29 / 55
新章突入! ラストダンジョンで勇者パーティーに捨てられたから、あたしお家に帰りたいです。
ひと粒の奇襲攻撃
しおりを挟む
あたしは走っていた。
近頃、よく走ってる。
健康的に聞こえるけれど、そーゆー意味じゃない。
あたしは走っていた。
とにかく、走っていた。
「ギャアアアアアアス!」
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
翼の生えていない赤紫色のドラゴンが、怒り狂って追いかけてくる。一瞬でも立ち止まれば喰われる。だから逃げてる。
お嬢様育ちのあたしは、運動が苦手だ。
そっち系の能力は、なにひとつ持ってはいない。だけど、ひとりぼっちになってから走り込んでいるおかげで相当逃げ足が速くなったし、成功率も飛躍的に上昇していた。
つまり、今のあたしは〝走り屋〟だ。
通ったことのある道だから、迷わず突き進む。曲がり角も怖くない。罠がある場所だって、承知していますとも。
「ハイッ、ホイッ、てりゃッ!」
左右交互の軽やかな片足ステップ──からの大ジャンプ。移動魔法陣に跳び込んでも血文字が消えないコツを掴んだ。
下着が全開でも気にしない。恥ずかしいのも、生きているからこそ。赤面するのは、助かってからでも充分間に合う。
ブゥゥゥゥン……シュポォォォォォ!
血で描かれた魔法円から舞い上がる深紅の光の粒子に包まれて、身体が瞬時に霧散する。
そして、爆死したあの地下迷宮までなんとか無事に戻ってこれた。
これより先は、初めて通る場所。
魔力は相変わらず空っぽだけど、宝箱には近づきたくないから、このまま逃げまくって進むつもりだ。
でも、いくら約束を守るためとはいえ、今のあたしがマルスたちと合流しても、なにもすることが出来ない。魔力が無ければ──魔法を使えなければ、まともに戦えない存在。ふと、だから捨てられたのかなって、考えてしまった。
「みゃ? この蝶々は……」
ナーバスになっているあたしを出迎えてくれたのは、一頭の光り輝く蝶。ふわりふわりと優雅に虚空を舞い踊るその姿は、待ちぼうけをされて怒っている時のプリシラになんだか似ていた。
「アハハハ、ごめんごめん」
いつかと同じように、遅刻を謝る。
キラキラと金色の鱗粉をわずかにこぼしながら、光る蝶は拗ねた風にして先へ飛んでいってしまった。もしかして……さっきもそうだけど、道案内をしてくれているのかな?
「ちょっと……ねえ、待ってよ蝶々さーん!」
もしそうだとしたら、きっと次の移動魔法陣まで連れて行ってくれるはず。光る蝶のあとに続いて、ほんの少しだけ早歩き。
石造りの壁に等間隔で燃えさかっている松明が、侵入者を嘲笑うように揺らめく。周囲に魔物の気配は感じられない。結構深くまで降りてきているはずなのに──まさか、とんでもなく強いモンスターがこの先で番人として待ち受けているとか……? だとしたら、絶対に逃げられないし。
……ん? あっ、そうか。強敵が何匹いても、先を進んでいるマルスたちがやっつけてくれているから戦わなくて済むじゃない!
気が楽になったあたしは、そのとき警戒心まで緩めてしまっていた。通り過ぎた石造りの壁から、身の丈三メートルを優に越える石像魔人が次々と現れていることにまったく気づけなかった。
ゴゴゴ……ゴゴゴゴ……。
石臼をまわすような音が背後から聞こえる。
それもひとつじゃなくって、ふたつでもなくって、いっぱいだ。
「…………」
それでもあたしは、振り向かない。
見ちゃダメ。気づいちゃダメ。
多分絶対に、目が合った瞬間に戦闘が始まるはずだから。
「…………」
黙々と光る蝶を追いかける。さらに早める歩調に合わせて、後ろからもなんか、ズシーンズシーン足音が響いてくる。
「…………」
まだですか……魔法円……凄まじい殺気と熱視線で、あたしの背中に汗がひと滴垂れる。そんなとき、胸もとのダイラーが運悪く目を覚ました。
「ムニャムニャ……むっ? なんだ、ここは? 暗くてやけに狭いぞ?」
寝ててよ、ダイラー。もうちょっとしたら出してあげるから寝てろー。そして揉んでるー。乙女の乳肉、直に揉んでるー。
「それに汗臭いな……まさか、ここは冥界の汗地獄か?」
美少女の胸に挟まれてる天国を汗地獄って表現するのはマジやめて! 知らない人が聞いたら、あたしの体臭が地獄レベルに聞こえるからマジやめて!
「窮屈ではあるが、案外ブカブカで動けるな。おや? こんなところに黒葡萄がひと粒。ちょうど腹も空いていたし、いただくとしよう……カプッ!」
「痛ったあああああああああああああああああああああああああッッッツ?!」
左乳首が奇襲攻撃受けた瞬間、あたしの身体が大きく仰け反る。石像魔人の集団と目が合ってもなお、左乳首が甘噛みされ続けていた。
「はむはむはむはむ」
「痛い痛い痛い痛い! ……うぐっ、やめろぉ…………この変態赤ちゃんトカゲっ!」
ビターン!
