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第十三章 三姉妹
13ー4 エドナサイド
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あたし達は帝都へ向かうんだけど、その途中で、一旦ダグザへ帰ったレオさんと合流するんだよ。
今回はメリアさん、アニーさん、ギルティさんも同行してくれたんだよ。さらに賑やかに、なったんだよ。
「それよりも、ここでいいの?」
「待ち合わせ時間に来なかったら、さっきに、行っていいと、言っていたッス」
「ところで、私達は、またこれ?」
あたしと、サリナさんとルナちゃんは、ギルティさんに、纏めて抱きかかれているんだよ。
「ミラも出てきたらいいのにー」
ギルティさんは、犬人形に入っている、ミラさんに声を掛けたんだよ。
「結構です」
「えー、冷たいー」
いつものミラさんとは違い、テンションが暗いようなんだよ。
「ミラが出てきたら、まずいでしょ?」
「じゃあ、ユミルが……」
「わたくしは遠慮します……」
ギルティさんは、ユミルさんを誘ったんだよ。だけど、ユミルさんは断ったんだよ。
「メンドくせぇ~、メンドくせぇ~、『クソ』が付くほどメンドくさぁ~い。メンドくせぇ~、メンドくせぇ~、『クソ』が付くほどメンドくさぁ~い」
歌声が聴こえてきたんだ。でも、この歌、どこかで聞いたことがあるんだよ。確か……。
「何なの、このやる気がなくなるような歌は?」
「失礼だな! この歌はあたしの傑作よ!」
「あ~。レオちゃんだわ~」
あ! レオさんだ。よかったんだよ。無事に合流で来たんだよ。
「相変わらず、元気だな! カチュアにゴ……」
「誰が、ゴリラッスか!? ああ!?」
はわわ!!! スイレンさんがいきなり、レオさんの胸ぐらを掴んだんだよ。
「えーーー!!! カチュアに継ぐ、美人のスイレンが、こんなキレた顔するのかよ!!!」
メリアさんが驚いている見たいなんだよ。ところで、何に驚いているのかな?
「よかったわ~。合流ができて~」
「いや! それよりも助けろよ!」
「そちらの方は、ダグザの姫様だよね?」
「はい、でも、色々話したいことが多くありますので、歩きながら話しましょう」
「それはいいんだけど、スイレンをどうにかしてくれ」
スイレンさんがレオさんの胸ぐらを掴みながら、レオさんの体を揺らしているんだよ。
はうう。スイレンさん怖いんだよ……。
「なるほどね。あんたが噂のナギ、いやサリナか」
「一応戦えるからよろしく」
「ところで、エドナやミラを連れて良かったのか? 特にエドナは噂が経っているって話だけど」
「どの道、エドナさんをダグザへ連れて行かないと」
「だな。ところで……この状況はなんだ?」
狭いんだよ。ギルティさんが、あたしと、ルナちゃん、サリナちゃんに加えてレオさんも一遍に抱き抱えているんだよ。
「まあ、楽でいいんだけどさ。ギルティだっけ? そいつと、エドナの胸が大き過ぎて、窮屈なんだけど」
「レオさんも、その一人なんですけど」
「全くその通りだ」
「この二人、物凄く、巨乳に対して敵視していないか?」
はうう。ルナちゃんとサリナさんが怖い顔でこっちを向いているんだよ。
あれ? カチュアさんが急に鞘から大剣を抜いたんだよ。
「来るわよ~」
あたし達の目の前には、亀が二匹いたんだよ。だけど、あたしが知っている亀よりも大きんだよ。あたしよりか遥かに大きいんだよ。
「亀の危険種?」
「あれは、パクパクガメです。中級魔物に分類されます」
「可愛い名前の亀なんだよ」
「とんでも無い! あの顎は、鉄さえ噛み砕く程の強度です。全く! もうちょっと、危機感を感じられる名前を名付けて欲しかったです!」
はうう! それは危ないんだよ。よく見たら、あの亀さん、牙も鋭く尖っているんだよ。
「すみません。それ、命名したのティアです」
サリナさんが何か、言っていたような……、気のせいかな?
「どうします? 中級魔物とはいえ、奴の甲羅の硬度はダイヤモンド並みです。それに、亀のわりには、足が速いです」
ガッシャーーーン!!!
「あらあら~。壊れたわ~」
カチュアさんが、パクパクガメの内の一体の甲羅を拳で叩いて、砕いたんだよ。そのついでに、剥き出しになった、亀さんの体を、大剣で真っ二つに斬りつけたんだよ。
「カチュアは問題なかった!!」
「皆んなも、やれば、だいじょぶよ~」
「あんたしか、できないから!!」
残り一体のパクパクガメが、あたし達に向かって、走ってきたんだよ。本当に、あたしの知っている、亀さんとは、思えない程速いんだよ!
「そっか! 甲羅が硬いだけで本体は別に硬くないんだ。なら……」
メリアさんが武器であるメイスを取り出したんだよ。だけど、パクパクガメが、メリアさんのことを噛みつこうと、口を大きく開けたんだよ。
「危ないんだよ!!」
パクパクガメが噛み付いてきたんだけど、メリアさんはそれを躱したんだよ。
「チャンス!! こうやって!! 頭を狙えばいいんだ!!」
バッコーーーン!!!
メリアさんは、メイスでパクパクガメの頭を思い切り殴り付けたんだよ。
「倒したのはいいが……、絵面がとんでもないことになっている!! グロい!! グロい!!」
はうう。パクパクガメの顔がなくなっているんだよ。でも、メリアさんが無事でよかったんだよ。メリアさんの体には、パクパクガメの返り血を浴びているから、一瞬、メリアさんが怪我したかと思ったんだよ。
「ん~。それにしても、パクパクガメは、コルネリアにはいないはず、なんですけど、どうしてここにいたんでしょう?」
「そう言えば、帝都がドラゴンに襲われたらしいですけど」
ルナちゃんが右手の指を額に当てているんだよ。
「ルナちゃん、どうしたんですか?」
「その襲撃で、貴族達が密かに、捕らえていた、魔物が脱走したなら……」
「この魔物は、脱走した魔物の可能性があるってことか! 事態は思っていたよりも深刻だったのか?」
よくわからないんだけど、大変なことがわかったんだよ。
今回はメリアさん、アニーさん、ギルティさんも同行してくれたんだよ。さらに賑やかに、なったんだよ。
「それよりも、ここでいいの?」
「待ち合わせ時間に来なかったら、さっきに、行っていいと、言っていたッス」
「ところで、私達は、またこれ?」
あたしと、サリナさんとルナちゃんは、ギルティさんに、纏めて抱きかかれているんだよ。
「ミラも出てきたらいいのにー」
ギルティさんは、犬人形に入っている、ミラさんに声を掛けたんだよ。
「結構です」
「えー、冷たいー」
いつものミラさんとは違い、テンションが暗いようなんだよ。
「ミラが出てきたら、まずいでしょ?」
「じゃあ、ユミルが……」
「わたくしは遠慮します……」
ギルティさんは、ユミルさんを誘ったんだよ。だけど、ユミルさんは断ったんだよ。
「メンドくせぇ~、メンドくせぇ~、『クソ』が付くほどメンドくさぁ~い。メンドくせぇ~、メンドくせぇ~、『クソ』が付くほどメンドくさぁ~い」
歌声が聴こえてきたんだ。でも、この歌、どこかで聞いたことがあるんだよ。確か……。
「何なの、このやる気がなくなるような歌は?」
「失礼だな! この歌はあたしの傑作よ!」
「あ~。レオちゃんだわ~」
あ! レオさんだ。よかったんだよ。無事に合流で来たんだよ。
「相変わらず、元気だな! カチュアにゴ……」
「誰が、ゴリラッスか!? ああ!?」
はわわ!!! スイレンさんがいきなり、レオさんの胸ぐらを掴んだんだよ。
「えーーー!!! カチュアに継ぐ、美人のスイレンが、こんなキレた顔するのかよ!!!」
メリアさんが驚いている見たいなんだよ。ところで、何に驚いているのかな?
