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第十九章 第一次マギ大戦
19-3 エドナサイド
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あたし達はダグザとコルネリアとの国境付近に向かったんだよ。何かが始まるみたいなんだよ。
はうう。着いてみたら、兵士らしい人達がいっぱい集まっているんだよ。こんなに集まって、何が始まるかな? これから、コルネリアと戦争すことだけは分かるんだけど。
「これから、何が始まるんですか?」
「同盟兵に向けて、激励の言葉を掛けるんじゃないか?」
サリナさんが答えてくれたんだよ。
「激励?」
「これから、命懸けの戦いに参加するんだ。その人達に勇気づけるために、声を掛けるんだよ」
「誰が、その……激励の言葉を掛けてくれるんですか?」
「大抵は、総大将じゃない? そうだね……、この同盟兵達の先の方に、横に並んでいる、軍を指揮する人達がいるでしょ?」
たくさんいる同盟軍の先に横一列に並んでいる人達の中に、背中に翼が吐いているから、鳥人族かな? どこかで見たことあるんだよ。
「ロゼッタ。確か、総大将って、ユミルの父親が務めるんでしょ?」
「そうだですね」
「あら~? 総大将って、軍の中で一番偉い方でしょ? ユミルちゃんのお父さんなんだね」
「あの方は一応、二十年前の悪帝の戦いでシグマと一緒に戦ったことがあるんですよ」
「てっきり、マリンちゃんだと思ったわ~」
「……皆、分かってはいるんですけど、マリンさんのお兄さんは皆の敵だから……」
何だか、急に、皆が暗い雰囲気を出し始めたんだよ。どうしたのかな?
「いいか!! 皆の衆!!」
あれ、この声って、ユミルさんのお父さんの声かな?
「良いか!! ここにいる、我々の軍は、所属する国は違うけど、共通の目的を持っている。それは、現在、侵略行為を行っている、コルネリアだ!! 我々はその侵略行為を阻止しなければならない!! コルネリアの侵略を許してしまったら、祖国にいる自分達の愛する者達がタダでは済まない!! もし、お前らに、守りたいものがあるなら、剣を抜け、お前らの剣は、守るための刃!! その刃で、コルネリアの暴走を我々の手で止めるんだ!!」
兵達が自分の武器を持った手を挙げて、「おーー!!」と声をあげるたんだよ。
ユミルさんのお父さんカッコいいんだよ。あたしの知っている、ユミルさんのお父さんは、鼻の穴を大きく広げて、息を荒くしながら、笑ってあたしのことを見ていたんだよ。そう言えば、ユミルさんのお父さんはいつも、視線をあたしの顔よりも、下を見ていたんだよ。あたしの歯でも見ていたのかな? 何か付いていたのかな? そうだとしたら、恥ずかしいんだよ。
「あれがあの、セシル王なのか?」
「確かにそうですね。私がシグマ様に同行して、セシルに向かうことがあって、セシル王に対面した時は、いきなりパンツの色を聞かれたことはありますよ」
ロゼッタさん、何だか、怒っているような……。気のせいかな?
同盟軍の兵達は次々と戦場へ向かっていったんだよ。
「わたし達も行きましょうか……不本意だけど」
「アンリさんとリリカさん、何故か不機嫌そうなんだよ」
「まあ、仕方がない。わたしは腹を決めるよ」
「でも、どうする? 出撃するにしても、人員それえないと」
「私は今回はパス」
「ロゼちゃん来ないの~?」
「レティ殿から、次の策に移るまで、待機しているように言われているんだ」
「そっか~。他探さないとだわ~」
「それなら候補がいる。あまり幼い子を戦場に行かせたくはないんだけど、ルナを連れてって欲しいんだよ」
「何で~?」
「プロットの扱うと言われている人形って、魔術の類だと思うんだ。だから、魔力の流れを読み取れることができるルナが必要だと思うんだ」
「あれ? ルナちゃんって、そんなことができていたのね~」「はうう。ルナちゃん、そんなことできたんですね」
カチュアさんと被っちゃんだよ。
「忘れるなよ! その特技で、エドナの正体をいち早く見抜いたようなものだろ!」
「はうう。そうだったんだね」
あれ? あたしの正体? 何のことかな?
「でも、そんな幼い子を戦場のど真ん中に連れて行くには、他に理由があるんじゃないかな?」
「まあ、そうだね。……現在、アルヴスの行方が分からないんだ」
「そのアルヴスっていう人、確かルナちゃんのお兄さんだっけ?」
「下手したら、一人で探しに行こうとするんじゃないかなぁと思って」
「……いい気はしないけど、監視ね」
「まあそう言うことです。もし、ルナに何かあった、アルヴスに申し訳ない」
「分かったわ~。ルナちゃんは任せて~」
「さて、ルナは私が探すね。後誰が適任いるかな?」
「ちょっと、待って~。わたしも連れて行きたい子がいるのよ~」
「誰?」
はうう。着いてみたら、兵士らしい人達がいっぱい集まっているんだよ。こんなに集まって、何が始まるかな? これから、コルネリアと戦争すことだけは分かるんだけど。
「これから、何が始まるんですか?」
「同盟兵に向けて、激励の言葉を掛けるんじゃないか?」
サリナさんが答えてくれたんだよ。
「激励?」
「これから、命懸けの戦いに参加するんだ。その人達に勇気づけるために、声を掛けるんだよ」
「誰が、その……激励の言葉を掛けてくれるんですか?」
「大抵は、総大将じゃない? そうだね……、この同盟兵達の先の方に、横に並んでいる、軍を指揮する人達がいるでしょ?」
たくさんいる同盟軍の先に横一列に並んでいる人達の中に、背中に翼が吐いているから、鳥人族かな? どこかで見たことあるんだよ。
「ロゼッタ。確か、総大将って、ユミルの父親が務めるんでしょ?」
「そうだですね」
「あら~? 総大将って、軍の中で一番偉い方でしょ? ユミルちゃんのお父さんなんだね」
「あの方は一応、二十年前の悪帝の戦いでシグマと一緒に戦ったことがあるんですよ」
「てっきり、マリンちゃんだと思ったわ~」
「……皆、分かってはいるんですけど、マリンさんのお兄さんは皆の敵だから……」
何だか、急に、皆が暗い雰囲気を出し始めたんだよ。どうしたのかな?
「いいか!! 皆の衆!!」
あれ、この声って、ユミルさんのお父さんの声かな?
「良いか!! ここにいる、我々の軍は、所属する国は違うけど、共通の目的を持っている。それは、現在、侵略行為を行っている、コルネリアだ!! 我々はその侵略行為を阻止しなければならない!! コルネリアの侵略を許してしまったら、祖国にいる自分達の愛する者達がタダでは済まない!! もし、お前らに、守りたいものがあるなら、剣を抜け、お前らの剣は、守るための刃!! その刃で、コルネリアの暴走を我々の手で止めるんだ!!」
兵達が自分の武器を持った手を挙げて、「おーー!!」と声をあげるたんだよ。
ユミルさんのお父さんカッコいいんだよ。あたしの知っている、ユミルさんのお父さんは、鼻の穴を大きく広げて、息を荒くしながら、笑ってあたしのことを見ていたんだよ。そう言えば、ユミルさんのお父さんはいつも、視線をあたしの顔よりも、下を見ていたんだよ。あたしの歯でも見ていたのかな? 何か付いていたのかな? そうだとしたら、恥ずかしいんだよ。
「あれがあの、セシル王なのか?」
「確かにそうですね。私がシグマ様に同行して、セシルに向かうことがあって、セシル王に対面した時は、いきなりパンツの色を聞かれたことはありますよ」
ロゼッタさん、何だか、怒っているような……。気のせいかな?
同盟軍の兵達は次々と戦場へ向かっていったんだよ。
「わたし達も行きましょうか……不本意だけど」
「アンリさんとリリカさん、何故か不機嫌そうなんだよ」
「まあ、仕方がない。わたしは腹を決めるよ」
「でも、どうする? 出撃するにしても、人員それえないと」
「私は今回はパス」
「ロゼちゃん来ないの~?」
「レティ殿から、次の策に移るまで、待機しているように言われているんだ」
「そっか~。他探さないとだわ~」
「それなら候補がいる。あまり幼い子を戦場に行かせたくはないんだけど、ルナを連れてって欲しいんだよ」
「何で~?」
「プロットの扱うと言われている人形って、魔術の類だと思うんだ。だから、魔力の流れを読み取れることができるルナが必要だと思うんだ」
「あれ? ルナちゃんって、そんなことができていたのね~」「はうう。ルナちゃん、そんなことできたんですね」
カチュアさんと被っちゃんだよ。
「忘れるなよ! その特技で、エドナの正体をいち早く見抜いたようなものだろ!」
「はうう。そうだったんだね」
あれ? あたしの正体? 何のことかな?
「でも、そんな幼い子を戦場のど真ん中に連れて行くには、他に理由があるんじゃないかな?」
「まあ、そうだね。……現在、アルヴスの行方が分からないんだ」
「そのアルヴスっていう人、確かルナちゃんのお兄さんだっけ?」
「下手したら、一人で探しに行こうとするんじゃないかなぁと思って」
「……いい気はしないけど、監視ね」
「まあそう言うことです。もし、ルナに何かあった、アルヴスに申し訳ない」
「分かったわ~。ルナちゃんは任せて~」
「さて、ルナは私が探すね。後誰が適任いるかな?」
「ちょっと、待って~。わたしも連れて行きたい子がいるのよ~」
「誰?」
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