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第七章 守るべきもの
7ー後日談② レオサイド
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「ふっ! はっ!」
皆が寝ている夜遅い時間。あたし一人、外で鍛錬をしていた。
「……スイレンか」
木の裏側に隠れていた。魔術で豪快に戦い戦法を取るマジカルゴリラこと、スイレンが姿を出した。
「あら、レオが訓練なんて珍しッスね」
「たまにはね。それよも、カチュアのことを聞いたよな? あの伝説の存在のことを」
「聞いたッス。あなたが戦ったカチュアさんは伝説のヴァルキュリア族だって。本当にいたなんて」
「ああ」
「それと何か関係しているッスか?」
「まあな」
「聞いてもいいッスか?」
「……彼女は強い。それがヴァルキュリ族の特徴としてかは、わからない。だけど、人魚族に伝わっているヴァルキュリアに関する伝承通りなら……」
「確かに、負に飲まれたヴァルキュリ族は、死ぬと言われているッス。それが生としてかは分からないッス。ただ、彼女は生きているッス。その負すら負けない心を持っていたって、ことッス」
「そうよ。彼女は、あたしがスイレンを助けたいことを悟った。そう考えると彼女の幼少期は……」
「幼い子供には過酷ッス。それでも、彼女はここにいるッス」
「それが、彼女を強くした。しかも、傲慢さはなく、困ったあたしを助けようと」
「私を助けられなかったから訓練ッスか? あれは私がドジったから」
「ほんと、粗方、迷惑だったな。何で、ゴリラを助けるハメに……」
言い掛けたところで、胸ぐらを掴まれて。
「誰が、ゴリラッスか!? ああ!?」
鬼も、逃げ出してしまう程の怒った顔で、怒鳴り散らす。
「そんな大声出すな! 皆起きるだろ」
皆が寝ている夜遅い時間。あたし一人、外で鍛錬をしていた。
「……スイレンか」
木の裏側に隠れていた。魔術で豪快に戦い戦法を取るマジカルゴリラこと、スイレンが姿を出した。
「あら、レオが訓練なんて珍しッスね」
「たまにはね。それよも、カチュアのことを聞いたよな? あの伝説の存在のことを」
「聞いたッス。あなたが戦ったカチュアさんは伝説のヴァルキュリア族だって。本当にいたなんて」
「ああ」
「それと何か関係しているッスか?」
「まあな」
「聞いてもいいッスか?」
「……彼女は強い。それがヴァルキュリ族の特徴としてかは、わからない。だけど、人魚族に伝わっているヴァルキュリアに関する伝承通りなら……」
「確かに、負に飲まれたヴァルキュリ族は、死ぬと言われているッス。それが生としてかは分からないッス。ただ、彼女は生きているッス。その負すら負けない心を持っていたって、ことッス」
「そうよ。彼女は、あたしがスイレンを助けたいことを悟った。そう考えると彼女の幼少期は……」
「幼い子供には過酷ッス。それでも、彼女はここにいるッス」
「それが、彼女を強くした。しかも、傲慢さはなく、困ったあたしを助けようと」
「私を助けられなかったから訓練ッスか? あれは私がドジったから」
「ほんと、粗方、迷惑だったな。何で、ゴリラを助けるハメに……」
言い掛けたところで、胸ぐらを掴まれて。
「誰が、ゴリラッスか!? ああ!?」
鬼も、逃げ出してしまう程の怒った顔で、怒鳴り散らす。
「そんな大声出すな! 皆起きるだろ」
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