13 / 34
モブ的な校外魔法実習1
罠作戦1
しおりを挟む
私達は林の端にある川に来た。スライムを狩るのに一番良い場所と判断したのは私達以外にもいてすでに他のグループがスライムと戦闘に入っている。
彼らの邪魔にならないようにセラビーの指示で川の下流を目指す。
「ところでさ、罠を仕掛けるために静かで人が少ない所を探すなら普通は上流を目指すもんじゃないの?」
ケイティの質問にセラビーが小さく首を振った。
「多分、きっと皆もそう思って上流に行くよ。ダンジョン攻略なら川の上流に向かうのが正しいと思う。
坂を上がるのはしんどいから自然と魔物も体力があって強いものが集まるし、基地を作るなら上から見下ろすことができる方が監視の目が届いて安全だからね。
だけど僕達はスライム狩りをするのが目的だから、僕は下流に向かうのが正しいと思うんだ」
「下流にスライムが集まっているの?スライムってあっちこっちにいるイメージだけど」
私がセラビーにたずねると彼はうなずいた。
「うん。実戦経験が少ないとはいえ僕達のレベルでも3人あつまればスライムを倒せる。だけど瀕死状態になると戦闘から逃げるスライムも多いはずだよ。
核を集めるために授業で使うスライムは弱いスライムだよね。弱くて瀕死のスライムが巣もないのに坂を上がるのは強い魔物と鉢合わせないように本能的に避けると思う。
そしてスライムにとって水は大事なものだから川から離れるのは考えにくいんだ。
だから安全で川がある場所を求めて下流に向かっていく。そう僕は思うんだ」
「なるほどね。その瀕死なスライムとなら攻撃力が低いあたし達でも戦えば勝てる。そういう算段だね」
「ええ。瀕死で注意力も散漫になるから罠にもかかりやすいと思ったんです」
「敬語なしっ」
「あっ、敬語を使わないのってきびしい」
セラビーは女子と話すときはいつも敬語。だからこ敬語を使わない話し方やケイティに敬語を注意されて困って笑う顔をするのを見るのは新鮮だった。
私達は他愛もない話をしながら歩いていった。
彼らの邪魔にならないようにセラビーの指示で川の下流を目指す。
「ところでさ、罠を仕掛けるために静かで人が少ない所を探すなら普通は上流を目指すもんじゃないの?」
ケイティの質問にセラビーが小さく首を振った。
「多分、きっと皆もそう思って上流に行くよ。ダンジョン攻略なら川の上流に向かうのが正しいと思う。
坂を上がるのはしんどいから自然と魔物も体力があって強いものが集まるし、基地を作るなら上から見下ろすことができる方が監視の目が届いて安全だからね。
だけど僕達はスライム狩りをするのが目的だから、僕は下流に向かうのが正しいと思うんだ」
「下流にスライムが集まっているの?スライムってあっちこっちにいるイメージだけど」
私がセラビーにたずねると彼はうなずいた。
「うん。実戦経験が少ないとはいえ僕達のレベルでも3人あつまればスライムを倒せる。だけど瀕死状態になると戦闘から逃げるスライムも多いはずだよ。
核を集めるために授業で使うスライムは弱いスライムだよね。弱くて瀕死のスライムが巣もないのに坂を上がるのは強い魔物と鉢合わせないように本能的に避けると思う。
そしてスライムにとって水は大事なものだから川から離れるのは考えにくいんだ。
だから安全で川がある場所を求めて下流に向かっていく。そう僕は思うんだ」
「なるほどね。その瀕死なスライムとなら攻撃力が低いあたし達でも戦えば勝てる。そういう算段だね」
「ええ。瀕死で注意力も散漫になるから罠にもかかりやすいと思ったんです」
「敬語なしっ」
「あっ、敬語を使わないのってきびしい」
セラビーは女子と話すときはいつも敬語。だからこ敬語を使わない話し方やケイティに敬語を注意されて困って笑う顔をするのを見るのは新鮮だった。
私達は他愛もない話をしながら歩いていった。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
大好きな恋愛ゲームの世界に転生したらモブだったので、とりあえず全力で最萌えキャラの死亡フラグをおっていきたいと思います!
赤蜻蛉
ファンタジー
メインで書いてた転生もののファンタジー恋愛小説!のつもりです。
長編書くのは実はこれが初めての作品なので、どうぞ暖かい目で見守って頂けたら嬉しいです。
他の小説サイトで書いてたモノを多少文章の誤字脱字や言い回しがおかしいところだけを直してアップしてます。
読み返しながら、色々複雑な気持ちです
。よろしくお願いします!

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。

家族もチート!?な貴族に転生しました。
夢見
ファンタジー
月神 詩は神の手違いで死んでしまった…
そのお詫びにチート付きで異世界に転生することになった。
詩は異世界何を思い、何をするのかそれは誰にも分からない。
※※※※※※※※※
チート過ぎる転生貴族の改訂版です。
内容がものすごく変わっている部分と変わっていない部分が入り交じっております
※※※※※※※※※

気づいたら美少女ゲーの悪役令息に転生していたのでサブヒロインを救うのに人生を賭けることにした
高坂ナツキ
ファンタジー
衝撃を受けた途端、俺は美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生していた!?
これは、自分が制作にかかわっていた美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生した主人公が、報われないサブヒロインを救うために人生を賭ける話。
日常あり、恋愛あり、ダンジョンあり、戦闘あり、料理ありの何でもありの話となっています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる