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第十七章 忌まわしき過去
17-8 ルナサイド
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ルナとエドナさんは雨を降らせるため、詠唱しています。この広範囲に広がる火の海を消せるほどの、水の魔術なら、ルナでも詠唱時間は掛かります。
本当だったら、こんなゲス行為を実行させた、外道共を爆発させたったんですけど、目の前にいるのは魔物ですから、爆発しがいはありません。外道が魔物化していれば、爆発しがいは、ありますけど。
「ルナちゃん、準備で来たんだよ!」
「ルナも準備できました! 行きますよ!」
「せーのなんだよ!」
ルナの水の魔術とエドナさんの風の魔術が天高く飛ばしました。
上手くいくと、いいんですけど。
ぽつん!
そして、空から雨が降ってきた。よかった、上手くいったようです
ドッバーーーン!!!
……ん!? 今、雨粒らしかぬ音が聞こえたような……。
ドッバーーーン!!!
何ですか!? これは!?
雨というよりか、水の柱が複数降ってきました。
ドッバーーーン!!! バッキーーーン!!!
水の柱がルナが見える範囲全てのロックドールの真下へ落ちてきた。ひびの入ったロックドールの体は粉々に崩れていきました。
この降り注ぐ水の柱の威力が高いですね。……これが、ルナたちの真上から落ちてきたら危ない気がしてきました。
そう思っていたら、ルナとエドナさんの真上に落ちてきました!!!
ヒューーーン!!!
あれ? 軌道が変わって、ロックドール目掛けて落ちてきました。この水の柱は追跡機能が付いているのでは? ……そんな、ご都合機能、あるわけないですよね?
しかし、雨を降らせ、鎮火するだけのつもりが、何故、こんな破壊力のある、水の柱が降ってきたんでしょうか? 確かにルナは、洪水を引き起こす程の水の魔術を唱えましたが……。
「はうう! 何か、別の魔術の詠唱したかなと思ったんだけど、やっぱり別の魔術を発動させちゃったんだよ」
「やっぱり! エドナさんのドジでこうなったんですね!!」
通りで、あの規格外の魔術になるわけですね。
「ルナの魔術が強力だったと言うのも、原因だと思うんだが」
あれ? ロゼッタさん、目を細くして、ルナのことを見ていますね。どうしてかな? それに何か言っていたようですが、聞こえなかったです。
しばらくして、降り注ぐ、水の柱が止みました。幸い、この無差別魔術の被害は、ロックドールだけ見たいです。
でも、気のせいかな? 何かが足りないような?
ゴゴゴゴゴ!!!
一体だけですが、あの水の柱を直撃受けたロックドールが立ち上がっています。所々、体にはひびが入っています。
「止めよ!」
ロゼッタさんは光の魔術を纏った槍で、ロックドールの体のひびに突き刺した。
バッキーーーン!!!
ロックドールの体が砕け散った。
「何とか、全部倒したみたいなんだよ!」
「安心するのは、まだ早いよ」
遠くから、見る限り、あの災害レベルの魔術を起こしたのに、未だに、セシル領土内の森は燃えています。
「そう言えば、カチュアさんは? いないんだよ!」
あれ? そう言えば、いつの間にかカチュアさんだけでなく、スイレンさんの姿も見当たりません。
そっか! 何が足りないような、感じがしたなと思いましたが、カチュアさんとスイレンさんがいなかったんですね。何で、あの豊満なお胸を持った方々の存在を認識しなかったんでしょうか?
「カチュアなら、エドナとルナの魔術展開する前に、スイレンを連れて、どこかへ行ってしまったんだ! なんか、ほっとくと、不味いことになるとかで」
カチュアさんが不味いって言うからには、嫌な予感を察知したんですね。でも、この火攻めの他にヤバいことなんて起きるのでしょうか?
ん!? 火攻め? そう言えば、何で、セシル王国で火攻めを実行させたのでしょうか? 森に囲まれた国になら、火攻めは有効です。しかし、それが地に足を付いている方々ならの話です。
このセシル王国は鳥人族の国。森が燃やされれば、飛んで逃げることが可能です。森を駆け巡る獣人族なら火攻めは有効ですが、飛べる鳥人族には有効的な攻め方ではありません。仮に欠点があるとしたら、火の海から逃げている際は、安全な地帯にたどり着くまで、降りられないことです。
「……は! そっか! 分かりました! 奴らの狙いが!!」
恐らく、コルネリアは鳥人族を飛ばせるのが目的。足場が火の海になっている以上、飛ぶしかない。しかし、飛んでいたら、常に、的が丸出しの状態。つまり、狙いが定まりやすいってことです。
問題は、そんな彼らをどう仕留めるかですね。鳥型の魔物を使っていたから、その鳥型の魔物に襲わせるのかな? いいえ、こんな非道な攻め方をする方々です。きっと、もっと被害が尋常になる方法で滑翔中の鳥人族の方々を狙うに違いありません。
早く止めに行きたいのですが、やっと、ロックドールを倒したと思ったら、また、次の魔物がルナ達の目の前から姿を現せました。
カチュアさん。もし、その奴らの非道な策に感づいて、そこに向かっているなら、頼みます。あのゲス新皇帝のことです。きっと、今以上の被害に出るに違いありません。どうか……。
本当だったら、こんなゲス行為を実行させた、外道共を爆発させたったんですけど、目の前にいるのは魔物ですから、爆発しがいはありません。外道が魔物化していれば、爆発しがいは、ありますけど。
「ルナちゃん、準備で来たんだよ!」
「ルナも準備できました! 行きますよ!」
「せーのなんだよ!」
ルナの水の魔術とエドナさんの風の魔術が天高く飛ばしました。
上手くいくと、いいんですけど。
ぽつん!
そして、空から雨が降ってきた。よかった、上手くいったようです
ドッバーーーン!!!
……ん!? 今、雨粒らしかぬ音が聞こえたような……。
ドッバーーーン!!!
何ですか!? これは!?
雨というよりか、水の柱が複数降ってきました。
ドッバーーーン!!! バッキーーーン!!!
水の柱がルナが見える範囲全てのロックドールの真下へ落ちてきた。ひびの入ったロックドールの体は粉々に崩れていきました。
この降り注ぐ水の柱の威力が高いですね。……これが、ルナたちの真上から落ちてきたら危ない気がしてきました。
そう思っていたら、ルナとエドナさんの真上に落ちてきました!!!
ヒューーーン!!!
あれ? 軌道が変わって、ロックドール目掛けて落ちてきました。この水の柱は追跡機能が付いているのでは? ……そんな、ご都合機能、あるわけないですよね?
しかし、雨を降らせ、鎮火するだけのつもりが、何故、こんな破壊力のある、水の柱が降ってきたんでしょうか? 確かにルナは、洪水を引き起こす程の水の魔術を唱えましたが……。
「はうう! 何か、別の魔術の詠唱したかなと思ったんだけど、やっぱり別の魔術を発動させちゃったんだよ」
「やっぱり! エドナさんのドジでこうなったんですね!!」
通りで、あの規格外の魔術になるわけですね。
「ルナの魔術が強力だったと言うのも、原因だと思うんだが」
あれ? ロゼッタさん、目を細くして、ルナのことを見ていますね。どうしてかな? それに何か言っていたようですが、聞こえなかったです。
しばらくして、降り注ぐ、水の柱が止みました。幸い、この無差別魔術の被害は、ロックドールだけ見たいです。
でも、気のせいかな? 何かが足りないような?
ゴゴゴゴゴ!!!
一体だけですが、あの水の柱を直撃受けたロックドールが立ち上がっています。所々、体にはひびが入っています。
「止めよ!」
ロゼッタさんは光の魔術を纏った槍で、ロックドールの体のひびに突き刺した。
バッキーーーン!!!
ロックドールの体が砕け散った。
「何とか、全部倒したみたいなんだよ!」
「安心するのは、まだ早いよ」
遠くから、見る限り、あの災害レベルの魔術を起こしたのに、未だに、セシル領土内の森は燃えています。
「そう言えば、カチュアさんは? いないんだよ!」
あれ? そう言えば、いつの間にかカチュアさんだけでなく、スイレンさんの姿も見当たりません。
そっか! 何が足りないような、感じがしたなと思いましたが、カチュアさんとスイレンさんがいなかったんですね。何で、あの豊満なお胸を持った方々の存在を認識しなかったんでしょうか?
「カチュアなら、エドナとルナの魔術展開する前に、スイレンを連れて、どこかへ行ってしまったんだ! なんか、ほっとくと、不味いことになるとかで」
カチュアさんが不味いって言うからには、嫌な予感を察知したんですね。でも、この火攻めの他にヤバいことなんて起きるのでしょうか?
ん!? 火攻め? そう言えば、何で、セシル王国で火攻めを実行させたのでしょうか? 森に囲まれた国になら、火攻めは有効です。しかし、それが地に足を付いている方々ならの話です。
このセシル王国は鳥人族の国。森が燃やされれば、飛んで逃げることが可能です。森を駆け巡る獣人族なら火攻めは有効ですが、飛べる鳥人族には有効的な攻め方ではありません。仮に欠点があるとしたら、火の海から逃げている際は、安全な地帯にたどり着くまで、降りられないことです。
「……は! そっか! 分かりました! 奴らの狙いが!!」
恐らく、コルネリアは鳥人族を飛ばせるのが目的。足場が火の海になっている以上、飛ぶしかない。しかし、飛んでいたら、常に、的が丸出しの状態。つまり、狙いが定まりやすいってことです。
問題は、そんな彼らをどう仕留めるかですね。鳥型の魔物を使っていたから、その鳥型の魔物に襲わせるのかな? いいえ、こんな非道な攻め方をする方々です。きっと、もっと被害が尋常になる方法で滑翔中の鳥人族の方々を狙うに違いありません。
早く止めに行きたいのですが、やっと、ロックドールを倒したと思ったら、また、次の魔物がルナ達の目の前から姿を現せました。
カチュアさん。もし、その奴らの非道な策に感づいて、そこに向かっているなら、頼みます。あのゲス新皇帝のことです。きっと、今以上の被害に出るに違いありません。どうか……。
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