「よかったわ~。合流ができて~」
「いや! それよりも助けろよ!」
「そちらの方は、ダグザの姫様だよね?」
「はい、でも、色々話したいことが多くありますので、歩きながら話しましょう」
「それはいいんだけど、スイレンをどうにかしてくれ」
スイレンさんがレオさんの胸ぐらを掴みながら、レオさんの体を揺らしているんだよ。
はうう。スイレンさん怖いんだよ……。
「なるほどね。あんたが噂のナギ、いやサリナか」
「一応戦えるからよろしく」
「ところで、エドナやミラを連れて良かったのか? 特にエドナは噂が経っているって話だけど」
「どの道、エドナさんをダグザへ連れて行かないと」
「だな。ところで……この状況はなんだ?」
狭いんだよ。ギルティさんが、あたしと、ルナちゃん、サリナちゃんに加えてレオさんも一遍に抱き抱えているんだよ。
「まあ、楽でいいんだけどさ。ギルティだっけ? そいつと、エドナの胸が大き過ぎて、窮屈なんだけど」
「レオさんも、その一人なんですけど」
「全くその通りだ」
「この二人、物凄く、巨乳に対して敵視していないか?」
はうう。ルナちゃんとサリナさんが怖い顔でこっちを向いているんだよ。
あれ? カチュアさんが急に鞘から大剣を抜いたんだよ。
「来るわよ~」
あたし達の目の前には、亀が二匹いたんだよ。だけど、あたしが知っている亀よりも大きんだよ。あたしよりか遥かに大きいんだよ。
「亀の危険種?」
「あれは、パクパクガメです。中級魔物に分類されます」
「可愛い名前の亀なんだよ」
「とんでも無い! あの顎は、鉄さえ噛み砕く程の強度です。全く! もうちょっと、危機感を感じられる名前を名付けて欲しかったです!」
はうう! それは危ないんだよ。よく見たら、あの亀さん、牙も鋭く尖っているんだよ。
「すみません。それ、命名したのティアです」
サリナさんが何か、言っていたような……、気のせいかな?
「どうします? 中級魔物とはいえ、奴の甲羅の硬度はダイヤモンド並みです。それに、亀のわりには、足が速いです」
ガッシャーーーン!!!
「あらあら~。壊れたわ~」
カチュアさんが、パクパクガメの内の一体の甲羅を拳で叩いて、砕いたんだよ。そのついでに、剥き出しになった、亀さんの体を、大剣で真っ二つに斬りつけたんだよ。
「カチュアは問題なかった!!」
「皆んなも、やれば、だいじょぶよ~」
「あんたしか、できないから!!」
残り一体のパクパクガメが、あたし達に向かって、走ってきたんだよ。本当に、あたしの知っている、亀さんとは、思えない程速いんだよ!
「そっか! 甲羅が硬いだけで本体は別に硬くないんだ。なら……」
メリアさんが武器であるメイスを取り出したんだよ。だけど、パクパクガメが、メリアさんのことを噛みつこうと、口を大きく開けたんだよ。
「危ないんだよ!!」
パクパクガメが噛み付いてきたんだけど、メリアさんはそれを躱したんだよ。
「チャンス!! こうやって!! 頭を狙えばいいんだ!!」
バッコーーーン!!!
メリアさんは、メイスでパクパクガメの頭を思い切り殴り付けたんだよ。
「倒したのはいいが……、絵面がとんでもないことになっている!! グロい!! グロい!!」
はうう。パクパクガメの顔がなくなっているんだよ。でも、メリアさんが無事でよかったんだよ。メリアさんの体には、パクパクガメの返り血を浴びているから、一瞬、メリアさんが怪我したかと思ったんだよ。
「ん~。それにしても、パクパクガメは、コルネリアにはいないはず、なんですけど、どうしてここにいたんでしょう?」
「そう言えば、帝都がドラゴンに襲われたらしいですけど」
ルナちゃんが右手の指を額に当てているんだよ。
「ルナちゃん、どうしたんですか?」
「その襲撃で、貴族達が密かに、捕らえていた、魔物が脱走したなら……」
「この魔物は、脱走した魔物の可能性があるってことか! 事態は思っていたよりも深刻だったのか?」
よくわからないんだけど、大変なことがわかったんだよ。
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