247 / 348
第十七章 忌まわしき過去
17-7 エドナサイド
しおりを挟む
ドスン!! ドスン!! ドスン!!
火の海から、大きな人形が現れたんだよ。でも、その人形はあたしが知っている、木で、できた人形とは違うんだよ。あたしが見た感じでは、まるで岩でできているように見えるんだよ。
「あれは、ロックドールです。火系は効かない魔物です」
「なるほど。森を火の海にして、火に耐性を持つロックドールで渡らせる」
「何だか、可愛い名前なんだよ!」
「可愛いか? ……いや、感性は人それぞれか。でも、そんな名前と裏腹に、凶暴な魔物だよ。全く、もうちょっと、危機感を感じられる命名にしなかったのかな?」
アイラさんが息を大きく吐きながら頭を掛け始めたんだよ。頭が痒いのかな?
「取り敢えず、このカステラを組み立てたような、魔物はわたし達が食い止めとくから、エドナちゃんとルナちゃんは雨を降らせて~」
「何で食べ物で例えた? 確かにカステラに見えなくはないけど……」
何だか、お腹すいてきたんだよ。でも、今は、あたしがやることをやらないとなんだよ。カステラを食べるのはその後なんだよ。
ところで、カステラってなんだろう? アイラさんが「食べ物」って言っていたから、食べ物なのは分かったんだよ。カチュアさんは、そのカステラを知っている見たいだから、後で聞いて見るんだよ。
「そうと決まれば、やるッス!」
スイレンさんは、鉄扇を取り出したんだよ。
「スイレン様!! 危ないです!」
ロゼッタさんが叫んだんだよ。どうしたのかな?
はうう! ロックドールと呼ばれる魔物が、スイレンさん目掛けて殴りかかってきたんだよ。
「スイレンさん!!」
ドーーーン!!
はわわ!! スイレンさんが危ないと思ったんだけど、スイレンさんの水の魔術で纏った鉄扇で、ロックドールの拳を防いだんだよ。しかも、受け止めた瞬間に、鉄扇から水が噴出して、ロックドールを後方へ吹き飛ばしたんだよ。
「スイレンさん力持ちなんだよ」
「エドナさん。たぶん、スイレンさんは水の魔術による、水流の圧力で吹き飛ばしたと思いますよ」
ルナちゃんが説明してくれたんだよ。だけど、どういうことなのか、分からないんだよ! とにかく、スイレンさんの水の魔術は強力なことは分かったんだよ。たぶん。
あ! あたしは、あたしでやることをやらなくっちゃなんだよ。確か、あたしの風の魔術と、ルナちゃんの魔術と一緒に放って雨を降らして、火の海を消すんだったね。
「ねえ、アニー。火の海のせいで、戦いにくいから、ここは、あの水の魔術を使ってくれない?」
「ああ、あれね。でも、あれを発動中は、オレは動けないよ。しばらくは、戦闘に参加できなくなるけど……」
「でも、魔術が使えない、あーしが、この炎の海で戦うには、他人の魔術に頼らないといけないしー」
「……まあ、ロックドールの相手は、サポートよりの魔術が多めのオレには無理か。それを言ったら、オレは前衛系のメリアとギルティを頼らないといけないか。分かったよ。取り敢えず、詠唱するよ。発動するまで、時間稼ぎしてよ」
アニーさんが大きく深呼吸したんだよ。
「はうう! 危ないんだよ」
ロックドールがアニーさんの方を向いていたギルティさん目掛けて向かって来たんだよ!
ボッコッーーーーン!!!
「食べれないカステラ野郎は、引っ込んでいろよ!!」
ギルティさんが斧で、カステラの魔物をぶつけて、吹き飛ばしたんだよ。
あれ? あの全身岩で、できた様な人形の魔物って、カステラって言う名前だっけ?
う~ん。うん、気のせいだから、カステラでいいかな? きっとそうなんだよ!
「腹が減ったからって、食べ物に似た魔物に当たるなよ! まあ、いいか。それよりもギルティ! 準備を!」
「はいよー」
ギルティさんが、カステラの魔物の元へ走って行ったんだよ。何が始まるのかな?
「展開!!」
ギルティさん中心に、広範囲の水のドームが現れたんだよ。その水のドームの中に、カステラの魔物が三体も入ったんだよ。
バキバキ!!
水のドームの中に入った、カステラの魔物の体には微かだけど、ひびが入ったのが見えたんだよ。
「あれ? ひびが入ったんだよ」
「高熱で暖められた物は急激に冷やすと、衝撃が発生するらしいですよ。その衝撃でひびが入ることがあるらしいですよ」
水のドームの中に入ったギルティさんは物凄い速さで泳ぎながらカステラの魔物に突っ込んでいったんだよ。
泳ぎ方はまるで、スイレンさん見たいなんだよ! スイレンさんも泳ぐのが速いんだよ。あたしが水辺に落ちたたびに、泳いで助けてくれるんだよ。だから、泳ぐ姿はよく見ていたんだよ!
ロックドールのひびの入った体の部分目掛けて、泳ぎながら斧を振るうんだよ。命中はしたんだけど、ひびの割れ目が大きくなっただけで、ロックドールは倒れないんだよ。
何度か、ギルティさんは物凄い速さで泳ぎながら、カステラの魔物のひびの入った体の部分目掛けて、斧を当てているんだけど、ひびが大きくなるだけで、倒せないんだよ。やっぱり、あのカステラの魔物という魔物は硬いんだよ。
「あの……ギルティさん、何分か、水中にいますが、大丈夫なんですか?」
ルナちゃんの言う通りなんだよ。ギルティさん長い間泳いでいるんだよ。あれ? ルナちゃんは何を心配していたんだろう?
バシャーーーン!!!
ギルティさんが水のドームから出てきたんだよ。
「火の海が広がってきたしー。周りの火を消していくよー」
ギルティさんが大きく息を吸うと。
ふぅぅぅぅぅぅぅ!!!
息を吐いたんだよ。だけど。
「何ですかこれ? まるで、風の魔術じゃないですか」
「いや、ギルティは一般人よりも、肺活量が多いだけだよ」
ギルティさんが吐いた息で、水のドームが飛ばされて、津波のように炎の海を襲ったんだよ。
「エドナさん。ルナたちもやりましょう」
「分かったんだよ」
火の海から、大きな人形が現れたんだよ。でも、その人形はあたしが知っている、木で、できた人形とは違うんだよ。あたしが見た感じでは、まるで岩でできているように見えるんだよ。
「あれは、ロックドールです。火系は効かない魔物です」
「なるほど。森を火の海にして、火に耐性を持つロックドールで渡らせる」
「何だか、可愛い名前なんだよ!」
「可愛いか? ……いや、感性は人それぞれか。でも、そんな名前と裏腹に、凶暴な魔物だよ。全く、もうちょっと、危機感を感じられる命名にしなかったのかな?」
アイラさんが息を大きく吐きながら頭を掛け始めたんだよ。頭が痒いのかな?
「取り敢えず、このカステラを組み立てたような、魔物はわたし達が食い止めとくから、エドナちゃんとルナちゃんは雨を降らせて~」
「何で食べ物で例えた? 確かにカステラに見えなくはないけど……」
何だか、お腹すいてきたんだよ。でも、今は、あたしがやることをやらないとなんだよ。カステラを食べるのはその後なんだよ。
ところで、カステラってなんだろう? アイラさんが「食べ物」って言っていたから、食べ物なのは分かったんだよ。カチュアさんは、そのカステラを知っている見たいだから、後で聞いて見るんだよ。
「そうと決まれば、やるッス!」
スイレンさんは、鉄扇を取り出したんだよ。
「スイレン様!! 危ないです!」
ロゼッタさんが叫んだんだよ。どうしたのかな?
はうう! ロックドールと呼ばれる魔物が、スイレンさん目掛けて殴りかかってきたんだよ。
「スイレンさん!!」
ドーーーン!!
はわわ!! スイレンさんが危ないと思ったんだけど、スイレンさんの水の魔術で纏った鉄扇で、ロックドールの拳を防いだんだよ。しかも、受け止めた瞬間に、鉄扇から水が噴出して、ロックドールを後方へ吹き飛ばしたんだよ。
「スイレンさん力持ちなんだよ」
「エドナさん。たぶん、スイレンさんは水の魔術による、水流の圧力で吹き飛ばしたと思いますよ」
ルナちゃんが説明してくれたんだよ。だけど、どういうことなのか、分からないんだよ! とにかく、スイレンさんの水の魔術は強力なことは分かったんだよ。たぶん。
あ! あたしは、あたしでやることをやらなくっちゃなんだよ。確か、あたしの風の魔術と、ルナちゃんの魔術と一緒に放って雨を降らして、火の海を消すんだったね。
「ねえ、アニー。火の海のせいで、戦いにくいから、ここは、あの水の魔術を使ってくれない?」
「ああ、あれね。でも、あれを発動中は、オレは動けないよ。しばらくは、戦闘に参加できなくなるけど……」
「でも、魔術が使えない、あーしが、この炎の海で戦うには、他人の魔術に頼らないといけないしー」
「……まあ、ロックドールの相手は、サポートよりの魔術が多めのオレには無理か。それを言ったら、オレは前衛系のメリアとギルティを頼らないといけないか。分かったよ。取り敢えず、詠唱するよ。発動するまで、時間稼ぎしてよ」
アニーさんが大きく深呼吸したんだよ。
「はうう! 危ないんだよ」
ロックドールがアニーさんの方を向いていたギルティさん目掛けて向かって来たんだよ!
ボッコッーーーーン!!!
「食べれないカステラ野郎は、引っ込んでいろよ!!」
ギルティさんが斧で、カステラの魔物をぶつけて、吹き飛ばしたんだよ。
あれ? あの全身岩で、できた様な人形の魔物って、カステラって言う名前だっけ?
う~ん。うん、気のせいだから、カステラでいいかな? きっとそうなんだよ!
「腹が減ったからって、食べ物に似た魔物に当たるなよ! まあ、いいか。それよりもギルティ! 準備を!」
「はいよー」
ギルティさんが、カステラの魔物の元へ走って行ったんだよ。何が始まるのかな?
「展開!!」
ギルティさん中心に、広範囲の水のドームが現れたんだよ。その水のドームの中に、カステラの魔物が三体も入ったんだよ。
バキバキ!!
水のドームの中に入った、カステラの魔物の体には微かだけど、ひびが入ったのが見えたんだよ。
「あれ? ひびが入ったんだよ」
「高熱で暖められた物は急激に冷やすと、衝撃が発生するらしいですよ。その衝撃でひびが入ることがあるらしいですよ」
水のドームの中に入ったギルティさんは物凄い速さで泳ぎながらカステラの魔物に突っ込んでいったんだよ。
泳ぎ方はまるで、スイレンさん見たいなんだよ! スイレンさんも泳ぐのが速いんだよ。あたしが水辺に落ちたたびに、泳いで助けてくれるんだよ。だから、泳ぐ姿はよく見ていたんだよ!
ロックドールのひびの入った体の部分目掛けて、泳ぎながら斧を振るうんだよ。命中はしたんだけど、ひびの割れ目が大きくなっただけで、ロックドールは倒れないんだよ。
何度か、ギルティさんは物凄い速さで泳ぎながら、カステラの魔物のひびの入った体の部分目掛けて、斧を当てているんだけど、ひびが大きくなるだけで、倒せないんだよ。やっぱり、あのカステラの魔物という魔物は硬いんだよ。
「あの……ギルティさん、何分か、水中にいますが、大丈夫なんですか?」
ルナちゃんの言う通りなんだよ。ギルティさん長い間泳いでいるんだよ。あれ? ルナちゃんは何を心配していたんだろう?
バシャーーーン!!!
ギルティさんが水のドームから出てきたんだよ。
「火の海が広がってきたしー。周りの火を消していくよー」
ギルティさんが大きく息を吸うと。
ふぅぅぅぅぅぅぅ!!!
息を吐いたんだよ。だけど。
「何ですかこれ? まるで、風の魔術じゃないですか」
「いや、ギルティは一般人よりも、肺活量が多いだけだよ」
ギルティさんが吐いた息で、水のドームが飛ばされて、津波のように炎の海を襲ったんだよ。
「エドナさん。ルナたちもやりましょう」
「分かったんだよ」
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる