190 / 321
第十三章 三姉妹
13ー8 ナギサイド
しおりを挟む
取り敢えず、カチュア達は、カチュアの姉であるアンリと一緒に、エドナ達が待機している村へ戻ってきた。
「この匂い! 間違いないお姉ちゃんだ!」
砂埃? その中には人? て!? またかよ! また、その砂埃から人が見えてきた。こっちへ向かって走ってきている!
「やっぱり! チーお姉ちゃんだ!」
「あら~。リリカちゃんだわ~」
「会いたかったよ!!」
また、知らぬ女性が、カチュア目掛けてダイブしてきた。
ドカーーーン!!!
当然、カチュアは華麗に避けた。避けられた女性は地面に思い切りぶつかってしまった。地盤沈下したかのように、地面にめり込んでしまう。
一日で、二度も同じ展開を見るなんて……。
「もう! 何で、避けるの!?」
「危ない感じがしたから~」
「もう! 見れば、わたしだってわかるでしょ!」
似たような展開を早い段階で再現されてしまった。カチュアは確か、カチュア含めての三姉妹だった話を以前聞いたことがある。この人はカチュアのことをお姉ちゃんと呼んでいた。となると、アンリが姉なら……。
「カチュア。この子は、妹だったりする?」
「そーよ~。リリカちゃんって、いうのよ~」
カチュアの妹となると、彼女もヴァルキュリア族。やはり、この三姉妹、顔も似ていないし、髪と色も違う。カチュアが蒼、アンリが黄色、対して、リリカは赤だ。そして、何よりも、リリカも微妙な大きさで、微乳だ。何で、カチュアだけ、飛び向けて大きいんだよ!
「悔しい! 先に、姉貴が見つけちゃうなんて!」
何だか、悔しがっているみたいだな。
「やはり、わたしの思った通り、わたし達なんかと比べものにならないぐらい、おっぱいが大きく育つと思った」
いや! 育ち過ぎるだから! 憎たらしいほど!
「ところで、この人は?」
エドナが尋ねる。
「カチュアの姉だ」
「カチュアさんのお姉さんですか?」
「初めまして、わたしはチーちゃんの姉のアンリです。よろしくお願いします」
「はうう。速すぎて聞き取れなかったんだよ」
確かに喋るのが速いが、台詞だけど短め。さすがに聞き取れるような……。
「お姉ちゃん。わたしも聞き取れなかったわ~。もう一回言ってくれるかしら~」
「聞き取れたから! アンリでしょ!?」
てか、もう一回喋らせるな! 日が暮れるだろ!?
「ははは! ごめん、ごめん。姉貴は人見知りが激しくって、早く会話を終わらせたいから、喋るのは早いんだよ」
速過ぎるあまり、聞き取りずらいから、何度かリピートしないといけないと思うが。
「あ! わたしはリリカ。一番下の妹でーす。好きなのは、チーお姉ちゃん。ちなみに、姉貴もチーお姉ちゃん好きだよ。チーお姉ちゃん優しいし、癒されるし、ほんと、チーお姉ちゃん嫌いって言う人がいるならぶっ飛ばしたいよ。でも、チーお姉ちゃんは優しいだけでなく、とても頼れるのよ」
このリリカって子、カチュアの妹とは思えない程、トーク力いいな。てか、姉と妹はかなりのシスコンだな。カチュアかなり従われているんだな。
「リリカちゃん。今度は、テンポよく話すうえに、長すぎて、聞き取れなかった~。もう一回言ってくれるかしら~」
「やめろ! 話が長くなる」
やばいな。この三姉妹。見た目以上に喋り方に違いがあり過ぎる。ゆったりと喋るカチュア。早口のアンリ。そして、トーク力抜群のリリカ。三姉妹だけど、性格が違うんだな。
だけど、肝心のカチュアが姉妹二人のトークペースについて行けてない。
「しかし、テメェーら、本当にカチュアの姉妹か?」
どうしたんだ、マリンは、疑っているような目をして。
「そうよ」
「いや、おかしいだろ! 仮に、本当に、カチュアと姉妹なら、カチュアは……」
マリンが何か言いかけようとした途中、アンリが鋭い目をして空を見ていた。
「待って! 厄介なことが起きた!」
「そうね~。聞こえるわ~」
「どうしたんですか?」
「ドラゴンがこっちに近づいてきたわ~」
「この匂い! 間違いないお姉ちゃんだ!」
砂埃? その中には人? て!? またかよ! また、その砂埃から人が見えてきた。こっちへ向かって走ってきている!
「やっぱり! チーお姉ちゃんだ!」
「あら~。リリカちゃんだわ~」
「会いたかったよ!!」
また、知らぬ女性が、カチュア目掛けてダイブしてきた。
ドカーーーン!!!
当然、カチュアは華麗に避けた。避けられた女性は地面に思い切りぶつかってしまった。地盤沈下したかのように、地面にめり込んでしまう。
一日で、二度も同じ展開を見るなんて……。
「もう! 何で、避けるの!?」
「危ない感じがしたから~」
「もう! 見れば、わたしだってわかるでしょ!」
似たような展開を早い段階で再現されてしまった。カチュアは確か、カチュア含めての三姉妹だった話を以前聞いたことがある。この人はカチュアのことをお姉ちゃんと呼んでいた。となると、アンリが姉なら……。
「カチュア。この子は、妹だったりする?」
「そーよ~。リリカちゃんって、いうのよ~」
カチュアの妹となると、彼女もヴァルキュリア族。やはり、この三姉妹、顔も似ていないし、髪と色も違う。カチュアが蒼、アンリが黄色、対して、リリカは赤だ。そして、何よりも、リリカも微妙な大きさで、微乳だ。何で、カチュアだけ、飛び向けて大きいんだよ!
「悔しい! 先に、姉貴が見つけちゃうなんて!」
何だか、悔しがっているみたいだな。
「やはり、わたしの思った通り、わたし達なんかと比べものにならないぐらい、おっぱいが大きく育つと思った」
いや! 育ち過ぎるだから! 憎たらしいほど!
「ところで、この人は?」
エドナが尋ねる。
「カチュアの姉だ」
「カチュアさんのお姉さんですか?」
「初めまして、わたしはチーちゃんの姉のアンリです。よろしくお願いします」
「はうう。速すぎて聞き取れなかったんだよ」
確かに喋るのが速いが、台詞だけど短め。さすがに聞き取れるような……。
「お姉ちゃん。わたしも聞き取れなかったわ~。もう一回言ってくれるかしら~」
「聞き取れたから! アンリでしょ!?」
てか、もう一回喋らせるな! 日が暮れるだろ!?
「ははは! ごめん、ごめん。姉貴は人見知りが激しくって、早く会話を終わらせたいから、喋るのは早いんだよ」
速過ぎるあまり、聞き取りずらいから、何度かリピートしないといけないと思うが。
「あ! わたしはリリカ。一番下の妹でーす。好きなのは、チーお姉ちゃん。ちなみに、姉貴もチーお姉ちゃん好きだよ。チーお姉ちゃん優しいし、癒されるし、ほんと、チーお姉ちゃん嫌いって言う人がいるならぶっ飛ばしたいよ。でも、チーお姉ちゃんは優しいだけでなく、とても頼れるのよ」
このリリカって子、カチュアの妹とは思えない程、トーク力いいな。てか、姉と妹はかなりのシスコンだな。カチュアかなり従われているんだな。
「リリカちゃん。今度は、テンポよく話すうえに、長すぎて、聞き取れなかった~。もう一回言ってくれるかしら~」
「やめろ! 話が長くなる」
やばいな。この三姉妹。見た目以上に喋り方に違いがあり過ぎる。ゆったりと喋るカチュア。早口のアンリ。そして、トーク力抜群のリリカ。三姉妹だけど、性格が違うんだな。
だけど、肝心のカチュアが姉妹二人のトークペースについて行けてない。
「しかし、テメェーら、本当にカチュアの姉妹か?」
どうしたんだ、マリンは、疑っているような目をして。
「そうよ」
「いや、おかしいだろ! 仮に、本当に、カチュアと姉妹なら、カチュアは……」
マリンが何か言いかけようとした途中、アンリが鋭い目をして空を見ていた。
「待って! 厄介なことが起きた!」
「そうね~。聞こえるわ~」
「どうしたんですか?」
「ドラゴンがこっちに近づいてきたわ~」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
11
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる