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第十章 妖精の少女
10ー9 エドナサイド
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はうう。急いで走ったのに、途中で二十回以上も、転んだから、到着まで遅れたんだよ。おまけに、転んだ衝撃で、晒しが取れちゃったから、胸が揺れすぎて、走りにくいかったんだよ。
ようやく着いたと、思ったら、カチュアさんはいきなり、アイラさんを蹴り飛ばしたんだよ。
そして、後から、ルナちゃん、スイレンさん、ミラさんに、ロゼッタさんが到着したんだよ。
アルヴスさんは引き続き、工作班という人達を探るために、あの場に残ったんだよ。
「アイラさんどうしたんですか?」
「ぐぅぅぅ!!!」
そこには、人を襲う魔物が発するような、うめき声を出しながら、立ち上がるアイラさんの姿が。
「あ! レオさん!」
ボロボロの姿になって、倒れているレオさんを見つけたんだよ。
「今治癒するんだよ!」
あたしはレオさんに治癒術を掛けたんだよ。
「ぐっ、カチュアか……、頼む! 僕を殺してくれ!!」
アイラさんが苦しくそうな顔をしているんだよ。
「どうなっているの?」
「ぐっ、もう、抑えるまでは……」
「カチュアさん?」
「狙いは、マリンちゃんよ~。マリンちゃんにしか、狙いを定めていないから、マリンちゃんを守ってあげて~」
カチュアさんはアイラさんの元へ向かっていったんだよ。
「ロゼッタさん、すみませんが、皇女様を! カチュアさんの話が本当なら、近接戦闘が得意な方に護衛して貰った方が」
「分かりました! 皇女様は私に任せてください」
ロゼッタさんはマリンさんの元へ向かいました。
「レオさんの傷が治りました」
あたしの方も、レオさんの治癒が終わったんだよ。
「すまない」
「レオさん。獣人族の特徴は分かっていますが、しばらく戦かわない方がいいです。ミラさん、レオさんの護衛お願いできますか?」
「あ! わかった」
「ルナ達でカチュアさんを援護しましょ。エドナさんは弓で岩の壁が出てきたら、それ目掛けて放ってください! ユミルさんは氷魔術で足止めをお願いします!」
「分かったんだよ」
「スイレンさんは人魚族だから、歌でアイラさんを眠らせてください!」
「分かったッス」
「すみません、カチュアさん。また、あなたの力を借りることに……」
「困っている人がいたら、助けないと~。それに、おしゃべりする暇がなくなるわ~」
「ぐおおおおお!!!」
アイラさんの蛇腹剣が伸びて、カチュアさんに襲い掛かりましたが、カチュアさんは剣で受け止めました。
「でも、殺さないで、どうやって止めるんですか?」
「一つしかないです」
「それって」
カチュアさんの体から蒼い炎が現れたんだよ。アイラさんの蛇腹剣が襲い掛かかり、また、剣で受け止めたんだよ。すると、カチュアさんは素早く、蛇腹剣の剣の刃と刃の間にある鎖部分を掴んだよ。
カチュアの蒼い炎は、その蛇腹剣を伝わり、持ち手のところまで、蒼い炎が広がったんだよ。蒼い炎がアイラさんに触れると。
「ぐおおおおお!!!」
アイラさんは、苦しみ始めたんだよ。
「カチュアさんは蒼い炎を使う前は魔物に触れたら、拒絶反応のように煙が出ました。その現象は何故か、シグマ様と、アイラさんにも現れました。けど、ルナ達が触れても、何ともないです。それを踏まえると、答えは一つ。カチュアさんの蒼い炎は勇能力を持つ人にも有効。原理はまだ、不明ですが、アイラがさんを、止めるには魔物の体を通すことが、できる蒼い炎に鍵があります。……ただ」
「ただ?」
「これを、誰も試したことがないということです。結末はどうなるか、誰にも分からないです」
「下手したら、アイラさんが死んじゃうんじゃ?」
「だけど、このままではルナ達がやられます。ルナ達はカチュアさんの蒼い炎をアイラさんに触れられるように援護することです」
「それなら、ナイフに蒼い炎を纏って、投げるとか」
カチュアさんは蒼い炎を纏ったナイフを投げたんだい。だけど、蒼い炎が消えたんだよ。
「やはり、武器の場合は常にカチュアさんに触れていないと」
カチュアさん、はいつの間にか、アイラさんの懐に入り、腹部に蒼い炎を纏った闘気を打ち込んだんだよ。
ガォオオオオオ!!!
アイラさんは後方へ吹き飛んだんだよ。
「カチュア! これを!」
犬人形の頭が取れて、そこから、斧見たいな物が飛ばされていき、カチュアさんの足元へ落ちていったんだよ。
「代理だ! それは投げればブーメランのように扱るよ」
「ありがと~」
さっそく、カチュアさんは斧を投げつけたんだよ。
ドッカーーーン!!!
いきなり、大きな岩が襲い掛かったんだけど、カチュアさんの投げた斧で砕けたんだよ。投げたものはカチュアさんの元へ飛んで戻ってきたんだよ。カチュアさんはうまく受け取ったんだよ。
ようやく着いたと、思ったら、カチュアさんはいきなり、アイラさんを蹴り飛ばしたんだよ。
そして、後から、ルナちゃん、スイレンさん、ミラさんに、ロゼッタさんが到着したんだよ。
アルヴスさんは引き続き、工作班という人達を探るために、あの場に残ったんだよ。
「アイラさんどうしたんですか?」
「ぐぅぅぅ!!!」
そこには、人を襲う魔物が発するような、うめき声を出しながら、立ち上がるアイラさんの姿が。
「あ! レオさん!」
ボロボロの姿になって、倒れているレオさんを見つけたんだよ。
「今治癒するんだよ!」
あたしはレオさんに治癒術を掛けたんだよ。
「ぐっ、カチュアか……、頼む! 僕を殺してくれ!!」
アイラさんが苦しくそうな顔をしているんだよ。
「どうなっているの?」
「ぐっ、もう、抑えるまでは……」
「カチュアさん?」
「狙いは、マリンちゃんよ~。マリンちゃんにしか、狙いを定めていないから、マリンちゃんを守ってあげて~」
カチュアさんはアイラさんの元へ向かっていったんだよ。
「ロゼッタさん、すみませんが、皇女様を! カチュアさんの話が本当なら、近接戦闘が得意な方に護衛して貰った方が」
「分かりました! 皇女様は私に任せてください」
ロゼッタさんはマリンさんの元へ向かいました。
「レオさんの傷が治りました」
あたしの方も、レオさんの治癒が終わったんだよ。
「すまない」
「レオさん。獣人族の特徴は分かっていますが、しばらく戦かわない方がいいです。ミラさん、レオさんの護衛お願いできますか?」
「あ! わかった」
「ルナ達でカチュアさんを援護しましょ。エドナさんは弓で岩の壁が出てきたら、それ目掛けて放ってください! ユミルさんは氷魔術で足止めをお願いします!」
「分かったんだよ」
「スイレンさんは人魚族だから、歌でアイラさんを眠らせてください!」
「分かったッス」
「すみません、カチュアさん。また、あなたの力を借りることに……」
「困っている人がいたら、助けないと~。それに、おしゃべりする暇がなくなるわ~」
「ぐおおおおお!!!」
アイラさんの蛇腹剣が伸びて、カチュアさんに襲い掛かりましたが、カチュアさんは剣で受け止めました。
「でも、殺さないで、どうやって止めるんですか?」
「一つしかないです」
「それって」
カチュアさんの体から蒼い炎が現れたんだよ。アイラさんの蛇腹剣が襲い掛かかり、また、剣で受け止めたんだよ。すると、カチュアさんは素早く、蛇腹剣の剣の刃と刃の間にある鎖部分を掴んだよ。
カチュアの蒼い炎は、その蛇腹剣を伝わり、持ち手のところまで、蒼い炎が広がったんだよ。蒼い炎がアイラさんに触れると。
「ぐおおおおお!!!」
アイラさんは、苦しみ始めたんだよ。
「カチュアさんは蒼い炎を使う前は魔物に触れたら、拒絶反応のように煙が出ました。その現象は何故か、シグマ様と、アイラさんにも現れました。けど、ルナ達が触れても、何ともないです。それを踏まえると、答えは一つ。カチュアさんの蒼い炎は勇能力を持つ人にも有効。原理はまだ、不明ですが、アイラがさんを、止めるには魔物の体を通すことが、できる蒼い炎に鍵があります。……ただ」
「ただ?」
「これを、誰も試したことがないということです。結末はどうなるか、誰にも分からないです」
「下手したら、アイラさんが死んじゃうんじゃ?」
「だけど、このままではルナ達がやられます。ルナ達はカチュアさんの蒼い炎をアイラさんに触れられるように援護することです」
「それなら、ナイフに蒼い炎を纏って、投げるとか」
カチュアさんは蒼い炎を纏ったナイフを投げたんだい。だけど、蒼い炎が消えたんだよ。
「やはり、武器の場合は常にカチュアさんに触れていないと」
カチュアさん、はいつの間にか、アイラさんの懐に入り、腹部に蒼い炎を纏った闘気を打ち込んだんだよ。
ガォオオオオオ!!!
アイラさんは後方へ吹き飛んだんだよ。
「カチュア! これを!」
犬人形の頭が取れて、そこから、斧見たいな物が飛ばされていき、カチュアさんの足元へ落ちていったんだよ。
「代理だ! それは投げればブーメランのように扱るよ」
「ありがと~」
さっそく、カチュアさんは斧を投げつけたんだよ。
ドッカーーーン!!!
いきなり、大きな岩が襲い掛かったんだけど、カチュアさんの投げた斧で砕けたんだよ。投げたものはカチュアさんの元へ飛んで戻ってきたんだよ。カチュアさんはうまく受け取ったんだよ。
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