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3章 秋
38話
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「店長、なんですか?」
屋上へ上がると、十文字は柵にもたれながら煙草を吸っていた。川の方から吹く風は肌寒く、僕は身震いをする。
「おお、六藤。仕事終わりに悪いな」
「いえ。店長はどこに行っていたんですか?」と僕が聞くと、「いや、ちょっと野暮用でな」と言い、ハハハと笑う。
なんだ、よく分からないが怪しい。
「まあそれは置いといて」十文字は下手なごまかし方をすると、「心美ちゃんに怒られるかもしれないけどな、六藤には知っておいてほしいことがあるんだ」と言って煙草の火を消し、携帯用の灰皿にねじ込む。ポケットに手を入れ、ジャラジャラと音がするものを取り出した。何だろうと目を凝らすと、鍵の束だった。
十文字は鍵の束をジャラジャラと鳴らしながら、心美のアトリエの方へと向かった。アトリエの鍵を開けようとする十文字に「いいんですか?心美は描きかけの絵を見られるのは嫌みたいでしたが」と言うと、「味方は、多いほうがいいんだ」と意味不明な言葉が返ってくる。
ガチャッと音が鳴りアトリエの扉が開かれる。電気を点けると、中には心美が描いたと思われる大量の絵が並んでいた。美術館で展示されていた猫と少女の絵のほかには、夏祭りの花火、山々から差し込む月の光、海の向こうにそびえる立山など、「犀川の会」のみんなで一緒に見た景色が心美の手によって鮮やかに描かれていた。
絵について詳しいわけではないが、美術館で見た「猫と少女」の絵のように繊細で美しいタッチは、誰が見ても目を奪われるだろう。
「心美ちゃん、六藤たちに出会ってすげー楽しいみたいだよ。言うと本人は否定するけどな」十文字は二カッと笑って僕と一緒に絵を眺める。
「これを見せるために、僕を呼んだんですね?」
心美が文化祭の準備で店に顔を出さないことを知っているから、アトリエの絵を僕に見せる時間ができた。両親を失って天涯孤独の身となってしまった心美とこれからも仲良くしてやってほしい、という十文字の親心なのだろうと僕は思った。
「それもある」
それも?ほかにも理由があるというのか。
十文字の顔が険しくなり、アトリエの奥へと歩いていく。けして大きなプレハブではないので、すぐに十文字は立ち止まった。奥に何かが置かれているのは分かるが、その何かの上に大きな布がかけられていて見ることができない。
十文字は布に手をかけると、一瞬ためらった後に剥ぎ取った。
現れたのは、淡い色合いで描かれた、犀川と桜の絵だった。ぼやっと溶けだしてしまいそうなのに、強い生命力を感じるその絵に、僕は引きずりこまれそうになる。ただ、僕はこの絵を見たことがあった。初めて心美と出会った橋の下で、イーゼルに立てかけられていた絵だ。もう一度見てみたいと思っていたので、その願いがかなったことになる。
だけどその喜びよりずっとおおきく、僕は驚くことになった。
正確に言えばその絵は、「犀川と桜とクジラ」の絵だったからだ。絵の中から飛び出してきそうなほど臨場感のある大きなクジラが、犀川にかかる橋の上を飛ぶ。たしか図書館で読んだ本ではそのジャンプのことを「ブリーチング」と呼んでいた。まるで現実感のない光景のはずなのに、ずっと昔からその場所に存在しているみたいに、とても自然にクジラは絵の中で生きていた。
不思議なエネルギーが込められたその絵は、ただ目の前で見ているだけの僕に何かを訴えかけてくるようだった。
「これは、花川静香の絵だよ」
「え?」
花川静香の絵?心美の絵じゃなくて?
疑問に思ったが、まずは十文字の話を聞くことにする。
「春先に新潟から帰ってきた心美ちゃんが初めてここに来た日があっただろ、あのときに俺と心美ちゃんが話していたことを覚えているか?」
十文字は絵から剥ぎ取った布をそばにあった棚に置いて、僕に近づく。
「はい。絵は今も持っているよね、と心美が確認していましたね」
「そう、その話だ。静香は亡くなる少し前に、七枚の絵を描いたと言われていてな。その内の一枚がこれなんだよ」
花川静香が描いた最後の七枚のうちの一枚。
だけどこの絵は・・・。
「七枚の絵を描いたと言われている、というのは、ほんとうのところは分かっていないということですか?」
「ネットの記事や週刊誌なんかには取り上げられていてな。静香が亡くなるまでの一年間、ほとんど面会も出来なかったから、正直に言うとおれにも分からん」
「面会?花川静香は病院に入院していたんですか?」次から次へと新しい情報が十文字から飛び出してきて、僕は情報の洪水になんとか耐えている状態だった。
「そうだな、病院だよ。・・・病院と言っても、精神を病んだ人間が入るところだ」
十文字は当時のことを思い出すように、花川静香の絵を見つめる。
「静香は亡くなるまでの最後の一年間を精神病棟で過ごして、病棟内で描かれた絵は、たったの一枚だけだ。この絵は静香が病棟に入る直前に描いて、おれが預かったものだ」
春先の居酒屋で心美とヤマグチが言い争っているときのことを思い出した。あのときヤマグチは、心美のお母さんは頭がおかしくなって自殺したと言っていた。精神病棟に入ったという十文字の話を聞くと、そこは間違いないのかもしれない。
「花川静香は、どうして精神病棟に入るなんてことになったんですか?」
そしてヤマグチは、心美のお母さんが旦那を殺したと話していた。僕は頭に血が上った男の虚言だと判断していたが、もしかするとそこも事実なのだろうか。
「そのことを話そうと思って、六藤を呼んだんだ」
十文字は花川静香の絵から僕に目を向けた。
「心美ちゃんは両親を失くしてから、心を閉ざしていたんだ。そんな心美ちゃんが六藤たちには心を開くようになっている。これは良いことなんだ。頼ることのできる人間がそばにいるというのは、大事なことだ」
「僕個人としては、なめられている感じですけどね」
「いいじゃねえか。憎まれ口をたたく女の子ってのは可愛いもんだぞ」
十文字はそう言って笑った。
反論しようと思ったが、あながち間違ってはいないので僕は口を閉じた。
「おれは心美ちゃんの父親、花川拓郎とは小学校のころからの幼馴染でな、社会人になって結婚してからもお互いの家を行き来する仲だったんだ。花川家に心美ちゃんが生まれてからも、よくここでバーベキューをしたり、一緒に旅行へ行ったりしていたよ。だけど、それが起こったのは心美ちゃんが中学二年生の十二月だった。静香の妹の誘いで、拓郎と静香は新潟の美術品展覧会に出展をしに行ったんだ。当時の静香は人気絶頂のころだったからな、描いた絵はすっげえ高額で売れていたって聞いたよ。羨ましいよな。その展覧会は大成功だったらしいんだがな、商談が長くなってしまって終わったころには夜遅くなっていたんだ。しかも北信越にかけて大雪が降った夜だったから、静香は金沢に残してきた心美のことを心配したらしい。雪は降っていたけど、その日のうちに金沢へ帰ることにしたんだ。そして新潟から金沢へと向かう高速道路の途中、雪でスリップした大型トラックに巻き込まれたんだ」
屋上へ上がると、十文字は柵にもたれながら煙草を吸っていた。川の方から吹く風は肌寒く、僕は身震いをする。
「おお、六藤。仕事終わりに悪いな」
「いえ。店長はどこに行っていたんですか?」と僕が聞くと、「いや、ちょっと野暮用でな」と言い、ハハハと笑う。
なんだ、よく分からないが怪しい。
「まあそれは置いといて」十文字は下手なごまかし方をすると、「心美ちゃんに怒られるかもしれないけどな、六藤には知っておいてほしいことがあるんだ」と言って煙草の火を消し、携帯用の灰皿にねじ込む。ポケットに手を入れ、ジャラジャラと音がするものを取り出した。何だろうと目を凝らすと、鍵の束だった。
十文字は鍵の束をジャラジャラと鳴らしながら、心美のアトリエの方へと向かった。アトリエの鍵を開けようとする十文字に「いいんですか?心美は描きかけの絵を見られるのは嫌みたいでしたが」と言うと、「味方は、多いほうがいいんだ」と意味不明な言葉が返ってくる。
ガチャッと音が鳴りアトリエの扉が開かれる。電気を点けると、中には心美が描いたと思われる大量の絵が並んでいた。美術館で展示されていた猫と少女の絵のほかには、夏祭りの花火、山々から差し込む月の光、海の向こうにそびえる立山など、「犀川の会」のみんなで一緒に見た景色が心美の手によって鮮やかに描かれていた。
絵について詳しいわけではないが、美術館で見た「猫と少女」の絵のように繊細で美しいタッチは、誰が見ても目を奪われるだろう。
「心美ちゃん、六藤たちに出会ってすげー楽しいみたいだよ。言うと本人は否定するけどな」十文字は二カッと笑って僕と一緒に絵を眺める。
「これを見せるために、僕を呼んだんですね?」
心美が文化祭の準備で店に顔を出さないことを知っているから、アトリエの絵を僕に見せる時間ができた。両親を失って天涯孤独の身となってしまった心美とこれからも仲良くしてやってほしい、という十文字の親心なのだろうと僕は思った。
「それもある」
それも?ほかにも理由があるというのか。
十文字の顔が険しくなり、アトリエの奥へと歩いていく。けして大きなプレハブではないので、すぐに十文字は立ち止まった。奥に何かが置かれているのは分かるが、その何かの上に大きな布がかけられていて見ることができない。
十文字は布に手をかけると、一瞬ためらった後に剥ぎ取った。
現れたのは、淡い色合いで描かれた、犀川と桜の絵だった。ぼやっと溶けだしてしまいそうなのに、強い生命力を感じるその絵に、僕は引きずりこまれそうになる。ただ、僕はこの絵を見たことがあった。初めて心美と出会った橋の下で、イーゼルに立てかけられていた絵だ。もう一度見てみたいと思っていたので、その願いがかなったことになる。
だけどその喜びよりずっとおおきく、僕は驚くことになった。
正確に言えばその絵は、「犀川と桜とクジラ」の絵だったからだ。絵の中から飛び出してきそうなほど臨場感のある大きなクジラが、犀川にかかる橋の上を飛ぶ。たしか図書館で読んだ本ではそのジャンプのことを「ブリーチング」と呼んでいた。まるで現実感のない光景のはずなのに、ずっと昔からその場所に存在しているみたいに、とても自然にクジラは絵の中で生きていた。
不思議なエネルギーが込められたその絵は、ただ目の前で見ているだけの僕に何かを訴えかけてくるようだった。
「これは、花川静香の絵だよ」
「え?」
花川静香の絵?心美の絵じゃなくて?
疑問に思ったが、まずは十文字の話を聞くことにする。
「春先に新潟から帰ってきた心美ちゃんが初めてここに来た日があっただろ、あのときに俺と心美ちゃんが話していたことを覚えているか?」
十文字は絵から剥ぎ取った布をそばにあった棚に置いて、僕に近づく。
「はい。絵は今も持っているよね、と心美が確認していましたね」
「そう、その話だ。静香は亡くなる少し前に、七枚の絵を描いたと言われていてな。その内の一枚がこれなんだよ」
花川静香が描いた最後の七枚のうちの一枚。
だけどこの絵は・・・。
「七枚の絵を描いたと言われている、というのは、ほんとうのところは分かっていないということですか?」
「ネットの記事や週刊誌なんかには取り上げられていてな。静香が亡くなるまでの一年間、ほとんど面会も出来なかったから、正直に言うとおれにも分からん」
「面会?花川静香は病院に入院していたんですか?」次から次へと新しい情報が十文字から飛び出してきて、僕は情報の洪水になんとか耐えている状態だった。
「そうだな、病院だよ。・・・病院と言っても、精神を病んだ人間が入るところだ」
十文字は当時のことを思い出すように、花川静香の絵を見つめる。
「静香は亡くなるまでの最後の一年間を精神病棟で過ごして、病棟内で描かれた絵は、たったの一枚だけだ。この絵は静香が病棟に入る直前に描いて、おれが預かったものだ」
春先の居酒屋で心美とヤマグチが言い争っているときのことを思い出した。あのときヤマグチは、心美のお母さんは頭がおかしくなって自殺したと言っていた。精神病棟に入ったという十文字の話を聞くと、そこは間違いないのかもしれない。
「花川静香は、どうして精神病棟に入るなんてことになったんですか?」
そしてヤマグチは、心美のお母さんが旦那を殺したと話していた。僕は頭に血が上った男の虚言だと判断していたが、もしかするとそこも事実なのだろうか。
「そのことを話そうと思って、六藤を呼んだんだ」
十文字は花川静香の絵から僕に目を向けた。
「心美ちゃんは両親を失くしてから、心を閉ざしていたんだ。そんな心美ちゃんが六藤たちには心を開くようになっている。これは良いことなんだ。頼ることのできる人間がそばにいるというのは、大事なことだ」
「僕個人としては、なめられている感じですけどね」
「いいじゃねえか。憎まれ口をたたく女の子ってのは可愛いもんだぞ」
十文字はそう言って笑った。
反論しようと思ったが、あながち間違ってはいないので僕は口を閉じた。
「おれは心美ちゃんの父親、花川拓郎とは小学校のころからの幼馴染でな、社会人になって結婚してからもお互いの家を行き来する仲だったんだ。花川家に心美ちゃんが生まれてからも、よくここでバーベキューをしたり、一緒に旅行へ行ったりしていたよ。だけど、それが起こったのは心美ちゃんが中学二年生の十二月だった。静香の妹の誘いで、拓郎と静香は新潟の美術品展覧会に出展をしに行ったんだ。当時の静香は人気絶頂のころだったからな、描いた絵はすっげえ高額で売れていたって聞いたよ。羨ましいよな。その展覧会は大成功だったらしいんだがな、商談が長くなってしまって終わったころには夜遅くなっていたんだ。しかも北信越にかけて大雪が降った夜だったから、静香は金沢に残してきた心美のことを心配したらしい。雪は降っていたけど、その日のうちに金沢へ帰ることにしたんだ。そして新潟から金沢へと向かう高速道路の途中、雪でスリップした大型トラックに巻き込まれたんだ」
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