9 / 55
新章突入! ラストダンジョンで勇者パーティーに捨てられたから、あたしお家に帰りたいです。
前意識の住人
しおりを挟む
大きな口を開けて迫り来るシャドウドラゴン。数秒後の未来を想像してしまい、恐怖のあまりちびりそうになる。女神フリーディアの加護が無くなっているので、空腹や尿意といった生理現象を普通に感じてしまうのだ。
失禁が先か、喰い殺されるのが先か──どっちも絶対に嫌だ。やっぱりあたしは、死にたくない。
「ま、待って……ちょっと待ってよ! ほかにやるべきことがあるでしょ!?」
「……なに?」
思わず飛び出た言葉に自分でも驚いていると、反応したミメシスが、シャドウドラゴンの歩みを片手ひとつで制した。
「〝やるべきこと〟とは、いったいなんのことだ?」
「あぐっ、そ……それは……」
興味を持たれて命拾いをしたけれど、この先どうすれば……やっぱり、妙案がなにも浮かばな……あっ、そうだ!
「裏切り者よ! ヴァインの奴、闇の使徒なのにダ=ズールを裏切って光の勇者に味方したじゃないの! 裏切り者には、死をもって償わせるのよ‼」
ゲスな発言なのは、充分承知の上だ。
でも、死んでしまっては、すべてが終わる。こんなところで、あたしは人生を終えたくない。人類史上いちばん幸せになって、大勢の孫たちに看取られながら、安らかに大往生してみせる!
「たしかにそうだが……ヴァインには、なにか考えがあっての行動のはずだ。我は、ヴァインを信じている」
プリシラの姿をしたミメシスが、ほんの少しだけ悲しそうな表情に変わる。そういえば、どうしてプリシラの姿をしているんだろう? なにか特別な意味があってのことなのかな?
ヴァインをかなり信頼している様子だし、ひょっとしたら、ひょっとするかもしれない。あたしは自分の勘を信じて、大きな賭けに出る。
「あなた、ヴァインのことが好きなんでしょ?」
「なっ……!」
あたしの指摘に両目を見開くミメシス。
図星だったのか、なんの反論も言葉も出てこなかった。
ミメシスの性別はわからないけれど、もしかしたら女性で、ヴァインのことを好きなのかもしれないという推理が的中した証拠だ。
「ヴァイン、このままだと死ぬわよ? 彼を止められるのは、あなたしかいない」
ミメシスはうつむき、じっとなにかを考えている。
いける。
絶対にこの作戦なら、いける。
このまま、揺れる恋心を揺さぶりまくってやる。
「マルスたちと仲間になった直後だったかな……彼、『すまない』って、つぶやいたのよ。あれって、ミメシスに謝っていたのね。それと、『あの日の約束は、守れそうにない。せめてオレの分まで幸せになってくれ』とかなんとか、言っていたような、言わなかったような」
もちろん、全部が嘘だ。
でも、生き抜くためには必要な嘘だった。
「ヴァイン……」
うつむいたままのミメシスが、ふたたび指を鳴らす。
と、宙に浮いていたあたしの身体が、糸の切れた操り人形みたく一気に落っこちる。
「きゃっ──ノホッ!?」
お尻から着地して、尾てい骨を強打。ひとりぼっちになってから、こんなのばっかりだ。
「痛いぃぃぃ……めっちゃ、痛いぃぃぃ……」
両手でお尻を押さえ、その場で横に倒れて悶絶するあたしにミメシスが近づいてくる。
「ロアよ、おまえに我の力を与える」
「ううっ…………えっ? チカラって?」
「我の真の姿は、光にある。我は、闇に育まれた光なのだ」
「あの、えっと……ごめんなさい、ちょっと意味がわかんないッス」
「つまり、我には肉体がない。光と闇の波動と粒子の集合体なのだ。そして、邪神との盟約により、鏡面世界でしか自由に動けぬ。だから我を……ヴァインの元へ連れて行ってほしい」
そう言い終えた直後、ミメシスの全身がまばゆい光を放ち、小さな輝く結晶となって、あたしの胸の中に入り込んだ。
「ええっ!? ちょっ、ええっ!?」
今度は、あたしの身体がお尻を両手で押さえた姿のまま、強烈な光を放って青白い輝きに包まれる。
ほとんど空っぽの魔力と大ダメージを受けた直後の体力が、ミメシスの力で瞬く間に全回復する。さらになんと、あたしのレベルや全パラメータの数値が大幅に上昇した!
