形態までは、予測できないな。俺もまだまだ、分析力が足りないな」
本当に、申し訳ないです。全部思い出したと思ったら、全部では、ありませんでした。
後で、本当に、土下座で、謝罪します! 取り敢えず、三度目の心の中で、土下座します!
「来るわよ~」
体が蔓の形状なった、女王猫カボチャの腕が伸びて、私達に襲い掛かってきた。
シュパーーーーーン!!!
カチュアは、襲い掛かる蔓を斬り落とした。しかし。
シュパ! シュパ! シュパ! シュパーーーーーン!!!
カチュアが、斬っても、斬っても、切口から、すぐに、蔓が生えて来て、カチュアに襲い掛かってくる。
「カチュアが危ないです」
ルナが炎の魔術を女王猫カボチャの蔓部分に放った。しかし、燃えることはなかった。
「そんな、効かない?」
「植物は火に弱いイメージがあるが、魔物だと逆に火に強い植物型の魔物の方が多いんだ」
どんどん、女王猫カボチャの蔓の攻撃が激しくなり、ロゼッタとマリンも参戦。しかし、蔓は思っていた以上に頑丈のようで、ロゼッタとマリンの場合は、一本斬るにも精一杯だ。生えて来るけど。
蔓が頑丈の上に、再生が速い。これ積んでいないか? しかし、頑丈といっても、カボチャの時よりかは、硬くはないみたいだ。
「キリがないな。手っ取り早く、魔石を破壊しないとだ。まずは、あそこを狙って見よう」
アルヴスが指を刺した方角には、女王猫カボチャの蔓の体の中心にある、複数の蔓に絡まれて太くなっている部分だ。
「あからさまだけど、深く考えている暇はない。まずは、あそこを、狙って見よう」
「それなら、あたしに任せて!」
シューーーーーーン!!!
エドナは風の矢を放ち、魔石が埋まっていると思われる部分に放った。
しかし、体の蔓が、風の矢を向かい打つかのように、集まっていき、やがて盾になり、矢を防いでしまった。
「はうう。防がれちゃったんだよ」
「まあ、厳重に守っていたってことは、そこに魔石があることは確かのようだ。後は、あの邪魔の蔓を、どうにか退けないとだ」
「そのためには、蔓を一掃して、迅速に魔石を壊す必要があります」
それができるとしたら、昔、無詠唱で魔術が使えていた私ならできていたはず。
しかし、今ではできない。この状況を打破できるとしたら、カチュアの蒼い炎をフルに使用すること。しかし、戦い続きで、彼女の心が壊れ掛かっている。猫カボチャを倒しても、更なる、悲劇が生まれる可能性がある。
どうしたら。
考えていると、ロゼッタは光の魔術で構成した槍を飛ばしていて、蔓を斬っている。光の魔術は、効くみたいだ。
私も、光の魔術は使える。使うとしたら、対抗手段が判明している光の魔術。後は、威力とテンポよね。
……ん? そう言えば、魔術の威力だけならルナ。そして、私は色んな人の戦いを見ている。勿論、魔術を使えない人のもだ。
待てよ、これなら、詠唱時間をカバーでき、尚且つ、体中の蔓を一掃できるかもしれない。
「ルナ! あなた、光の魔術を使えていたよね?」
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