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6章 新しく描く夢
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この短い期間の間に、本当に色々なことがあった。
これで最後かと思われた和真と美琴の縁談がまたしても失敗に終わり、なぜか当の美琴と友だちになって心を通わせることになった。そして美琴と当矢との仲を取り持つために和真とともに奔走し、その先でエレーヌや大和と出会った。
そしてずっと心に深く隠し込んできた暗い思いや過去と向き合う中で気づいた、本当の気持ち――。
「私は、和真のそばにいたいんです。これから先もずっと、一番そばに。もちろん和真が他の人との幸せを望むのなら、どんなに辛くてもその幸せを祈ります。でももし和真が私といることを望んでくれるのなら、その時は一緒に生きていきたいと願っています。それが、私の望む幸せだから」
凪いだ心から、自然と言葉が紡ぎ出ていた。心の中は、驚くほど平穏で、何の濁りもなく静かに凪いでいて、とても幸せだった。
「あなたの言った通り、和真を愛しています。弟としても、一人の男性としても」
そう伝え終えると、椿は静かにエレーヌを見つめた。
エレーヌは何も言葉を発することなく、ただ黙ってこちらを驚いたように見つめていた。
「そう。やっと気がついたのね。……本当はね、今日私がここにきたのはあなたに文句の一つもいってやりたかったからなの。でもなんだかそんな気なくなっちゃった。だってあなた、この前とは全然別人みたいなすっきりした顔してるんだもの」
エレーヌはふと言葉を切り、小さく笑った。
その横顔に少し寂しそうな悔しそうな色が浮かんだ気がしたのは気のせいだろうか。けれどそれは、すぐにいつもの飄々とした表情に戻りくっと顔を上げた。
「安心しなさい、椿。私、和真にはきっちり振られたわ。他に愛している人がいるから、その人以外を大切に思うなんて決してない、ですって。……もっともこうなることは、あなたに会った時にもう分かっていたけど。本当におもしろくないわ、まったく」
「……私に会った時?」
こちらの問いかけには答えず、エレーヌは肩にかけていたショールをはぎ取ると、吹っ切れたように笑った。
「ほんと嫌になるわ。あなたに会うまでは和真を手に入れられるって自信、あったのよ。なのに、和真のあなたを見つめる目が私に向けるものとは全然違うんだもの……。あんな顔、見たら誰だって勝ち目がないって分かるわ」
エレーヌがなぜ自分に対する和真の態度を気にしているのかは分からないけれど、その顔には少し悔しそうな色と悲しみの色が浮かんでいた。
「知らなかったわ。恋ってずいぶん面倒で、難しいのね。もっと簡単だと思ってたわ。恋の駆け引きと商談もたいして変わらないって、そう思ってたのに。高価な美術品を手に入れる方がよほど簡単」
エレーヌはそう言って笑ったけれど、その目が少し潤んでいるようにも見える。
「……実は私、和真が初恋だったのよ。こう見えて案外奥手なんだから、私。でも自信があったの。私ほどの魅力があれば、きっと和真を振り向かせられるって。……でも、ダメだったわ」
やっぱりその眼差しは切なげに揺れていて、それにどんな反応を返せばいいのか分からず黙り込む。
「その人以外選べないっていわれたら、どうにもできないわ。だから、すっぱりとあきらめることにしたの。恋の相手はきっと他にもいるし、また素敵な人を探すわ。でもあなたにそれをちゃんと伝えないのは、フェアじゃない気がしたのよ。だからこうして会いにきたの」
エレーヌなりに、和真への思いに区切りをつけたかったのだろう。
ちゃんと恋を終わらせるために、気持ちを先に向けるために。
そしてそれをわざわざ自分に伝えにきたあたりが、エレーヌらしいとも思った。エレーヌはきっと嘘のない人だ。だからこそ、あの人嫌いの和真があれほど距離をつめられても無下にはできなかったのだろうから。
そしてそんなエレーヌに、椿も好感を抱きはじめていた。
「私も和真が初恋なんです。私の場合はきっと最初で最後の恋になるのだと思いますけど……」
なんだか親しみがわいてそう答えると、エレーヌの眉尻がくっと上がる。
「何よ、それ。幸せに愛されている人の嫌味なの?」
その意味が分からず、首を傾げる。
「……はぁ。そんなわけないわね。あなた、そういう意地悪な頭は回らなそうだし。これだから嫌なのよ。鈍感な人って本当に質が悪いわ」
「……?」
どうもエレーヌは機嫌を損ねたらしく、口を尖らせてそっぽを向いてしまった。
けれど次の瞬間には、その顔にどこかおもしろそうな笑みも浮かんでいるから余計に訳が分からない。
「でも、まぁいいわ。しばらく恋はこりごりよ。……それより、ねぇ! あなた、私の友だちになりなさいよ。和真のことならもうすっぱりあきらめたから、安心してくれていいわ。だから私たちが友だちになっても構わないでしょう?」
エレーヌの突然の申し出に、椿は今度こそ本気で困惑を隠せない。
「と……友だち、ですか? 私と、エレーヌ様が?」
「何よ、嫌なの? 私じゃ友だちとして不服っていうの?」
「いえ、そういうことでは……」
エレーヌは目を嬉々として輝かせてじりじりとこちらに歩み寄った。その美しさと迫力に押されて、思わず後ずさる。
「いいじゃない。最初に会った時はイライラすると思ったけど、こうして本音で話してみたらあなたのこと気に入っちゃったんだもの。それとも嫌? 私とは友だちにはなりたくないの?」
ついさっきまで恋敵だったエレーヌと自分が、友だちに。
なんて突拍子もない展開なんだろう、となんだかおかしさがこみ上げる。けれどエレーヌは嬉しそうに目を輝かせているし、その姿はなんだか少し幼くかわいらしくも見えて、こちらまで楽し気な気持ちになってくる。
「ゴダルドの娘だからって、すり寄ってくるような人はたくさんいるわ。でもそんな人、信用できないし好きにもなれないわ。でもあなたは嘘をつかないでしょ? というより、馬鹿がつくほどお人好しで正直そうだもの。そういう人とお友だちになりたいの。だから、ね?」
そう詰め寄るエレーヌがなんだか必死でかわらしくて、椿は思わず吹き出した。
「何よ? どうなの? 友だちになるの、ならないの?」
どうやらエレーヌは本心から自分と友だちになりたいと思ってくれているようだ。
その気持ちに何の陰りもないことが、純粋に嬉しいと思えた。
だから。
「はい。私で良ければ喜んで。仲良くしてくださったら嬉しいです」
気がついたら、にこにこと笑いながらエレーヌの手を取っていた。
自分の人生がどんどんと思いもよらない方向に巡っていくようでなんだかわくわくしたし、そこにエレーヌがいてくれたらもっと楽しそうに思えたから。
「本当っ? 本当ねっ! い、いいわ。なら今日からあなたは私のお友だちよ。……ふ、ふん。なら今度うちの船に遊びにきてくれる? せいぜいおもてなししてあげるわ」
頬を染めてあどけなく笑うエレーヌと椿が手を握り合い、見つめ合っていると。
そこに、ようやく屋敷へと帰り着いた和真が息せき切ってかけよってくるのが見えた。
その慌てた様子に、なんだかおかしくなった二人は顔を見合わせ笑うのだった。
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凪いだ心から、自然と言葉が紡ぎ出ていた。心の中は、驚くほど平穏で、何の濁りもなく静かに凪いでいて、とても幸せだった。
「あなたの言った通り、和真を愛しています。弟としても、一人の男性としても」
そう伝え終えると、椿は静かにエレーヌを見つめた。
エレーヌは何も言葉を発することなく、ただ黙ってこちらを驚いたように見つめていた。
「そう。やっと気がついたのね。……本当はね、今日私がここにきたのはあなたに文句の一つもいってやりたかったからなの。でもなんだかそんな気なくなっちゃった。だってあなた、この前とは全然別人みたいなすっきりした顔してるんだもの」
エレーヌはふと言葉を切り、小さく笑った。
その横顔に少し寂しそうな悔しそうな色が浮かんだ気がしたのは気のせいだろうか。けれどそれは、すぐにいつもの飄々とした表情に戻りくっと顔を上げた。
「安心しなさい、椿。私、和真にはきっちり振られたわ。他に愛している人がいるから、その人以外を大切に思うなんて決してない、ですって。……もっともこうなることは、あなたに会った時にもう分かっていたけど。本当におもしろくないわ、まったく」
「……私に会った時?」
こちらの問いかけには答えず、エレーヌは肩にかけていたショールをはぎ取ると、吹っ切れたように笑った。
「ほんと嫌になるわ。あなたに会うまでは和真を手に入れられるって自信、あったのよ。なのに、和真のあなたを見つめる目が私に向けるものとは全然違うんだもの……。あんな顔、見たら誰だって勝ち目がないって分かるわ」
エレーヌがなぜ自分に対する和真の態度を気にしているのかは分からないけれど、その顔には少し悔しそうな色と悲しみの色が浮かんでいた。
「知らなかったわ。恋ってずいぶん面倒で、難しいのね。もっと簡単だと思ってたわ。恋の駆け引きと商談もたいして変わらないって、そう思ってたのに。高価な美術品を手に入れる方がよほど簡単」
エレーヌはそう言って笑ったけれど、その目が少し潤んでいるようにも見える。
「……実は私、和真が初恋だったのよ。こう見えて案外奥手なんだから、私。でも自信があったの。私ほどの魅力があれば、きっと和真を振り向かせられるって。……でも、ダメだったわ」
やっぱりその眼差しは切なげに揺れていて、それにどんな反応を返せばいいのか分からず黙り込む。
「その人以外選べないっていわれたら、どうにもできないわ。だから、すっぱりとあきらめることにしたの。恋の相手はきっと他にもいるし、また素敵な人を探すわ。でもあなたにそれをちゃんと伝えないのは、フェアじゃない気がしたのよ。だからこうして会いにきたの」
エレーヌなりに、和真への思いに区切りをつけたかったのだろう。
ちゃんと恋を終わらせるために、気持ちを先に向けるために。
そしてそれをわざわざ自分に伝えにきたあたりが、エレーヌらしいとも思った。エレーヌはきっと嘘のない人だ。だからこそ、あの人嫌いの和真があれほど距離をつめられても無下にはできなかったのだろうから。
そしてそんなエレーヌに、椿も好感を抱きはじめていた。
「私も和真が初恋なんです。私の場合はきっと最初で最後の恋になるのだと思いますけど……」
なんだか親しみがわいてそう答えると、エレーヌの眉尻がくっと上がる。
「何よ、それ。幸せに愛されている人の嫌味なの?」
その意味が分からず、首を傾げる。
「……はぁ。そんなわけないわね。あなた、そういう意地悪な頭は回らなそうだし。これだから嫌なのよ。鈍感な人って本当に質が悪いわ」
「……?」
どうもエレーヌは機嫌を損ねたらしく、口を尖らせてそっぽを向いてしまった。
けれど次の瞬間には、その顔にどこかおもしろそうな笑みも浮かんでいるから余計に訳が分からない。
「でも、まぁいいわ。しばらく恋はこりごりよ。……それより、ねぇ! あなた、私の友だちになりなさいよ。和真のことならもうすっぱりあきらめたから、安心してくれていいわ。だから私たちが友だちになっても構わないでしょう?」
エレーヌの突然の申し出に、椿は今度こそ本気で困惑を隠せない。
「と……友だち、ですか? 私と、エレーヌ様が?」
「何よ、嫌なの? 私じゃ友だちとして不服っていうの?」
「いえ、そういうことでは……」
エレーヌは目を嬉々として輝かせてじりじりとこちらに歩み寄った。その美しさと迫力に押されて、思わず後ずさる。
「いいじゃない。最初に会った時はイライラすると思ったけど、こうして本音で話してみたらあなたのこと気に入っちゃったんだもの。それとも嫌? 私とは友だちにはなりたくないの?」
ついさっきまで恋敵だったエレーヌと自分が、友だちに。
なんて突拍子もない展開なんだろう、となんだかおかしさがこみ上げる。けれどエレーヌは嬉しそうに目を輝かせているし、その姿はなんだか少し幼くかわいらしくも見えて、こちらまで楽し気な気持ちになってくる。
「ゴダルドの娘だからって、すり寄ってくるような人はたくさんいるわ。でもそんな人、信用できないし好きにもなれないわ。でもあなたは嘘をつかないでしょ? というより、馬鹿がつくほどお人好しで正直そうだもの。そういう人とお友だちになりたいの。だから、ね?」
そう詰め寄るエレーヌがなんだか必死でかわらしくて、椿は思わず吹き出した。
「何よ? どうなの? 友だちになるの、ならないの?」
どうやらエレーヌは本心から自分と友だちになりたいと思ってくれているようだ。
その気持ちに何の陰りもないことが、純粋に嬉しいと思えた。
だから。
「はい。私で良ければ喜んで。仲良くしてくださったら嬉しいです」
気がついたら、にこにこと笑いながらエレーヌの手を取っていた。
自分の人生がどんどんと思いもよらない方向に巡っていくようでなんだかわくわくしたし、そこにエレーヌがいてくれたらもっと楽しそうに思えたから。
「本当っ? 本当ねっ! い、いいわ。なら今日からあなたは私のお友だちよ。……ふ、ふん。なら今度うちの船に遊びにきてくれる? せいぜいおもてなししてあげるわ」
頬を染めてあどけなく笑うエレーヌと椿が手を握り合い、見つめ合っていると。
そこに、ようやく屋敷へと帰り着いた和真が息せき切ってかけよってくるのが見えた。
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