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第七章 守るべきもの
7-3 ナギサイド
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カチュアの考えは分からない。カチュアがアイラに言ったことが本当なら、このご一行? に被害が被るのでは? カチュアはそれが分かっているのに同行させるなんて。
でも、「本心ではない」とも言っていた。道中、カチュアに何度か聞いてみても、「だいじょぶよ~」しか、言わなかった。
夜遅くなったので、道中、野宿することに。
「ん~。何ともない」
マリンが、カチュアの手を、じーと見ながら、握っていた。
そう、カチュアとアイラが手合わせ後に、握手をした時だ。アイラの手から、煙が出たんだ。それを調べるために、マリンがカチュアの手に触れていたが、何ともなかった。勿論、エドナとユミルが触れても、何ともなかった。
「何で、アイラだけ、カチュアに触れたら、火傷したんだ? 別にわざとでは、ないようだが」
「そう言えば、シグマさんに触れた時も、煙が出ていたんだよ」
アイラと同じように、握手をしたらだっけ?
「火傷と煙と言えば、テメェーの蒼い炎か。あれは、魔術を打ち消したようだが」
「後、その蒼い炎が、出た途端に魔物の体を通したんだよ!」
「成程。でも、それが、なんで、シグマやアイラが触れた瞬間、火傷するんだ。しかも、蒼い炎を出さないで。まるで、二人を拒絶しているみたいだ」
「わたし、二人を拒絶なんて……」
「お主の体がだ! これはヴァルキュリア特有の魔術かなんかか?」
「でも、前にルナさんから、魔力が感じられないようなことを言っていましたわ」
「そう考えると、ヴァルキュリアの特性の一部か。考えば、考える程、謎だな」
頭を抱える、マリン。しかし、肝心のカチュアは、のほほーんとした表情をしている。……に違いない。
夕食を食べ終えた後、ユミルとマリンが眠ってしまう。
まだ、起きている同士である、エドナがアイラに尋ねる。
カチュアも起きているが、正直、目を開けて寝ることが出来るのでは? と思ってしまうほど、ボーとしていた。まあ、寝ていないだろうね。二人の会話が聞こえてしまっているし。
「そう言えば、アイラさんって、空の勇者と呼ばれているんですよね?」
「まあ、一応はな」
「やっぱり、空に国があるんですか? それで、そこから、落ちてきたんですか?」
確か、アイラは、空の勇者と呼ばれている英雄の一人だっけ? これまで、空の勇者と聞くが、詳しくは分からない。
「確かに、落ちたけど。……これは何千回説明したが理解をしてくれなかったんだ」
「じゃあ、空から来たのは迷信なの?」
「夜空になると、星が見えるだろ? あの星のいずれかから、来たと思えばいい」
「あんな小さなところから? 降りてくる時に、大きくなったの?」
「ここから見える星は、遠くにあるんだ。だから、近づくとかなりの大きさだ。当然、人が住めるほどの」
「やっぱり、ソラから来たんだね」
空と宙の違いだが。
「間違えではないが……まあ、それで認識して貰えばいいさ」
アイラの困った顔になっていた。
「空の勇者と言えば、四英雄も、空の勇者と呼ばれているんだよ。あの人達、もアイラさんと同じ星から来たのかな?」
四英雄って、以前エドナが読んでいた、英雄譚だっけ?
「星はいっぱいあるんだ。同じ星からとは、限らない」
「そう言えば、アイラさんは悪帝の戦いでは、当時、八歳何ですよね? 何で八歳で戦うことに?」
そこが一番の謎だったんだ。
「悪帝の戦いは解放戦争とも呼ばれている。その戦いは、多くの民をも巻き込んだ。僕は当時、とある村で、ユンヌと救急活動をしていた。当然、悪帝の軍は、そこへ攻めてきた。守るために戦う、例え、子供でも」
参加というよりが、巻き込まれたようだ。八歳で戦うことになったのは納得だ。それにしても、戦争か、子供を巻き込むなんて。
「悪帝って、呼ばれているが、噂程度だが、昔は支配を企みような野心家ではなく、民を思いやる人との話だ」
「よく聞きます。蒼炎時代のメリオダスや現皇帝さんとか」
「八騎将のガロンもそうだ。以前は気弱な性格だったらしいのだ」
え!? ガロンって、見たことあるが、あの脳の中まで筋肉でできていて、見たら逃げ出す様な強顔の人が? 想像できない。
「悪帝も、そうだったんですね」
「あくまでも噂だが」
「他には、そんな話とか、ないんですか? マリンさんのお父さんである、皇帝さんも、人が変わったって、言っていたんだよ」
「ん~。僕は色んな英雄譚を読んでいるんだ。蒼炎時代のシェリアを除けば、どの英雄は不自然に感じる程、突然姿を消すんだ」
「不自然?」
「例えば、四英雄だ。彼らは、元々最悪の時代と、呼ばれている厄災を倒した後、厄災によて、壊された街などの、再興に尽くしたが、その途中で、話が途切れているんだ。途中で死んだ話も、記されていない」
「そう言えば、シェリアは、死ぬまでの、出来事も記されているんだよ。だけど、それ以外は、再興の途中で、いなくなったて記されていたかも。でも、それがどうしたんですか?」
「以前は、人が良かった悪帝を倒して、皇帝になった現皇帝アスラは別人のように人が変わった。もしかしたら、消えた英雄と呼ばれる人達も、人が変わってしまった可能性がある」
「本当なんですか?」
「確証はない。可能性を示しただけだ」
エドナとアイラが話していると。
ぐ~~~!!!
これの音って、腹のだよな。カチュアから聞こえる。
「お腹すいたわ~」
喋らなかったカチュアの腹の虫だった。
あんた、食べたばっかだろ!
カチュアは立ち上がると。
「丁度、ご飯が来たから、狩ってくるわ~」
あー。災難だな。命知らずだ。カチュアの栄養分になりに来たんだから。
「狩ですか? あたしもやります」
カチュア達か。
「じゃあ~。行こうか~」
エドナは弓を取り出す
「暗いから気をつけろよ!」
カチュアとエドナは、周りが暗いのに、狩り行ってしまった。まあ、狩りというよりかは、討伐?
「ただ、嫌な予感がする。近いうちに、厄災と呼べる存在が現れてしまう。そして、僕達が、知らない厄災と呼べる存在が、現れる仕組みが、あるかもしれないと言うことを」
でも、「本心ではない」とも言っていた。道中、カチュアに何度か聞いてみても、「だいじょぶよ~」しか、言わなかった。
夜遅くなったので、道中、野宿することに。
「ん~。何ともない」
マリンが、カチュアの手を、じーと見ながら、握っていた。
そう、カチュアとアイラが手合わせ後に、握手をした時だ。アイラの手から、煙が出たんだ。それを調べるために、マリンがカチュアの手に触れていたが、何ともなかった。勿論、エドナとユミルが触れても、何ともなかった。
「何で、アイラだけ、カチュアに触れたら、火傷したんだ? 別にわざとでは、ないようだが」
「そう言えば、シグマさんに触れた時も、煙が出ていたんだよ」
アイラと同じように、握手をしたらだっけ?
「火傷と煙と言えば、テメェーの蒼い炎か。あれは、魔術を打ち消したようだが」
「後、その蒼い炎が、出た途端に魔物の体を通したんだよ!」
「成程。でも、それが、なんで、シグマやアイラが触れた瞬間、火傷するんだ。しかも、蒼い炎を出さないで。まるで、二人を拒絶しているみたいだ」
「わたし、二人を拒絶なんて……」
「お主の体がだ! これはヴァルキュリア特有の魔術かなんかか?」
「でも、前にルナさんから、魔力が感じられないようなことを言っていましたわ」
「そう考えると、ヴァルキュリアの特性の一部か。考えば、考える程、謎だな」
頭を抱える、マリン。しかし、肝心のカチュアは、のほほーんとした表情をしている。……に違いない。
夕食を食べ終えた後、ユミルとマリンが眠ってしまう。
まだ、起きている同士である、エドナがアイラに尋ねる。
カチュアも起きているが、正直、目を開けて寝ることが出来るのでは? と思ってしまうほど、ボーとしていた。まあ、寝ていないだろうね。二人の会話が聞こえてしまっているし。
「そう言えば、アイラさんって、空の勇者と呼ばれているんですよね?」
「まあ、一応はな」
「やっぱり、空に国があるんですか? それで、そこから、落ちてきたんですか?」
確か、アイラは、空の勇者と呼ばれている英雄の一人だっけ? これまで、空の勇者と聞くが、詳しくは分からない。
「確かに、落ちたけど。……これは何千回説明したが理解をしてくれなかったんだ」
「じゃあ、空から来たのは迷信なの?」
「夜空になると、星が見えるだろ? あの星のいずれかから、来たと思えばいい」
「あんな小さなところから? 降りてくる時に、大きくなったの?」
「ここから見える星は、遠くにあるんだ。だから、近づくとかなりの大きさだ。当然、人が住めるほどの」
「やっぱり、ソラから来たんだね」
空と宙の違いだが。
「間違えではないが……まあ、それで認識して貰えばいいさ」
アイラの困った顔になっていた。
「空の勇者と言えば、四英雄も、空の勇者と呼ばれているんだよ。あの人達、もアイラさんと同じ星から来たのかな?」
四英雄って、以前エドナが読んでいた、英雄譚だっけ?
「星はいっぱいあるんだ。同じ星からとは、限らない」
「そう言えば、アイラさんは悪帝の戦いでは、当時、八歳何ですよね? 何で八歳で戦うことに?」
そこが一番の謎だったんだ。
「悪帝の戦いは解放戦争とも呼ばれている。その戦いは、多くの民をも巻き込んだ。僕は当時、とある村で、ユンヌと救急活動をしていた。当然、悪帝の軍は、そこへ攻めてきた。守るために戦う、例え、子供でも」
参加というよりが、巻き込まれたようだ。八歳で戦うことになったのは納得だ。それにしても、戦争か、子供を巻き込むなんて。
「悪帝って、呼ばれているが、噂程度だが、昔は支配を企みような野心家ではなく、民を思いやる人との話だ」
「よく聞きます。蒼炎時代のメリオダスや現皇帝さんとか」
「八騎将のガロンもそうだ。以前は気弱な性格だったらしいのだ」
え!? ガロンって、見たことあるが、あの脳の中まで筋肉でできていて、見たら逃げ出す様な強顔の人が? 想像できない。
「悪帝も、そうだったんですね」
「あくまでも噂だが」
「他には、そんな話とか、ないんですか? マリンさんのお父さんである、皇帝さんも、人が変わったって、言っていたんだよ」
「ん~。僕は色んな英雄譚を読んでいるんだ。蒼炎時代のシェリアを除けば、どの英雄は不自然に感じる程、突然姿を消すんだ」
「不自然?」
「例えば、四英雄だ。彼らは、元々最悪の時代と、呼ばれている厄災を倒した後、厄災によて、壊された街などの、再興に尽くしたが、その途中で、話が途切れているんだ。途中で死んだ話も、記されていない」
「そう言えば、シェリアは、死ぬまでの、出来事も記されているんだよ。だけど、それ以外は、再興の途中で、いなくなったて記されていたかも。でも、それがどうしたんですか?」
「以前は、人が良かった悪帝を倒して、皇帝になった現皇帝アスラは別人のように人が変わった。もしかしたら、消えた英雄と呼ばれる人達も、人が変わってしまった可能性がある」
「本当なんですか?」
「確証はない。可能性を示しただけだ」
エドナとアイラが話していると。
ぐ~~~!!!
これの音って、腹のだよな。カチュアから聞こえる。
「お腹すいたわ~」
喋らなかったカチュアの腹の虫だった。
あんた、食べたばっかだろ!
カチュアは立ち上がると。
「丁度、ご飯が来たから、狩ってくるわ~」
あー。災難だな。命知らずだ。カチュアの栄養分になりに来たんだから。
「狩ですか? あたしもやります」
カチュア達か。
「じゃあ~。行こうか~」
エドナは弓を取り出す
「暗いから気をつけろよ!」
カチュアとエドナは、周りが暗いのに、狩り行ってしまった。まあ、狩りというよりかは、討伐?
「ただ、嫌な予感がする。近いうちに、厄災と呼べる存在が現れてしまう。そして、僕達が、知らない厄災と呼べる存在が、現れる仕組みが、あるかもしれないと言うことを」
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