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モブ的な学校生活2

モブ女子の買い物は騒がしく1

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今日は畑の肥料を買いに市場に出てきた。前にカツレアさんが教えてくれた手袋の店がある地区に比べてここは庶民向けで活気がある。
服も最流行の服から古着まで様々で掘り出し物が手に入ると気分も上がるし見ているだけで楽しい。
それに自分の畑や田んぼの作物を売る人もいて農業をする人同士のコミュニケーションの場所でもあった。

肥料屋には麻袋に入った肥料が売られている。肥料は作物、目的によって違うからここの量り売りは肥料の配合率を変えて育成実験をしたいとき等にとても重宝する。

「お、モブーナさんのところのお嬢さん。今日はお母さんのお使いかい」

母娘でお世話になっている肥料屋のおじさんが話しかけてきた。

「今日は私の畑にまく肥料を買いに来たんです」

他愛のない話をしながら今日は草木灰を小袋2つ分を買った。

「お嬢さんはもうミーシャのハンドメイドショップに行ったかい?」

「ハンドメイドショップ?最近、出来た店ですか?」

「ああ、市場の端で新しくテントを張った店だよ。フランソワーズの隣だ。古いドレスやレース製品を小物や流行りの手袋に仕立てなおしているそうだよ。若い子の間でおしゃれな手袋が流行っているんだろ。たまにしか出店してないが今日は店を開けているよ。」

私とおじさんはお金の受け渡しや肥料の受け取りをしながら話をした。

「ありがとうございます。見に行ってみます」
  
「ありがとうございました。またのお越しを」

お互いに頭を下げて私は店をあとにした。

フランソワーズさんは髪留めなどのアクセサリーを売っている店でそろそろ夏物が販売されるころだ。そっちも見てみようと思いながら、他の店もチェックしつつ市場の端に向かう。

「あら?モブーナさん?」

店と店の間の通路から出てきたローラさんと私はばったり出会った。

「あっ、ローラさん?こんにちは」

「こんにちは。モブーナさんもお買い物ですか」

「私のことはレイリリでいいよ。今日は私も買い物にきたんだよ」

ちょっと立ち止まって挨拶をして、どちらともなく足が前に進む。

「もしかしてミーシャのハンドメイドショップへ行くの?」

「うん。知り合いから手袋を売っているって教えてもらったから見に行こうと思って」

「手袋、いいわよね~。私もデート用に手袋を見に行こうと思ったの」

「デート用!?誰とデート!?」

思いがけない言葉に驚いて勢いで聞いてしまった。

「未来の彼氏♡っと言ってもまだ候補もいなんだけどね」

舌をペロッと出して笑うローラ。
女子力半端ねえ。魔性の女・・・・・・魔性の女が私の目の前にいるわ。

遠くからでも分かる色取り取りの服をきた人だかりが見えてきた。市場の自警団の制服もちらほらと見える。フランソワーズさんの店は人気だけど自警団が整理に来るほどではない。新しいお店はすごく繁盛しているみたいだ。
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