怒りと恥ずかしさのあまり、左乳首からダイラーを引き剥がしたあたしは、そのまま手加減無しのクリティカルヒットで、おもいっきり床石へと叩きつけてしまった。
「あ」
「ムキュ~…………」
ごめんね、ダイラー……。
近頃、よく走ってる。
健康的に聞こえるけれど、そーゆー意味じゃない。
あたしは走っていた。
とにかく、走っていた。
「ギャアアアアアアス!」
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
翼の生えていない赤紫色のドラゴンが、怒り狂って追いかけてくる。一瞬でも立ち止まれば喰われる。だから逃げてる。
お嬢様育ちのあたしは、運動が苦手だ。
そっち系の能力は、なにひとつ持ってはいない。だけど、ひとりぼっちになってから走り込んでいるおかげで相当逃げ足が速くなったし、成功率も飛躍的に上昇していた。
つまり、今のあたしは〝走り屋〟だ。
通ったことのある道だから、迷わず突き進む。曲がり角も怖くない。罠がある場所だって、承知していますとも。
「ハイッ、ホイッ、てりゃッ!」
左右交互の軽やかな片足ステップ──からの大ジャンプ。移動魔法陣に跳び込んでも血文字が消えないコツを掴んだ。
下着が全開でも気にしない。恥ずかしいのも、生きているからこそ。赤面するのは、助かってからでも充分間に合う。
ブゥゥゥゥン……シュポォォォォォ!
血で描かれた魔法円から舞い上がる深紅の光の粒子に包まれて、身体が瞬時に霧散する。
そして、爆死したあの地下迷宮までなんとか無事に戻ってこれた。
これより先は、初めて通る場所。
魔力は相変わらず空っぽだけど、宝箱には近づきたくないから、このまま逃げまくって進むつもりだ。
でも、いくら約束を守るためとはいえ、今のあたしがマルスたちと合流しても、なにもすることが出来ない。魔力が無ければ──魔法を使えなければ、まともに戦えない存在。ふと、だから捨てられたのかなって、考えてしまった。
「みゃ? この蝶々は……」
ナーバスになっているあたしを出迎えてくれたのは、一頭の光り輝く蝶。ふわりふわりと優雅に虚空を舞い踊るその姿は、待ちぼうけをされて怒っている時のプリシラになんだか似ていた。
「アハハハ、ごめんごめん」
いつかと同じように、遅刻を謝る。
キラキラと金色の鱗粉をわずかにこぼしながら、光る蝶は拗ねた風にして先へ飛んでいってしまった。もしかして……さっきもそうだけど、道案内をしてくれているのかな?
「ちょっと……ねえ、待ってよ蝶々さーん!」
もしそうだとしたら、きっと次の移動魔法陣まで連れて行ってくれるはず。光る蝶のあとに続いて、ほんの少しだけ早歩き。
石造りの壁に等間隔で燃えさかっている松明が、侵入者を嘲笑うように揺らめく。周囲に魔物の気配は感じられない。結構深くまで降りてきているはずなのに──まさか、とんでもなく強いモンスターがこの先で番人として待ち受けているとか……? だとしたら、絶対に逃げられないし。
……ん? あっ、そうか。強敵が何匹いても、先を進んでいるマルスたちがやっつけてくれているから戦わなくて済むじゃない!
気が楽になったあたしは、そのとき警戒心まで緩めてしまっていた。通り過ぎた石造りの壁から、身の丈三メートルを優に越える石像魔人が次々と現れていることにまったく気づけなかった。
ゴゴゴ……ゴゴゴゴ……。
石臼をまわすような音が背後から聞こえる。
それもひとつじゃなくって、ふたつでもなくって、いっぱいだ。
「…………」
それでもあたしは、振り向かない。
見ちゃダメ。気づいちゃダメ。
多分絶対に、目が合った瞬間に戦闘が始まるはずだから。
「…………」
黙々と光る蝶を追いかける。さらに早める歩調に合わせて、後ろからもなんか、ズシーンズシーン足音が響いてくる。
「…………」
まだですか……魔法円……凄まじい殺気と熱視線で、あたしの背中に汗がひと滴垂れる。そんなとき、胸もとのダイラーが運悪く目を覚ました。
「ムニャムニャ……むっ? なんだ、ここは? 暗くてやけに狭いぞ?」
寝ててよ、ダイラー。もうちょっとしたら出してあげるから寝てろー。そして揉んでるー。乙女の乳肉、直に揉んでるー。
「それに汗臭いな……まさか、ここは冥界の汗地獄か?」
美少女の胸に挟まれてる天国を汗地獄って表現するのはマジやめて! 知らない人が聞いたら、あたしの体臭が地獄レベルに聞こえるからマジやめて!
「窮屈ではあるが、案外ブカブカで動けるな。おや? こんなところに黒葡萄がひと粒。ちょうど腹も空いていたし、いただくとしよう……カプッ!」
「痛ったあああああああああああああああああああああああああッッッツ?!」
左乳首が奇襲攻撃受けた瞬間、あたしの身体が大きく仰け反る。石像魔人の集団と目が合ってもなお、左乳首が甘噛みされ続けていた。
「はむはむはむはむ」
「痛い痛い痛い痛い! ……うぐっ、やめろぉ…………この変態赤ちゃんトカゲっ!」
ビターン!
怒りと恥ずかしさのあまり、左乳首からダイラーを引き剥がしたあたしは、そのまま手加減無しのクリティカルヒットで、おもいっきり床石へと叩きつけてしまった。
「あ」
「ムキュ~…………」
ごめんね、ダイラー……。
21
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる