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婚約者の恋
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第三者の手によって契約者の命を絶つ。
アーリシアンの命を救うためには、自分の命を差し出さなければならない。自分が助かりたいのであれば、アーリシアンの命を……選べるはずもない。
「ご理解いただけたか?」
ニヤリ、とムシュウが笑う。合わせるように、ラセルも笑った。
「あんたの言ってることはわかる。が、従うことは出来ないな。そう簡単に命を投げ出せるほど軽くはないんでね」
「ふん、では仕方ないな。力ずくでいくとしよう。お前の仲間同様に」
「……は?」
「銀の矢の先には毒が仕込んである。さっき一人、その矢に当たったよ」
ばっ、と林の方を振り返る。二人の姿がない事に気付く。まさか、
「お前はアーリシアン様を殺しに来たのであろう? 蛮族め」
「不意打ち食らわせたあんたの方がよっぽど汚ねぇよっ」
シュッ
ナイフを飛ばす。が、ムシュウはそのナイフをさっと躱《かわ》した。銀色の矢が今度はラセルめがけて、飛ぶ。
「おっと、」
寸でのところで躱す。こんなことをしている場合じゃない。早く二人の元へ行かなければ。怪我をしたのはサーシャか? セルマージか? もし地上でサーシャが命を落とすようなことがあったら、と思うとラセルは気が気でなかった。
「悪いが、今はあんたに構ってる暇はない」
ピッ、と指を鳴らす。もわ、と空間が歪んだ。ムシュウの顔が見る見る間に強張った。
「なっ、まさか! お前っ?」
そしてそれきり、姿を消したのである。
*****
「サーシャ! セルマージ!」
ラセルは外へ駆け出していた。林の中を見渡すと、大木に寄りかかるようにして二人が重なり合っている。一瞬躊躇したラセルだったが、セルマージの様子がおかしいことに気付き駆け寄る。
「セルマージ!」
「ラセル様!」
青い顔をして声を上げたのはサーシャ。二人は抱き合っていたのではない。セルマージが倒れないよう、サーシャが支えていたのだ。セルマージの肩には赤いシミが広がっている。どうやら矢を受けたのはセルマージだったようだ。
「ラセル様! セルマージは私を庇って矢を受けたのですっ。止血はしたのですが、急に苦しみ出して、」
なるほど、傷口には布が巻かれている。だが、顔色は悪く、呼吸も乱れていた。
「……ラ…セル…様」
「喋るな、セルマージ!」
「い…いえ。これは……毒による…もの。もはや、助かりますまい」
「そんなっ、セルマージ!」
サーシャがすがりつく。
「……どうか…ラセル…様、サーシャ様を…サーシャ様のことを……」
「お願い! 死なないでセルマージ! 私を置いて行かないで!」
「……サーシャ…様?」
困ったように微笑を浮かべて、ラセル。
「そうか、わかった」
これではっきりした。サーシャもまた……それはラセルにとって嬉しいことでもあり、少々寂しいことでもあった。都合のいい話ではあるが。
「サーシャ、ちょっと外して」
ぴったりとセルマージに寄り添うサーシャを半ば強引に引き離すと、ラセルはセルマージを寝かせた。
「一体、なにを?」
不安げなサーシャ。
ラセルは掌を握り締め空へと突き上げた。そしてゆっくりと開く。その掌には、小さな淡い光が宿っていた。口元まで運び、言葉を乗せる。淡いその光が更に強く輝きを放つ。
「……これはっ、」
ふっ、と息を吹きかけると、光はスッとセルマージの体の中に消えた。
「ラセル様、これは光魂術っ?」
サーシャが驚くのも無理はなかった。これはピグルたちの使う幻術の一種なのだから。地上に生きる弱き者達の編み出した癒しの術。魔物には無縁のものだった。
「くっ、ラセル…様」
肩を庇うようにしてセルマージが半身を起こした。顔色も随分よくなっている。毒は……抜けたのだ。
「セルマージ!」
サーシャが手を差し出し、彼を抱き起こそうとする。が、セルマージはサーシャの手を振り払った。キッ、とラセルを睨むと罵声を浴びせる。
「あなたは腐ってしまわれたのか!」
「……セルマージ、」
「どうして、どうしてこのようなことをっ」
矢を放たれたセルマージは、強き者に敗れ死ぬ筈だったのだ。例え不意打ちだったとしても、交わせなかったのは自らの不注意。この世で尤も大切な人を庇って死ぬのであれば、セルマージにとってこれほどの名誉はなかったであろう。それなのに……、
「どうして私を助けたのですっ?」
彼の気持ちは痛いほどよくわかった。これが正しい魔物の姿だ。ラセルこそが、間違っている。しかし、
「お前がいなくなったら、サーシャはどうなるんだ?」
はっ、と息を飲む二人。サーシャが慌ててその場を取り繕うとするが、ラセルは口を挟ませなかった。
「サーシャ、君は気が付いたんだろう? 自分の気持ちに。それに、セルマージの気持ちにも」
「ラセル様っ、」
慌てる、サーシャ。
「セルマージ、お前もだ。本当は誰よりもサーシャのことをよく理解している」
「そんなっ、そんな無責任なことをっ」
ゆら、とセルマージが立ち上がる。今にも飛びかかりそうな形相だった。
「今までサーシャ様がどんなお気持ちであなたを待っていたか! どれほど、あなたとの婚儀を心待ちにしていたか! あなたのことをどれほど思っていたか!」
「待って!」
詰め寄るセルマージを止めたのはサーシャ。苦しそうに顔を歪めて、セルマージの前に立つ。うまく言葉を紡げず、一呼吸置いた後ラセルを見上げ、言った。
「ラセル様、おっしゃる通りです。私、気付いてしまいましたわ。私が誰より側にいて欲しいのはラセル様じゃない。私が辛い思いをしていたとき、いつも慰め、側にいてくれたのはセルマージ。さっきだってそう。私を、身を挺して守ってくれたのはあなたじゃなかった……」
「……サーシャ…様?」
驚くセルマージを横目に、ラセルは胸を撫で下ろす。
こんな展開、考えたこともなかった。自分が思いを募らせたのは高嶺の花。決して手に入れることの出来ない、美しい花。その彼女が、今何と?
「サーシャ、セルマージと共に地の宮へ戻りなさい。そしてラセルは死んだ、と伝えてくれないか?」
「ラセル様っ?」
何か言いた気なセルマージを手で制する。
「俺は地の宮には戻らない。……それが一番いいような気がするよ」
親の期待にも応えられるわけじゃない。地位にも誇りにも興味はないのだ。
「ですが、」
サーシャが言葉に詰まりながらもラセルに問う。
「私たちがそのようなことを言ったとして、父上様は信じますか? そんな嘘、すぐにばれてしまうではありませんか」
「これを持って行けばよい」
手にしたのはセルマージを貫いた、矢。矢先には毒が仕込んである。この毒にやられたということにすれば、信じざるを得まい。
「亡骸は、と問われたら?」
「流れ矢に当たって死んだ魔物の亡骸など、宮に入れるなと言うだろう。獣に食わせたとか何とか、適当に誤魔化してくれればいい。これで親父も諦めが付くだろうよ」
「……しかし、」
食い下がるセルマージ。
「しかしラセル様、これからどうするおつもりで?」
「……売られた喧嘩は買うさ。だが、魔物と精霊でいらぬモメごと起こすのはごめんだ。これはあくまで、俺個人の問題だからな」
きっ、と小屋の方を睨みつける。もうあの場所に男の気配はなかった。あの力を使って飛ばしてしまったのだ。今頃どこかで地団太を踏んでいるだろう。
「それが済んだら、また地上で一人、のんびり暮らすさ。俺には一人が性に合ってる」
クス、と笑う。それはセルマージのよく知る、昔と同じ……自由気侭に生きていた頃のラセルの顔だった。何物にも縛られず、誰の指図も受けず。セルマージの好きだった、ラセルだ。
「……わかりました」
「セルマージっ?」
セルマージはサーシャの肩にそっと手を置き、ラセルを見た。
「サーシャ様のことは私が責任を持って幸せにいたします。多少困難はあるかと思いますが、なんとかします。どうぞ、ラセル様……お元気で」
まっすぐにラセルを見つめる。ラセルもまた、黙ってセルマージを見返した。自分の、唯一の理解者。彼に、一体どれだけ助けられてきたことか。一生の別れと思えば感情もあるが、敢えてそれを振り払いラセルは言った。
「達者で」
「はい」
「サーシャも」
「……はい」
二人は肩を寄せ合うように歩き出した。これから、地の宮は大騒ぎになるだろう。が、あの二人は心配ない。きっとセルマージがうまくやるだろうと、ラセルは確信していたのである。
「……さて、と」
二人の姿を見送ると、ラセルは小屋に向かって歩き出した。あの男はここに戻ってくるはずだ。……いや、戻ってきてもらわないと困るのだ。
「アーリシアン、大丈夫なんだろうな」
そう、呟いてからはっとする。この一言が誤解を生むのだ。
「いかん、いかん。トラブルの元凶を案じてどうする」
ブルル、と頭を振ると、家の中へと姿を消した。
マリムのことは、ついぞ思い出さなかったのである……。
アーリシアンの命を救うためには、自分の命を差し出さなければならない。自分が助かりたいのであれば、アーリシアンの命を……選べるはずもない。
「ご理解いただけたか?」
ニヤリ、とムシュウが笑う。合わせるように、ラセルも笑った。
「あんたの言ってることはわかる。が、従うことは出来ないな。そう簡単に命を投げ出せるほど軽くはないんでね」
「ふん、では仕方ないな。力ずくでいくとしよう。お前の仲間同様に」
「……は?」
「銀の矢の先には毒が仕込んである。さっき一人、その矢に当たったよ」
ばっ、と林の方を振り返る。二人の姿がない事に気付く。まさか、
「お前はアーリシアン様を殺しに来たのであろう? 蛮族め」
「不意打ち食らわせたあんたの方がよっぽど汚ねぇよっ」
シュッ
ナイフを飛ばす。が、ムシュウはそのナイフをさっと躱《かわ》した。銀色の矢が今度はラセルめがけて、飛ぶ。
「おっと、」
寸でのところで躱す。こんなことをしている場合じゃない。早く二人の元へ行かなければ。怪我をしたのはサーシャか? セルマージか? もし地上でサーシャが命を落とすようなことがあったら、と思うとラセルは気が気でなかった。
「悪いが、今はあんたに構ってる暇はない」
ピッ、と指を鳴らす。もわ、と空間が歪んだ。ムシュウの顔が見る見る間に強張った。
「なっ、まさか! お前っ?」
そしてそれきり、姿を消したのである。
*****
「サーシャ! セルマージ!」
ラセルは外へ駆け出していた。林の中を見渡すと、大木に寄りかかるようにして二人が重なり合っている。一瞬躊躇したラセルだったが、セルマージの様子がおかしいことに気付き駆け寄る。
「セルマージ!」
「ラセル様!」
青い顔をして声を上げたのはサーシャ。二人は抱き合っていたのではない。セルマージが倒れないよう、サーシャが支えていたのだ。セルマージの肩には赤いシミが広がっている。どうやら矢を受けたのはセルマージだったようだ。
「ラセル様! セルマージは私を庇って矢を受けたのですっ。止血はしたのですが、急に苦しみ出して、」
なるほど、傷口には布が巻かれている。だが、顔色は悪く、呼吸も乱れていた。
「……ラ…セル…様」
「喋るな、セルマージ!」
「い…いえ。これは……毒による…もの。もはや、助かりますまい」
「そんなっ、セルマージ!」
サーシャがすがりつく。
「……どうか…ラセル…様、サーシャ様を…サーシャ様のことを……」
「お願い! 死なないでセルマージ! 私を置いて行かないで!」
「……サーシャ…様?」
困ったように微笑を浮かべて、ラセル。
「そうか、わかった」
これではっきりした。サーシャもまた……それはラセルにとって嬉しいことでもあり、少々寂しいことでもあった。都合のいい話ではあるが。
「サーシャ、ちょっと外して」
ぴったりとセルマージに寄り添うサーシャを半ば強引に引き離すと、ラセルはセルマージを寝かせた。
「一体、なにを?」
不安げなサーシャ。
ラセルは掌を握り締め空へと突き上げた。そしてゆっくりと開く。その掌には、小さな淡い光が宿っていた。口元まで運び、言葉を乗せる。淡いその光が更に強く輝きを放つ。
「……これはっ、」
ふっ、と息を吹きかけると、光はスッとセルマージの体の中に消えた。
「ラセル様、これは光魂術っ?」
サーシャが驚くのも無理はなかった。これはピグルたちの使う幻術の一種なのだから。地上に生きる弱き者達の編み出した癒しの術。魔物には無縁のものだった。
「くっ、ラセル…様」
肩を庇うようにしてセルマージが半身を起こした。顔色も随分よくなっている。毒は……抜けたのだ。
「セルマージ!」
サーシャが手を差し出し、彼を抱き起こそうとする。が、セルマージはサーシャの手を振り払った。キッ、とラセルを睨むと罵声を浴びせる。
「あなたは腐ってしまわれたのか!」
「……セルマージ、」
「どうして、どうしてこのようなことをっ」
矢を放たれたセルマージは、強き者に敗れ死ぬ筈だったのだ。例え不意打ちだったとしても、交わせなかったのは自らの不注意。この世で尤も大切な人を庇って死ぬのであれば、セルマージにとってこれほどの名誉はなかったであろう。それなのに……、
「どうして私を助けたのですっ?」
彼の気持ちは痛いほどよくわかった。これが正しい魔物の姿だ。ラセルこそが、間違っている。しかし、
「お前がいなくなったら、サーシャはどうなるんだ?」
はっ、と息を飲む二人。サーシャが慌ててその場を取り繕うとするが、ラセルは口を挟ませなかった。
「サーシャ、君は気が付いたんだろう? 自分の気持ちに。それに、セルマージの気持ちにも」
「ラセル様っ、」
慌てる、サーシャ。
「セルマージ、お前もだ。本当は誰よりもサーシャのことをよく理解している」
「そんなっ、そんな無責任なことをっ」
ゆら、とセルマージが立ち上がる。今にも飛びかかりそうな形相だった。
「今までサーシャ様がどんなお気持ちであなたを待っていたか! どれほど、あなたとの婚儀を心待ちにしていたか! あなたのことをどれほど思っていたか!」
「待って!」
詰め寄るセルマージを止めたのはサーシャ。苦しそうに顔を歪めて、セルマージの前に立つ。うまく言葉を紡げず、一呼吸置いた後ラセルを見上げ、言った。
「ラセル様、おっしゃる通りです。私、気付いてしまいましたわ。私が誰より側にいて欲しいのはラセル様じゃない。私が辛い思いをしていたとき、いつも慰め、側にいてくれたのはセルマージ。さっきだってそう。私を、身を挺して守ってくれたのはあなたじゃなかった……」
「……サーシャ…様?」
驚くセルマージを横目に、ラセルは胸を撫で下ろす。
こんな展開、考えたこともなかった。自分が思いを募らせたのは高嶺の花。決して手に入れることの出来ない、美しい花。その彼女が、今何と?
「サーシャ、セルマージと共に地の宮へ戻りなさい。そしてラセルは死んだ、と伝えてくれないか?」
「ラセル様っ?」
何か言いた気なセルマージを手で制する。
「俺は地の宮には戻らない。……それが一番いいような気がするよ」
親の期待にも応えられるわけじゃない。地位にも誇りにも興味はないのだ。
「ですが、」
サーシャが言葉に詰まりながらもラセルに問う。
「私たちがそのようなことを言ったとして、父上様は信じますか? そんな嘘、すぐにばれてしまうではありませんか」
「これを持って行けばよい」
手にしたのはセルマージを貫いた、矢。矢先には毒が仕込んである。この毒にやられたということにすれば、信じざるを得まい。
「亡骸は、と問われたら?」
「流れ矢に当たって死んだ魔物の亡骸など、宮に入れるなと言うだろう。獣に食わせたとか何とか、適当に誤魔化してくれればいい。これで親父も諦めが付くだろうよ」
「……しかし、」
食い下がるセルマージ。
「しかしラセル様、これからどうするおつもりで?」
「……売られた喧嘩は買うさ。だが、魔物と精霊でいらぬモメごと起こすのはごめんだ。これはあくまで、俺個人の問題だからな」
きっ、と小屋の方を睨みつける。もうあの場所に男の気配はなかった。あの力を使って飛ばしてしまったのだ。今頃どこかで地団太を踏んでいるだろう。
「それが済んだら、また地上で一人、のんびり暮らすさ。俺には一人が性に合ってる」
クス、と笑う。それはセルマージのよく知る、昔と同じ……自由気侭に生きていた頃のラセルの顔だった。何物にも縛られず、誰の指図も受けず。セルマージの好きだった、ラセルだ。
「……わかりました」
「セルマージっ?」
セルマージはサーシャの肩にそっと手を置き、ラセルを見た。
「サーシャ様のことは私が責任を持って幸せにいたします。多少困難はあるかと思いますが、なんとかします。どうぞ、ラセル様……お元気で」
まっすぐにラセルを見つめる。ラセルもまた、黙ってセルマージを見返した。自分の、唯一の理解者。彼に、一体どれだけ助けられてきたことか。一生の別れと思えば感情もあるが、敢えてそれを振り払いラセルは言った。
「達者で」
「はい」
「サーシャも」
「……はい」
二人は肩を寄せ合うように歩き出した。これから、地の宮は大騒ぎになるだろう。が、あの二人は心配ない。きっとセルマージがうまくやるだろうと、ラセルは確信していたのである。
「……さて、と」
二人の姿を見送ると、ラセルは小屋に向かって歩き出した。あの男はここに戻ってくるはずだ。……いや、戻ってきてもらわないと困るのだ。
「アーリシアン、大丈夫なんだろうな」
そう、呟いてからはっとする。この一言が誤解を生むのだ。
「いかん、いかん。トラブルの元凶を案じてどうする」
ブルル、と頭を振ると、家の中へと姿を消した。
マリムのことは、ついぞ思い出さなかったのである……。
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❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
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