35 / 321
第三章 翼を持つ者
3-6 ユミルサイド
しおりを挟む
ソフィアさんがいるにも、関わらず、わたくしたら、思わず、皆様が集まっている場から、逃げてしまったわ。まだ、凶暴な魔物がいるかも、しれない、森の中に入ってしまいましたわ。
現在、わたくしは木の上に、ある茂みの中に、隠れていますの。
それにしても、さっきの三人の女性のうち、お一人。綺麗な蒼髪をしていましたわ。ほんの一瞬だったけど、瞳の色も綺麗な蒼だったわ。まるで、伝説の女将軍シェリアですわ。
「ユミル様ーーー! どこですかーーー!?」
あ! さっきの人ですわ。出ないと。でも、怖いですわ。
「ユミルちゃーん~。そこにいるでしょ~? 出ておいで~」
茂みから、除いて見ると、蒼髪の女性が、わたくしが隠れている茂みを見つめていましたわ。
その蒼髪の女性と、目が合ってしまいましたわ。
「え!!!? ふぇーーーーー!!!? なんで、分かったんですかぁぁぁぁぁ!!!?」
慌てていたら。
バキバキ。
「わわわわわわわわ!!!」
落ちて、いきますわ!! 翼を広げて、飛ぶ暇が、ありませんでしたわ!
ドーーーン!!!
あれ? 痛くないですわ。助かったのかしら? 落ちたはずなのに、どうしてかしら?
ん? 柔らかいですわ。これはクッションでしょうか? わたしく、どうやら、この柔らかいクッションの上に落ちたから、助かったんですね。助かったのはいいのですが、そのクッションらしき物体に、頭を挟まれていましたわ。辺りも、真っ暗で、ちょっと怖くなってきましたわ。
……でも、何で、こんなところにクッションなんてあるのかしら?
それよりも、何だか、段々と息が苦しくなってきましたわ。このクッションの中から脱出しないと、いけませんわ。わたくしはクッションらしき物体に手を置きましたわ。とても柔らかいですわ。でも、この感触は、クッションではなく、人の体ですわ。でも、どの辺りでしょうか?
「ちょっ、ちょっと~。ユミルちゃん~。そこは……、だめ……だよ~」
蒼髪の女性らしきの声を聞きこえましたわ。
「い、いやーーーーーーーー!!!」
その声を聞いて、思わず、騒いで、手足をジタバタ動かして、しまいましたわ。
「暴れないで~、胸がやだ……、何だか……、とても……」
「カチュアさん! なんという、声を出しているんですか!?」
「だって……、もう……、だめ……」
「カチュアさん! 胸が見えますよ! 出しちゃいけないものが見えてしまいますよ」
「そんな、こと……言ったって……、もう、やめてーーー!!」
「いやーーーーーーー!!! どうなっているですのーーーーー!?」
「や、やばいわ。ユミルちゃんの翼が服の中に入って……、その翼で……先っぽに当たって……、くすぐったい……、はあ、はあ、はあ」
「いやーーーーーーー!!! いやーーーーーーー!!! いやーーーーーーー!!!」
「カチュアさんの体が段々赤くなっていきます」
「もう……、もう……、もう……、だめ……よ~……」
「まずいです! 何とかしないと!」
何とか、わたくしの頭を挟まっているクッションの山から脱出しないと、いけませんわ。だけど、脱出しようと、手足を動かすたびに、女性の叫び声が聞こえてきますわ。一体、どうなっているのですか?
それからしばらく時間が経った頃。
「だいじょぶ?」
「え!? あ!? すみません! わたくしったら」
「いいのよ~」
助かったわ。何とか、脱出しましたわ。
女性は風邪のある方のように、体を赤くなっていますわ。こうなったのも、わたくしのせいですわ。
どうやら、わたくしは、木から落ちた時に、この蒼髪の女性の、大きなお胸の谷間に、わたくしの頭が挟まってしまったようなのです。だから、辺りが真っ暗なのでしたわ。そうとも、知らずに、わたくしは、この方のお胸に挟まり、逆さまな状態で暴れていたのですわ。
「しかし、カチュアがここまで騒ぐなんて」
あれ? 蒼髪の女性の方の口調は、こんなんでしたかしら? もっと、ゆったりした、口調な気がしますのよ。
「ナギさん、気をつけてください。表に出ていますよ」
「あ! つい。なんか、最近、こういうのばかりで」
「あまり、口に出さなくっても、心の中で叫びようなことは控えた方がいいですね」
状況がよくわかりませんわ。だけど、蒼髪の女性には、まるで、二人の人格があるかのように、性格が変わっていましたわ。
「もしかして、二重人格の人ですか?」
「似たようなものです」
不思議なことがあるのですね。それとも、他国では常識かしら?
「ユミルちゃんを見つけたし、皆のところへ戻りましょ~、エドナちゃん、ルナちゃん」
あれ? 今、二人の名前が上がりましたわ。でも、ここにいる、人数は……。
「その……、そこにいるのは、カチュアさんとルナさんと……、後は誰かいたのですか?」
この場にいるのはわたくしと、カチュアさん、それと、ルナさんの三人。
「どーしたの? いるでしょ~? エドナちゃんが……」
カチュアさんとルナさんが首を横を左右に振る。
「あら? あらら~?」
「エドナさんがいませんよ!?」
「どーしよう~?」
「もー、世話が焼けますよー。探しましょ」
ルナさんが怒鳴り声をあげましたわ。一瞬、ビックリしましたわ。ここは我慢ですわ! また、迷惑を掛ける訳には、いけませんわ。
「待って、聞こえるわ~。この声は……エドナちゃんだ~!」
カチュアさんは急に走り出した。
「カチュアさん! 待ってください! ユミル様もご一緒に」
「あ! わかりました」
わたくしとルナさんはカチュアさんの後を追いかける。
エドナさんという方を探すために、走るカチュアさんの、後に、ついていきますわ。
「いたわ~」
あそこに見える、小さな子がエドナさんね。……だけど。
「助けてーーー!!!」
エドナさんという方は、木の枝にぶら下がっていましたわ。しかも、その真下、は流れが激しい川ですわ。セシル王国にある、殆どの川は、他国からは、滝と言われるほど、流れが激しいらしいわ。落ちたら、一溜りもありませんですのよ。
「なんで、そんなことになっているんですか!?」
「カチュアさんたちを探していたら、転んじゃったんだよ! そしたら、こんなことに!」
「どーする? わたしが、この木を川の反対方向に倒す?」
今、エドナさんが捕まっている、この樹木のことですね。
「この樹木を倒す時の衝撃で、エドナさんが、川に落ちるかもしれませんよ」
「ん~。どーしようかかな~?」
「わたくしが飛んで、あの方を運びますわ」
「それしか、ありませんですね。ユミル様、申し訳ございませんが、お願いします」
「任せてくださいませ」
わたくしは翼を広げて、空を飛ぶましたわ。そして、飛んで、エドナさんのところへ向かっていきましたわ。
「エドナさん、今、支えますね」
「すいません。ありがとうございます」
バキ!
「はわ!?」
バキ! バキ! バキ! バキ!
エドナさんが掴んでいた枝が折れましたわ。
「はわわわわわ!!」
「エドナさん!!」
わたくしは、落ちていくエドナさんを追いかけましたわ。そして、川に落ちるギリギリなところで、エドナさんの体を抱き着くように掴んみましたわ。
「危なかったです」
「あの……ユミル様……」
あれ? 手元がなんだか柔らかいですわ。この感触、ついさっき触ったような気がしますわ……。
わたくしの手元を見ると、掴んでいた場所はエドナさんの胸だったですわ。
またなのですか!
「ちょっと……、そこは……」
「エドナさん、すみません。でも、ジッとしていてください」
「ごめんなんだよ。でも、なんだか……」
エドナさんは胸を掴まれて、動揺して少々、暴れている。
「あたし……、胸は……、弱いんだよ……」
「すみません。でも、我慢してください。このままでは落ちてしまいます」
「わかっています。……でも。くすぐったいんだよ!!」
必死に支えています。何とか、足場まで、飛ぼうとしましたが、エドナさんが暴れて、中々、進みませんですわ。
「大変そうだけど、手助けしないでいいのかな~?」
「悔しいですが、ルナ達が飛べない限り、手助けはできないですよ」
現在、わたくしは木の上に、ある茂みの中に、隠れていますの。
それにしても、さっきの三人の女性のうち、お一人。綺麗な蒼髪をしていましたわ。ほんの一瞬だったけど、瞳の色も綺麗な蒼だったわ。まるで、伝説の女将軍シェリアですわ。
「ユミル様ーーー! どこですかーーー!?」
あ! さっきの人ですわ。出ないと。でも、怖いですわ。
「ユミルちゃーん~。そこにいるでしょ~? 出ておいで~」
茂みから、除いて見ると、蒼髪の女性が、わたくしが隠れている茂みを見つめていましたわ。
その蒼髪の女性と、目が合ってしまいましたわ。
「え!!!? ふぇーーーーー!!!? なんで、分かったんですかぁぁぁぁぁ!!!?」
慌てていたら。
バキバキ。
「わわわわわわわわ!!!」
落ちて、いきますわ!! 翼を広げて、飛ぶ暇が、ありませんでしたわ!
ドーーーン!!!
あれ? 痛くないですわ。助かったのかしら? 落ちたはずなのに、どうしてかしら?
ん? 柔らかいですわ。これはクッションでしょうか? わたしく、どうやら、この柔らかいクッションの上に落ちたから、助かったんですね。助かったのはいいのですが、そのクッションらしき物体に、頭を挟まれていましたわ。辺りも、真っ暗で、ちょっと怖くなってきましたわ。
……でも、何で、こんなところにクッションなんてあるのかしら?
それよりも、何だか、段々と息が苦しくなってきましたわ。このクッションの中から脱出しないと、いけませんわ。わたくしはクッションらしき物体に手を置きましたわ。とても柔らかいですわ。でも、この感触は、クッションではなく、人の体ですわ。でも、どの辺りでしょうか?
「ちょっ、ちょっと~。ユミルちゃん~。そこは……、だめ……だよ~」
蒼髪の女性らしきの声を聞きこえましたわ。
「い、いやーーーーーーーー!!!」
その声を聞いて、思わず、騒いで、手足をジタバタ動かして、しまいましたわ。
「暴れないで~、胸がやだ……、何だか……、とても……」
「カチュアさん! なんという、声を出しているんですか!?」
「だって……、もう……、だめ……」
「カチュアさん! 胸が見えますよ! 出しちゃいけないものが見えてしまいますよ」
「そんな、こと……言ったって……、もう、やめてーーー!!」
「いやーーーーーーー!!! どうなっているですのーーーーー!?」
「や、やばいわ。ユミルちゃんの翼が服の中に入って……、その翼で……先っぽに当たって……、くすぐったい……、はあ、はあ、はあ」
「いやーーーーーーー!!! いやーーーーーーー!!! いやーーーーーーー!!!」
「カチュアさんの体が段々赤くなっていきます」
「もう……、もう……、もう……、だめ……よ~……」
「まずいです! 何とかしないと!」
何とか、わたくしの頭を挟まっているクッションの山から脱出しないと、いけませんわ。だけど、脱出しようと、手足を動かすたびに、女性の叫び声が聞こえてきますわ。一体、どうなっているのですか?
それからしばらく時間が経った頃。
「だいじょぶ?」
「え!? あ!? すみません! わたくしったら」
「いいのよ~」
助かったわ。何とか、脱出しましたわ。
女性は風邪のある方のように、体を赤くなっていますわ。こうなったのも、わたくしのせいですわ。
どうやら、わたくしは、木から落ちた時に、この蒼髪の女性の、大きなお胸の谷間に、わたくしの頭が挟まってしまったようなのです。だから、辺りが真っ暗なのでしたわ。そうとも、知らずに、わたくしは、この方のお胸に挟まり、逆さまな状態で暴れていたのですわ。
「しかし、カチュアがここまで騒ぐなんて」
あれ? 蒼髪の女性の方の口調は、こんなんでしたかしら? もっと、ゆったりした、口調な気がしますのよ。
「ナギさん、気をつけてください。表に出ていますよ」
「あ! つい。なんか、最近、こういうのばかりで」
「あまり、口に出さなくっても、心の中で叫びようなことは控えた方がいいですね」
状況がよくわかりませんわ。だけど、蒼髪の女性には、まるで、二人の人格があるかのように、性格が変わっていましたわ。
「もしかして、二重人格の人ですか?」
「似たようなものです」
不思議なことがあるのですね。それとも、他国では常識かしら?
「ユミルちゃんを見つけたし、皆のところへ戻りましょ~、エドナちゃん、ルナちゃん」
あれ? 今、二人の名前が上がりましたわ。でも、ここにいる、人数は……。
「その……、そこにいるのは、カチュアさんとルナさんと……、後は誰かいたのですか?」
この場にいるのはわたくしと、カチュアさん、それと、ルナさんの三人。
「どーしたの? いるでしょ~? エドナちゃんが……」
カチュアさんとルナさんが首を横を左右に振る。
「あら? あらら~?」
「エドナさんがいませんよ!?」
「どーしよう~?」
「もー、世話が焼けますよー。探しましょ」
ルナさんが怒鳴り声をあげましたわ。一瞬、ビックリしましたわ。ここは我慢ですわ! また、迷惑を掛ける訳には、いけませんわ。
「待って、聞こえるわ~。この声は……エドナちゃんだ~!」
カチュアさんは急に走り出した。
「カチュアさん! 待ってください! ユミル様もご一緒に」
「あ! わかりました」
わたくしとルナさんはカチュアさんの後を追いかける。
エドナさんという方を探すために、走るカチュアさんの、後に、ついていきますわ。
「いたわ~」
あそこに見える、小さな子がエドナさんね。……だけど。
「助けてーーー!!!」
エドナさんという方は、木の枝にぶら下がっていましたわ。しかも、その真下、は流れが激しい川ですわ。セシル王国にある、殆どの川は、他国からは、滝と言われるほど、流れが激しいらしいわ。落ちたら、一溜りもありませんですのよ。
「なんで、そんなことになっているんですか!?」
「カチュアさんたちを探していたら、転んじゃったんだよ! そしたら、こんなことに!」
「どーする? わたしが、この木を川の反対方向に倒す?」
今、エドナさんが捕まっている、この樹木のことですね。
「この樹木を倒す時の衝撃で、エドナさんが、川に落ちるかもしれませんよ」
「ん~。どーしようかかな~?」
「わたくしが飛んで、あの方を運びますわ」
「それしか、ありませんですね。ユミル様、申し訳ございませんが、お願いします」
「任せてくださいませ」
わたくしは翼を広げて、空を飛ぶましたわ。そして、飛んで、エドナさんのところへ向かっていきましたわ。
「エドナさん、今、支えますね」
「すいません。ありがとうございます」
バキ!
「はわ!?」
バキ! バキ! バキ! バキ!
エドナさんが掴んでいた枝が折れましたわ。
「はわわわわわ!!」
「エドナさん!!」
わたくしは、落ちていくエドナさんを追いかけましたわ。そして、川に落ちるギリギリなところで、エドナさんの体を抱き着くように掴んみましたわ。
「危なかったです」
「あの……ユミル様……」
あれ? 手元がなんだか柔らかいですわ。この感触、ついさっき触ったような気がしますわ……。
わたくしの手元を見ると、掴んでいた場所はエドナさんの胸だったですわ。
またなのですか!
「ちょっと……、そこは……」
「エドナさん、すみません。でも、ジッとしていてください」
「ごめんなんだよ。でも、なんだか……」
エドナさんは胸を掴まれて、動揺して少々、暴れている。
「あたし……、胸は……、弱いんだよ……」
「すみません。でも、我慢してください。このままでは落ちてしまいます」
「わかっています。……でも。くすぐったいんだよ!!」
必死に支えています。何とか、足場まで、飛ぼうとしましたが、エドナさんが暴れて、中々、進みませんですわ。
「大変そうだけど、手助けしないでいいのかな~?」
「悔しいですが、ルナ達が飛べない限り、手助けはできないですよ」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
11
1 / 2
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる