23 / 307
22
しおりを挟む
森の中を二人で駆け抜けていく。先を行く夜神は後ろをついて来ている庵を振り返りながら、声をかえていく
「もう少し、スピード上げて~!じゃないと討伐できなくなるよ~。あと、Dクラスは昆虫系が多いけど蜘蛛タイプなら楽勝だから。大抵建物二階建てぐらいの大きさだけど、大きいものは大半は足を破壊すると、倒れるから。そしたら頭をすぐに狙う。授業でも習った通りにすれば大丈夫だから」
「授業で習いましたけど、実戦は初めてですよ!!本当に自分でも討伐出来ますか?信じられないんですが」
夜神からアドバイスを貰ったが、それは大学で習ったまんまだった。
だか、教科書通りに全ていくはずがない。相手は生き物だ。予測不能な動きをするかもしれない。
「討伐出来るから。庵君なら大丈夫!!あっ見えてきた!ラッキーまだ何体か残っている」
残っているんかい!!ラッキーではないし!!
夜神の本当に嬉しそうな声に、庵は心のなかで叫んだ。
夜神が見ている方向を見ると、建物二階建てぐらいの大きさの蜘蛛がいた。
赤い目をして、足をバタつかせながら木々を薙ぎ払っている。木の薙ぎ倒される大きな音を聞いて、庵は冷や汗が出できた。
「第一室の教育係です!一体ぐらいは残しておいてー!」
夜神は大声で、討伐をしている大学生とその部隊の人達に叫んだ。
叫ばなくていいんですよ━━━!!
と泣きそうになりながらも、夜神の後に続く。
その叫びを聞いて、任務にあたっていた学生と隊員達は一瞬「?」となったが、夜神の姿を見て、この場の全権指示を持つ第二室長が笑う
「夜神中佐!!安心しろ。まだ何体か残っているから学生に一体は討伐をさせろ。残りは夜神中佐が討伐して欲しい。学生に軍最強の強さを見せてやってく!それまではこちらで食い止めるから。宜しく」
「了解。庵君聞いた?一体は頑張って。それじゃ右の奴にしようか。はい、刀を抜いて、構える」
他のD・Cクラスは大半が討伐されていている。
ほとんど死んでいる奴らは、足が数本切り落とされていて頭を潰すか、切り落とされている。まさしく教科書通りのやり方だ。
夜神に抜刀を指示されて、模擬武器の刀を抜いて、構える。残り四体のうち、右にいる大きな蜘蛛を見る。
「構えたら、足に狙いを定めて斬り込む。足がバタついているときは、巻き込まれないようにして、むしろこちらに向かって走り出したときが、一番狙いやすいから」
「はい!!」
「真正面だと、巻き込まれるから、右か左に避けながら足を切り落とす事。こちらに向かって走ってくるよ!!」
蜘蛛は庵をみると、バタつかせていた足を止めて庵に向かってくる。
庵は夜神に言われた通り、蜘蛛の正面を避けて右に移動し、すれ違いざまに刀の狙いを足に定めて斬り込む。
硬いものがぶつかる。刀を弾く衝撃がくる。
だがここで手を緩めてはいけない。そんなことをしたら自分が「死ぬ」だけだ。
「だっ━━━━━━!!」
掛け声を上げて、足を落とす。勢いよく走っていた蜘蛛は片足がなくなっただけで、バランスを崩して倒れる。
すると、庵は蜘蛛の背中を駆けていくと、首に思いっ切り刀を振り落として首を落とす。
「やれば出来るんじゃん。何であんなに不安がっていたのか分からないわ」
夜神はそう言って庵を褒めた。出来たのなら褒めるのは大切なこと。褒めて伸ばす!これ大事よね。
ゼーゼー言いながら肩を大きく上下に動かしている、庵にニッコリする。
「庵君。お疲れ様。早く降りておいで。そして巻き込まれないように私の近くに来て頂戴」
「へっ?・・・・分かりました」
庵は飛び降りて、夜神の隣に来る
「さてと、後の残りを討伐しますか。全部隊に警告します。皆離れて!!」
夜神は大声で部隊に指示をだす。すると、学生達を引っ張って部隊の人間がDクラスから離れていく
「庵君。見ていてね。これが「高位クラス武器」の強さだよ」
そう言って、夜神は刀の柄に手を置いた。
「もう少し、スピード上げて~!じゃないと討伐できなくなるよ~。あと、Dクラスは昆虫系が多いけど蜘蛛タイプなら楽勝だから。大抵建物二階建てぐらいの大きさだけど、大きいものは大半は足を破壊すると、倒れるから。そしたら頭をすぐに狙う。授業でも習った通りにすれば大丈夫だから」
「授業で習いましたけど、実戦は初めてですよ!!本当に自分でも討伐出来ますか?信じられないんですが」
夜神からアドバイスを貰ったが、それは大学で習ったまんまだった。
だか、教科書通りに全ていくはずがない。相手は生き物だ。予測不能な動きをするかもしれない。
「討伐出来るから。庵君なら大丈夫!!あっ見えてきた!ラッキーまだ何体か残っている」
残っているんかい!!ラッキーではないし!!
夜神の本当に嬉しそうな声に、庵は心のなかで叫んだ。
夜神が見ている方向を見ると、建物二階建てぐらいの大きさの蜘蛛がいた。
赤い目をして、足をバタつかせながら木々を薙ぎ払っている。木の薙ぎ倒される大きな音を聞いて、庵は冷や汗が出できた。
「第一室の教育係です!一体ぐらいは残しておいてー!」
夜神は大声で、討伐をしている大学生とその部隊の人達に叫んだ。
叫ばなくていいんですよ━━━!!
と泣きそうになりながらも、夜神の後に続く。
その叫びを聞いて、任務にあたっていた学生と隊員達は一瞬「?」となったが、夜神の姿を見て、この場の全権指示を持つ第二室長が笑う
「夜神中佐!!安心しろ。まだ何体か残っているから学生に一体は討伐をさせろ。残りは夜神中佐が討伐して欲しい。学生に軍最強の強さを見せてやってく!それまではこちらで食い止めるから。宜しく」
「了解。庵君聞いた?一体は頑張って。それじゃ右の奴にしようか。はい、刀を抜いて、構える」
他のD・Cクラスは大半が討伐されていている。
ほとんど死んでいる奴らは、足が数本切り落とされていて頭を潰すか、切り落とされている。まさしく教科書通りのやり方だ。
夜神に抜刀を指示されて、模擬武器の刀を抜いて、構える。残り四体のうち、右にいる大きな蜘蛛を見る。
「構えたら、足に狙いを定めて斬り込む。足がバタついているときは、巻き込まれないようにして、むしろこちらに向かって走り出したときが、一番狙いやすいから」
「はい!!」
「真正面だと、巻き込まれるから、右か左に避けながら足を切り落とす事。こちらに向かって走ってくるよ!!」
蜘蛛は庵をみると、バタつかせていた足を止めて庵に向かってくる。
庵は夜神に言われた通り、蜘蛛の正面を避けて右に移動し、すれ違いざまに刀の狙いを足に定めて斬り込む。
硬いものがぶつかる。刀を弾く衝撃がくる。
だがここで手を緩めてはいけない。そんなことをしたら自分が「死ぬ」だけだ。
「だっ━━━━━━!!」
掛け声を上げて、足を落とす。勢いよく走っていた蜘蛛は片足がなくなっただけで、バランスを崩して倒れる。
すると、庵は蜘蛛の背中を駆けていくと、首に思いっ切り刀を振り落として首を落とす。
「やれば出来るんじゃん。何であんなに不安がっていたのか分からないわ」
夜神はそう言って庵を褒めた。出来たのなら褒めるのは大切なこと。褒めて伸ばす!これ大事よね。
ゼーゼー言いながら肩を大きく上下に動かしている、庵にニッコリする。
「庵君。お疲れ様。早く降りておいで。そして巻き込まれないように私の近くに来て頂戴」
「へっ?・・・・分かりました」
庵は飛び降りて、夜神の隣に来る
「さてと、後の残りを討伐しますか。全部隊に警告します。皆離れて!!」
夜神は大声で部隊に指示をだす。すると、学生達を引っ張って部隊の人間がDクラスから離れていく
「庵君。見ていてね。これが「高位クラス武器」の強さだよ」
そう言って、夜神は刀の柄に手を置いた。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
彼氏に別れを告げたらヤンデレ化した
Fio
恋愛
彼女が彼氏に別れを切り出すことでヤンデレ・メンヘラ化する短編ストーリー。様々な組み合わせで書いていく予定です。良ければ感想、お気に入り登録お願いします。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
鬼より強い桃太郎(性的な意味で)
久保 ちはろ
恋愛
桃太郎の幼馴染の千夏は、彼に淡い恋心を抱きつつも、普段から女癖の悪い彼に辟易している。さらに、彼が鬼退治に行かないと言い放った日には、千夏の堪忍袋の緒も切れ、彼女は一人鬼ヶ島に向かう。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる