20 / 34
モブ的な校外魔法実習1
朝
しおりを挟む
爽やかな朝。ただいま5時です。鳥が鳴いています。天気は良いです。
だけど実習が終わると反省文5枚が待っている私の気分はどんよりしていたけど身支度を整える。
最後の集合時間は9時30分。これは帰宅前にスライムの核をいくつ集められたか確認するためと帰宅前に点呼をするためだ。それまでに私達はスライムの核を6個集める必要がある。
「おはあう。エイイイ」
後ろからほとんど目の開いていないケイティがなにかを言ってきた。彼女は早起きが苦手なようだ。
「おはよう。ケイティ。大丈夫?水は持ってる?顔を洗って目を覚ましたほうがいいよ」
「ふああぃ」
あくび混じりの返事が返ってきた。挨拶をしていると男子用のテントからセラビーも出てきた。
「おはよう。ケイティ、レイリリ。パンを食べながらわなを見にいこうか」
彼はケイティより目が開いていたものの眠たそうな声をしていた。
「おはああ、えあい゛ー」
「おはよう。セラビーも眠そうだね」
「うん。いつもはまだ寝ているからね。でも核のためには早起きしないとだめだから」
まだ眠たそうな二人が身支度を整えている間に私は朝食としてバターを塗ったパンを用意した。昨日はバターを使わないとこだわっていたケイティだけど眠たすぎて頭が働かないのか特に怒ったりせずバターを塗ったパンを渡すと受け取った。食べる時間を取るのがもったいなくて三人でモソモソとパンを食べながら川に向かった。
道を進みながら途中に仕掛けた罠を確認するけどスライムはいなかった。期待していた川のそばに仕掛けた罠もスライムが一匹もかかっていなかった。それどころか壊されている罠が増えていた。
ケイティの眉を剃った跡が眉間に寄る。
「スライム全部抹殺してやる!」
爽やかな朝をスライム汁で塗り潰す発言をするケイティ。そんな彼女をみてセラビーは苦笑いを浮かべていた。
「落ち着いて。スライムが壊したとは限らないよ。たとえスライムがやったとしても無鉄砲に突っ込んだら倒せないよ」
「そうだよ。ケイティ、落ち着いて。本当ならセラビーが一番怒ってるところなんだから。それに怒ったままだと上手くいかないよ」
セラビーと私でケイティをなだめると彼女は「スライム共、覚えてやがれ!」と悪役の言うセリフを吐いたのでセラビーが苦笑いを深くしていた。
スライムとの一回戦目はケイティの怒りが収まらずパラライズの命中率が下がっていた。しかし、スライムを逃してしまったことが彼女の集中力をあげたようで二回戦目からはパラライズの命中率がグンと上がった。
セラビーは戦闘で経験値が上がって攻撃魔法の威力が上がりスライムを倒す時間が短くなった。集合時間ギリギリになったけど二人のおかげでスライムの核が9個集まった。
私達はキャンプ地点に戻った。
「先生。スライムの核を9個集めました」
セラビーがグループの代表でチェック係のアメリア先生に集めた核を渡した。私とケイティは彼の後ろで待機する。
「はい、スライムの核9個確認しました。時間内に達成できましたね」
先生が優しく微笑んでくれたので補講は免れたと思った。
「でもね。残念だけどあなた達のチームは9位だったの。補講は嫌かもしれないけど皆より一日多く経験できると思って頑張ってね」
優しい微笑みのまま9位という順位を伝える先生。他の人は一日補講だけど私は追加で5枚の反省文です。せめて反省文はなしにしてもらえませんかと言いたいけど恥ずかしくて言えなかった。
いろいろとあった実習は無事?に終わることができた。
だけど実習が終わると反省文5枚が待っている私の気分はどんよりしていたけど身支度を整える。
最後の集合時間は9時30分。これは帰宅前にスライムの核をいくつ集められたか確認するためと帰宅前に点呼をするためだ。それまでに私達はスライムの核を6個集める必要がある。
「おはあう。エイイイ」
後ろからほとんど目の開いていないケイティがなにかを言ってきた。彼女は早起きが苦手なようだ。
「おはよう。ケイティ。大丈夫?水は持ってる?顔を洗って目を覚ましたほうがいいよ」
「ふああぃ」
あくび混じりの返事が返ってきた。挨拶をしていると男子用のテントからセラビーも出てきた。
「おはよう。ケイティ、レイリリ。パンを食べながらわなを見にいこうか」
彼はケイティより目が開いていたものの眠たそうな声をしていた。
「おはああ、えあい゛ー」
「おはよう。セラビーも眠そうだね」
「うん。いつもはまだ寝ているからね。でも核のためには早起きしないとだめだから」
まだ眠たそうな二人が身支度を整えている間に私は朝食としてバターを塗ったパンを用意した。昨日はバターを使わないとこだわっていたケイティだけど眠たすぎて頭が働かないのか特に怒ったりせずバターを塗ったパンを渡すと受け取った。食べる時間を取るのがもったいなくて三人でモソモソとパンを食べながら川に向かった。
道を進みながら途中に仕掛けた罠を確認するけどスライムはいなかった。期待していた川のそばに仕掛けた罠もスライムが一匹もかかっていなかった。それどころか壊されている罠が増えていた。
ケイティの眉を剃った跡が眉間に寄る。
「スライム全部抹殺してやる!」
爽やかな朝をスライム汁で塗り潰す発言をするケイティ。そんな彼女をみてセラビーは苦笑いを浮かべていた。
「落ち着いて。スライムが壊したとは限らないよ。たとえスライムがやったとしても無鉄砲に突っ込んだら倒せないよ」
「そうだよ。ケイティ、落ち着いて。本当ならセラビーが一番怒ってるところなんだから。それに怒ったままだと上手くいかないよ」
セラビーと私でケイティをなだめると彼女は「スライム共、覚えてやがれ!」と悪役の言うセリフを吐いたのでセラビーが苦笑いを深くしていた。
スライムとの一回戦目はケイティの怒りが収まらずパラライズの命中率が下がっていた。しかし、スライムを逃してしまったことが彼女の集中力をあげたようで二回戦目からはパラライズの命中率がグンと上がった。
セラビーは戦闘で経験値が上がって攻撃魔法の威力が上がりスライムを倒す時間が短くなった。集合時間ギリギリになったけど二人のおかげでスライムの核が9個集まった。
私達はキャンプ地点に戻った。
「先生。スライムの核を9個集めました」
セラビーがグループの代表でチェック係のアメリア先生に集めた核を渡した。私とケイティは彼の後ろで待機する。
「はい、スライムの核9個確認しました。時間内に達成できましたね」
先生が優しく微笑んでくれたので補講は免れたと思った。
「でもね。残念だけどあなた達のチームは9位だったの。補講は嫌かもしれないけど皆より一日多く経験できると思って頑張ってね」
優しい微笑みのまま9位という順位を伝える先生。他の人は一日補講だけど私は追加で5枚の反省文です。せめて反省文はなしにしてもらえませんかと言いたいけど恥ずかしくて言えなかった。
いろいろとあった実習は無事?に終わることができた。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説

転生しても山あり谷あり!
tukisirokou
ファンタジー
「転生前も山あり谷ありの人生だったのに転生しても山あり谷ありの人生なんて!!」
兎にも角にも今世は
“おばあちゃんになったら縁側で日向ぼっこしながら猫とたわむる!”
を最終目標に主人公が行く先々の困難を負けずに頑張る物語・・・?

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね
いくみ
ファンタジー
パトリシアは卒業パーティーで婚約者の王子から婚約破棄を言い渡される。
しかし、これは、本人が待ちに待った結果である。さぁこれからどうやって私の13年を返して貰いましょうか。
覚悟して下さいませ王子様!
転生者嘗めないで下さいね。
追記
すみません短編予定でしたが、長くなりそうなので長編に変更させて頂きます。
モフモフも、追加させて頂きます。
よろしくお願いいたします。
カクヨム様でも連載を始めました。

転生したら使用人の扱いでした~冷たい家族に背を向け、魔法で未来を切り拓く~
沙羅杏樹
恋愛
前世の記憶がある16歳のエリーナ・レイヴンは、貴族の家に生まれながら、家族から冷遇され使用人同然の扱いを受けて育った。しかし、彼女の中には誰も知らない秘密が眠っていた。
ある日、森で迷い、穴に落ちてしまったエリーナは、王国騎士団所属のリュシアンに救われる。彼の助けを得て、エリーナは持って生まれた魔法の才能を開花させていく。
魔法学院への入学を果たしたエリーナだが、そこで待っていたのは、クラスメイトたちの冷たい視線だった。しかし、エリーナは決して諦めない。友人たちとの絆を深め、自らの力を信じ、着実に成長していく。
そんな中、エリーナの出生の秘密が明らかになる。その事実を知った時、エリーナの中に眠っていた真の力が目覚める。
果たしてエリーナは、リュシアンや仲間たちと共に、迫り来る脅威から王国を守り抜くことができるのか。そして、自らの出生の謎を解き明かし、本当の幸せを掴むことができるのか。
転生要素は薄いかもしれません。
最後まで執筆済み。完結は保障します。
前に書いた小説を加筆修正しながらアップしています。見落としがないようにしていますが、修正されてない箇所があるかもしれません。
長編+戦闘描写を書いたのが初めてだったため、修正がおいつきません⋯⋯拙すぎてやばいところが多々あります⋯⋯。
カクヨム様にも投稿しています。

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる