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第一章 異世界召喚者
五談~召喚×三人登場!~
しおりを挟む何か任務ぽい感じの言い訳を……。あっ!思い付いた。
「陰月君!」
「はい!」
「魔王の写真て撮ってこれる?」
「写真ですか?しかも魔王の?」
「そう!」
魔王は私の嫁にすると決めているけど、会ったことも見たこともないだよね~。当然魔王も私の事知らないしね。勇者が召喚された事は知ってそうだけど……。是非未来の嫁の顔を見てみたい!
場所を調べて私が直接出向くことも考えたけど行ってる間にメイドさんが迎えに来たら困るし、いきなり会うのは緊張する!だから、まずは写真だ!
「そうですね……出来るとは思いますが私ですと、城への侵入で見つかり大騒ぎになると思います、多少は隠密魔法に探索魔法も使えますが専門ではありませんので……申しわけございません、お役にたてず……」
「いい得意不得意があるから顔上げて!そんの深々頭下げないで!大丈夫専門の子に行ってもらうから!」
手本のような綺麗な土下座だった……。初めてだよ、土下座されたの、こんな形で土下座を見ることとなるとは思わなかった。この悪魔少し私への忠義が過剰じゃないだろうか……。以後発言に気を付けよう。
だが、確かに隠密と探索能力がないと魔王の城に侵入できないし、機動力がないとそもそも魔王の所まで行けないよな。それに外の事も知りたいし……。
「陰月君、誰を行かせたらいいと思う?」
「そうですね、この世界の状況がわかりませんから最低でもSランクの者に行かせた方がいいと思います」
「ん~、出来るかぎり目立たない方がいいから大きい子は駄目だよな~」
「探索と隠密に機動力にも優れていなけらばなりませんね」
「人型の方が何かといいし……随分限られてくるなぁ~」
「そうですね……」
それから、陰月君と話し合い3人決まった。
「『サモン』『紅葉』『銀杏』『梛』」
召喚魔法を唱えると陰月の時みたいに床に魔方陣が出現する。でも色が違うのがあるから種族で変わるのかな?茶色、紫色、緑色とイルミネーションみたいにカラフルな彩りだ。
「おぉ!ヴァイス様やぁわ~」
「…………ヴァイス様…」
「ヴァイス様どうもスッ!」
「どうもです~そして、白か唐山て呼んでください」
紅葉が商人みたいな格好と口調のオレンジ髪に緑色の瞳の化け猫、銀杏は神官のような黒ローブと黒髪に紅の瞳の悪魔、最後に梛は私とは違う感じの着物に深い蒼髪に金色の瞳の水竜。
私の部屋が一気に窮屈になった。皆今は人型になってもらってるけどこれ本来の姿になると部屋突き破るんだろうなぁ。それにしても、皆見事に種類がバラバラだ。能力のみで選んだからこうなるよな。性別も男、女、男である。まぁ、化け猫と悪魔はどちらにでもなれるらしいけど。
「それで、ワチらは魔王の写真を撮ってきたらいいんですかい?」
「そうだけど……何で出てきてすぐ分かったんだ?」
「陰月さんに教えてもらったスッ!」
「えっ?いつ話したの?」
「私達は召喚魔物同士で意思の伝達が出来るのです、白様も出来ますよ」
「マジで!?」
「マジです」
へー、凄いなぁー。それと陰月君意外とノリいいだな、マジとか言うんだ、意外だ……。
それはそうと、では私もやってみようではないか!楽しそうだし、念じる感じでいいのかな?
『オーバー、聞こえるー?』
『聞こえます』
『聞こえとるよ~』
『……良好……』
『オーバースッゥー!』
『おぉ!なんか感動!じゃあ、紅葉チと銀杏さんと梛宜しくね~』
『何でチなのか分からんけど了解や~』
『……合点……』
『何でオレだけ呼び捨て!?』
皆頑張ってね~。呼び名は愛称だよ!えっ?梛だけ愛称ないて?だってそっちの方がしっくりくるんだよね。
『白様、酷いスッ……』
『えっ?』
『白様意思の伝達中は思考も我々に届きます』
『えー、マジで?』
『マジです』
◆◆◆◆◆
紅葉(モミジ)銀杏(イチョウ)梛(ナギ)です。全て葉っぱの名前にしました。
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