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第九章 渓谷の発明少女
9-9 エドナパート
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「ピィイイイイイイイイイイイイイ!!!」
鳴き声と同時に電撃が放たれたんだよ。
「くっ! まずいな。しょうがない! 隠れるよ!」
アイラさんは地の魔術であたし達を閉じ込めるように、岩のドームを作ったんだよ。
また、なんだよ。アイラさんは一瞬怖い顔をして、「アイツを」と呟いたんだよ。
「それは、勇能力ですか?」
ワンちゃん人形の頭が取れて、胴体からミラさんが顔を出てきたんだよ。
「ああ」
「どうしたんですか?」
「いいえ、それよりも、あの大鳥をどうにかしないと。あの電力が強すぎて、攻撃が通りません。まるで、電気の鎧みたいなものです。並みの魔術だと打ち消されてします」
気のせいかな? ミラちゃんの、喋り方が、会ったばかりのもじもじした、喋り方に、元通りになったんだよ。
「強い風があればいいじゃないか? 原理はわからないが、雷は風に弱いって聞くよ」
「ん~。だけど、ミラは風が使えないのです。得意な魔術は地で、後は火と雷ぐらいだ」
「あたし、風使えるよ」
「いたんですね」
「結構、強力な風を扱えるんだ」
「頼めるますか?」
「分かったんだよ」
ピキピキ。
アイラさんが作った、岩のドームにひびが入ってきたんだよ。
「では、アイラさんはエドナちゃんの護衛を。ミラが囮になります」
ミラちゃんはワンちゃん人形の胴体から大きな鉄でできた筒を取り出したんだよ。その大きさはミラちゃんよりも大きんだけど、それを軽々と持ち上げたんだよ。カチュアさん見たいなんだよ。
「外に出ていいのか?」
「この偽装人形は頑丈で、余程強力な攻撃が無ければ、簡単には壊せないんだけど、囮に向かないですから。それでも、生身での戦闘も心得ています。それにミラなら、あの電撃攻撃を避けられます」
「そこまで言うなら、任せていいかな?」
岩のドームが崩れると。ミラちゃんは雷鳴鳥の近づいたんだよ。
ドッカーーーン!!!
雷鳴鳥が爆発したんだよ。一瞬だったけど、ミラちゃんの持っていた、鉄の筒から玉みたいなものがでてきて、その玉が雷鳴鳥に当たると、爆発したんだよ。
だけど、強力な爆発なのに、雷鳴鳥には傷一つも付いていないんだよ。焦げてはいるんだよ。
「これならどうですか?」
今度は鉄の筒から、無数の岩の槍が、飛び出してきて、雷鳴鳥に命中したんだよ。
「あの携帯版大砲は魔導具の一種か。となると、あの砲撃は魔術か?」
「タイホウ?」
「そうだ。それに、あれが魔術の一種だったら詠唱が必要なだけど……小人族の技術で作られた、武器だから、その欠点を補えた代物だろうな」
「ピィイイイイイイイイイイイイイ!!!」
電撃がミラちゃん目掛けて、放たれたんだよ。
「避雷針!」
誰もいないところに人差し指をさして、そう叫んだんだよ。すると、何もない地面から、電気で、できた長い針が、出てきたんだよ。ミラちゃんの魔術かな?
そして、なぜだかわからないんだよ。ミラさん目掛けて、放たれた電撃が、軌道を変えて、その電気の針の方へ向かっていったんだよ。電撃を受けた針は消えたんだよ。
雷鳴鳥目掛けて、何度も玉を放って、その玉があたると、爆発したんだよ。
ミラちゃんが雷鳴鳥を引き付けている間。あたしも準備できたんだよ。
「いくんだよ!」
最大まで風を纏った、風の矢を放ち、雷鳴鳥に命中したんだよ。
強い突風で、全身に纏っていた電気が吹き飛んだんだよ。
「驚いた。纏っていた電気も消してしまうなんて。エドナの魔術が強力なのか? それとも、カチュアの交戦で弱っていたのか、ゴブリンを捕食したが思っていた以上に回復しなかったのか……」
だけど、矢が当たったところは胸元だったんだけど、微かな血しか出ていなく、大きな外傷を与えることはできなかったんだよ。やっぱり、あの電気の鎧を打ち消すのにパワーを使い果たしちゃったんだよ。
「ピィイイイイイイイイイイイイイ!!!」
雷鳴鳥は空へ飛びだってしまったんだよ。雷鳴鳥自身は傷がないから、逃げていく元気は残っているんだよ。
「やばい! 逃げるよ!」
ミラちゃんが鉄の筒を構えると。
「こんな時に充電切れです。しばらくは、つかえないです」
このままでは逃げられるんだよ。
だけど。
ドカーーーーン!!!
なぜか雷鳴鳥は落ちてきたんだよ。それに左右の翼に切り傷が。
「やっと見つけたよ!」
「マリンさんにレオさん」
そこには、黒炎を纏った大鎌を持ったマリンさんと、赤い炎を拳に纏ったレオさんが、空から降ってきたんだよ。
落ちてきた雷鳴鳥は起き上がったんだよ。
「電撃を纏っていなくっても、やはり、丈夫だ。傷を負わせるだけでも進歩かな?」
「やはり、カチュア! 頼んだ!」
「は~い」
雷鳴鳥の真上に全身蒼い炎を纏ったカチュアさんの姿が見えたんだよ。
カチュアさんはそのまま、雷鳴鳥を縦に斬りつけたんだよ。雷鳴鳥の体は真っ二つに斬れたんだよ。
「蒼い髪に瞳の女性?」
「あらあら~、こんなところに小さな女の子が迷子に~。お母さんや、お父さんと逸れたの?」
「どこの世界にこんな危険な渓谷へ子供を連れて行く親がいるんだ? 小人族じゃないか? 見るの初めてだけど」
「そーなの?」
「そうですよ! ミラはこれでも二十二ですよ!」
「そっか~。ごんなさい」
「あなた方はエドナさん達の仲間ですね」
「カチュアよ~。よろしくね~」
鳴き声と同時に電撃が放たれたんだよ。
「くっ! まずいな。しょうがない! 隠れるよ!」
アイラさんは地の魔術であたし達を閉じ込めるように、岩のドームを作ったんだよ。
また、なんだよ。アイラさんは一瞬怖い顔をして、「アイツを」と呟いたんだよ。
「それは、勇能力ですか?」
ワンちゃん人形の頭が取れて、胴体からミラさんが顔を出てきたんだよ。
「ああ」
「どうしたんですか?」
「いいえ、それよりも、あの大鳥をどうにかしないと。あの電力が強すぎて、攻撃が通りません。まるで、電気の鎧みたいなものです。並みの魔術だと打ち消されてします」
気のせいかな? ミラちゃんの、喋り方が、会ったばかりのもじもじした、喋り方に、元通りになったんだよ。
「強い風があればいいじゃないか? 原理はわからないが、雷は風に弱いって聞くよ」
「ん~。だけど、ミラは風が使えないのです。得意な魔術は地で、後は火と雷ぐらいだ」
「あたし、風使えるよ」
「いたんですね」
「結構、強力な風を扱えるんだ」
「頼めるますか?」
「分かったんだよ」
ピキピキ。
アイラさんが作った、岩のドームにひびが入ってきたんだよ。
「では、アイラさんはエドナちゃんの護衛を。ミラが囮になります」
ミラちゃんはワンちゃん人形の胴体から大きな鉄でできた筒を取り出したんだよ。その大きさはミラちゃんよりも大きんだけど、それを軽々と持ち上げたんだよ。カチュアさん見たいなんだよ。
「外に出ていいのか?」
「この偽装人形は頑丈で、余程強力な攻撃が無ければ、簡単には壊せないんだけど、囮に向かないですから。それでも、生身での戦闘も心得ています。それにミラなら、あの電撃攻撃を避けられます」
「そこまで言うなら、任せていいかな?」
岩のドームが崩れると。ミラちゃんは雷鳴鳥の近づいたんだよ。
ドッカーーーン!!!
雷鳴鳥が爆発したんだよ。一瞬だったけど、ミラちゃんの持っていた、鉄の筒から玉みたいなものがでてきて、その玉が雷鳴鳥に当たると、爆発したんだよ。
だけど、強力な爆発なのに、雷鳴鳥には傷一つも付いていないんだよ。焦げてはいるんだよ。
「これならどうですか?」
今度は鉄の筒から、無数の岩の槍が、飛び出してきて、雷鳴鳥に命中したんだよ。
「あの携帯版大砲は魔導具の一種か。となると、あの砲撃は魔術か?」
「タイホウ?」
「そうだ。それに、あれが魔術の一種だったら詠唱が必要なだけど……小人族の技術で作られた、武器だから、その欠点を補えた代物だろうな」
「ピィイイイイイイイイイイイイイ!!!」
電撃がミラちゃん目掛けて、放たれたんだよ。
「避雷針!」
誰もいないところに人差し指をさして、そう叫んだんだよ。すると、何もない地面から、電気で、できた長い針が、出てきたんだよ。ミラちゃんの魔術かな?
そして、なぜだかわからないんだよ。ミラさん目掛けて、放たれた電撃が、軌道を変えて、その電気の針の方へ向かっていったんだよ。電撃を受けた針は消えたんだよ。
雷鳴鳥目掛けて、何度も玉を放って、その玉があたると、爆発したんだよ。
ミラちゃんが雷鳴鳥を引き付けている間。あたしも準備できたんだよ。
「いくんだよ!」
最大まで風を纏った、風の矢を放ち、雷鳴鳥に命中したんだよ。
強い突風で、全身に纏っていた電気が吹き飛んだんだよ。
「驚いた。纏っていた電気も消してしまうなんて。エドナの魔術が強力なのか? それとも、カチュアの交戦で弱っていたのか、ゴブリンを捕食したが思っていた以上に回復しなかったのか……」
だけど、矢が当たったところは胸元だったんだけど、微かな血しか出ていなく、大きな外傷を与えることはできなかったんだよ。やっぱり、あの電気の鎧を打ち消すのにパワーを使い果たしちゃったんだよ。
「ピィイイイイイイイイイイイイイ!!!」
雷鳴鳥は空へ飛びだってしまったんだよ。雷鳴鳥自身は傷がないから、逃げていく元気は残っているんだよ。
「やばい! 逃げるよ!」
ミラちゃんが鉄の筒を構えると。
「こんな時に充電切れです。しばらくは、つかえないです」
このままでは逃げられるんだよ。
だけど。
ドカーーーーン!!!
なぜか雷鳴鳥は落ちてきたんだよ。それに左右の翼に切り傷が。
「やっと見つけたよ!」
「マリンさんにレオさん」
そこには、黒炎を纏った大鎌を持ったマリンさんと、赤い炎を拳に纏ったレオさんが、空から降ってきたんだよ。
落ちてきた雷鳴鳥は起き上がったんだよ。
「電撃を纏っていなくっても、やはり、丈夫だ。傷を負わせるだけでも進歩かな?」
「やはり、カチュア! 頼んだ!」
「は~い」
雷鳴鳥の真上に全身蒼い炎を纏ったカチュアさんの姿が見えたんだよ。
カチュアさんはそのまま、雷鳴鳥を縦に斬りつけたんだよ。雷鳴鳥の体は真っ二つに斬れたんだよ。
「蒼い髪に瞳の女性?」
「あらあら~、こんなところに小さな女の子が迷子に~。お母さんや、お父さんと逸れたの?」
「どこの世界にこんな危険な渓谷へ子供を連れて行く親がいるんだ? 小人族じゃないか? 見るの初めてだけど」
「そーなの?」
「そうですよ! ミラはこれでも二十二ですよ!」
「そっか~。ごんなさい」
「あなた方はエドナさん達の仲間ですね」
「カチュアよ~。よろしくね~」
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