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第十章 妖精の少女
10ー6 ユミルサイド
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それは数時間前。アヴァルの街の入り口。
カチュアさんとは別行動で、わたくしこと、ユミル。そして、マリンさん、アイラさん、レオさんで二国の同行を偵察することになりましたわ。
別れる際、マリンさんは何故か不機嫌な表情をしていましたわ。
「さてっと、妾達も行きますか」
レオさんが、わたくしの肩に、軽く突きましたわ。すると、顔を耳元に近づけつて。
「何故、不機嫌なんだ? あのルナって子と言い争いをしていたし」
「わたくしも、よく知らないのです」
いい争いの中で、ルナさんはマリンさんに対して、「ストーカー皇女の前に兄様を合わせるわけにはいきません」と言っていましたわ。
「おや? あなた様は!」
聞きなれない声が後ろの方から聞こえましたわ。振り向いてみましたわ。
「いやぁぁぁぁぁ!!!」
やっぱり、知らない男性でしたわ。わたくしはマリンさんの背中へ隠れたしたわ。
いつもでしたら、カチュアさんか、ソフィアさんの背中に隠れていましたが、今はその二人がいませんわ。取り敢えず、マリンさんの背中へ隠れましたわ。
マリンさんは口調が乱暴なところはありましたが、一緒に過ごしていく中で、慣れていきましたわ。
「テメェーは確か、べレクトだったな」
「皇女様が、私如きの名前を覚えてくれて感激です」
「有名だぜ、あのガロンの下に就いていることで」
陽気な笑顔をしている、この人は帝都部隊の方みたいですわ。
「しかし、やっと、出番が来ましたよ。あれから出番がなかったから」
「何のことだ?」
「いや、何でもない」
大きな独り言でしたわ。
あれ? さっきまで、アイラさんがいましたのに、姿がありませんわ。どうしたのでしょうか?
「テメェーがここにいるなら、ガロンもここに」
「いや~、それが、ガロン殿はヴァルダンの残党狩りの方へ行かれているんだ。なんせ、ヴァルダンの戦争時に失態をおかしている。まだ、戦が始まるかが、分からない状態だ。そこにガロン殿を前に出したら、先走ってしまう」
「てっきり、排除の意向を示すかと思ったぜ」
「シグマ殿やマティアス殿は無意な戦いを起こさない考えだ」
「なるほどな」
すると、ベレクトと呼ばれていた、男性はわたくしと、レオさんを交互に見ていましたわ。
「ところで何故あなた様がこちらに? おまけに、獣人族と鳥人族の二方を連れて」
「散歩だ」
あの~。それは無理があるような気がしますわ。
「そうですか! 散歩ですか! って! 皇女様! さすがの私でも、それで誤魔化せませんよ!」
「万が一は妾のような皇族が交渉するのが都合がいいだろ」
「まあ、それは……」
「安心しろ、危険なところには行かないから、護衛もいるし」
「ん~、まあ、皇女様に言われたら、聞くしかないか? まあ、いいでしょ」
「いいのかよ!」
「では、私はここで」
べレクトさんという方は風のように去っていきましたわ。
「あの者は確か、若い頃から、帝国に仕えている者だな。陽気のようだが、実力は八騎将に就いてもおかしくないほどだ」
いつの間にか、アイラさんが姿を表しましたわ。
「やはり、身分か?」
「そうなります」
わたくし達はコルネリアとヘルディアとの国境付近まで来ていますわ。勿論、わたくし達は、両国を見渡せる場所で隠れながら様子を窺っていますわ。
両国、軍団と軍団の間は離れていて、陣地にはテントを張って、いるのが見えましたわ。
「お互い睨みつけている状態だな」
「どっちが先に仕掛けるか」
「気のせいか?」
「どうしたんですか?」
「コルネリア軍内が騒ついている」
確かに、コルネリアの陣地では、兵の方々が騒ついていますわ。
「皇女様! 大変です!」
「いやぁぁぁぁぁ!!!」
急に後ろから、声が聞こえたから、思わず、叫んでしまいましたわ。
「べレクト? 何があったのか?」
そこには、先程、会ったばかりのべレクトさん? の姿がありましたわ。マリンさんがそう呼んでいたから、たぶん、べレクトさんね。
でも、かなり慌てている見たいですわ。
「ありえないことに、鳥系の魔物が陸上系の魔物をコルネリア領土に落としています」
「何だって!?」
「皇女様も早く! お逃げ下さい!」
「妾は護衛がいる。もしかしたら、魔物が村や街を襲うかもしれない。テメェーは早く、救援へ向かいいやがれ」
「分かりました」
べレクトさんは走り去りましたわ。
「僕たちも向かうか?」
「もちろん」
「カチュアさん達はどうしますか?」
「あいつの聴力はどこまで、いいかは分からないが、不穏な音が聞こえたら、こちらへ向かうはず。聞こえないなら、救援に向かえる距離ではないから、期待は出来ない。今は妾達だけで、対処するしかない」
わたくし達は偵察を中断して、襲われている村へ救援に向かうことにしましたわ。
カチュアさんとは別行動で、わたくしこと、ユミル。そして、マリンさん、アイラさん、レオさんで二国の同行を偵察することになりましたわ。
別れる際、マリンさんは何故か不機嫌な表情をしていましたわ。
「さてっと、妾達も行きますか」
レオさんが、わたくしの肩に、軽く突きましたわ。すると、顔を耳元に近づけつて。
「何故、不機嫌なんだ? あのルナって子と言い争いをしていたし」
「わたくしも、よく知らないのです」
いい争いの中で、ルナさんはマリンさんに対して、「ストーカー皇女の前に兄様を合わせるわけにはいきません」と言っていましたわ。
「おや? あなた様は!」
聞きなれない声が後ろの方から聞こえましたわ。振り向いてみましたわ。
「いやぁぁぁぁぁ!!!」
やっぱり、知らない男性でしたわ。わたくしはマリンさんの背中へ隠れたしたわ。
いつもでしたら、カチュアさんか、ソフィアさんの背中に隠れていましたが、今はその二人がいませんわ。取り敢えず、マリンさんの背中へ隠れましたわ。
マリンさんは口調が乱暴なところはありましたが、一緒に過ごしていく中で、慣れていきましたわ。
「テメェーは確か、べレクトだったな」
「皇女様が、私如きの名前を覚えてくれて感激です」
「有名だぜ、あのガロンの下に就いていることで」
陽気な笑顔をしている、この人は帝都部隊の方みたいですわ。
「しかし、やっと、出番が来ましたよ。あれから出番がなかったから」
「何のことだ?」
「いや、何でもない」
大きな独り言でしたわ。
あれ? さっきまで、アイラさんがいましたのに、姿がありませんわ。どうしたのでしょうか?
「テメェーがここにいるなら、ガロンもここに」
「いや~、それが、ガロン殿はヴァルダンの残党狩りの方へ行かれているんだ。なんせ、ヴァルダンの戦争時に失態をおかしている。まだ、戦が始まるかが、分からない状態だ。そこにガロン殿を前に出したら、先走ってしまう」
「てっきり、排除の意向を示すかと思ったぜ」
「シグマ殿やマティアス殿は無意な戦いを起こさない考えだ」
「なるほどな」
すると、ベレクトと呼ばれていた、男性はわたくしと、レオさんを交互に見ていましたわ。
「ところで何故あなた様がこちらに? おまけに、獣人族と鳥人族の二方を連れて」
「散歩だ」
あの~。それは無理があるような気がしますわ。
「そうですか! 散歩ですか! って! 皇女様! さすがの私でも、それで誤魔化せませんよ!」
「万が一は妾のような皇族が交渉するのが都合がいいだろ」
「まあ、それは……」
「安心しろ、危険なところには行かないから、護衛もいるし」
「ん~、まあ、皇女様に言われたら、聞くしかないか? まあ、いいでしょ」
「いいのかよ!」
「では、私はここで」
べレクトさんという方は風のように去っていきましたわ。
「あの者は確か、若い頃から、帝国に仕えている者だな。陽気のようだが、実力は八騎将に就いてもおかしくないほどだ」
いつの間にか、アイラさんが姿を表しましたわ。
「やはり、身分か?」
「そうなります」
わたくし達はコルネリアとヘルディアとの国境付近まで来ていますわ。勿論、わたくし達は、両国を見渡せる場所で隠れながら様子を窺っていますわ。
両国、軍団と軍団の間は離れていて、陣地にはテントを張って、いるのが見えましたわ。
「お互い睨みつけている状態だな」
「どっちが先に仕掛けるか」
「気のせいか?」
「どうしたんですか?」
「コルネリア軍内が騒ついている」
確かに、コルネリアの陣地では、兵の方々が騒ついていますわ。
「皇女様! 大変です!」
「いやぁぁぁぁぁ!!!」
急に後ろから、声が聞こえたから、思わず、叫んでしまいましたわ。
「べレクト? 何があったのか?」
そこには、先程、会ったばかりのべレクトさん? の姿がありましたわ。マリンさんがそう呼んでいたから、たぶん、べレクトさんね。
でも、かなり慌てている見たいですわ。
「ありえないことに、鳥系の魔物が陸上系の魔物をコルネリア領土に落としています」
「何だって!?」
「皇女様も早く! お逃げ下さい!」
「妾は護衛がいる。もしかしたら、魔物が村や街を襲うかもしれない。テメェーは早く、救援へ向かいいやがれ」
「分かりました」
べレクトさんは走り去りましたわ。
「僕たちも向かうか?」
「もちろん」
「カチュアさん達はどうしますか?」
「あいつの聴力はどこまで、いいかは分からないが、不穏な音が聞こえたら、こちらへ向かうはず。聞こえないなら、救援に向かえる距離ではないから、期待は出来ない。今は妾達だけで、対処するしかない」
わたくし達は偵察を中断して、襲われている村へ救援に向かうことにしましたわ。
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