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新章突入! ラストダンジョンで勇者パーティーに捨てられたから、あたしお家に帰りたいです。
終焉の起源
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「ロア、起きろ! ロア! 目を覚ましてくれ!」
あたしの肩が強く揺さぶられる。
まだ眠っていたいのに、どこのどいつよ……もう……。
「んみゃ…………ムホッ?!」
「やっと起きたか、ロア!」
地下迷宮で横たわるあたしの目の前に迫っていたのは、禍々しい細工が施された異形の甲冑。ダイラーだ。
「あれ……キリ=オは? あたしの身体……貧乳になってるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
「キリ=オ? 誰だそいつは? それに今さら胸のサイズを気にしている場合ではないぞ。ロア、あれを見てくれ」
ダイラーが指差す先にあったのは、漆黒の稲妻が天井や床にまで何度も迸る巨大な空間の歪みだった。時折その中で、まばゆい閃光が瞬いては消える。
それは、女神フリーディアの光りの加護にも似て──えっ、もしかしてマルスたちは、あの中に!?
「ダイラー、あれってまさか……!」
「ああ。おそらくはアレが終焉の起源の入口だろう。すでにダ=ズールとの戦いは始まっている。ロア、心の準備はいいか?」
「……うん」
魔法衣のミニスカートに付いた土埃を払いながら、立ち上がる。
とうとうこのときが来た。
今までの長い冒険は、経験は、このためにあったんだ。
「ダイラーこそいいの? あなたまで巻き込んじゃって……今さらだけど」
「フッ、気にするな。それに今のオレは自由の身、なにをするにも勝手にさせろ」
「ダイラー……ありがとね」
あたしとダイラーの、数々の思い出がよみがえる。
お互いにこんなことになるだなんて──彼もきっと、仲間になることですら、想像してはいなかったはずだ。
「なにを笑っている? 思い出し笑いなら、家に帰ってから好きなだけしてくれ」
「うん、そうだよね。さあ、行くわよダイラー!」
「おおう!」
あたしたちは駆け出した。
ついに最終決戦だ。
マルス、待ってなさい!
ダ=ズールよりも先に、ぶん殴ってやるんだから!
そして、あたしたちは空間の歪みへと飛び込む。
バァチバチバチバチバチ! バァァァァァン!
「みぎゃあぁぁああああああ?!」
「ぬおっ?!」
──ドサッ、ゴロゴロゴロゴロ!
けれど、強烈な電磁波を浴びて弾き返されてしまった。
「痛った……めっちゃ痛った……そして熱ッ! 服の上から熱ッ! ええっ……ちょ、なんでよ!? 弾き返されたんですけどぉぉぉぉ!?」
床に倒れたまま、誰となく抗議する。
なぜかこのとき、ラストダンジョンに帰ってきたんだなって、不思議な感情が芽生えた。
「ぐっ……ぬうっ……光の女神の加護がなければ終焉の起源にすらたどり着けないというのか……」
「そんな……ここまで来て、帰れっこないじゃない!」
こんなバカなことってあるの!?
これじゃ本当にあたしは……役立たずで終わっちゃう……見捨てられたままで終わっちゃう!
なんだったのよ、今までの冒険は!?
「…………こればっかりは、しかたがない。ロア、オレが家まで護衛をしてやる。だから──」
「……嫌よ、そんなの! あたし、あきらめないんだから! 絶対にあきらめないんだからッッッ!!」
悔し涙が頬を伝ったとき、あたしはキリ=オの言葉を思い出した。
「そうよ! 総司令部の移動魔法陣は、ひとつだけじゃない! ダイラー、ほかにもまだ魔法円がないか探すわよ!」
「……わかった。それでおまえの気がすむのなら、いくらでも付き合おう」
『その必要はないぞ、ロア』
突然、脳内に響く声。
この声って、まさか……!
「ミメシス!?」
次の瞬間、まばゆい輝きを放つ青白い光の結晶があたしの胸の中からゆっくりと現れる。
やがてそれは、より強い輝きを放ち、人の姿へと変わった。
「あなた……ミメシス……だよね?」
「ああ、そうだ。待たせたな、ロア」
今回はなぜかプリシラの姿ではなくって、人間の少女の姿をしていた。それと、服装は太股のスリットがとってもセクシーなマーメイドラインの黒いロングドレスだった。
「プリシラの姿じゃないんだね」
「フフッ、当然だ。プリシラがふたりいてはややこしいだろ? それと、我の生命力はもう限界に達してしまっている。本来ならば、おまえに話しかけることすらかなわない」
「えっ……そうだったんだ……でも、それじゃあどうして?」
「終焉の起源だ。おまえが弾かれたときにダ=ズール様の強大な闇の力を浴びた。そのおかげで一時ではあるが、こうして姿をまた現せたのだ。それはそうと──」
ミメシスがダイラーに向き直る。
そうだった、ふたりは初対面なんだっけ。
「ダイラー、ロアが世話になったな。おかげで終焉の起源まで来ることができた。礼を言うぞ」
「礼などいらん。オレは特別なにもしてはいない。オレに礼を言うより、ロアを労ってやってくれ」
「……えっ、あたし?」
なんだかちょっと、険悪というか微妙な雰囲気になってきそうな予感がする。早く話題を変えなくちゃ。
「そんなことより、どうやって終焉の起源に入るのかが先じゃない? ねえミメシス、なにか知ってるんでしょ?」
「ああ、そうだったな……ハッ!」
ミメシスが左手で虚空をなぎ払えば、あたしたち三人の身体が青白く光り輝く。
そしてすぐに、小さな結晶となって終焉の起源へと吸い込まれていった。
あたしの肩が強く揺さぶられる。
まだ眠っていたいのに、どこのどいつよ……もう……。
「んみゃ…………ムホッ?!」
「やっと起きたか、ロア!」
地下迷宮で横たわるあたしの目の前に迫っていたのは、禍々しい細工が施された異形の甲冑。ダイラーだ。
「あれ……キリ=オは? あたしの身体……貧乳になってるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
「キリ=オ? 誰だそいつは? それに今さら胸のサイズを気にしている場合ではないぞ。ロア、あれを見てくれ」
ダイラーが指差す先にあったのは、漆黒の稲妻が天井や床にまで何度も迸る巨大な空間の歪みだった。時折その中で、まばゆい閃光が瞬いては消える。
それは、女神フリーディアの光りの加護にも似て──えっ、もしかしてマルスたちは、あの中に!?
「ダイラー、あれってまさか……!」
「ああ。おそらくはアレが終焉の起源の入口だろう。すでにダ=ズールとの戦いは始まっている。ロア、心の準備はいいか?」
「……うん」
魔法衣のミニスカートに付いた土埃を払いながら、立ち上がる。
とうとうこのときが来た。
今までの長い冒険は、経験は、このためにあったんだ。
「ダイラーこそいいの? あなたまで巻き込んじゃって……今さらだけど」
「フッ、気にするな。それに今のオレは自由の身、なにをするにも勝手にさせろ」
「ダイラー……ありがとね」
あたしとダイラーの、数々の思い出がよみがえる。
お互いにこんなことになるだなんて──彼もきっと、仲間になることですら、想像してはいなかったはずだ。
「なにを笑っている? 思い出し笑いなら、家に帰ってから好きなだけしてくれ」
「うん、そうだよね。さあ、行くわよダイラー!」
「おおう!」
あたしたちは駆け出した。
ついに最終決戦だ。
マルス、待ってなさい!
ダ=ズールよりも先に、ぶん殴ってやるんだから!
そして、あたしたちは空間の歪みへと飛び込む。
バァチバチバチバチバチ! バァァァァァン!
「みぎゃあぁぁああああああ?!」
「ぬおっ?!」
──ドサッ、ゴロゴロゴロゴロ!
けれど、強烈な電磁波を浴びて弾き返されてしまった。
「痛った……めっちゃ痛った……そして熱ッ! 服の上から熱ッ! ええっ……ちょ、なんでよ!? 弾き返されたんですけどぉぉぉぉ!?」
床に倒れたまま、誰となく抗議する。
なぜかこのとき、ラストダンジョンに帰ってきたんだなって、不思議な感情が芽生えた。
「ぐっ……ぬうっ……光の女神の加護がなければ終焉の起源にすらたどり着けないというのか……」
「そんな……ここまで来て、帰れっこないじゃない!」
こんなバカなことってあるの!?
これじゃ本当にあたしは……役立たずで終わっちゃう……見捨てられたままで終わっちゃう!
なんだったのよ、今までの冒険は!?
「…………こればっかりは、しかたがない。ロア、オレが家まで護衛をしてやる。だから──」
「……嫌よ、そんなの! あたし、あきらめないんだから! 絶対にあきらめないんだからッッッ!!」
悔し涙が頬を伝ったとき、あたしはキリ=オの言葉を思い出した。
「そうよ! 総司令部の移動魔法陣は、ひとつだけじゃない! ダイラー、ほかにもまだ魔法円がないか探すわよ!」
「……わかった。それでおまえの気がすむのなら、いくらでも付き合おう」
『その必要はないぞ、ロア』
突然、脳内に響く声。
この声って、まさか……!
「ミメシス!?」
次の瞬間、まばゆい輝きを放つ青白い光の結晶があたしの胸の中からゆっくりと現れる。
やがてそれは、より強い輝きを放ち、人の姿へと変わった。
「あなた……ミメシス……だよね?」
「ああ、そうだ。待たせたな、ロア」
今回はなぜかプリシラの姿ではなくって、人間の少女の姿をしていた。それと、服装は太股のスリットがとってもセクシーなマーメイドラインの黒いロングドレスだった。
「プリシラの姿じゃないんだね」
「フフッ、当然だ。プリシラがふたりいてはややこしいだろ? それと、我の生命力はもう限界に達してしまっている。本来ならば、おまえに話しかけることすらかなわない」
「えっ……そうだったんだ……でも、それじゃあどうして?」
「終焉の起源だ。おまえが弾かれたときにダ=ズール様の強大な闇の力を浴びた。そのおかげで一時ではあるが、こうして姿をまた現せたのだ。それはそうと──」
ミメシスがダイラーに向き直る。
そうだった、ふたりは初対面なんだっけ。
「ダイラー、ロアが世話になったな。おかげで終焉の起源まで来ることができた。礼を言うぞ」
「礼などいらん。オレは特別なにもしてはいない。オレに礼を言うより、ロアを労ってやってくれ」
「……えっ、あたし?」
なんだかちょっと、険悪というか微妙な雰囲気になってきそうな予感がする。早く話題を変えなくちゃ。
「そんなことより、どうやって終焉の起源に入るのかが先じゃない? ねえミメシス、なにか知ってるんでしょ?」
「ああ、そうだったな……ハッ!」
ミメシスが左手で虚空をなぎ払えば、あたしたち三人の身体が青白く光り輝く。
そしてすぐに、小さな結晶となって終焉の起源へと吸い込まれていった。
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