あたしたちの世界では、戦いで得た経験値や特定の条件をクリアすると、個人の様々な能力が上がるだけじゃなくて強力な技や魔法が使えたりもする。言わずもがな、世界の七不思議のひとつだ。
お尻の痛みもすっかりと消え、目の前にいたはずのミメシスの姿も消えた。あたしの命は、助かったのだ。
「ミメシスが……あたしの中に……消えた……」
『消えてはおらぬ』
突然、頭の中で女性の声が聞こえてくる。
『おまえの〝前意識の領域〟に、我は存在する』
「前意識の領域?」
『簡単に説明をするならば、記憶の引き出しのようなものだ。常に頭の中で思っていなくとも、必要とあらば意識することができる、おまえが持つ知識や経験すべてが眠っている場所だ』
「それってつまり、あたしの個人情報が見れちゃうわけ?」
『我が望まなくとも、必然的にはそうなる。ヴァインの元へたどり着くあいだの暇潰しにはなりそうだな……ふっふっふ』
「ええっ!? やめてよ、スケベ!」
『スケベではない。さあ、嫌なら急いで進め』
助かったのも束の間、予想外の展開になってしまった。
さっさと早くお家に帰りたいけれど、大邪神ダ=ズールを倒しに向かったマルスたちのところへ戻らなければいけなくなってしまった。しかも、あたしの前意識とやらに住みついた闇の使徒ミメシスと一緒に、だ。
例え無事に合流できたとしても、マルスの顔なんて見たくもないし、ミメシスがヴァインと接触をすれば、あたしの嘘がすぐにバレちゃう──って、こんなことを考えてたら、ミメシスが怒って今度こそ殺される!
「……ねえ、ミメシス? 聞こえてる?」
『なんだ?』
「ちなみになんだけどさ、そのう……今あたしが考えていることとかって、わかったりしちゃう?」
『いや。我が一体となっているのは、あくまでもおまえの前意識の領域だけ。意識も奪おうと思えばたやすいが、そうなると我の力が大幅に弱まる。おまえの肉体は、器としては非力で不適格だ』
「不適格って言われると傷つくけど……そうなのね」
『ただし、おまえが見る景色はわかる。光の受容は、我に伝わりやすいからな』
一応、今の話をすべて信じれば、なにを考えても筒抜けにならずに済みそうだった。
「ふーっ……やれやれ」
こうなったらしかたがない。
あたしは、ついに覚悟を決める。
「それじゃあ行くわよ、ミメシス」
『……ああ。頼んだぞ、ロア。我の力を与えたのだ、簡単に死ぬなよ』
こうしてあたしは、新しい仲間ミメシスとともに、ラストダンジョンの最深部をもう一度めざすことになった。
失禁が先か、喰い殺されるのが先か──どっちも絶対に嫌だ。やっぱりあたしは、死にたくない。
「ま、待って……ちょっと待ってよ! ほかにやるべきことがあるでしょ!?」
「……なに?」
思わず飛び出た言葉に自分でも驚いていると、反応したミメシスが、シャドウドラゴンの歩みを片手ひとつで制した。
「〝やるべきこと〟とは、いったいなんのことだ?」
「あぐっ、そ……それは……」
興味を持たれて命拾いをしたけれど、この先どうすれば……やっぱり、妙案がなにも浮かばな……あっ、そうだ!
「裏切り者よ! ヴァインの奴、闇の使徒なのにダ=ズールを裏切って光の勇者に味方したじゃないの! 裏切り者には、死をもって償わせるのよ‼」
ゲスな発言なのは、充分承知の上だ。
でも、死んでしまっては、すべてが終わる。こんなところで、あたしは人生を終えたくない。人類史上いちばん幸せになって、大勢の孫たちに看取られながら、安らかに大往生してみせる!
「たしかにそうだが……ヴァインには、なにか考えがあっての行動のはずだ。我は、ヴァインを信じている」
プリシラの姿をしたミメシスが、ほんの少しだけ悲しそうな表情に変わる。そういえば、どうしてプリシラの姿をしているんだろう? なにか特別な意味があってのことなのかな?
ヴァインをかなり信頼している様子だし、ひょっとしたら、ひょっとするかもしれない。あたしは自分の勘を信じて、大きな賭けに出る。
「あなた、ヴァインのことが好きなんでしょ?」
「なっ……!」
あたしの指摘に両目を見開くミメシス。
図星だったのか、なんの反論も言葉も出てこなかった。
ミメシスの性別はわからないけれど、もしかしたら女性で、ヴァインのことを好きなのかもしれないという推理が的中した証拠だ。
「ヴァイン、このままだと死ぬわよ? 彼を止められるのは、あなたしかいない」
ミメシスはうつむき、じっとなにかを考えている。
いける。
絶対にこの作戦なら、いける。
このまま、揺れる恋心を揺さぶりまくってやる。
「マルスたちと仲間になった直後だったかな……彼、『すまない』って、つぶやいたのよ。あれって、ミメシスに謝っていたのね。それと、『あの日の約束は、守れそうにない。せめてオレの分まで幸せになってくれ』とかなんとか、言っていたような、言わなかったような」
もちろん、全部が嘘だ。
でも、生き抜くためには必要な嘘だった。
「ヴァイン……」
うつむいたままのミメシスが、ふたたび指を鳴らす。
と、宙に浮いていたあたしの身体が、糸の切れた操り人形みたく一気に落っこちる。
「きゃっ──ノホッ!?」
お尻から着地して、尾てい骨を強打。ひとりぼっちになってから、こんなのばっかりだ。
「痛いぃぃぃ……めっちゃ、痛いぃぃぃ……」
両手でお尻を押さえ、その場で横に倒れて悶絶するあたしにミメシスが近づいてくる。
「ロアよ、おまえに我の力を与える」
「ううっ…………えっ? チカラって?」
「我の真の姿は、光にある。我は、闇に育まれた光なのだ」
「あの、えっと……ごめんなさい、ちょっと意味がわかんないッス」
「つまり、我には肉体がない。光と闇の波動と粒子の集合体なのだ。そして、邪神との盟約により、鏡面世界でしか自由に動けぬ。だから我を……ヴァインの元へ連れて行ってほしい」
そう言い終えた直後、ミメシスの全身がまばゆい光を放ち、小さな輝く結晶となって、あたしの胸の中に入り込んだ。
「ええっ!? ちょっ、ええっ!?」
今度は、あたしの身体がお尻を両手で押さえた姿のまま、強烈な光を放って青白い輝きに包まれる。
ほとんど空っぽの魔力と大ダメージを受けた直後の体力が、ミメシスの力で瞬く間に全回復する。さらになんと、あたしのレベルや全パラメータの数値が大幅に上昇した!
あたしたちの世界では、戦いで得た経験値や特定の条件をクリアすると、個人の様々な能力が上がるだけじゃなくて強力な技や魔法が使えたりもする。言わずもがな、世界の七不思議のひとつだ。
お尻の痛みもすっかりと消え、目の前にいたはずのミメシスの姿も消えた。あたしの命は、助かったのだ。
「ミメシスが……あたしの中に……消えた……」
『消えてはおらぬ』
突然、頭の中で女性の声が聞こえてくる。
『おまえの〝前意識の領域〟に、我は存在する』
「前意識の領域?」
『簡単に説明をするならば、記憶の引き出しのようなものだ。常に頭の中で思っていなくとも、必要とあらば意識することができる、おまえが持つ知識や経験すべてが眠っている場所だ』
「それってつまり、あたしの個人情報が見れちゃうわけ?」
『我が望まなくとも、必然的にはそうなる。ヴァインの元へたどり着くあいだの暇潰しにはなりそうだな……ふっふっふ』
「ええっ!? やめてよ、スケベ!」
『スケベではない。さあ、嫌なら急いで進め』
助かったのも束の間、予想外の展開になってしまった。
さっさと早くお家に帰りたいけれど、大邪神ダ=ズールを倒しに向かったマルスたちのところへ戻らなければいけなくなってしまった。しかも、あたしの前意識とやらに住みついた闇の使徒ミメシスと一緒に、だ。
例え無事に合流できたとしても、マルスの顔なんて見たくもないし、ミメシスがヴァインと接触をすれば、あたしの嘘がすぐにバレちゃう──って、こんなことを考えてたら、ミメシスが怒って今度こそ殺される!
「……ねえ、ミメシス? 聞こえてる?」
『なんだ?』
「ちなみになんだけどさ、そのう……今あたしが考えていることとかって、わかったりしちゃう?」
『いや。我が一体となっているのは、あくまでもおまえの前意識の領域だけ。意識も奪おうと思えばたやすいが、そうなると我の力が大幅に弱まる。おまえの肉体は、器としては非力で不適格だ』
「不適格って言われると傷つくけど……そうなのね」
『ただし、おまえが見る景色はわかる。光の受容は、我に伝わりやすいからな』
一応、今の話をすべて信じれば、なにを考えても筒抜けにならずに済みそうだった。
「ふーっ……やれやれ」
こうなったらしかたがない。
あたしは、ついに覚悟を決める。
「それじゃあ行くわよ、ミメシス」
『……ああ。頼んだぞ、ロア。我の力を与えたのだ、簡単に死ぬなよ』
こうしてあたしは、新しい仲間ミメシスとともに、ラストダンジョンの最深部をもう一度めざすことになった。
32
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
拝啓、私を追い出した皆様 いかがお過ごしですか?私はとても幸せです。
香木あかり
恋愛
拝啓、懐かしのお父様、お母様、妹のアニー
私を追い出してから、一年が経ちましたね。いかがお過ごしでしょうか。私は元気です。
治癒の能力を持つローザは、家業に全く役に立たないという理由で家族に疎まれていた。妹アニーの占いで、ローザを追い出せば家業が上手くいくという結果が出たため、家族に家から追い出されてしまう。
隣国で暮らし始めたローザは、実家の商売敵であるフランツの病気を治癒し、それがきっかけで結婚する。フランツに溺愛されながら幸せに暮らすローザは、実家にある手紙を送るのだった。
※複数サイトにて掲載中です
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
[完結]回復魔法しか使えない私が勇者パーティを追放されたが他の魔法を覚えたら最強魔法使いになりました
mikadozero
ファンタジー
3月19日 HOTランキング4位ありがとうございます。三月二十日HOTランキング2位ありがとうございます。
ーーーーーーーーーーーーー
エマは突然勇者パーティから「お前はパーティを抜けろ」と言われて追放されたエマは生きる希望を失う。
そんなところにある老人が助け舟を出す。
そのチャンスをエマは自分のものに変えようと努力をする。
努力をすると、結果がついてくるそう思い毎日を過ごしていた。
エマは一人前の冒険者になろうとしていたのだった。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる