【完結】僕は来世でも君と恋に落ちる

八神紫音

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14話 繋がる想いと記憶

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【リアン村】

 僕たちは宿屋で手続きを済ませると、個室に入って順番にシャワーを浴びた。

 そしてベッドに向かい合わせに座ると、ジークが口を開く。

「さっきのキス、もう1回するぞ……」
「うん……」

 ディープキスのことだ。僕は頭痛を覚悟しながら彼の舌を受け入れる。

「ん……はぁ……」

 やっぱり、ジークめちゃくちゃ上手だ。舌でなぞられる度に、お尻がキュンキュンする……。

 案の定頭痛がまた襲ったが、耐えられそうなのでそのまま耐えて彼の舌を堪能した。


 すると、僕の脳裏に誰か別の人にもそのキスをされている光景が蘇る。

 何だろう、めちゃくちゃ懐かしい気がする。

「頭、大丈夫か……?」
 ジークの口が少しだけ離れてそう尋ねてくる。

「大丈夫だから、続けて……」

「ん……」

 ジークはまた僕の唇に噛み付いてくると、そのままふわっと僕を押し倒した。

 微かな頭痛とともに重なる光景。

 そうだ、このあと、耳を攻められるんだ。


 そう思っていると、ジークは唇を離し、そのまま耳たぶを吸ってくる。

「あっ、やぁ……ぼく、これ……知ってる……」

「俺いつもこの手順だったからな……」

「このあと、僕服脱がされる……?」

「そう。脱がして、その後は……?」
 ジークはそう言って器用に僕の服を脱がせていく。

「その後は……乳首を……その、吸われる……」

「良くできました」



 それからも僕はジークが次に何をするのかを当てて、ジークにどんどん攻められていく。


 そして、お尻をほぐされてジークの硬いそれが僕の中へと挿入された。

「あっ、ジークが……入って……」



 その瞬間、僕の前世である“弘樹”の記憶が一気に流れ込んできた。




「あぁ……優也……優也なの……!?」
 僕はガンガンと突かれながら、涙をボロボロと流す。

「! お前……思い出したのか!? 弘樹……だよな……?」

 ジークはピタッと動かすのをやめる。

「うん……僕、前世、優也の恋人の弘樹だった……」
 涙が止まらない。

「良かった……やっとか……」
 ジークもそう言って僕の中に入ったまま僕に覆い被さって泣き崩れた。



「ね、ねぇ……ジーク……その、続き、してほしい……」
 僕はそう言って顔が熱くなるのを感じた。

「ん……すげぇ締め付けてくるもんな。うずいちゃって仕方ないか?」

「もう、分かってるなら早くしてよぉ」

「なら……とびっきり速くしてやるよ……!」

「あっ、そういう速いじゃ……!」


 その後、僕たちはあっという間に果てた。

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