227 / 321
第十六章 一匹狼の将
16-回想 アンリサイド
しおりを挟む
チーちゃんは、確かに、元イーリス王国の本来の第二王女。だけど、それは呪われた血筋によって、存在を隠されることになったのよ。
わたし達のお母さんは、自分の子を儲けるために、番を探しに、ヴァルキュリアの里から離れていたんです。ヴァルキュリア族は女性しかいません。だから、里から離れて番を探すしか、子孫を残せないのです。
だけど、とある森の中で、お母さんが遭難したんです。彷徨っている内に、ある男性と出会いました。それがわたし達のお父さんとなる、イーリスの王です。
互いに惚れ込んだ二人は、直様、結ばれました。
お父さんには、自分がヴァルキュリア族って、教えても、特に気にすることはなかったみたいです。だけど、妃になったお母さんがヴァルキュリア族だっていうことは、イーリス王族やその使える者にしか知られていなかったわ。
そして、数年後、わたし、アンリが生まれました。
さらに、三年後、わたしに妹ができる年でもあったんです。
だけど、生まれた、その子は、瞳が蒼かったんです。
そう、元祖ヴァルキュリア族と同じ蒼い瞳をしていた、唯一、蒼い炎を持つことを許された女の子。
それが、チーちゃんこと、カチュアちゃんだった。
現代でも、ヴァルキュリア族に関する言い伝えは、曖昧で、一般的には、蒼い髪と瞳のヴァルキュリア族が、最も、強いということは、知られていないのです。
それでも、蒼い髪と瞳、片方だけ持つ者は少なく、それが両方持つのは、希少なんです。
生まれたチーちゃんは物凄く可愛かったんです。
そんな子だから、力に執着した者に狙われる恐れがあったんです。だから、チーちゃんは、流産したことになって、存在をイーリス王家や、その使える者のみしか、存在を知られなくなったんです。
チーちゃんは、王城から、離れた森の中にある一軒家で、使用人と一緒に暮らしていたんです。
その三年後には、リリカが生まれたんですか、お母さんは、病気で、その数ヶ月後に、亡くなったんです。それと、同時に、お母さんの中に眠っていた、サリナさんの精神を、チーちゃんに移したんです。
それから、数年後には、コルネリアから、親善大使が派遣されたんです。それがロゼッタのお父さんよ。名前は確か、イアンだっけ?
娘である、ロゼッタも連れて行ったんだけど、その頃から、真面目な子でね、イーリスで滞在している時でも、森の中で鍛錬していたところを、チーちゃんに出会って、それから、仲良くなっていたわ。不安だったけど、チーちゃんは隠されて育ってきたから、同世代の友達がいなかったから、ロゼッタと一緒に遊ぶチーちゃんは楽しそうだったわ。
だけど、そんな時間も長くは続かなかったのよ。それから、数年後、今から七年前で、チーちゃんが十一歳の時、悲劇が起きたわ。
ロゼッタちゃんのお父さんが何者かによって、殺されたのよ。当時の八騎将の一人が、これは謀反と言って早とちりをして、イリースを攻めたのです。
しかし、イーリス内で戦いが始まってしまいました。そして、わたしはチーちゃんを逃すために、小舟に乗せて、川を渡らせて逃したんです。本当は、わたし達も着いて来れたらよかったんですけど、急遽用意した小舟はボロくって、一人ぐらいしか、安全に乗れなかったんです。
それから、わたしとリリカは王城に向かったんだけど、すでに、コルネリアによって、制圧され、お父さんは、八騎将の一人によって、殺されました。
そして、わたしとリリカは滅びいくイーリスから逃亡をしたのです。チーちゃん程の戦闘力のないわたし達だけど、それでも、当時、八歳のリリカは、相手が巨漢でも、一撃でノックダウンはさせられるんですよ。だから、何とか、追ってから退けられたんです。
だけど、数ヶ月の逃亡生活には、さすがに、疲労が溜まっていたんです。このまま、逃げ切れるか、できないぐらいに。ですが、そんな時に、ある男性に出会いました。
その人がディアです。
ディアは、わたし達を人里離れたところで、わたし達を匿ってくれていたんです。
元気になった、わたし達は、ディアから離れ、チーちゃんを探しにいったのですか、コルネリアでは、わたし達は罪人王の子として、指名手配にされてしまい、行動が制限されていました。
そして、七年。わたし達はようやく、チーちゃんと再会ができたんです。
わたし達のお母さんは、自分の子を儲けるために、番を探しに、ヴァルキュリアの里から離れていたんです。ヴァルキュリア族は女性しかいません。だから、里から離れて番を探すしか、子孫を残せないのです。
だけど、とある森の中で、お母さんが遭難したんです。彷徨っている内に、ある男性と出会いました。それがわたし達のお父さんとなる、イーリスの王です。
互いに惚れ込んだ二人は、直様、結ばれました。
お父さんには、自分がヴァルキュリア族って、教えても、特に気にすることはなかったみたいです。だけど、妃になったお母さんがヴァルキュリア族だっていうことは、イーリス王族やその使える者にしか知られていなかったわ。
そして、数年後、わたし、アンリが生まれました。
さらに、三年後、わたしに妹ができる年でもあったんです。
だけど、生まれた、その子は、瞳が蒼かったんです。
そう、元祖ヴァルキュリア族と同じ蒼い瞳をしていた、唯一、蒼い炎を持つことを許された女の子。
それが、チーちゃんこと、カチュアちゃんだった。
現代でも、ヴァルキュリア族に関する言い伝えは、曖昧で、一般的には、蒼い髪と瞳のヴァルキュリア族が、最も、強いということは、知られていないのです。
それでも、蒼い髪と瞳、片方だけ持つ者は少なく、それが両方持つのは、希少なんです。
生まれたチーちゃんは物凄く可愛かったんです。
そんな子だから、力に執着した者に狙われる恐れがあったんです。だから、チーちゃんは、流産したことになって、存在をイーリス王家や、その使える者のみしか、存在を知られなくなったんです。
チーちゃんは、王城から、離れた森の中にある一軒家で、使用人と一緒に暮らしていたんです。
その三年後には、リリカが生まれたんですか、お母さんは、病気で、その数ヶ月後に、亡くなったんです。それと、同時に、お母さんの中に眠っていた、サリナさんの精神を、チーちゃんに移したんです。
それから、数年後には、コルネリアから、親善大使が派遣されたんです。それがロゼッタのお父さんよ。名前は確か、イアンだっけ?
娘である、ロゼッタも連れて行ったんだけど、その頃から、真面目な子でね、イーリスで滞在している時でも、森の中で鍛錬していたところを、チーちゃんに出会って、それから、仲良くなっていたわ。不安だったけど、チーちゃんは隠されて育ってきたから、同世代の友達がいなかったから、ロゼッタと一緒に遊ぶチーちゃんは楽しそうだったわ。
だけど、そんな時間も長くは続かなかったのよ。それから、数年後、今から七年前で、チーちゃんが十一歳の時、悲劇が起きたわ。
ロゼッタちゃんのお父さんが何者かによって、殺されたのよ。当時の八騎将の一人が、これは謀反と言って早とちりをして、イリースを攻めたのです。
しかし、イーリス内で戦いが始まってしまいました。そして、わたしはチーちゃんを逃すために、小舟に乗せて、川を渡らせて逃したんです。本当は、わたし達も着いて来れたらよかったんですけど、急遽用意した小舟はボロくって、一人ぐらいしか、安全に乗れなかったんです。
それから、わたしとリリカは王城に向かったんだけど、すでに、コルネリアによって、制圧され、お父さんは、八騎将の一人によって、殺されました。
そして、わたしとリリカは滅びいくイーリスから逃亡をしたのです。チーちゃん程の戦闘力のないわたし達だけど、それでも、当時、八歳のリリカは、相手が巨漢でも、一撃でノックダウンはさせられるんですよ。だから、何とか、追ってから退けられたんです。
だけど、数ヶ月の逃亡生活には、さすがに、疲労が溜まっていたんです。このまま、逃げ切れるか、できないぐらいに。ですが、そんな時に、ある男性に出会いました。
その人がディアです。
ディアは、わたし達を人里離れたところで、わたし達を匿ってくれていたんです。
元気になった、わたし達は、ディアから離れ、チーちゃんを探しにいったのですか、コルネリアでは、わたし達は罪人王の子として、指名手配にされてしまい、行動が制限されていました。
そして、七年。わたし達はようやく、チーちゃんと再会ができたんです。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
11
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる