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第十七章 忌まわしき過去
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「おいマティアス! 何で、軍を引くんだよ!? 早めにセシルを落としたいのに!!」
「気持ちはわかならくないですが(嘘ですが)、仕方がありませんよ。相手はセシル王国。あのまま、続けてもこっちが不利になるだけです(正直、ゲス皇帝のために、兵力減らすわけにはいかないし)」
「言い訳をするな! それに、いつも行方かつかめず、どこかで、ふらついてる、インデットを動かすことができたと思ったら、逃げた第一王女を捜索に出させるなんて! しかも、失敗しているって、どういうことだよ!」
「ゲ……皇帝殿、セシル王の指揮力は天下一品。あの方の動きを封じるには、人質、つまり第一王女を捕えるのが、一番の勝ち筋。だけど、セシル王も、それを分かっていて、娘と彼女の臣下を戦場になる城から逃したんでしょうね。まあ、セシル王の誤算は娘が慈悲深い方だったということですね。逃げる立場だったにも関わらず、怪我を負った避難民の治癒をしていたために、追ってに追われてしまいましたから。その追ってすら蹴散らしたようですが。それに、あのインデットが任務に失敗して戻ってきました。何かしらの脅威を感じ取れますが」
「こうなったら、俺が直々に戦場に出る。何としてもでも、セシルだけは落とさなければ、後ほど脅威になる!」
「行ったか。さすがのゲスを極めることしかできない皇帝殿でも、セシル王の指揮力の恐ろしいさは分かっているようですね。ここまで、セシル王国を落とすことに拘っていますから。もはや、戦のプロフェッショナルの傭兵国家へルディアよりも強敵ですから、あの方は。……しかし、皇帝直々に戦場に出るのか。いくら、賢王と呼ばれるセシル王でも、惨状免れない。必ず、犠牲が出てしまうでしょ。まあ、それが人の命とは限りませんが」
「気持ちはわかならくないですが(嘘ですが)、仕方がありませんよ。相手はセシル王国。あのまま、続けてもこっちが不利になるだけです(正直、ゲス皇帝のために、兵力減らすわけにはいかないし)」
「言い訳をするな! それに、いつも行方かつかめず、どこかで、ふらついてる、インデットを動かすことができたと思ったら、逃げた第一王女を捜索に出させるなんて! しかも、失敗しているって、どういうことだよ!」
「ゲ……皇帝殿、セシル王の指揮力は天下一品。あの方の動きを封じるには、人質、つまり第一王女を捕えるのが、一番の勝ち筋。だけど、セシル王も、それを分かっていて、娘と彼女の臣下を戦場になる城から逃したんでしょうね。まあ、セシル王の誤算は娘が慈悲深い方だったということですね。逃げる立場だったにも関わらず、怪我を負った避難民の治癒をしていたために、追ってに追われてしまいましたから。その追ってすら蹴散らしたようですが。それに、あのインデットが任務に失敗して戻ってきました。何かしらの脅威を感じ取れますが」
「こうなったら、俺が直々に戦場に出る。何としてもでも、セシルだけは落とさなければ、後ほど脅威になる!」
「行ったか。さすがのゲスを極めることしかできない皇帝殿でも、セシル王の指揮力の恐ろしいさは分かっているようですね。ここまで、セシル王国を落とすことに拘っていますから。もはや、戦のプロフェッショナルの傭兵国家へルディアよりも強敵ですから、あの方は。……しかし、皇帝直々に戦場に出るのか。いくら、賢王と呼ばれるセシル王でも、惨状免れない。必ず、犠牲が出てしまうでしょ。まあ、それが人の命とは限りませんが」
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