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第三章 幼き魔女
3-1 暴食の魔女と言われても、五百年前の御伽噺を信じるのは難しい
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赤い布をばさりと翻して立つ幼女は、自分が暴食の魔女だと言い放った。
そんな話があるか。
確かに、あの鏡の重複封印は並みのものじゃなかった。とは言え、稀代の悪女とも云われる魔女の封じられた異物が、そう簡単に世の中に出てくるなんてあり得ないだろう。
そんなのがあるとしたら、どこぞの国が厳重に保管していても、おかしくない代物だ。
だが、あの女の魔力は凄まじかった。あれが自分を暴食の魔女だと言ったなら、信じてしまっただろう。
まてまて、落ち着け。冷静になるんだ。
そもそもだ。暴食の魔女はおとぎ話みたいなものじゃないか。
小さな手に握られる銀の鏡とビオラを交互に見た俺は、片手で口元を覆うようにして自分の頬を触りながら唸った。
暴食の魔女と言えば、その名の通り異常な食欲をもち、ネヴィルネーダ国を喰いつくして衰退に導いたといわれる魔女だ。
絶世の美女でもあり、最後の国王となった暗君フレデリックはその美貌に魅了され、魔女の求めるものは何でも与えたという。
ただ美しいだけならまだ良かった。
知性と教養もあった為、魔女は社交界でもその地位を確かなものにしていった。そして、王の寵姫となってからの地位は、第一王妃を凌ぐようになった。
絶大な権力と魔力をもって全てを意のままに操った伝説の悪女にして傾国の魔女。
その暴食の魔女が、今目の前にいるちんちくりんな幼女だというのか。
「お前が封じられていた女と同一人物なのは、百歩譲って認める」
「百歩もなにも、妾じゃ!」
「けどな、暴食の魔女ってのは、絶世の美女だった、て伝え聞くが──」
「妾ほど美貌の持ち主は、国中どこを探してもいなかろう!」
絶世の美女という単語に、にんまりと笑ったビオラは小さな体をのけぞらすように胸を張った。もっと褒めたたえよと言わんばかりの天狗ぶりだ。
「俺には、お前が絶世の美女にはこれっぽちも見えないな」
「なんじゃと?」
「その幼児体型から、どう見たら絶世の美女が想像できるんだ?」
「お主が失敗せねば、このような情けない姿になどならんかったわ!」
「第一に、絶世の美女ってのは、そんな傲慢じゃないと思うぜ」
「妾を愚弄するか!」
「五百年前は、高飛車な女の方が好まれたのか?」
顔を真っ赤にして怒りをあらわにするビオラは持っていた鏡を振り上げ、俺に殴り掛かろうとしたところで、ぴたりと止まった。
「今、五百年前と言ったか?」
真っ赤だった顔から、さっと色味が失せた。
何に驚いているのかと、一瞬考えたが、ビオラの指が鏡の持ち手をきつく握りしめて震えているのが目に入った。
嗚呼、そうかと察してしまった。
封印されている間、ビオラの時間はほぼ止まっていた筈だ。つまり彼女は、つい昨日、あるいは数分前に封じられたような感覚でいるはずだ。
「──ネヴィルネーダ国はとっくの昔に滅んでる。と言うか、国のあらゆるものが封じられた」
「……なんじゃと?」
「暴食の魔女の話も、今じゃぁ、御伽噺だ」
どんぐり眼をさらに大きく見開き、ビオラは驚愕の色を滲ませる。
「では、ここはネヴィルネーダではないのか? 妾を封印したあやつは、ここにいないというのか!?」
だんっと小さな足が床を踏み鳴らした。その瞬間、幼い顔が憎しみに彩られたあの女の顔と重なった。
一瞬、ぞくりと背筋が冷え、会話が途切れる。
もしもビオラのいう通り、こいつが暴食の魔女だとしたら、封印が完全に解かれたらどうなるんだ。
婆さんや顔馴染みたちの笑顔、そして、依頼人のダグラス・メナードの顔が脳裏にちらついた。
今なら葬れる──誰かがそう呟いたようだった。だが、もしもそうでなかった時はどうなるか。
杖を握りしめたその時だ。ビオラの傍にいたシルバが、彼女の小さな手に頭を擦りつけた。
ハッとした赤い瞳がしぱしぱと瞬きを繰り返し、不思議そうに素利用頭を見た。次に見せたのは、困惑の表情だ。
その小さな唇から深い息が吐き出された。
静かに窓の外を振り返り、朝日が燦燦と差し込む様子に目を細める。
ゆっくりと、ドレスの裾が翻った。
重いだろうに、ビオラは裾を引きずりながら窓辺に歩み寄った。
「ここは……どこじゃ?」
少し背伸びをすると、外を見る赤い瞳が不安に染まった。その形の良い眉がひそめられる。
ビオラの瞳に写る景色は、ネヴィルネーダとは違うのだろう。
肩を落とすビオラの後ろ姿を見ながら、俺は鏡の封印解除を依頼したダグラス・メナードのことを考えていた。
この傲慢なガキを引き渡して、彼の母親が納得するだろうか。ひとまず、弟ウィニーを亡き者にするような計画には加担せずに済みそうだが。
暴食の魔女だと知ったら、完全に封印を解けと言われる可能性もあるな。だが、あの化け物のような女の相手はしたくない。
「……ラスと言ったな」
「あぁ、何だ?」
「五百年などと、嘘を言っておるのではないな?」
「そんな嘘をついて、俺に何の得がある?」
「では、ここはどこじゃ! お前にはその説明をする義務があろう!」
勢いよく振り返ったビオラは、まるで獣のような眼をしていた。
不安、孤独、怒り。様々な負の要素が魔力の生む陽炎となり、彼女を包んでいるのが分かる。それは、まるで封印を解いた直後に見た女がまとう魔力のようにも感じ取れた。
やはり、人畜無害の幼女と言うわけでもなさそうだ。とはいえ、俺の魔力の半分にも満たないこいつを、依頼人に脅威だとは言えないな。
俺はおもむろに立ち上がり、ビオラに歩み寄ると、その小さな体をひょいっと抱え上げた。
「何をする! 気安く触るでない!」
「口で説明するより、見た方が早いだろう?」
長いドレスの裾を手繰り寄せ、それごと抱えてビオラを外に連れ出した。
晴れ渡る青空から、燦燦とした陽射しが降り注いだ。それが眩しかったのか、ビオラは目を細め、小さな手で俺の襟元を掴んできた。
「そのまま、しっかり摑まってろ!」
「何を──!?」
ビオラが問う前に、俺は杖で地面を叩いた。
風が舞い上がり、ふわりと体が軽くなる。ほんの数センチ、足が地上を離れた直後だ。足裏に衝撃を受け、俺たちは吹き上がった風と共に勢いよく上昇した。
そんな話があるか。
確かに、あの鏡の重複封印は並みのものじゃなかった。とは言え、稀代の悪女とも云われる魔女の封じられた異物が、そう簡単に世の中に出てくるなんてあり得ないだろう。
そんなのがあるとしたら、どこぞの国が厳重に保管していても、おかしくない代物だ。
だが、あの女の魔力は凄まじかった。あれが自分を暴食の魔女だと言ったなら、信じてしまっただろう。
まてまて、落ち着け。冷静になるんだ。
そもそもだ。暴食の魔女はおとぎ話みたいなものじゃないか。
小さな手に握られる銀の鏡とビオラを交互に見た俺は、片手で口元を覆うようにして自分の頬を触りながら唸った。
暴食の魔女と言えば、その名の通り異常な食欲をもち、ネヴィルネーダ国を喰いつくして衰退に導いたといわれる魔女だ。
絶世の美女でもあり、最後の国王となった暗君フレデリックはその美貌に魅了され、魔女の求めるものは何でも与えたという。
ただ美しいだけならまだ良かった。
知性と教養もあった為、魔女は社交界でもその地位を確かなものにしていった。そして、王の寵姫となってからの地位は、第一王妃を凌ぐようになった。
絶大な権力と魔力をもって全てを意のままに操った伝説の悪女にして傾国の魔女。
その暴食の魔女が、今目の前にいるちんちくりんな幼女だというのか。
「お前が封じられていた女と同一人物なのは、百歩譲って認める」
「百歩もなにも、妾じゃ!」
「けどな、暴食の魔女ってのは、絶世の美女だった、て伝え聞くが──」
「妾ほど美貌の持ち主は、国中どこを探してもいなかろう!」
絶世の美女という単語に、にんまりと笑ったビオラは小さな体をのけぞらすように胸を張った。もっと褒めたたえよと言わんばかりの天狗ぶりだ。
「俺には、お前が絶世の美女にはこれっぽちも見えないな」
「なんじゃと?」
「その幼児体型から、どう見たら絶世の美女が想像できるんだ?」
「お主が失敗せねば、このような情けない姿になどならんかったわ!」
「第一に、絶世の美女ってのは、そんな傲慢じゃないと思うぜ」
「妾を愚弄するか!」
「五百年前は、高飛車な女の方が好まれたのか?」
顔を真っ赤にして怒りをあらわにするビオラは持っていた鏡を振り上げ、俺に殴り掛かろうとしたところで、ぴたりと止まった。
「今、五百年前と言ったか?」
真っ赤だった顔から、さっと色味が失せた。
何に驚いているのかと、一瞬考えたが、ビオラの指が鏡の持ち手をきつく握りしめて震えているのが目に入った。
嗚呼、そうかと察してしまった。
封印されている間、ビオラの時間はほぼ止まっていた筈だ。つまり彼女は、つい昨日、あるいは数分前に封じられたような感覚でいるはずだ。
「──ネヴィルネーダ国はとっくの昔に滅んでる。と言うか、国のあらゆるものが封じられた」
「……なんじゃと?」
「暴食の魔女の話も、今じゃぁ、御伽噺だ」
どんぐり眼をさらに大きく見開き、ビオラは驚愕の色を滲ませる。
「では、ここはネヴィルネーダではないのか? 妾を封印したあやつは、ここにいないというのか!?」
だんっと小さな足が床を踏み鳴らした。その瞬間、幼い顔が憎しみに彩られたあの女の顔と重なった。
一瞬、ぞくりと背筋が冷え、会話が途切れる。
もしもビオラのいう通り、こいつが暴食の魔女だとしたら、封印が完全に解かれたらどうなるんだ。
婆さんや顔馴染みたちの笑顔、そして、依頼人のダグラス・メナードの顔が脳裏にちらついた。
今なら葬れる──誰かがそう呟いたようだった。だが、もしもそうでなかった時はどうなるか。
杖を握りしめたその時だ。ビオラの傍にいたシルバが、彼女の小さな手に頭を擦りつけた。
ハッとした赤い瞳がしぱしぱと瞬きを繰り返し、不思議そうに素利用頭を見た。次に見せたのは、困惑の表情だ。
その小さな唇から深い息が吐き出された。
静かに窓の外を振り返り、朝日が燦燦と差し込む様子に目を細める。
ゆっくりと、ドレスの裾が翻った。
重いだろうに、ビオラは裾を引きずりながら窓辺に歩み寄った。
「ここは……どこじゃ?」
少し背伸びをすると、外を見る赤い瞳が不安に染まった。その形の良い眉がひそめられる。
ビオラの瞳に写る景色は、ネヴィルネーダとは違うのだろう。
肩を落とすビオラの後ろ姿を見ながら、俺は鏡の封印解除を依頼したダグラス・メナードのことを考えていた。
この傲慢なガキを引き渡して、彼の母親が納得するだろうか。ひとまず、弟ウィニーを亡き者にするような計画には加担せずに済みそうだが。
暴食の魔女だと知ったら、完全に封印を解けと言われる可能性もあるな。だが、あの化け物のような女の相手はしたくない。
「……ラスと言ったな」
「あぁ、何だ?」
「五百年などと、嘘を言っておるのではないな?」
「そんな嘘をついて、俺に何の得がある?」
「では、ここはどこじゃ! お前にはその説明をする義務があろう!」
勢いよく振り返ったビオラは、まるで獣のような眼をしていた。
不安、孤独、怒り。様々な負の要素が魔力の生む陽炎となり、彼女を包んでいるのが分かる。それは、まるで封印を解いた直後に見た女がまとう魔力のようにも感じ取れた。
やはり、人畜無害の幼女と言うわけでもなさそうだ。とはいえ、俺の魔力の半分にも満たないこいつを、依頼人に脅威だとは言えないな。
俺はおもむろに立ち上がり、ビオラに歩み寄ると、その小さな体をひょいっと抱え上げた。
「何をする! 気安く触るでない!」
「口で説明するより、見た方が早いだろう?」
長いドレスの裾を手繰り寄せ、それごと抱えてビオラを外に連れ出した。
晴れ渡る青空から、燦燦とした陽射しが降り注いだ。それが眩しかったのか、ビオラは目を細め、小さな手で俺の襟元を掴んできた。
「そのまま、しっかり摑まってろ!」
「何を──!?」
ビオラが問う前に、俺は杖で地面を叩いた。
風が舞い上がり、ふわりと体が軽くなる。ほんの数センチ、足が地上を離れた直後だ。足裏に衝撃を受け、俺たちは吹き上がった風と共に勢いよく上昇した。
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