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目的の場所に行くには、バス停から少しだけ歩いていく。
バスの中では色々と話をしていたが、降りてからは一言も話すことなく黙々と歩いていく。
五分程、歩くと多くの並んだ墓石が見えてくる。入口で掃除道具とバケツに水を入れて沢山ある墓石の中から目的の墓に着く。
「ここですか?」
「そうよ。まずは掃除しましょうか。」
二人で掃除をしていく。
綺麗にしてから夜神は鞄の中から線香とライターとロウソクを取り出して火を付けて線香を庵に渡す。
自分も線香を線香皿に置いて手を合わせる。庵も同じようにして手を合わせて目を閉じる
中々来れないことを侘びたあと、自分が教育係になったことそして、その大学生を連れてきたこと。
その大学は先生が助けてくれた事を感謝していたことなど、色々な事を目を閉じて墓石に心から語りかける。
きっと聞いてくれているだろうと思い、夜神は目を開けて「夜神家之墓」と彫られている墓石を見る。
ここに来るといつも思い出すのは、先生が施設に居たときに「家の子供にならないか?」と言って手を差し出してくれたことだ。
あの手を取った事に後悔はないが、もし取らなければ先生は生きていたのだろうか?といつも考えてしまう。
答えのない問題を永遠にしている感覚になってしまう。
夜神は庵の方を見ると、同じく墓石を見ていたがこちらの視線に気がついたのだろう夜神の方を見る。
「ありがとうございます。おかげでお礼を言えることが出来ました。そして、中佐の元で頑張って勉強して卒業することを誓いました。嵐山大佐なら応援してくれますかね?」
「もちろんだよ!頑張って卒業しようね。そして第一室に配属されるといいね。私も頑張るね」
いつもの白い瞳とは違う瞳だか、微笑みは同じ微笑みだ。卒業するには、色々としなければいけないのは山のようにあるが、前期のテストで五位以内を目標に頑張ろうと夜神は言っている。
ならば自分もそれに応えなければいけない。
改めて、目標数値高い設定だが、ここに来たことにより己を見つめることができたと思う。ならばやるしかないのだろう
「頑張って卒業します。明日からも宜しくお願いします。夜神中佐」
「明日からも宜しくね。それじゃーそろそろ行こうか」
「はい、もうすぐお昼も近いですしね」
「先生、また来ますね」
夜神は軽く頭を下げて挨拶をした。庵もそれに習いお辞儀をする。
使用した掃除道具やバケツを元に戻してバス停まで歩いていくと、丁度バスが来るところだった
「良かったねーあまり、待たなくてすむね」
「本当ですね。運がいいですね」
バスに乗り込み空いてる席に座る。
行くときに調べていたハンバーガー専門店の最寄のバス停で降りて、スマホの地図を頼りに行くと少しだけ並んでいたが、大行列ではなかったので並んで順番を待つて、店内に入りそれぞれの食べたいものを注文する。
もちろんポテトと炭酸飲料もしっかりと注文する
「楽しみですね!」
「そうだね~」
二人で注文したものを楽しみに待つことにした
「やっぱり専門店だけあって美味しかったですね」
「たまにはジャンクフードもいいよね」
「食堂のバランのいいご飯もいいんですけどね。たまには食べたくなりますよね」
「そうだよね。このあとどうしょうかなぁー?行きたい所とかある?」
夜神は折角、外出したのだから色々と行って庵君と親交を深めていきたいと思っている。もしかしたら、意外な一面も見れるかもしれない。
夜神の考えなど分からない庵は「行きたい所」と聞かれて悩んでしまった。
新しいシューズが欲しいし、漫画の新刊が出ているから本屋も行きたい。けど付き合わせていいのだろうか?悩んだか正直に答えることにする
「新しいシューズが欲しいしので靴屋と、本屋に行きたいです」
「分かった。ここからならモールが近いからモールに行こうか」
「いいんですか?無理に付き合わなくてもいいですよ」
「私も本屋には行きたいと思っていたから、丁度いいじゃない?モールならその他にも色々あるし」
庵の顔を見てニッコリ微笑み、モール行きのバス停まで向って歩き出す
「ありがとうございます」
「いえいえ、こちらこそ今日はありがとう」
お互いお礼を言い合って目的の場所に向って歩き出す二人だった
バスの中では色々と話をしていたが、降りてからは一言も話すことなく黙々と歩いていく。
五分程、歩くと多くの並んだ墓石が見えてくる。入口で掃除道具とバケツに水を入れて沢山ある墓石の中から目的の墓に着く。
「ここですか?」
「そうよ。まずは掃除しましょうか。」
二人で掃除をしていく。
綺麗にしてから夜神は鞄の中から線香とライターとロウソクを取り出して火を付けて線香を庵に渡す。
自分も線香を線香皿に置いて手を合わせる。庵も同じようにして手を合わせて目を閉じる
中々来れないことを侘びたあと、自分が教育係になったことそして、その大学生を連れてきたこと。
その大学は先生が助けてくれた事を感謝していたことなど、色々な事を目を閉じて墓石に心から語りかける。
きっと聞いてくれているだろうと思い、夜神は目を開けて「夜神家之墓」と彫られている墓石を見る。
ここに来るといつも思い出すのは、先生が施設に居たときに「家の子供にならないか?」と言って手を差し出してくれたことだ。
あの手を取った事に後悔はないが、もし取らなければ先生は生きていたのだろうか?といつも考えてしまう。
答えのない問題を永遠にしている感覚になってしまう。
夜神は庵の方を見ると、同じく墓石を見ていたがこちらの視線に気がついたのだろう夜神の方を見る。
「ありがとうございます。おかげでお礼を言えることが出来ました。そして、中佐の元で頑張って勉強して卒業することを誓いました。嵐山大佐なら応援してくれますかね?」
「もちろんだよ!頑張って卒業しようね。そして第一室に配属されるといいね。私も頑張るね」
いつもの白い瞳とは違う瞳だか、微笑みは同じ微笑みだ。卒業するには、色々としなければいけないのは山のようにあるが、前期のテストで五位以内を目標に頑張ろうと夜神は言っている。
ならば自分もそれに応えなければいけない。
改めて、目標数値高い設定だが、ここに来たことにより己を見つめることができたと思う。ならばやるしかないのだろう
「頑張って卒業します。明日からも宜しくお願いします。夜神中佐」
「明日からも宜しくね。それじゃーそろそろ行こうか」
「はい、もうすぐお昼も近いですしね」
「先生、また来ますね」
夜神は軽く頭を下げて挨拶をした。庵もそれに習いお辞儀をする。
使用した掃除道具やバケツを元に戻してバス停まで歩いていくと、丁度バスが来るところだった
「良かったねーあまり、待たなくてすむね」
「本当ですね。運がいいですね」
バスに乗り込み空いてる席に座る。
行くときに調べていたハンバーガー専門店の最寄のバス停で降りて、スマホの地図を頼りに行くと少しだけ並んでいたが、大行列ではなかったので並んで順番を待つて、店内に入りそれぞれの食べたいものを注文する。
もちろんポテトと炭酸飲料もしっかりと注文する
「楽しみですね!」
「そうだね~」
二人で注文したものを楽しみに待つことにした
「やっぱり専門店だけあって美味しかったですね」
「たまにはジャンクフードもいいよね」
「食堂のバランのいいご飯もいいんですけどね。たまには食べたくなりますよね」
「そうだよね。このあとどうしょうかなぁー?行きたい所とかある?」
夜神は折角、外出したのだから色々と行って庵君と親交を深めていきたいと思っている。もしかしたら、意外な一面も見れるかもしれない。
夜神の考えなど分からない庵は「行きたい所」と聞かれて悩んでしまった。
新しいシューズが欲しいし、漫画の新刊が出ているから本屋も行きたい。けど付き合わせていいのだろうか?悩んだか正直に答えることにする
「新しいシューズが欲しいしので靴屋と、本屋に行きたいです」
「分かった。ここからならモールが近いからモールに行こうか」
「いいんですか?無理に付き合わなくてもいいですよ」
「私も本屋には行きたいと思っていたから、丁度いいじゃない?モールならその他にも色々あるし」
庵の顔を見てニッコリ微笑み、モール行きのバス停まで向って歩き出す
「ありがとうございます」
「いえいえ、こちらこそ今日はありがとう」
お互いお礼を言い合って目的の場所に向って歩き出す二人だった
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