ラストダンジョンで勇者パーティーに捨てられたから、あたしお家に帰りたいです。

黒巻雷鳴

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新章突入! ラストダンジョンで勇者パーティーに捨てられたから、あたしお家に帰りたいです。

光と闇の戦士たち(7)

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 どれだけの距離をひとりで走っているんだろう。
 落石や瓦礫の障害物をよけながら、ひたすら走り続ける。
 本来の目的なんて、とっくに忘れてしまった。
 今はただ、次から次へと移動魔法陣をめざして、上へ上へと向かうばかりだ。
 激しい揺れに抗いながら、いくつかの曲がり道を抜けた頃、急に現れたクリスタルドラゴンの死骸に心臓が止まりそうになる。
 しかもそれは一頭だけじゃなくて、首や胴体が斬り裂かれた死骸が何頭分も行く先々に横たわっていた。

「これっていったい……?」

 急ぐのを少しやめて、慎重に歩きながら死骸をよけて進む。
 切断された尻尾の影から、突然凄まじい殺気が感じられた。

「ムホッ?!」

 そこで待ち構えていたのは、聖剣を一分の隙もなく身構える血まみれのマルスだった。

「びっくりしたぁー! 声ぐらいかけてよね、もう! そっか、マルスがやっつけたんだ。……って、あれっ? プリシラはどこよ?」

 なんの反応も見せない元仲間に近づきながら、いつもどおりに話しかける。それでも返事が無いままで、さすがのあたしも、イラッとしてつい口調がキツくなる。

「ねえ、マルス! いくらあたしがパーティーから外れてるって言ってもさぁ、シカトはないでしょ!? 前から思ってたんだけど、ちょっとしたところで、あんたって薄情なのよねマジで!」

 やっぱり返事はなにも無い。

「…………マルス? 聞こえてるよね?」

 手の届く距離まで近づいたところで、はじめて気がつく。
 マルスがずっとまぱたきをしていないことに。そして、呼吸も。
 信じられなかった。
 ラストダンジョンでひとりぼっちになってからずっと、悪い夢を見ている気分だった。それでも、今の気分よりはずっとマシで、多少なりとも救いは残されていた。

 マルスがきっと、助けてくれる──。

 いつもあたしがピンチの時には、必ず助けに来てくれた。
 あたしの初恋の相手で、
 あたしが世界で一番大好きな人で、
 あたしが誰よりも愛した光の勇者様。
 そんなマルスが、あたしの目の前で死んでいた。

「そんな……嘘でしょ……」

 力が抜けて立っていられなくなった身体が、重力に負けて腰砕けになる。
 正座を崩した格好のまま、あたしは絶望に打ちひしがれた。
 涙ならとっくに枯れ果ててしまっていた。一滴ももう流れないはずだった。それでも、新たな悲しみが涙を生み出した。
 渇いた地面にポタポタと涙が落ちていく。けれど、すべてが地の底に吸い込まれて決して潤うことはなかった。
 しばらくしてから、見つめる地面の先の──マルスが立つ後ろの先に、引きずったような血の痕を見つける。
 朦朧としていた意識が、急速に呼び戻された。

「……プリシラ……プリシラ!」

 プリシラは、まだ生きている!
 あたしは立ち上がった。
 マルスと目が合う。
 その顔つきはとても精悍で、なにかを守り抜こうという強い意思が見てとれた。
 彼が死してなお守ろうとしたもの。
 それは、愛する者たち。
 プリシラとお腹にいる赤ちゃんだ。

「……本当によく頑張ったよ。光の勇者らしくて、立派で最高にカッコいいお父さんだよ……」

 最後のお別れに、マルスをはじめて抱きしめる。
 あたしは彼の意思を継いで、血の痕を頼りに走った。

「プリシラ! どこにいるの!? プリシラ!」

 敵の生き残りに気づかれるのもお構いなしに、何度も名前を叫び続ける。
 血の量からして、かなりの大怪我だ。そう遠くへは行けないはず……急いで見つけなきゃ!
 だけど、血の痕跡は途中から徐々に薄くなっていき、無慈悲にも完全に消えた。
 これって、自然治癒で血が止まったというよりも、回復魔法を唱えたから傷口がふさがったのかもしれない。
 走るのをやめて立ち止まったあたしは、周囲を忙しなく見まわしてプリシラを探した。絶対にこの近くにいると信じて。

(──いた!)

 遠くで崩れた石壁の向こう側に、身体をあずけてすわる人影を見つけた。
 全速力で駆け寄る。
 脇腹の痛みなんて、優しいもんだ。

「はぁ、はぁ、はぁ……プ、プリシラ……!」
「……その声は……ロアなの?」

 閉じられていた瞼が、弱々しく開かれる。
 汗ばむ白い肌に張り付いた亜麻色の乱れ髪。その表情はとても苦しそうで、魔法衣は血で汚れていたけど、傷らしい傷はとくに見当たらなかった。

「しっかりして、プリシラ! どこか痛いところはない!?」
「う……うん…………でも、少しだけ回復魔法が使えたから……血は止まっていると思う……」
「本当に大丈夫なの!? こんなことなら、もっと多目に万能薬エリクサーを持ってエレロイダに来るんだった!」
「泣かないでよロア……わたしは笑顔のロアが大好きなんだから……」

 泣き顔のあたしに、辛いはずのプリシラが笑いかけてくれた。

「ねえ、マルスは? マルスも一緒じゃないの?」
「えっ……あ……アイツなら、先に進んで魔物を蹴散らしてくれてるわよ! バカは元気いっぱいで羨ましいわよね……あははは!」
「そう……よかった……」

 心苦しいけれど、こんな嘘なら女神フリーディアもきっと今だけはゆるしてくれるだろう。

「プリシラ、歩けそう? 無理そうなら、おんぶするから遠慮しないで乗りなさいよ」
「うん……ありがとう」

 足もとの揺れに耐えながら、なんとか無事にふたり分の体重を背負う。いつもは非力なあたしでも、やる時にはやれるみたいだ。

「走らない程度にゆっくり急ぐね。あといくつもフロアがなかったはずだから、出口まですぐよ」
「うん……だね」

 頭上や行く先に落石が起きないことを祈りながら、前へ進む。日頃の行いがいいから、きっと大丈夫なはずだけど、一応念のために祈り続けた。

「……ロア」
「ん? なあに? お花を摘みたくなってきたなら、もう少しだけ我慢してね」
「そうじゃなくてさ……ごめんね」

 このときの〝ごめん〟の意味がなにを意味しているのか、その先を言われなくてもあたしにはわかった。

「……なんで謝るのよ? 別に気にしてないし。前から好きだって言ってたじゃん。これで両思いだね……おめでとう」
「……本当はロアも、マルスのことが好きなんでしょ?」
「あたし? ははっ……男友達としては、ね。でも、恋愛対象には全然ならないよ? だってアイツ、熱血バカでお子ちゃまだしさ。あたしってほら、大人な男性にモテまくるじゃない? だからさ、どうしても……こう……子供は子供にしか見えないのよね」

 自分でもなにを言っているのか、よくわからなかった。
 それでも、否定する意思は伝わっていると信じたい。

「ふふっ……ロアって嘘が下手へただから、すぐにバレバレだよ」
「ちょっ、嘘じゃないし! あたしはね……んー、その……包容力のある年上のジェントルマンが好物かな。好物ってなによ」

 いつの間にかふたりの会話がひとり漫才に発展しそうなタイミングで、次の移動魔法陣を見つけられた。
 いろいろと助かったあたしは、血文字にも気をつけつつ、魔法円の上に足を揃える。

 その先もずっと、プリシラが気を失わないようになるべく会話を続けながら、ふたりで……ううん、三人で出口をめざした。


     *


 最後の魔法円にたどり着き、テレポートを無事に終える。
 ふたつ前のフロアからは、魔物の気配も死骸も感じたり目にすることはなかった。あとはもう、外に出ればいいだけだ。

「あとちょっとの辛抱よ。外に出たら、禁忌の扉まですぐなんだから。元の世界までピューンて帰りましょ!」

 ラストダンジョンの出入口が見えてきた。そして、外の明かりも。
 殺風景な荒涼とした大地が、群青色の影に染まっている。
 エレロイダの空はすっかりと暗くなっていて、まるくて青白い月がふたつ仲良く並んで浮かんでいた。それと、星がとても綺麗だ。こんな場所でなければ、最高のデートスポットになっただろう。

「はぁー! プリシラ、外だよ外! やっぱ空気が全然違うわぁー!」

 ラストダンジョンから禁忌の扉までの距離はそう遠くないから、五分と経たないうちに巨大な門扉の前までやって来れた。
 そのあいだ、いくら話しかけてもプリシラからは返事がなかった。
 不安になったけれど、それでもあたしは、話し続けることをやめなかった。
 最悪の可能性なんて、考えたくもない。
 認めたくもない。
 近づくにつれ、ひとりでに巨大な鉄扉が音も無くひらいてゆく。その内側では、時空の歪みが真冬の荒波のように毎秒形を変えて唸りを上げていた。

「帰ろう、プリシラ。元の世界へ……一緒に帰ろうよ……」

 なんの言葉も返ってこないまま、あたしたちは禁忌の扉をくぐり抜けた。

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