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モブ的な校外魔法実習1
初めての作戦会議
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クラッカーの合図と同時にスライムを探しに行く他のグループ。頼りにしているカツレアさんはグループの人と行ってしまったので自分でなんとかしなくてはいけない。なんとかしたいのだけど何をすれば良いのだろう?
「モブーナさん、シュヤーノさん、まずは作戦を立てましょう」
ナイスな発言。他のグループがスライムを探しに行く中で私はなにも出来ず動けないままかと思っていたけどジエラルさんが提案してくれた。
「作戦?そのへんの枝を拾ってスライムぼこって核取ればいいんじゃね?」
シュヤーノさんは聖魔法使いなのに攻撃は物理攻撃一本なんですね。今日の鼻ピアスはよく見ると小さな花飾りタイプなんですね。なんて脳内実況をしてみる。
「恥ずかしいけど僕の体力はすぐに限界がきちゃうんです。だからできるだけ戦わずにスライムを捕獲していきたいんです」
私も学校の戦闘訓練は苦手だし、モンスターと無理に戦いたくない派なので彼の作戦に賛成して頷く。
「まあ、あたしもさ、追っかけ回すのはファントム様だけにしたいけどさ。スライムと戦わない方法なんてあんの?」
ファントム様?流行りの歌劇の役者さん?流行に疎いからよくわからない。今度、カツレアさんに聞いてみよう。
「戦わずに核を集めるためにスライムが集まりやすい場所に罠を仕掛けましょう。
僕の魔法で穴を作って石の槍を中に立てて、穴を隠せばそこを通ったスライムが落ちて刺さる。原始的な罠ですがうまくいけば核が取れると思います」
「中等学校の授業の時に先生が言っていたけどスライムは基本的に水属性だったよね。集まりやすいと言えば湖や川だけどこの林にあるかな」
私達は地図を広げて水場を探すと林の端に川があった。
「じゃああたしらが向かうのはこの川で決まりだね」
「川に向かいながら何か木の実などを探して食料確保も同時に行いましょう」
「食料ならいざとなればお芋なら出せるから任せて」
「野営の時はモブーナさんの植物魔法って便利ですよね」
「攻撃や防御には全然役にたたないし、こういう時しか活躍できないからジエラルさんの魔法の方がいいな」
唐突にシュヤーノさんが俯いて私とジエラルさんに向かって両手を広げた。
「ストーーーップ!あんたたちさ、その敬語と家名呼びヤメれない?なんかムズムズしてくんだけど」
「えっ、敬語と家名で相手を呼ぶのってだめですか?」
不思議そうに首をかしげるジエラルさん。それを見て固まるシュヤーノさん。
うん。同じグループのなったから他人行儀はやめようって言ったのにそれを疑問に持たれたら困るのは分かるよ、シュヤーノさん。
「シュヤーノさんは同じチームの連携を高めるために名前で呼び合う関係になりたいんだよ」
この間、シュヤーノさんが怒ってひったくりを追いかけたのを見て理由はあれだったけど悪い人ではないと思うのでフォローを入れる。
「そうなんですか?シュヤーノさ…、あっ、名前が、えっと……」
「ケイティでいい。あんたの名前は?」
「僕はセラビーで、……セラビーだよ」
「私はレリリリ」
「レイリリとセラビーね。怪我したら言ってきな。あたしの聖魔法で治療してやっからさ」
ケイティは外見と短気な性格ではあるけど優しいひとだった。
「モブーナさん、シュヤーノさん、まずは作戦を立てましょう」
ナイスな発言。他のグループがスライムを探しに行く中で私はなにも出来ず動けないままかと思っていたけどジエラルさんが提案してくれた。
「作戦?そのへんの枝を拾ってスライムぼこって核取ればいいんじゃね?」
シュヤーノさんは聖魔法使いなのに攻撃は物理攻撃一本なんですね。今日の鼻ピアスはよく見ると小さな花飾りタイプなんですね。なんて脳内実況をしてみる。
「恥ずかしいけど僕の体力はすぐに限界がきちゃうんです。だからできるだけ戦わずにスライムを捕獲していきたいんです」
私も学校の戦闘訓練は苦手だし、モンスターと無理に戦いたくない派なので彼の作戦に賛成して頷く。
「まあ、あたしもさ、追っかけ回すのはファントム様だけにしたいけどさ。スライムと戦わない方法なんてあんの?」
ファントム様?流行りの歌劇の役者さん?流行に疎いからよくわからない。今度、カツレアさんに聞いてみよう。
「戦わずに核を集めるためにスライムが集まりやすい場所に罠を仕掛けましょう。
僕の魔法で穴を作って石の槍を中に立てて、穴を隠せばそこを通ったスライムが落ちて刺さる。原始的な罠ですがうまくいけば核が取れると思います」
「中等学校の授業の時に先生が言っていたけどスライムは基本的に水属性だったよね。集まりやすいと言えば湖や川だけどこの林にあるかな」
私達は地図を広げて水場を探すと林の端に川があった。
「じゃああたしらが向かうのはこの川で決まりだね」
「川に向かいながら何か木の実などを探して食料確保も同時に行いましょう」
「食料ならいざとなればお芋なら出せるから任せて」
「野営の時はモブーナさんの植物魔法って便利ですよね」
「攻撃や防御には全然役にたたないし、こういう時しか活躍できないからジエラルさんの魔法の方がいいな」
唐突にシュヤーノさんが俯いて私とジエラルさんに向かって両手を広げた。
「ストーーーップ!あんたたちさ、その敬語と家名呼びヤメれない?なんかムズムズしてくんだけど」
「えっ、敬語と家名で相手を呼ぶのってだめですか?」
不思議そうに首をかしげるジエラルさん。それを見て固まるシュヤーノさん。
うん。同じグループのなったから他人行儀はやめようって言ったのにそれを疑問に持たれたら困るのは分かるよ、シュヤーノさん。
「シュヤーノさんは同じチームの連携を高めるために名前で呼び合う関係になりたいんだよ」
この間、シュヤーノさんが怒ってひったくりを追いかけたのを見て理由はあれだったけど悪い人ではないと思うのでフォローを入れる。
「そうなんですか?シュヤーノさ…、あっ、名前が、えっと……」
「ケイティでいい。あんたの名前は?」
「僕はセラビーで、……セラビーだよ」
「私はレリリリ」
「レイリリとセラビーね。怪我したら言ってきな。あたしの聖魔法で治療してやっからさ」
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