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モブ的な学校生活1
モブ女子のお昼休みはちょっとブルー
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昼休み。私はカツレアさんとアレックスと一緒に中庭でお弁当を広げていた。
「ちょっとカツレアさん。聞いてほしいの。今日ね、朝から好きな女の子に告白してる男子の成功をお祝いするダンスに魔法で無理やり参加させられたのよ!朝からダンスさせられるなんてすんごい体力消耗するし迷惑だったの!」
私が叫ぶように訴えるとカツレアさんが目を丸くする。
「ええ!?そんなことがあったの!?婚約成立ならともかく恋が報われた祝いのダンスなんて身内だけでやって欲しいわね。私ならその場で抗議するわ。
モブーナさん、優しすぎるわ。嫌なことがあればはっきり言うべきよ」
カツレアさんは自分の身に起きたことのように憤慨してくれた。
「まあまあ、お嬢様。みんな、お嬢様みたいになんでも抗議を口にする人ばかりでは争いが絶えませんよ。
人を操るというのは高度な魔法ですからかなりの手練ですね。それに一人で立ち向かうのは分が悪いですよ。優しいモブーナさんが怪我をしてしまいますから今回は抗議せず正解ですよ。モブーナさんに美味しいお茶を用意しますから飲んでくださいね」
アレックスさんが水筒から湯気の立つお茶を注いだカップを私に手渡してくれた。一口飲むとふわりと気分が軽くなる。
「話が変わりますけど私が聞いた噂ですが今月中に他国の女性がお嬢様のクラスに転校してくるそうですよ」
アレックスさんが別のカップにお茶を注いでカツレアさんに手渡した。
「そうなの?先生たち、なにもおっしゃってなかったけれどこの時期に来るなんて珍しいわね」
たしかにカツレアさんが言うように学期の途中で転校してくるのは珍しい。夏や冬の長期休暇の後にくるならわかるけど
中途半端な5月になにがあったのだろうか。
「入学してすぐに問題でも起こしたのかしら。転校生が変な人でなければいいわね」
カツレアさんの言葉にうんうんと私は頷く。今日みたいにわざわざ登校中の他人を証人にしようと足止めして告白したがるような人でないこと願う。
「来月の実習でチームを組むことになるかもしれませんね」
アレックスさんに言われて来月にある魔法実習のことを思い出した。
「実習はアレックスは参加できないのよね。これも嫌な人と当たらなければいいのだけど………」
「私はカツレアさんと一緒のグループになりたいなあ」
「あら。わたしもよ。モブーナさんと一緒がいいわ」
来月の魔法実習は校外で一泊二日の戦闘授業と野営授業だ。
有事の際、魔法を使える人は魔法使いとして強制的に戦うことがある。その時のために魔法学校では実践授業や野営授業など戦闘に関する授業も含まれている。
私は攻撃魔法も補助魔法も使えない。芋しか作れないので物理攻撃とアイテムを使ってサポートするのだけど結構肩身の狭い思いをする。
この肩身の狭さは運動会で運動音痴が憂鬱になる感じに似ている。私はちょっとブルーな気持ちになった昼休みだった。
「ちょっとカツレアさん。聞いてほしいの。今日ね、朝から好きな女の子に告白してる男子の成功をお祝いするダンスに魔法で無理やり参加させられたのよ!朝からダンスさせられるなんてすんごい体力消耗するし迷惑だったの!」
私が叫ぶように訴えるとカツレアさんが目を丸くする。
「ええ!?そんなことがあったの!?婚約成立ならともかく恋が報われた祝いのダンスなんて身内だけでやって欲しいわね。私ならその場で抗議するわ。
モブーナさん、優しすぎるわ。嫌なことがあればはっきり言うべきよ」
カツレアさんは自分の身に起きたことのように憤慨してくれた。
「まあまあ、お嬢様。みんな、お嬢様みたいになんでも抗議を口にする人ばかりでは争いが絶えませんよ。
人を操るというのは高度な魔法ですからかなりの手練ですね。それに一人で立ち向かうのは分が悪いですよ。優しいモブーナさんが怪我をしてしまいますから今回は抗議せず正解ですよ。モブーナさんに美味しいお茶を用意しますから飲んでくださいね」
アレックスさんが水筒から湯気の立つお茶を注いだカップを私に手渡してくれた。一口飲むとふわりと気分が軽くなる。
「話が変わりますけど私が聞いた噂ですが今月中に他国の女性がお嬢様のクラスに転校してくるそうですよ」
アレックスさんが別のカップにお茶を注いでカツレアさんに手渡した。
「そうなの?先生たち、なにもおっしゃってなかったけれどこの時期に来るなんて珍しいわね」
たしかにカツレアさんが言うように学期の途中で転校してくるのは珍しい。夏や冬の長期休暇の後にくるならわかるけど
中途半端な5月になにがあったのだろうか。
「入学してすぐに問題でも起こしたのかしら。転校生が変な人でなければいいわね」
カツレアさんの言葉にうんうんと私は頷く。今日みたいにわざわざ登校中の他人を証人にしようと足止めして告白したがるような人でないこと願う。
「来月の実習でチームを組むことになるかもしれませんね」
アレックスさんに言われて来月にある魔法実習のことを思い出した。
「実習はアレックスは参加できないのよね。これも嫌な人と当たらなければいいのだけど………」
「私はカツレアさんと一緒のグループになりたいなあ」
「あら。わたしもよ。モブーナさんと一緒がいいわ」
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