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モブ的な学校生活1
モブ女子、他校の学生と出会う。
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放課後
今日はカツレアさんは習い事があるので私は一人で畑に来た。来月には雨季がくるから畑を休ませるのでこの時期にジャガイモはできるだけ収穫しておく。
愛用の作業着と軍手とクワを装備して収穫用の箱も用意して準備万端だ。
「おお~!ホンマにあったわ!」
畑の入り口に立つ私の後ろから驚く男の声が聞こえた。振り返るとライバル校と言われているアストラ魔法学校の制服を来た赤髪で色黒の男性と金髪のなよっとした女性が立っていた。
「ルルーンは学校の裏に畑があるんやな~。噂をきいてちょっと寄らせてもらったで」
随分と馴れ馴れしいこの男性。膝を曲げて背中を丸めてこちらに目線を合わせてくる。聞き覚えのある人懐っこそうな言葉使いのわりに目が鋭くて緊張する。一方、女性は頬を膨らませて男性を見上げている。カップルで他校の偵察・・・・・・もしかして従者さんが言っていた転校生?あれ?でも他国って言ってなかったけ?記憶違い?
「ここって学校の畑やろ?お姉さん、用務員さんにしては若いなあ」
「いえ、ここは私の家の畑でして……授業が終わったら手入れしてまして」
「へえ、学校の畑と違うんやね。お嬢さんは家の手伝いしてるんや。関心やね~。ところで何を育ててるん?野菜?薬草?」
「ええっと……芋、です」
私はジャガイモと言おうか謎芋と言おうか悩んだ。初対面のワイルドイケメン先輩とその彼女にジャガイモや謎イモの名前の理由を聞かれたらどうしよう。→アガってまともに説明できそうにない。→これはもう芋とだけ伝えるとしよう。と脳をフル回転して導き出した。
「ふうん。芋ってこんな葉っぱなんや。いつも食べてるのは実だけで全体を知らんからなー。こんな葉っぱなんやなあ」
私の顔から芋のツルや葉に視線が移動した。正確にはイモは実じゃないよと心のなかで訂正しながら静かに深呼吸をした。初対面のイケメンがそばにいるだけで緊張するわー。
「そういやお姉さんの名前ってなに?俺はアレクサンダー言うんやけどアレクでええよ」
「えー、私がいるのに他の子の名前なんてきくのお?」
ジョークっぽく女性がくねくねしながら言うけどこちらに向ける敵意むき出しな目に私の心臓が跳ね上がる。背の高い男の人が近くにいるだけでドキドキするし、女の人は明らかに嫉妬の目をこっちに向けてくる。今の私はダサい格好だからあんまり見ないでほしい。制服でもモブな外見なので差はないだろうけど・・・・・・。
「あっわっ、私、モブーナです」
女性のほうに目をつけられたくないからフルネームを教えるのは抵抗があって家名を名乗る。
「モブーナちゃん。いい名前やね」
「ねえ、畑を見たんだからもう行こうよ~」
なよっとした女性が腰をくねくねさせてアレクさんの腕にしがみついた。
「そうやね~。お仕事の邪魔したらいかんなあ。モブーナちゃん、ありがと。また遊びにくるわ。今日はバイバイ」
笑うと白い犬歯が見えるアレクさん。手を振ってバイバイはちょっとかわいいと思った。
「あはは。どうもー」
だけど隣にいる彼女を無視して私に興味を持たないでいただきたい。彼女の視線がとっても怖いのよ。二人を見送りながら私はふうとため息をついた。
今日はカツレアさんは習い事があるので私は一人で畑に来た。来月には雨季がくるから畑を休ませるのでこの時期にジャガイモはできるだけ収穫しておく。
愛用の作業着と軍手とクワを装備して収穫用の箱も用意して準備万端だ。
「おお~!ホンマにあったわ!」
畑の入り口に立つ私の後ろから驚く男の声が聞こえた。振り返るとライバル校と言われているアストラ魔法学校の制服を来た赤髪で色黒の男性と金髪のなよっとした女性が立っていた。
「ルルーンは学校の裏に畑があるんやな~。噂をきいてちょっと寄らせてもらったで」
随分と馴れ馴れしいこの男性。膝を曲げて背中を丸めてこちらに目線を合わせてくる。聞き覚えのある人懐っこそうな言葉使いのわりに目が鋭くて緊張する。一方、女性は頬を膨らませて男性を見上げている。カップルで他校の偵察・・・・・・もしかして従者さんが言っていた転校生?あれ?でも他国って言ってなかったけ?記憶違い?
「ここって学校の畑やろ?お姉さん、用務員さんにしては若いなあ」
「いえ、ここは私の家の畑でして……授業が終わったら手入れしてまして」
「へえ、学校の畑と違うんやね。お嬢さんは家の手伝いしてるんや。関心やね~。ところで何を育ててるん?野菜?薬草?」
「ええっと……芋、です」
私はジャガイモと言おうか謎芋と言おうか悩んだ。初対面のワイルドイケメン先輩とその彼女にジャガイモや謎イモの名前の理由を聞かれたらどうしよう。→アガってまともに説明できそうにない。→これはもう芋とだけ伝えるとしよう。と脳をフル回転して導き出した。
「ふうん。芋ってこんな葉っぱなんや。いつも食べてるのは実だけで全体を知らんからなー。こんな葉っぱなんやなあ」
私の顔から芋のツルや葉に視線が移動した。正確にはイモは実じゃないよと心のなかで訂正しながら静かに深呼吸をした。初対面のイケメンがそばにいるだけで緊張するわー。
「そういやお姉さんの名前ってなに?俺はアレクサンダー言うんやけどアレクでええよ」
「えー、私がいるのに他の子の名前なんてきくのお?」
ジョークっぽく女性がくねくねしながら言うけどこちらに向ける敵意むき出しな目に私の心臓が跳ね上がる。背の高い男の人が近くにいるだけでドキドキするし、女の人は明らかに嫉妬の目をこっちに向けてくる。今の私はダサい格好だからあんまり見ないでほしい。制服でもモブな外見なので差はないだろうけど・・・・・・。
「あっわっ、私、モブーナです」
女性のほうに目をつけられたくないからフルネームを教えるのは抵抗があって家名を名乗る。
「モブーナちゃん。いい名前やね」
「ねえ、畑を見たんだからもう行こうよ~」
なよっとした女性が腰をくねくねさせてアレクさんの腕にしがみついた。
「そうやね~。お仕事の邪魔したらいかんなあ。モブーナちゃん、ありがと。また遊びにくるわ。今日はバイバイ」
笑うと白い犬歯が見えるアレクさん。手を振ってバイバイはちょっとかわいいと思った。
「あはは。どうもー」
だけど隣にいる彼女を無視して私に興味を持たないでいただきたい。彼女の視線がとっても怖いのよ。二人を見送りながら私はふうとため息をついた。
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